釣りの種類を全て紹介!各釣法の特徴や難易度も徹底解説!
作成:2022.03.09更新:2022.03.10
目次
釣りの種類の定義は、さまざまなジャンルでカテゴライズすることが出来ますが、この記事では大きく「餌を使う釣り」か「餌を使わない釣り(擬似餌)」かの2つに分けて紹介していきます。各釣りの難易度を星マークで表していますが、私の個人的な感覚値ですので、あくまで参考程度にして頂ければと思います。
餌(エサ)を使用する釣りの種類
餌釣りは、魚の捕食物を直接使用するため、魚種を絞らなければ釣果をあげやすい傾向にあると言えます。とはいえ、狙った魚を釣り上げるためには、餌の選定だけでなく様々な条件も考慮する必要があるので、決して簡単な釣りとは言えず、餌釣りの中には上級者向けのものも数多く存在します。それらについても一つ一つ紹介していきます。
サビキ釣り
難易度:★☆☆☆☆
サビキ釣りは、堤防などから足元に仕掛けを落とすだけで簡単に釣れるので、初心者にも人気の釣法です。そしてその仕組みはシンプルながら魚の習性を活かした非常に効率的な方法です。まず仕掛けのカゴに入ったオキアミが海中でバラけることで、魚たちが集まります。カゴの近くには餌に模した複数の針があり、その針を餌と勘違いした魚が食らいつきます。その針に掛かった魚が暴れると、近くにいる他の魚もパニックになり、他の針に食い付いてくるという仕組みです。魚の習性を利用し連掛けで大量釣果を望める釣法です。
ターゲットとしては、アジ・イワシ・サバなどの回遊魚を狙うのが一般的であるため、一度ゾーンに入ると果てしなく釣れますが、逆に魚が回遊してこないと全く釣れなくなってしまいます。また、上級者になるとサビキ仕掛けを遠投する「遠投サビキ」という釣法もあり、沖側にいる大物などを狙うこともできます。
穴釣り
難易度:★☆☆☆☆
テトラポットや磯の隙間に糸を垂らし、穴に居座っている魚を狙い撃ちするという非常にシンプルな釣法です。単純な仕掛けであるにも関わらず、大変効率的な釣法であり「ボウズ逃れ」と言われるほどの釣果率を誇ります。「灯台下暗し」とは正にこの事で、わざわざ遠投をせずとも足下で簡単に釣れてしまう、一度経験すると病みつきになってしまう魅力的な釣りです。初心者のみならず、釣り上級者にも大変人気です。ターゲットはカサゴ、メバルなどの根魚が基本ですが、稀にハタ系の高級魚も掛かることがあります。
ちょい投げ釣り
難易度:★☆☆☆☆
足場の良い場所から「ちょい」っとだけ仕掛けを投げ込む初心者向けの釣りです。仕掛けを投げる必要があるので、ハードルは少し上がりますが、それほど飛距離を出さなくても良いということと、こちら側から魚のいる場所にアクションできるため、自分の中で「どうすれば釣れるのか」を試行錯誤するのが楽しくなってくる釣りです。
シロギスやハゼなどを堤防や浜辺(サーフ)から狙うのが一般的で、初心者だけでなく、数釣りを狙った玄人にも人気のある釣法です。
投げ釣り
難易度:★★★★☆
投げ釣りの定義は様々ですが、ここでは「餌を付けた仕掛けを遠投する釣り」という定義で紹介します。投げ釣り専門の方が投げる仕掛けの距離は、100m〜200mに到達します。先に紹介したちょい投げ釣りでは良くても50mといったところですので、大きな違いはこの飛距離にあると言ってもよいでしょう。
飛距離があればあるほど一度により広い範囲を探ることができ、当然釣果も増えていくことになるので、飛距離を出すための専用の竿、リール、仕掛けなども数多くあります。飛距離重視の投げ釣りは浜辺(サーフ)から行うことが多く、主なターゲットは、シロギス、カレイ、マゴチなどが挙げられます。
ウキ釣り
難易度:★★★☆☆
餌釣りの仕掛けにウキを付けたもの全般を「ウキ釣り」と呼びます。例えばサビキ釣りの仕掛けにウキを付けたものを「ウキ釣り」と呼ぶ方もいます。そのため人によって解釈は異なりますが、基本的にはウキ、オモリ、針のみが付いているシンプルな仕掛けを用いるのが一般的です。複数の針が付いている「胴付き仕掛け」などもウキ釣りとの相性が良く、堤防の際に集まっているカワハギなども狙うことができます。
大きな特徴は、好みの水深で仕掛けを固定できるため、根掛かりが軽減するだけでなく、その水深に生息する魚をピンポイントで狙うことができる事です。また、ウキの動きを見ることで視覚的に魚のアタリを感知できるということもメリットの一つです。暗い場所でも光る電気ウキを使用すれば、夜に活性が上がるアオリイカやタチウオなども狙うことができるでしょう。
ミャク釣り
難易度:★★★★☆
ミャク釣りというのは、竿先から伸びるライン(糸)に小さいオモリと針しか付いていない非常にシンプルな仕掛けを使い、魚の微妙なアタリを、竿先の動きや手に伝わる微妙な振動だけを頼りに釣り上げる釣法です。渓流にいるヤマメやイワナなど、警戒心の強い魚を狙う際に選択する事が多い釣りです。
ぶっこみ釣り
難易度:★★★☆☆
ぶっこみ釣りは様々な魚種を狙う事ができる釣りです。釣り上げるまで答えがわからないワクワクを楽しむ事ができます。仕掛けもシンプルで、重めの中通しオモリの先に餌が付いているというものです。仕掛けを投げ込んだらあとはアタリがくるまで待つことになるので、複数の竿を同時出す事が多いです。
さらにぶっこみ釣りの仕掛けは汎用性が高いのも特徴で、堤防でも磯でもサーフでも、それこそ河川や湖でも、水深や水域を問わずに楽しむ事ができます。海ではクロダイ、シーバス、ヒラメなど、淡水域ではウナギを狙った釣りでぶっこみ仕掛けを使用する事が多いです。
フカセ釣り
難易度:★★★★★
フカセ釣りは餌釣りの中でも特に難易度が高く、海流の原理や魚の生態系を知り尽くした玄人達が嗜む釣法と言えます。豊富な知識と経験が必要な分、一度のめり込むと抜け出せなくなるとも言われています。ターゲットはメジナ、クロダイを筆頭に、イシダイ、イシガキダイなどといった、磯場に身を潜めている大型で引きの強いの魚達と闘うことができます。
そんなフカセ釣りの仕組みは至ってシンプルで、投げ入れた仕掛けの近くにコマセを撒き、魚を集魚させて釣るというものですが、当然目当てでない魚達も集まってくるので、そんな簡単にはいきません。さらに仕掛けの周辺にコマセを漂わせるためには、海中の潮の流れを読まなければならず、フィールドに合わせて、ウキの種類・ガン玉の数などを細かく調整する必要があります。
泳がせ釣り
難易度:★★☆☆☆
泳がせ釣りとは魚の食物連鎖をフルに活用した、大型の魚種狙いに特化した釣法です。その名の通り、生きた魚に針をつけ、自由に泳がせているところに、その魚を捕食対象とする大型魚が喰らい付いてくるというものです。魚が自由に泳いでしまうので、周りに釣り人がいるとできないのと、餌となる活きた魚を現地調達しなければいけない事から、この釣法が行えるフィールドは限られきます。そのため泳がせ釣りを行うのであれば、船で行う事が望ましいでしょう。
本来なら美味しく頂ける魚を囮りにし、さらなる高みを求めるという、多少のギャンブル性が見え隠れする釣りではありますが、突如物凄い勢いで走り出すラインを目の当たりにすると、これ以上にない釣りの興奮を味わう事ができるでしょう。
餌を使って特定の魚種を狙う釣り
ここからは餌を使用して、特定の魚種を狙うことに特化した釣法について紹介していきます。
ヤエン釣り(アオリイカ)
難易度:★★★★★
和歌山が発祥とされる「ヤエン釣り」は他の釣りでは味わないドキドキ感を味わえます。まず、生きたアジに針を通して泳がせていると、そのアジを捕食しようとアオリイカが抱きつきます。抱きついたら、気付かれないようにゆっくりと巻き寄せます。足下まで来たら、道糸から針を流しこみ、アオリイカを引っ掛けて釣り上げるという特殊な釣法です。古くからあるこの釣りは現在でも人気が高く、釣りのTV番組でも定期的に取り上げられています。
タチウオテンヤ(タチウオ)
難易度:★★★☆☆
オモリと針が一体化している仕掛け(テンヤ)に、イワシやキビナゴなどを針金で巻き付けた仕掛けでタチウオを狙う「タチウオテンヤ」は大阪湾で人気の釣り方です。基本的には船に乗って狙うことが多いですが、タチウオの回遊次第では、陸からでも大爆釣を狙える釣法です。
一つテンヤ(マダイ)
難易度:★★★☆☆
オモリと針が一体化している仕掛け(テンヤ)に、エビ(サルエビ)を付けた仕掛けでマダイを狙います。「海老で鯛を釣る」とは正にこの事で、江戸時代からある歴史の長い釣法です。陸ではなく船に乗ってマダイを狙うもので、擬似餌を使う「タイラバゲーム」と肩を並べる、マダイ釣り二代巨塔の一つです。
LTアジ(アジ)
難易度:★☆☆☆☆
船に乗ってアジを狙う際に人気な釣法がLT(ライトタックル)アジです。その名の通りライトなタックルなので、アジの引きを存分に楽しむことができます。比較的岸から近い場所で行うことが多く、波も穏やかなので初心者にも優しい釣りです。
ヘチ釣り ※落とし込み釣り(クロダイ)
難易度:★★★★☆
堤防の壁面(ヘチ)に沿って餌を落とし込み、クロダイを狙うゲームです。クロダイに存在を気付かれないようにそっと餌を落とす必要があったりと、クロダイとの心理戦を楽しめます。専用の竿と専用の落とし込みリール(太鼓リール)もあるかなり本格的な釣法です。
だんご釣り ※紀州釣り・かかり釣り(クロダイ)
難易度:★★★★☆
針に餌を付け、その周りを米ぬか、砂、集魚剤などでだんご状にしたものを海に落とす釣りです。魚影が濃い釣り場では、餌がクロダイにたどり着くまでに外道などの餌取りにあってしまいます。そこで、本命の餌をだんごの中に隠すことにより、餌取り達には外側のだんごを食べてもらい、残った中心の本命餌をクロダイに喰わす事ができるという釣法です。
餌(エサ)を使用しない釣りの種類
餌を使用しない釣りのほとんどは「擬似餌」を使用します。擬似餌には常に動きを与えなければいけないため、置き竿ができないという特徴があります。しかし、逆に言うと魚が仕掛け(擬似餌)を食うアタリの瞬間を肌で感じることができるため、釣り人を一瞬にして興奮の頂点まで連れて行ってくれる非常にエキサイティングなものであり、一度経験をするとその感覚は脳裏から離れることのない、大変依存度の高い釣法と言えるでしょう。敢えて釣りにくい釣法で魚を狙う理由は、そんなところにあります。
プラッギング
難易度:★★★☆☆
プラグ・ワーム・メタルジグといった様々な擬似餌で魚を狙う釣りの総称が「ルアーフィッシング」です。その中でも、プラスチックや木を素材としたハードルアー、すなわち「プラグ」を使って魚を狙う釣法のことを「プラッギング」と呼びます。
プラグの種類や大きさによっては、様々な魚種を狙うことができるため、利用用途は多岐に渡りますが、船でのプラッギングと切り分けるために、陸から行うプラッギングを「ショアプラッギング」と呼びます。また、近年ではそのショアプラッギングを軽量なタックルで気軽に行うことをコンセプトとした「ライトショアプラッギング(LSP)」という釣法が人気になってきています。
ワームフィッシング
難易度:★★★☆☆
ハードルアーとは対照的な柔らかいソフトルアー、すなわち「ワーム」を使用した釣法です。厳密にいうと、ハードルアーを用いて釣りをする際には、ワームも一緒に持っていくことが多いので、わざわざワームフィッシングと呼ぶようなことはなく、「ルアーフィッシング」と一括りで呼ぶことが多いですが、「ブラッギング」と区別をするために敢えてこのような呼び方をする場合もあります。
ワームの種類は様々なので、特に明確なターゲットとなる魚種はありませんが、代表的なところですと、ブラックバス、シーバス、ロックフィッシュなどを狙う時は、ワームは必須アイテムと言えるでしょう。
ジギング
ジギングとは、金属製のルアー「メタルジグ」を使って魚を狙う釣法のことを指します。広義の意味では「ルアーフィッシング」に該当しますが、ここではメタルジグのみを使用する釣法を「ジギング」として紹介していきます。ジギングではブリやカンパチといった青物を始め、タチウオ、ヒラメ、根魚、など、狙える魚は多岐に渡ります。また、大きく「ショア(陸)」か「オフショア(沖)」かで重さが大きく異なるため、それぞれを区別して呼ばれることが多いです。こちらについて後述します。
オフショアジギング(ジギング)
難易度:★★★★☆
ジギングというと、このオフショアジギングを指すことが一般的です。敢えて「オフショアジギング」と呼ぶ時がありますが、それは後述の「ショアジギング」と区別するために使います。船の上から、非常に重い金属の塊(メタルジグ)を、屈強なタックルでアクションをし続けるゲームです。主にブリ、ヒラマサ、カンパチなどを狙うことが多いですが、メタルジグの重さやタックルの大きさによっては、ターゲットが異なるため、後述の「ライトジギング」「スーパーライトジギング」と切り分けて呼ぶ場合があります。
ライトジギング
難易度:★★★☆☆
比較的軽いメタルジグ、タックルを用いて、船の上から中〜大型の魚種を狙うゲームをライトジギングと呼びます。近年では釣具の技術革新によって、ライトジギングでも大型の魚が釣れるようになってきたため、どこからをライトジギングと呼ぶのかといった明確な定義はありませんが、超大型のブリ、ヒラマサ、マグロを狙うような本格的なジギングゲームと切り分けるために呼ぶことがあります。
スーパーライトジギング(SLJ)
難易度:★★★☆☆
ライトジギングよりも更に軽い、100g以下の軽量メタルジグを使用して、船の上から小〜中型の魚種を狙う、スーパーライトジギング(SLJ)も近年人気が高まっています。ターゲットは中〜小型の魚種ですが、何が釣れるか釣り上げるまで分からないため、ハタ系の高級魚が釣れたり、想定より大きい魚が釣れたりすることも人気の理由です。
ショアジギング
難易度:★★★★☆
陸からジギングを行うことを「ショアジギング」と呼びます。船には乗らず、堤防・磯・サーフなど、陸地から魚を釣り上げるものは全てショアジギングです。船に比べて探れる範囲が少ないので、沢山の釣果は望めませんが、釣れた時の感動と気軽に行えることが魅力です。一般的にショアジギングというと、ガチな装備をして荒れた磯場などからキャストを繰り返すような、本格的なジギングゲームを指すことが多いです。
ライトショアジギング
難易度:★★★☆☆
ショアジギングの中でも、大型の魚種ではなく、アジやサバ、小型のカンパチやワカシなどを軽量のメタルジグで狙うものを「ライトショアジギング」と呼びます。足場の良い堤防やサーフなどから、比較的簡易的な装備で臨めることから、ライトに楽しめるジギングゲームとして人気です。
ウルトラライトショアジギング
難易度:★★☆☆☆
ライトショアジギングよりも更に軽量な、それこそ最大でも15g程度の極小メタルジグを使用する「ウルトラライトショアジギング」というものもあります。アジやカサゴ、メバル、メッキ、サバなどの小型の魚を中心に、場合によってはクロダイやシーバスなどの大物がかかることもある釣りです。小学生のお子さんや女性にも簡単に始められるジギングゲームです。
トローリング
難易度:★★★★☆
「ぎじばり」という針付きの特殊な擬似餌を、リールで巻くのではなく、ボートを走らせて引っ張る釣法です。カジキやマグロといった大物を狙うことが多いです。
サーフトローリング
難易度:★★★☆☆
砂浜(サーフ)から、弓角(ゆみつの)という特殊な擬似餌を遠投し、ひたすら巻き取るという釣法です。弓角は古来からあるルアーですが、現世においても十分な釣果を期待できるルアー界のレジェンドと言えます。イナダ(ハマチ)やショゴ(カンパチの子供)などの中〜小型の回遊魚が釣れます。
フライフィッシング
難易度:★★★★★
渓流などでトラウト(ヤマメやイワナ)を狙う釣法です。虫を模した「毛ばり」を使って、水面に落下して暴れている虫を演じます。そもそも自然界にいるトラウトは警戒心が非常に高く、餌釣りでさえ難易度が高いのですがそれを敢えて擬似餌で狙うという、極めて難易度の高い、高度な技術と経験を要する上級者向けの釣法です。
擬似餌を使って特定の魚種を狙う釣り
ここからは擬似餌(ルアーなど)を使用して、特定の魚種を狙うことに特化した釣法について紹介していきます。
バスフィッシング(ブラックバス)
難易度:★★★★☆
ルアーフィッシングの代名詞とも言えるバスフィッシングは、言わずと知れた人気の釣りです。ルアーやワームを始め、ラバージグ、スピナーベイトといった、他の釣りではあまり使用することがない擬似餌も使い分ける必要があり、そのゲーム性の高さはバスアングラー等を虜にしています。
シーバスゲーム(シーバス ※スズキ)
難易度:★★★★☆
ルアーでシーバスを狙うシーバスゲームは、初心者には難易度が高く、昔は釣れるようになるまで5年はかかると言われていたようです。最近ではインターネットの普及やYouTubeなどで分かりやすい解説動画を見れるので、比較的簡単に釣れるようになってきました。全国的に見ても、シーバスは東京近郊での釣果が多く、釣り好きに「東京に住んでいる」と言うと大変羨ましがられることが多いです。小型の船に乗ってシーバスを狙う「ボートシーバス」も大変人気です。
エギング(アオリイカ)
難易度:★★★★☆
海老を模したルアー「餌木(エギ)」を使用し、主にアオリイカを狙う釣法を指します。餌木の重さ、カラーの選択はもちろん、風向き、水温の変化、潮の流れなど釣果を上げるための分析項目は数多く、非常にゲーム性の高い釣りとして知られています。エギングは一般的にはアオリイカを狙いますが、コウイカやケンサキイカなどを釣ることも可能です。
ティップランエギング(アオリイカ)
難易度:★★★★☆
船の上からエギを使ってアオリイカを狙う「ティップランエギング」という釣法があります。重めのエギを水中に落とし定期的にシャクっては、竿先に神経を集中しながらアオリイカのアタリを待つ釣りです。アオリイカがいる確率の高い場所へ連れて行ってくれるので簡単そうな印象ですが、実際には繊細なアタリを取るのが非常に難しい難易度の高い釣りです。
メバリング(メバル)
難易度:★★★★☆
冬の産卵期に接岸するメバルを、プラグやワームを用いて狙う釣法がメバリングです。メバルというと比較的小さい個体という印象ですが、非常に軽量なライトタックルで挑むため、その引きは想像を遥かに上回ります。30cmを超える「尺メバル」を釣り上げることがメバリンガーの目標です。
アジング(アジ)
難易度:★★★★☆
メバリング同様、プラグ(ルアー)やワームを用いてアジ狙う釣法をアジングと呼びます。サビキなどで釣る場合は、オモリの重さでアジ本来の引きを味わうことはできませんが、軽量のライトタックルを使用しルアーでアジを釣ることで、プルプルとした青物特有の引きを楽しむことができます。
チニング(クロダイ)
難易度:★★★★☆
チヌ(クロダイ)を、プラグやワーム、メタルジグなどで狙う釣法です。主に河川と海が混ざり合う河口付近が狙い目となりますが、完全な海水域の堤防や磯などでもチニングを楽しむ事ができます。
ガシリング(カサゴ)
難易度:★★★★☆
ガシリングは、主にワームを使ってカサゴ(ガシラ)を狙う釣法です。カサゴはボトム付近に居座っている事が多いので、遠投を繰り返す釣りとは異なり、足元の岩場を細かく探っていくような釣りになります。
タイラバ(マダイ)
難易度:★★★☆☆
オモリの下にスカートのようなヒラヒラとした装飾が施されている、独特な擬似餌を使用してマダイを狙います。餌が不要であり、仕掛けもシンプルでありながら、餌で狙う「一つテンヤ」に負けない釣果を誇る、人気の高い釣りです。
タイサビキ(マダイ)
難易度:★★★☆☆
船でのマダイ釣りは、「一つテンヤ」か「タイラバ」が一般的ですが、瀬戸内海ではこちらの「タイサビキ」が人気です。鳴門海峡などの海流の速いポイントでは、タイサビキの方が釣果を上げやすいとされています。
イカメタル(イカ各種)
難易度:★★★☆☆
船の上からイカを狙う「イカメタル」。鉛スッテ(メタルスッテ)と呼ばれる重めの擬似餌を落とし、定期的にシャクってイカに喰わせる釣法です。電動リールなどではなく、比較的ライトなタックルを用いるため、気軽に船からイカを狙えるということで人気の釣法です。ケンサキイカ、スルメイカ、ヤリイカなどを狙うことができます。
ブランコ仕掛け釣り(スルメイカ・ヤリイカ)
難易度:★★☆☆☆
厳密に言うと、このような名称の釣法はなく「スルメイカ釣り」や「ヤリイカ釣り」と呼ぶことが多いのですが、船からスルメイカを狙う釣りでは「ブランコ仕掛け」を用いる事が殆どであるため、このように紹介しています。傘型の針が付いているプラスチックの透明な棒「プラヅノ」が複数本付いた仕掛けを、船長さんが指示する水深まで沈めてシャクるアクションを繰り返します。ゾーンに入ると連掛りで大量に釣れることがあり、初心者でも釣りやすい釣法ではありますが、船酔いに注意です。
エリアトラウト・管釣り(トラウト)
難易度:★★★★☆
管理釣り場に放流されるトラウトをプラグやスプーンで狙うゲームを「エリアトラウト(別名:管釣り)」と呼びます。放流されているとはいえ、その難易度は非常に高く、タックル構成やアクションなどが一つ異なるだけでも釣果が大きく左右してしまう事があります。そのゲーム性の高さがエリアトラウトの魅力であり、今日でも沢山の釣り人を虜にしている理由です。
ネイティブトラウト(トラウト)
難易度:★★★★★
「エリアトラウト」の対義語として「ネイティブトラウト」と呼ぶ釣法があります。その名の通り、自然界で生息しているトラウト(ヤマメやイワナ)をプラグやスプーンで狙うゲームです。自然界で生き延びているトラウトの警戒心は底知れないため、ウェーダーを着て腰まで水に浸かり、自然と同化しながら釣りをするというかなりマニアックな釣りです。トラウトが生息しているエリアも限られるため、そもそも釣り場に行くまでにも大変な苦労がありますが、そんな魚を一匹でも釣ることができれば、真のルアーフィッシャーマンといっても過言ではないでしょう。
その他特殊な釣りの種類
友釣り(アユ)
難易度:★★★★★
まず、生きたアユの鼻に針付きの仕掛けを取り付けて泳がします。アユは縄張り意識が強いので、自分のエリアに入ってきた針付きのアユに体当たりをしてきます。その衝撃で、アユに付いている針が体当たりをしてきたアユに引っ掛かって釣れるという仕組みです。
コロガシ釣り(アユ)
難易度:★☆☆☆☆
古くから存在する伝統行法で、オモリのついた針をアユの群れに目掛けて投げ入れ、勢いよく引っ張るとアユの体に針がスレ掛かりして釣れるという釣法です。餌とか擬似餌とかそういう概念ではなく、引っ掛けて釣り上げるという、まるで漁のような釣りです。幼少期に一回だけやったことがあるのですが、一度で沢山のアユが針に掛かるのと、スレ掛かりなので水圧もかかり、想像よりもかなり引きます。あまりにも沢山釣れてしまうため、コロガシ釣りを禁止している河川もあります。コロガシ釣りをやる場合は事前に確認をしましょう。