アングラー必見!みんなを守るライフジャケットの選び方を詳しくご紹介!
作成:2022.01.28更新:2022.01.28
目次
楽しい釣行中に人生を終えたくないですよね?
アングラーのみなさま、釣りではライフジャケットを装着していますか?釣りは水に関わるスポーツ・遊びです。しかしニュースでは釣り人が海に落ちる、川に流される事故がなくなりませんね。警察庁の統計によると水難事故の発生件数は年間約1300~1500件。そのうちは約700~800名の方が死者・行方不明者だそうです。水難事故にあった半数以上が亡くなっているんです。釣り人は約30%以上占めており毎年200~250名亡くなっているこれは数十年変わっていないそうです。そして近年のアウトドア・キャンプブームで大人はもちろん子供の水難事故も増えて続けています。そしてそのほとんどが海。次に河川、湖で起きています。
もっと釣りを楽しむためにライフジャケットを装着する
ではライフジャケットを装着するのと装着しないではどのぐらい違うのでしょうか?海保での5年間の調査・統計結果を参考にします。海中に転落した事故が100%とします。そのうちライフジャケット装着していると約76%の人が助かっています。逆に着ていないと約53%の人が亡くなっています。明確ですね。ライフジャケットを装着すると80%近くの確率で助かるわけです。最初にお伝えしたように水難事故の約半数がなくなっているということはほとんどの人がライフジャケットを装着していなかった。ということになります。まさか釣りに来て本当に水難事故に遭うとは思いもしなかったでしょう。でも水を恐れて準備した人としない人では人生が変わりますね。
助かった割合 | 亡くなった割合 | |
ライフジャケット有り | 78% | 22% |
ライフジャケット無し | 47% | 53% |
ライフジャケットはダサい?逆です。遊びに命を懸ける方がダサい
これだけ安全や危機管理が叫ばれている現代なのに人は水を怖がることを忘れがちなんです。特に日本は海に囲まれている国です。楽しい釣りやキャンプに自分や子供の命を懸ける必要ありませんよね。でもライフジャケットが邪魔!面倒!ダサいという方々がいます。死を目の前にしたとき同じことが言えますか?命を守るとこは全くダサくありません。むしろカッコイイんです。私からするとTシャツに短パン、サンダルといった無防備な格好で釣りをしている人の方がダサいです。なぜか?ちょっと足が滑って海に落ちたり川に流されたら50%以上の確率で亡くなるのですからカッコ良くないですよ。遊びや趣味に命を懸けるほどダサいものはありません。大人は子供の手本になる立場で子供たちの命を守るのは大人の役目です。もっと格好良くライフジャケットを着こなしましょう!
最近のライフジャケットは小さくて超軽い
さて、釣りを釣るときにライフジャケットが必要なことはご理解いただけたと思います。それでもライフジャケットを着用して釣りをすると釣りにくい動きが鈍くなるので逆に危険では?と感じる方もいるでしょう。多分ライフジャケットのイメージがあのオレンジの救命胴衣だと思っているもしくはそのレベルと考えている人が多いのかもしれません。そこで今回は最新のライフジャケットをご紹介します。
もはやライフジャケットではないのでは?
ご存じのオレンジでベスト形の救命胴衣。そしてポケットがたくさんついたベストと救命胴衣が合体した釣り用のライフジャケットがあります。多分ライフジャケットはこのタイプをイメージされる方が多いのだと思います。もちろん現在もフローティングベストとして釣りベスト+ライフジャケットの機能があるタイプは安全性と機能性があり重宝されています。しかし最近のライフジャケットといえばベルトタイプや首掛けタイプなどスリムすぎて着ているのを忘れるほどの大きさとサイズになっています。
スリム化の一番の理由は浮力体の違いです。最近のライフジャケットは自動式(水に浸かると自動膨脹)又は手動式(膨脹作動用の紐を引く)で内蔵のボンベからエアバック(気密袋)にガスが充填され膨らむ形状になったからです。要は必要な時に膨らむんです。しかも国土交通省型式承認付きのライフジャケットはその浮力なども規定されています。もう昔の救命胴衣やジャケットのカタチをしていないのです。
ライフジャケットは国土交通省型式承認品を使用する
国土交通省型式承認品(小型船舶用救命胴衣TYPE-A)とは国が安全性を確認した証である『桜』マークがついているライフジャケット商品のことです。以下の条件を満たしたものになります。
- 黄色やオレンジ色などの発見されやすい色である
- サーチライトを反射する反射材がついている
- 存在をアピールするためのホイッスル(笛)がついている
- 浮力が7.5kg以上ある
体重 | 浮力 |
40kg以上 | 7.5kg以上 |
15kg~40㎏ | 5kg以上 |
15kg未満 | 4kg以上 |
ライフジャケットのタイプとは?
ライフジャケットも様々なタイプが発売されています。タイプでどのような違いがあるのかも含めてご紹介いたします。特に初心者、お子様向けが分かるように解説いたします。今回ご紹介するライフジャケットはすべて国土交通省型式承認品(小型船舶用救命胴衣TYPE-A)のライフジャケットです。ご使用の際は必ず承認品であることをご確認の上マニュアルに記載された正しい使用方法でご利用ください。特にガスボンベがきちんと接続されているか見えるタイプは安心でおすすめです。
首掛け式(肩掛けタイプ)
最近一番ポピュラーなライフジャケットのタイプです。首から胸前に下げるタイプで本人はもちろん周囲の人もライフジャケットを着用しているという安心感があります。腕周りには全く影響しないので釣行の邪魔にはなりません。何より水没した際に膨張したエアバックが頭を中心に首の周囲で膨らみ顔を水面に出すため初心者やお子様には一番扱いやすいライフジャケットです。海上の波がある船釣り(オフショア)や磯釣りではこちらをおすすめします。
ダイワ(DAIWA)ウォッシャブルライフジャケットDF-2021
2021年に発売されたDAIWAの肩掛けタイプのライフジャケットDF-2021。ボンベとカートリッジの装着状態が見えるダブルインジケーターが搭載されていて見た目だけではなく機能性・安全性に優れています。胸部分がキャスティングの邪魔にならないようにセンターバランス機構が採用されています。ブラックカモ、グリーンカモ、ブラック、レッドの4カラーです。
シマノ(SHIMANO)ライフジャケットVF-051K
SHIMANOの肩掛けタイプのライフジャケットVF-051K。こちらもボンベ装置のセット状態を視認できるインジケーターが付いて視認確認ができます。ブラック、レッド、ピュアブラック、チャコールの4カラーです。
アブガルシア(Abu Garcia)インフレータブルジャケット
Abu Garciaよりインフレータブルジャケットです。ロックフィッシュアングラーには根強いAbu Garciaのライフジャケットです。カラーもカモとブラックがありおしゃれに決めれますね。
マズメ(mazume)インフレータブルサスペンダーSP-MZLJ-436
ショアアングラーに人気のmazumeよりSP-MZLJ-436ライフジャケットです。各国で多く採用されているハルキロバート社製カット装置搭載(自動膨張式)を採用しベルト部分にはジャガード織りでmazumeの文字がやる気を出しています。磯を攻めるアングラーにマッチする屈強なライフジャケットです。カラーはブラックベースとレッドベースの2タイプです。
がまかつ(Gamakatsu)ライフジャケット エアベスト キッズ用GM-2141
磯釣りやサーフ釣りが得意なGamakatsuよりキッズ用のライフジャケットGM-2141をご紹介します。このタイプで子供専用というのも珍しいので船釣りでお子様とご一緒する場合におすすめいたします。
ベルト式(ベルトタイプ)
一番釣りに影響しないライフジャケットのタイプです。衣類の上から腰部分にベルトを巻くように装着するだけです。腕周りや首周りに影響がないのでランガンや河川での釣行時には最適です。首掛け式と違ってエアバックが腰の周りで膨らむので浮き輪の様に腕の脇に抱えるように使用します。河川や湖、堤防など比較的波の少ない場所での釣行時にお勧めします。
ダイワ(DAIWA)ソルティガインフレータブルライフジャケットDF-2120
DAIWAオフショアSOLTIGAブランドでライフジャケットが発売されているDF-2120。ライフジャケットとしての機能と安全性はもちろんクリアした上でオフショアのジギングでのファイティングパッドを標準装着。パッドのアタッチメントベルトが内蔵しておりライフジャケットの安全性とファイティングパッドでオフショアフィッシングの機能性を兼ね備えたライフジャケットです。カラーはソルティガブルーのみ大物ジギンガーは是非!
ダイワ(DAIWA)ウォッシャブルライフジャケットDF-2207
DAIWAのベルトタイプライフジャケットDF-2207。2022年に後継のDF-2222が登場します。同じくボンベとカートリッジの装着状態が確認できるダブルインジケーター搭載しております。ブラックカモ、グリーンカモ、ブラック、レッドの4カラーです。
ダイワ(DAIWA)コンパクトライフジャケットDF-2220
DAIWAのベルトタイプライフジャケットの軽量タイプDF-2220。後ほどご紹介するポーチ式に近いタイプになります。ベルト部分は極力細くして収納部分を小さくコンパクトにまとめたタイプ。河川や湖での釣行に最適と思います。ブルー、グレー、ブラック、レッドの4カラーです。
シマノ(SHIMANO)ラフトエアジャケットVF-052K
SHIMANOベルトタイプのライフジャケットVF-052K。シンプル構造でカバーの取り外しも簡単でカバー洗浄も容易に可能。カラーはブラック、レッド、ライトグレー、カーキチャコール、ネイビー、ピュアブラック、チャコールの7種類ありアングラーの好みに合わせてセットアップできますね。
シマノ(SHIMANO)ラフトエアジャケット(コンパクトタイプ)VF-053U
SHIMANOベルトタイプのコンパクト版VF-053Uです。460gしかなく多分ベルトタイプでは一番軽量だと思います。着ていることを忘れるほどです。堤防や河川での初心者、お子様、釣りガールにおすすめです。ブラック、グレー、ブルー、レッドの4カラー。
マズメ(mazume)インフレータブルウエストSP MZLJ-437
こちらのmazumeインフレータブルウエストSP MZLJ-437も頑丈な作りになっており独自で開発したジャガード織りのへたらないベルトを採用しています。大物とのファイト時にも耐えるベルトタイプのライフジャケットです。カラーはブラックベースとレッドベースの2タイプです。
ポーチ式・特殊タイプなど
ダイワ(DAIWA)ウォッシャブルライフポーチDF-2321
最近登場したポーチ式タイプのライフジャケット。こちらもベルト式の様に腰へ装着するのですがエアバック部分がポーチ内に収まり腰にポーチがぶら下がった形状となるためベルトの厚みが無くより警戒に釣りができます。但し水落時は繋がったエアバックを自分で首に通す必要があるためある程度泳ぎができるアングラーに限ります。初心者やお子様にはおすすめしません。海で泳ぎに慣れた玄人アングラーは軽快性が増すので検討されてよいと思います。
ダイワ(DAIWA)ショートライフジャケットDF-2520
DAIWAよりDF-2520です。こちらのライフジャケットはご自分のフィッシングベストを着用したまま装着できるライフジャケットです。ライフジャケットをつけるとどうしてもフィッシングベストと被ってしまいベストをあきらめるかベルトタイプのライフジャケットにするかを選択しなければならないのですがこのDF-2520はお気に入りのフィッシングベストと併用して着用できます。非常に便利なライフジャケットです。
ライフジャケットはメンテナンスが重要です
1つ重要なことをお伝えします。先ほどの海保のデータでライフジャケットを着用していても助からなかった方が約20%を占めていました。ライフジャケットは着用すれば安心というわけではないのです。もしかすると装着の仕方やライフジャケットのメンテナンスができていたら助かったかもしれません。今回ご紹介したライフジャケットも釣行前には必ずチェックしてください。そもそもボンベには寿命があります。各メーカーのマニュアルや本体に記載されています。記載されていなければ最低でも1年に一回はボンベの交換をしてください。そしてマニュアル通りにカバーやカートリッジ接続、装着時の捻じれなどを必ず確認してから釣行してください。周りのアングラーが違う着用の仕方をしていたら教えてあげましょう。ちょっとした心遣いが命を救うこともあります。
釣りを一生できる趣味にしよう!
いかがでしたか?最近のライフジャケットはいろんなタイプがあるので驚かれた方も多いと思います。それほど釣り具メーカーは釣りを安全で楽しいものにしていきたいという取り組みが見えます。釣りは一生できる趣味!みんなで安全に釣りを楽しみましょう!
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