知ってますか?ラインリサイクラーの便利な使い方
作成:2021.07.30更新:2021.08.20
目次
ラインリサイクラーでより快適な釣りをしよう
さて今回はラインリサイクラーです。既に使っている人はこれなしではリールにラインが巻けなくいアングラーもいるほど一度使うと手放せないフィッシングツール「ラインリサイクラー」のご紹介です。
ラインリサイクラーとは
名前だけを見るとラインをリサイクル(再生)する機械ということになりますがラインリサイクラーを使用しているほとんどのアングラーはライン交換するために利用することが一番多いと思います。しかしリサイクル(再生)の意味を持つようにリサイクラーで一番利用価値があるのはラインのリサイクル(再生)です。ラインをリサイクル(再生)することとはどのようなことなのか?基本機能も含めて詳しくご説明していきましょう。
ラインリサイクラーの仕様
ラインリサイクラーの種類によって少し異なりますが今回は第一精工 高速リサイクラー2.0でご説明します。
- テンション調整ネジ:リールスプールへお好みのテンションで巻くための調節するネジです。
- ライン巻取り用ハンドル:リールから空のラインスプールへラインを回収するためのハンドルです。
- クランプネジ:デスクや作業台にリサイクラー本体を固定するためのクランプネジです。(最大4cmまでを固定できます)
- シャフト交換ネジ:ラインスプールを固定するシャフトネジ(長いタイプ・短いタイプ)の2種類を交換して利用できます。
- クランプ上部(ゴム付):デスクや作業台に固定するクランプ上部側でズレ防止のゴムが付いている。
- クランプ下部(ゴム付):デスクや作業台に固定するクランプ下部側でズレ防止のゴム製で回転します。
ラインリサイクラーの機能
主な機能は2つあります。
- ラインを巻く(Reel in Style):ラインをリールスプールへお好みのテンションで巻き付ける
- ラインを回収する(Recycle Style):ラインをリールスプールから空ラインスプールへ回収する
なぜラインリサイクラーが必要なのか?
ではラインリサイクラーの仕様と機能はご理解いただいたと思いますがなぜラインを巻くだけなのに機械が必要なのか?をご説明しましょう。ここからスプールという言葉を以下の2つに分けて使用していきます。
- 【ラインスプール】購入したラインが巻かれているプラスチック製のスプール
- 【リールスプール】リール本体にラインを巻くためのスプール
リールにラインを巻くときどうしてますか?
ラインリサイクラーを使用しないでラインを巻く方法はいくつかあります。リサイクラーを使用していないアングラーの皆さんはお店に頼む、誰かに手伝ってもらう、自分の手と足を使って頑張るなどいずれかでラインを巻いていると思います。確かにラインをリールに巻くということはできます。しかしそれにはメリットとデメリットがあることをご存じでしょうか?
お店に頼むメリットとデメリット
ライン購入時などにお店にお願いすることもありますよね。ライン巻きの料金が設定されていたりお店の込み具合では時間が掛かったり、リールを預けて翌日渡しということもあります。お店にお願いする時はメリットとデメリットがあります。メリットは慣れた店員さんがラインリサイクラーで綺麗に巻いてくれる。一番のデメリットはお店に行かなければならない、お金がかかる。それとリールスプールに下巻きをしている方も多いのでお好みのライン下巻きができない場合やリールスプールにラインを巻き付ける際のテンション(巻き締め付けの力量)がお好みのテンションで調整できないなどです。リールスプールへのライン巻き締付けのテンションはアングラー好みでなければいけない理由は後ほどご説明します。
誰かに手伝ってもらうか自分の手足で頑張る
さてアングラーのみなさん。多分これが一番多いのではないでしょうか、ご自分の手と足を使って頑張って巻いている。家族や友達にラインスプールを持ってもらい手伝ってもらう…なんてことしていると思います。最大のメリットはコストがかからないということでしょう。デメリットは巻き付けテンションが均等にならないことや綺麗に巻けず何度かやり直して時間がかかるということでしょう。テンションを均等にリールに巻き付けるためにラインスプールを持つ相手に力の調整をお願いしたり自分一人で行う場合にはテンション調整は限界があります。私も昔はラインスプールを足で押さえながら巻くことをしていましたが魚釣る前に足をつっちゃったことがあります。
ライン巻締め付けテンションの必要性と効果
先程リールスプールへのライン巻き締め付けのテンションはアングラー好みにしないといけないと記載しましたがその理由をご説明します。アングラーのキャスト力、リールのドラグ力の違いによって巻き付けるテンションの力は変わります。ラインリサイクラーはラインが一定の力で引っ張られてテンションを掛けながらリールスプールに巻き付けられるのですがそうすることによって釣りをするときに絶大な効果があります。その効果はこちらです。
- キャスト時のバックラッシュが激減
- キャスト飛距離が伸びる
- 魚とのファイト時ラインブレイク(ライントラブル)が激減
- リールドラグの性能が最大限引き出される
- ラインの消耗量、傷み具合が把握できる
一番大きな効果はキャスト時にリールスプールから綺麗にラインが放出されますのでガイドに当たるラインに乱れが無くラインブレイクや抵抗が少ないのでキャストした際の飛距離はもちろんトラブルレスで長い時間フィッシングが楽しめます。ファイト時にもラインブレイクが少ないのと大物などの強いテンションが掛かった際にラインがリールスプールにガッチリ巻かれているためドラグ本来の性能が発揮してくれます。ドラグを効かせながらファイトするフィッシング時にはラインの結束と同じぐらいにライン巻き付けテンションは大切です。
ラインリサイクラーの使い方
ここからいよいよリサイクラーの使い方です。使い方ごとにそのメリットを詳しくご説明します。
①リールスプールにラインを巻く
リールスプールに購入したラインを巻く。一番基本的な使い方で皆さんがリサイクラーを購入する際に気になる機能と思います。リサイクラーを選ぶ際に必ずこだわりたいのはラインにテンションをかけながらリールスプールに巻き付け出来るか?細かな調整が出来るか?です。今回ご紹介した第一精工 高速リサイクラー2.0についてはテンション調整ネジを使用して調整することでアングラーお好みのテンションで巻くことが出来ます。例えば最初に強め(きつめ)のテンション設定にして下巻きラインをかなりきつめに巻いたあと好みのテンションに調整したあと本ラインを巻くということが出来ます。
②リールスプールのラインを回収する
次にリールスプールのラインを空ラインスプールに回収するという機能です。みなさん経験があると思いますが一つのリールでいろいろなラインを利用するにはリールに巻かれているラインを外す必要があります。普通は再度利用するためにリールスプールから空ラインスプールに手で巻き付けていく経験をされた方は多いと思います。時間もかかりますし結構面倒ですよね。そんな時にラインリサイクラーを使用すると200mのラインなら1分かからずに巻き取れます。空のラインスプールをセットしてライン巻取りハンドルを巻くだけです。非常に重宝します。
③リールスプールのラインを巻き直す
最後に上記①②の機能を組み合わせた使い方です。アングラーの皆さまはご経験されていると思いますが例えば200mラインがリールに巻かれいる状態で釣行を数回繰り返えすとキャストでリールから放出されたラインは海水や淡水に浸かり使用されますね。例えばリールスプールから先に放出される半分の100mを数回の釣行で使用したとします。お解りの通り前半の100m部分はPEラインだと傷みはもちろん張りが無くなるなど、フロロやナイロンも同様に劣化しラインとしてのu200bu200b性能が落ちていきます。ところが後半の半分の100m部分はほとんどリールスプールに巻かれたままで未使用状態に近くこの部分を使用するためには傷んだラインを切り捨ててできるだけ未使用部分だけを使用するということを行うか下巻きを多めにして未使用部分の100mラインを巻きなおすという方もいらっしゃるでしょう。
ラインリサイクラーを使用するとそんな面倒な必要はありません。ラインの半分が劣化し始めたと感じたら劣化した100mを下巻きにして巻きなおせば未使用部分がリールスプールの上巻きになり見た目はほぼ新品のラインを巻いた状態になります。それをラインリサイクラーで行う方法はひと手間兼ねればできます。手順は以下の通りです。
用意するもの
- ラインリサイクラー本体
- 巻き直したいリール
- 空ラインスプールを2個(空ラインスプールAと空ラインスプールBで説明します)
巻き直しの手順
- 巻き直したいリールからラインを空ラインスプールAにu200bu200bu200bu200bu200b巻取り回収する(傷んだラインが先に巻かれる)
- 空ラインスプールAから空ラインスプールBに巻取り回収します(未使用ラインが先に巻かれて傷んだラインが後に巻かれる)
- 空ラインスプールBから巻きなおしたいリールへテンションを調整しながら巻いていきます。これでラインが巻き直されます。
慣れると5分もかからずにできます。このラインの巻き直しは非常に効果的です。何と言ってももう一度未使用状態になるのでコストメリットもあります。私は4~5回釣行したらこの巻き直しを行っています。釣行時のライントラブルが激減します。
おすすめのラインリサイクラー
いろんなラインスプールをセットしてみました
- ①PE10号などの太径ラインスプール
- ②通常のラインスプールは5個までセット可能
- ③ナイロンなどの四角いラインスプール(連結タイプ)
- ④500m巻きなどの大型ラインスプール
- ⑤30m巻きやリーダーなどの小型と薄型ラインスプール
ラインの寿命を延ばして快適な釣りをしましょう
さて今回はラインリサイクラーをご紹介しました。使ってみると手放せなくなります。ラインをとことんまで使い倒すという意味でもエコになりますので是非お試しいただければと思います。