スプールカバーを使えばリールの最高スペックを引き出せる!
作成:2023.01.25更新:2023.01.25
目次
スプールカバーって使ってますか?
みなさん今回はスピニングリールの『スプールカバー』についてです。『スプールベルト』とか『スプールエッジカバー』とも呼ばれています。ほとんどの方はラインを止めるために使用するものと思っているアングラーが多いと思います。もちろんスプールからラインがバラけ無いように押さえるためのものもあります。でもスプールカバーにはもっと大きな役割があるのをご存じでしょうか?そんな重要なスプールカバーの奥深さとおすすめ商品と合わせてご紹介していきます。
リールの中で一番大切なパーツは?
さてスプールはリールのパーツの中ではどのぐらい重要でしょうか?ボディ、ハンドルは無ければ役に立ちませんのでとても重要ですね。釣りをするためにはラインが必須です。そもそもリールはラインを巻き取る機械なわけですからラインが巻かれていなければリールとして機能しませんのでスプールはそれほど重要なパーツということです。
スプールの重要な役割
スプールはラインを巻いておく重要なパーツということは分かりました。でもスプールはラインを巻く以外にも釣りをするために重要な役割があることはご存じでしょうか?大きくは3つあります。その重要な場所はスプールエッジ、スプールドラグ、スプールデザインです。
スプールエッジの重要性
スプールの役割で一番重要と言って良いかもしれません。スプールの上部にあたる部分をスプールエッジといいます。ラインが巻ける限界枠を決める部分とも言えます。その巻いたラインをバラケさせないためだけではありません。キャストした際にラインが放出されます。その際にリールのスプールから綺麗にラインが放出されないとラインがロッドガイドに当たりルアーの飛距離が出ません。綺麗に放出されないとバックラッシュなどのライントラブルに発展します。特にエッジに傷があるとキャスト時にラインが傷ついたり最悪切れたりします。
そんなキャスティング飛距離とラインの強度やトラブルにかかわるのがスプールエッジなのです。よくエッジに傷がついたので目の細かいサンドペーパーでこすって直しました!というアングラーがいます。堤防やロック程度なら良いと思いますが細いラインを使用する釣りやフルキャストする釣りの場合はスプール交換をおすすめします。ライン放出が綺麗ではなくなるのでライントラブルが増えるます。最悪なのはドラグを効かせたファイト時です。エッジに少しでも傷が残っていると手元からラインがブチ切れます。一番悲しい瞬間を思い知ることになります。後悔する前にスプールを大切にしましょう。
スプールドラグの機能性
スプールを取り付けるために使用する上部のドラグノブ。このドラグノブはそもそも別の機能があるのはみなさんご存じと思います。ドラグを締める緩めることは大物がかかった際や根掛かりした場合などラインを放出させるかさせないかを調節しアングラーが釣りをするために必要な機能でスプールからのライン放出の強さをこのドラグノブの調節で決めることが出来ます。
きつく締めると強い力でもラインは放出されにくくなり、緩めると魚の引きなどに合わせてスプールが回りラインが自動で放出されるようになります。魚とファイトするときには腕力やロッドのしなりで魚の力を押えようとしますがリール側のドラグ調節で一定の力がかかるとラインが放出されるように調節することでバラしにくくなるというリールの重要な機能です。ダイワのATDやシマノのラピッドファイアドラグなど重要なドラグ調整機能がスプール内に搭載されています。
スプールデザインとは
個人的にはスプールデザインが一番重要と感じています。最近アングラーのみなさまはスプールを外したことがありますか?めっちゃ軽るくなっているんです。近年はリール軽量化の時代に入っておりリールパーツの中でスプールが一番軽量化されたかもしれません。見た目は変わらないのですが素材や形状で重さが全く違います。
なぜスプールの軽量化が進んだのか?もちろんリール全体の軽量化の為ですが、スプールを軽くした分ギアやボディーの強度などに回せるのでより性能が上がった軽量リールができる。そしてリールの大部分の容積を占めるスプールは見た目のデザインがリールのスタイルを決めると言っていいほどデザイン性も重要な役割を果たしています。
スプールに傷がつくと?
このようにスプールエッジ、スプールドラグ、スプールデザインの3つの重要な役割があるスプールなので傷がつくとリールの致命傷になりかねません。例えばエッジに傷がつくとキャスト時にラインが綺麗に放出されずルアーが飛ばない、ロッドガイドに当たってラインがバックラッシュしたり最悪はラインが切れてしまいルアーロストで釣りに支障がでます。ドラグはスプールの傷ぐらいでは故障することはありませんが細かな調整ができなくなることがあります。
最悪なのはスプールをぶつけてリールシャフトが曲がりリール自体が使えなくなることです。そしてスプールデザイン、要は外観です。リールの軽量化でボディーが小さくなったリールが増えたので凝ったデザインのスプールに目がいきます。リールの使用劣化よりスプールに傷が1つあるだけで非常に目立つため、より劣化したリールに見えてしまいスプールに傷があるとアングラーのテンションが下がることが一番の問題だと思います。
スプールを大切に扱うために
そんなスプールを大切にする方法は意外と簡単です。
- スプールカバーを使用する:特にリールカバーを利用しない場合は必須です。スペアスプールへも使用しましょう。ランガン時や船へ積む際などにも使用しましょう。
- リールカバーを利用する:車載時やバックへ入れるときには有効ですね。ランガン時などには荷物になるので不向きです。
- ロッドを地面に置かない:基本中の基本ですがロッドを地面に置くとロッドやリールの故障に直結しますので絶対に置かないようにしましょう。
尚、リールカバーについては下記の記事で詳しく解説していますので、気になる方は参考にしてみて下さい。※記事末にもリンクを貼っておきます。
スプールカバーの種類と性能
スプールには種類があります。大きく2種類に分かれます。1つ目はスプールエッジ保護をメインとしているカバー、2つ目はライン止めをメインとしているカバーです。どちらもスプールカバーやスプールベルトとして販売されていますがお互いに違いがありますので分けてご紹介いたします。
おすすめスプールカバー
スプールエッジカバータイプ
こちらはスプールエッジを保護することを優先としているスプールカバーになります。普段からライン止めはリールのラインストッパーを使用しているアングラーはこちらがおすすめです。
EVERGREEN(エバーグリーン)EGスプールエッジガード
シリコン製の伸縮性がある素材なので伸ばしてスプールエッジにかぶせるタイプのカバーです。ほとんどの衝撃からスプールエッジを守ってくれますので岩場などでのランガン時にはマストなアイテムとなるでしょう。サイズはM、L、LLで2個1セットです。カラーはブラック・レッド・ グリーン・オレンジ・パープル・ピンク・クリア(M/Lのみ)・ブルー(M/Lのみ)と豊富です。
- Mサイズ:スプール径41~52mm対応(1000~4000番クラス)2個1セット販売
- Lサイズ:スプール径51~69mm対応(5000~10000番クラス)2個1セット販売
- LLサイズ:プール径66~95mm対応(10000~30000番クラス)1個1セット販売
椿研究所 スプールプロテクターバンド
こちらもシリコン製ですが中に薄い鉄板が入っています。メジャーの太い奴にシリコンラバーで覆った感じ。100均のズボン裾止めバンドと同じです…ってことは100均のバンドも使えるのか?でもシリコンではないか。シリコン製なのできっちりスプールに巻き付きます。外したらリュックの紐部分などに丸めて付けておくと紛失もしないですしすぐ使えるし便利です。サイズは1種類ですが小型~大型スピニングリールはもちろん他のスプールカバーと違い丸めるタイプなのでなんとベイトリールのスプールにも使えます。カラーはライトブルー・ブルー・ブラック・オレンジ・レッドです。
ラインバンドタイプ
スプールのライン部分をバンド形状でカバーするタイプです。安いものだと数百円からありますがラインを押える(止める)だけであればそれでも良いのですがあくまでスプールを保護するという観点でおすすめをご紹介します。スプールのエッジ自体を直接カバーするわけではありませんがエッジよりも厚くライン部分を保護しますので地面などに万が一ぶつけた際に先にバンド部分が当たる確率が高くなり結果スプールを保護するというものです。ですのである程度厚みがあったほうが効果的ということになります。あとラインはなるべくスプールの最大で巻いておくのが重要です。
DAIWA(ダイワ)ネオスプールベルト
クロロプレン素材で濡れたラインの上から巻けます。ベルト自体が厚みがあるので車載時やバックに入れるときに便利です。DAIWAのリールにはこのベルトを巻きたいですね。サイズは4種類です。カラーはブラックのみです。2022年に新製品ネオスプールバンド(A)が発売されたのでネオプレーンベルトは店頭やWebの在庫のみになると思います。消耗品なので在庫のあるうちに購入しておきましょう。Dのロゴが光ります。私も愛用していますのでサイズ感が分かる写真をアップします。メーカー推奨サイズより1つ上がエッジまでカバーできるのでおすすめです。
- Sサイズ:1500-2000番に対応
- Mサイズ:2500-3000番に対応
- Lサイズ:3500-4500番に対応
- LLサイズ:5000-6500番に対応
SサイズをMORETHAN2510PE-Hスプールに装着
結構小さめです。2500番のスプールに付けてみましたが小さいですね
DAIWA2000番とSHIMANO1000番です。ちょうどいいですね。
LサイズをMORETHAN3012Hスプールに装着
スプールエッジもカバーされますのでGood!
LサイズをFUEGO LT3000CXHスプールに装着
LT3000番のスプールもエッジカバーされるのでOK
DAIWA(ダイワ)ネオスプールバンド(A)
2022年新製品のネオスプールバンド(A)です。クロロプレン素材でスプールバンドでもロッドバンドでも使用できるタイプで2本セットです。サイズは2種類でカラーはブラックのみ。ライン止めのスリットがあり巻き付け時にラインを仮止め可能です。Dのロゴが縦になるので個人的には旧ネオスプールベルトの方が良いかなと思っています。
- Sサイズ:170mm×17mm 2本セット
- Lサイズ:240mm×23mm 2本セット
SHIMANO(シマノ)スプールベルトBE-021H
クロロプレンゴム素材でこちらもスプールバンドとロッドバンドの両方で使用できます。こちらもライン止めが付いていますので巻き付けが非常に簡単です。カラーはブラックのみ。SHIMANOロゴが目立ちますね。
- Sサイズ:20cm 1000~4000番用
- Mサイズ:28cm 5000~16000番用
VARIVAS(バリバス)スプールバンドVAAC-33
ラインメーカーのVARIVASからスプールバンド VAAC-33です。クロロプレンゴム素材のスプールバンドです。実はこちらスプールといってもリールのスプールではなくライン製品のスプール用で販売されているのですがリールにも使えます。2000番クラスは厳しいのですが3000番~はバッチリです。しかも色違いの2個セットなので予備スプールと合わせて使用するとラインの違いを色で分けられます。非常に便利です。しかも安い。おすすめです。
MAZUME(マズメ)スプールベルト
フィッシングウェアブランドMAZUMEからスプールベルトです。最近MAZUMEを着ているアングラーが増えましたねぇ元々派手めでしたが近年ますます派手になってきています。MAZUMEの新しいMとスカルのロゴでブルー・レッド・イエローの3色セットです。サイズは3種類でこちらもコスパ最高です。
- Mサイズ:2000~4000
- Lサイズ :5000~8000
- LLサイズ- 10000~
リールの最高性能をいつまでも引き出すために
いかがでしたか?リールのメンテナンスはバッチリという方でも意外と使用していないのがスプールカバーです。その重要性はご理解いただけましたか?しかも安価で手軽にリールの最高性能を保持できるわけですからやらない手はありませんね。もちろん普段のメンテナンスは必須です!早速お好みのスプールカバーを付けて釣行に出かけましょう!
記事中の紹介グッズ一覧