Revo MGXtream 1000Sはアジングに最適の1台!
Revo MGXtreamについて
アブガルシアのスピニングリールのフラッグシップモデルです。マグネシウムボディ・CMgローターなどが搭載されており、非常に軽量に仕上がっています。1000番サイズ~3000番サイズまでのラインナップなのでライトな釣り向きです。
Revo MGXtreamの特徴
マグネシウムボディによる感度の高さとCMgローターが生み出すレスポンスの良さが特徴です。それでは搭載されているテクノロジーを1つずつ見ていきましょう。
ワンピース Feathermetal™ ギアボックス
リールはギアボックスとフタの2つのパーツでドライブギアを挟み込むように支えているのが一般的ですが、ワンピース Feathermetal™ ギアボックスでは1つのパーツでドライブギアの両端を支えます。これにより軸心のブレが最小限に抑えられるので、安定したリーリング感を得ることができます。剛性が高いマグネシウムボディもブレを抑制することに貢献しています。
CMgローター
中心部は剛性が高いマグネシウム、遠心力が掛かる外側は軽量のカーボンが使用されています。これにより剛性が高さと軽さが両立されています。これによりレスポンスと感度が良いです。
Salt Shield TM ベアリング
ベアリング全体に撥水コートを施したベアリングです。内部に海水が入りにくくなることにより、ベアリングの塩ガミが軽減されます。かなり強力な撥水コートなのですが、オイルまで弾くので後から注油するのは少々苦労するかもしれません。
6カーボンステム
C6カーボン(アブガルシア独自の新素材)の正体は、カーボン繊維で強化されたエンジニアリングプラスチック(過酷な状況下でも使用できるよう、耐熱性や機械強度を高めた合成樹脂)です。軽量ですが、マグネシウムに匹敵する剛性を持っています。これにより強度を落とさずに軽量化が可能です
ロケットラインマネジメントシステムTM
スプールデザイン・オシレーションシステム・ベールの開放角などを最適化し、飛距離の向上に繋げています。
Duracarbon™ハンドル
高弾性カーボンを集積構成することにより、高強度かつ軽量仕上げられたハンドルです。
カーボンマトリックスドラグ
アブガルシア独自のカーボンマトリックスドラグワッシャーの採用により、滑らかでかつ高いドラグ力が掛けられるようになりました。絶妙の粘り具合が持ち味です。
多彩な付属品
立派なリールケースに、2種類のハンドルノブとシンカーキーパーなど様々な付属品があります。ケースの中にはポケットも付いており、非常に使いやすいです。カメラケースとして重宝していますが、付属品の分安くしてほしいというのが本音です。
Revo MGXtream1000Sを選んだ理由
Revo MGXtreamのことは、ある記事を読んで知りました。マグネシウムボディでかつ軽量ローターを搭載、自重も軽く値段も手ごろです。非常に気になったので色々調べましたが、情報は殆ど得られませんでした。それでも気になるので「悩んでいるぐらいなら買ってしまえ!」という感じで勢いで購入しました。
Revo MGXtream1000Sを触ってみて
第一印象は良くありませんでした。レスポンスは悪くないのですが、巻き心地が悪いのです。しかしこれは買う前から予想していたので気にしないことにしました。
Revo MGXtream1000S実釣インプレ!
Revo MGXtream1000Sを実釣で使用して感じたことを、各項目に分けてご紹介します。
レスポンスが良い
CMgローターの恩恵で、レスポンスは良いです。巻き出しやすく止めやすい。巻く・止めるを繰り返すアジングを快適に行う点で非常に重要です。
巻き心地は悪い
はっきり言ってしまいますが、巻き心地は悪いです。ダイワ・シマノのリールと比べると3ランク劣ります。
感度が良い
巻き心地は悪いですが、巻き感度は良いです。マグネシウムボディとCMgローターの恩恵でしょう。決して滑らかとは言えない巻き心地ですが、ハンドルに掛かる負荷の変化など、魚を釣るために必要な情報を感知する能力が非常に高いです。また、ボディとローターにマグネシウムが使われているので、反響感度も高いです。
ドラグ性能が最高
カーボンマトリックスドラグワッシャー採用のドラグ性能が秀逸です。アジングではステラやヴァンキッシュも使っていますが、ドラグ性能はRevo MGXtreamの方が上です。滑り出しの滑らかさはシマノのリジットサポートドラグ搭載のリールの方が上ですが、Revo MGXtreamのドラグは粘り方が抜群に良いので、魚にプレッシャーをかけ続け主導権を与えずに、早く浮かせる、弱らせることができます。もちろん滑り出しも悪くなく、1lbのラインを問題なく扱えるレベルです。私はアジングでの使用ですが、0.5号以上のPEラインを使うエギングやシーバスではこのドラグの良さが最大限発揮されることでしょう。
チューニングで大化け
Revo MGXtreamはチューニングすることで大化けします。中の構造が単純な分、グリスの使い方や組付けの精度でフィーリングがかなり変わります。私は、全解体して組みなおしました。純正状態ではグリスが多く、巻きの軽さに影響を与えていたので、全て洗い流してグリスを塗りなおしました。ワンピース Feathermetal™ ギアボックスのおかげで、細かいネジの締め方やトルク調整が必要ないので、比較的楽に組みなおすことができます。私はベアリングも全て交換しましたが、そこまでしなくても十分です。技術と知識が必要な作業ですが、自身のある方はやってみることをおすすめします。自身がない方は、リールチューニングメーカーに任せるのも手です。※リールの解体は自己責任でお願いします。チューニング後はオーバーホールなど、アブガルシアでのアフターサービスが受けられなくなる場合があります。ご注意ください。
Revo MGXtream1000Sはこんな方におすすめ
ハイエンドモデルはちょっと・・・という方
良いリールが欲しいけどハイエンドはちょっと・・・という方には非常におすすめのリールです。性能でイグジストやヴァンキッシュには及びませんが、CI4+やザイオンなどのカーボン系ボディのリールと比べると得られる情報量が違います。巻き心地だけは劣りますが、それ以外の性能が高いのでおすすめです。3万円あたりで選ぶならRevo MGXtream以外の選択肢はないと言っても過言ではありません。
人と違うリールが欲しい方
今の日本のスピニングリールは、ダイワ・シマノが強大すぎるので、アブガルシアのスピニングリールを使っている方は少ないです。なので人と被りたくない方にはおすすめです。性能は上で説明した通りで、個人的にはデザインもカッコいいと思います。
Revo MGXtream1000Sはコストパフォーマンスが良い!
アブガルシアのスピニングリールのフラッグシップモデルであるRevo MGXtream。巻き心地こそ良くはありませんが、それは魚を釣るために必要なところではありません。軽量でレスポンスが良く、感度が良くドラグ性能も良いと、魚を釣るための性能は非常に高いアジング向きのリールです。情報が少なく、手に取るのは少し怖いかもしれませんが勇気をもって踏み出してみてください。その先には新しい世界が広がっています。