ミドルクラスの個性派リール!アブガルシア Revo ALX THETA 5000Hをご紹介
Revo ALX THETA 5000Hの特徴
Revo ALX THETAシリーズは淡水からソルトウォーターまで幅広く使用されており、中でもRevo ALX THETA 5000Hはシリーズ中のでも最大サイズのボディとラインキャパシティからある程度パワーが必要なサーフフィッシングやショアジギング、オフショアライトキャスティングゲームまで幅広くこなす番手です。一体ボディの採用により、ハードな釣りに必要な堅牢性を備えながらも内部設計の合理化により力強い巻き取りパワーを実現しています。扱うルアー重量が重くなり、且つ魚の引きも強くなってくるジギングゲームなどでは特にメリットが高いリールです。
力強い巻き取りパワー
Revo ALX THETAシリーズの大きな特徴は巻き取りパワーがある点です。これは「フリクションフリー」機構の採用により、メインシャフトの支持構造の改良を行い、メインシャフトとピニオンギアを非接触にすることで摩擦抵抗を下げ、巻き取り抵抗を低減させる効果があります。丁度、シマノのオフショア向けSWリールに搭載されている「インフィニティドライブ」と似た構造です。これによりリールに負荷が掛かった際に巻き取りがワンランク楽になり、リールのパワーのみでゴリ巻きが可能になっています。
撥水性、耐食性の高いベアリング
ソルトウォーターでの使用において、最も厄介なのが金属部品の腐食です。特に回転部品の多いスピニングリールにとって腐食による摺動不良は防がなくならない要素の一つと言えます。Revo ALX THETA シリーズでは各ベアリングに撥水コートや耐食性素材を使用したベアリングを使用することで、塩ガミによる動作不良を防ぎ回転フィールを向上させています。もちろん使用後の塩抜きや定期的なオイル注油等の必要はありますが、この点はソルトウォーターフィッシングにおいて非常にアドバンテージの高い要素です。
耐久性の高いギア
Revo ALX THETA 5000Hを使用するシーンにおいて、青物等の引きが強烈な魚とのファイトを想定するとドライブギアの強度は必要になってきます。Revo ALX THETAシリーズに 採用されているギアはマシンカットによるアルミ製のギアが採用されている為、ゴリ巻きによる強引なファイトでも安心して使用出来ます。またギアの歯型形状を最適化することで滑らかな巻き心地を実現しているのも特徴の1つです。
頑丈なボディ
今回Revo ALX THETAシリーズではボディとカバーに分かれていた構造をボディに一体化し、ドライブギアでサポートすることでブレの無い力強いボディ構造になっています。これはダイワの「モノコックボディ」に近い構造ですが、これによるメリットは大きく軸心がブレ難く、リトリーブに入力したパワーをロスなく巻き取りパワーに変換されます。特に青物等のリールのパワーが重要になってくる釣りにおいては大きなアドバンテージとなります。
高いドラグ性能
スピニングリールの最重要機構と言っても過言ではないドラグ性能ですが、Revo ALX THETAシリーズでは摺動性、耐久性の高い「カーボンマトリックスワッシャー」を採用し、高いドラグ値を掛けても魚の引きに追従た滑らかにドラグが作動してくれます。またドラグ値MAXも10㎏ある為、大物がヒットしてもしっかりとドラグを効かせたガチンコファイトがし易いのもRevo ALX THETA 5000Hのメリットの1つです。
国内メーカーにはない豪華なデザイン
性能面ではないのですが、個人的にはデザインが国内リールと比較して大きく違うと感じています。好みが分かれるところでもあるのですが、国内リールは全体的に若干シンプルな印象がありますが、Revo ALX THETAシリーズは、スプールのカット形状やローターデザインが攻めたものが多く、またハンドルはカスタムパーツの様なカーボン調のものが純正で装着されている為、非常に豪華なデザインになっています。国内リールとは一線を画したデザインである為、人とは違うリールを使用したい方にはオススメです。
他機種との比較
シマノ ストラディックシリーズ
シマノが販売するミドルクラスを代表するリールですが、Revo ALX THETA と比較すると巻き心地に違いがあります。ストラディックシリーズには、「マイクロモジュールギアⅡ」が採用されてる為、シマノ特有の滑らかでしっとりした巻き心地は、Revo ALX THETA にない魅力があります。しかしリールのデザインで言うと、Revo ALX THETA の方が豪華且つ先進的なデザインの為、アングラーの好みによっては好みが分かれるところです。
ダイワ カルディアLTシリーズ
同価格帯のリールとしてダイワからはカルディアLTシリーズが、Revo ALX THETA の同クラスのリールとして検討される方も多いと思います。Revo ALX THETA はどちらかと言えばダイワの巻き心地に近く、特にカルディアLTと似ているフィーリングで使用できるでしょう。ローギアタイプのモデルが好みの方で、リールの剛性を重視する方はボディが一体型になっているRevo ALX THETA の方が向いていると言えます。
気になる点
ベールアームの開口角度
まずリールを触って最初に感じたのが、ベールアーム開口度が狭い点です。特にRevo ALX THETA 5000Hのサイズを選択するシーンでは、ある程度太糸を使用することが多くなると思いますが、キャストの際のベールアーム接触による飛距離低下やエアノット等のライントラブルが懸念されます。オフショアでのジギングゲームならあまり問題ないのですが、ショアでのキャスティングゲームなどで、特にPE2号以上使用するシーンではあまり向かないでしょう。
ギア比が低い
ルアーフィッシング、特にショアジギング等キャストして青物等を狙うシーンでは、魚に見切られることを防ぐ為、一巻き当たりの巻き取り量が多いハイギアタイプの方が多く使用されます。Revo ALX THETA 5000Hは一巻き当たり:91㎝と少ない為、ハイピッチジャークなどで狙うシーンでは使用し難いです。特にローギアタイプでじっくり狙いたい方以外には、あまり使い易くはないかもしれません。
向いている釣り
ショア、オフショアジギング
一体型ボディ、高耐久ドラグ、巻き取りパワー等の性能からリールに負荷が掛かるショア、オフショアのジギングゲームに最適です。ショアジギングではベールアームの開口度からあまり太糸での使用はオススメできませんが、PE1.5号以下を使用したライトショアジギングなどには充分使用出来ます。また巻き取りパワーもある為、オフショアでのジギングゲームにも使用し易いでしょう。特にボトム付近をじっくり誘うシーンや、魚の活性が低くゆっくりとしたジャークで誘うシーンに使い易いモデルです。
Revo ALX THETA 5000Hの総評
これまでにRevo ALX THETA 5000Hをご紹介してきましたが、一言で言えば汎用性が高いモデルではなく、特定の環境で活躍するタイプのモデルです。普段からローギアタイプのモデルの使用に慣れている方やジギングで言えば潮が緩くフォール主体の比較的スローな釣りをする方には扱い易い筈です。また巻き取りパワーやボディ剛性が高いリールである為、ガチンコファイトはし易い為、比較的ハードな釣りにも使用し易いでしょう。
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