スピニングリールの値段による違いを解説【ダイワ・シマノ版】
作成:2021.05.25更新:2021.08.20
目次
これから本格的に釣りを始められる方の中で、リールの購入を検討されている方も多いかと思います。数あるリールの中から、様々な要素を比較をして、1つに絞り込むわけですが、やはり価格面は無視することはできないですよね。
そこで、この記事では初心者の方向けに、スピニングリールを値段別で棲み分けした時に、どのような違いがあるのか、どのような方にオススメなのかについてまとめてみましたので、参考にしてみて下さい。
5,000円未満のリール
レジャーとして楽しむ
5,000円未満のリールは、釣りを一度もご経験されたことがないような、超初心者の方向けのリールです。釣りをする上で必要最低限の機能が備わっているため、いわゆる「レジャー」として釣りを楽しむ上で重宝されます。家族などでキャンプのついでに餌釣りにチャレンジしてみたり、釣りに興味を持ち始めたお子様にプレゼントをしたいといったシーンにおすすめです。
逆にこれから本格的な釣りを始めようと考えている方にはあまりオススメできません。コストの関係で、どうしても耐久性などは期待できないので、長い目でみると損をしてしまう可能性があります。
代表的なブランド
5,000円〜10,000円のリール
遊びから趣味へ
5,000円〜10,000円のリールは初心者用のエントリーモデルとして開発されているブランドが並びます。これから本格的に釣りにハマっていく方が最初に手にする事が多い印象です。釣りを「レジャー」ではなく、「本格的な趣味」としての扉を開けたい方には、この辺りの価格帯は最低限必要でしょう。
代表的なブランド
10,000円〜20,000円のリール
専門性のある釣りへ
10,000円〜20,000円のリールとなってくると、初心者から中級者へのステップアップとして購入される方が多い価格帯です。このあたりから、対象魚に合わせた「専門性のある釣り」、例えばシーバス、エギング、メバリングなどに特化した設計が行われているリールも増えていきます。「基本的な防水機能」「精度の高いギア」「ライントラブルの軽減」といった機能が備わり始めているため、そろそろ自分のフィッシングスタイルも見えてきて、「釣りの効率性」などに目が行き始めたら、この価格帯のリールは欲しいところです。
代表的なブランド
20,000円〜30,000円のリール
上級者も満足の機能性
20,000円〜30,000円のリールも初心者から中級者へのステップアップとして購入される方が多いでしょう。各釣法における専門性の高さはもちろん、シマノで言えば「Ci4+」、ダイワで言えば「ZAION」といった、ワンランク上の軽量素材などが使われ始めます。
更にこの価格帯のリールになってくると、上級者もサブ機として購入することも多いため、高度な釣りをする上でも、十分な機能が備わっているということもよくわかります。デザイン性も大きく向上しているため、釣り仲間にも自慢気にお披露目できるでしょう。
代表的なブランド
30,000円〜50,000円のリール
メーカーの腕の見せ所
30,000円〜50,000円のリールは、釣り人であれば誰もが聞いたことがある、いわゆる「ハイエンド機」と呼ばれるブランドが肩を並べています。プロのアングラーを始めとする、釣りの上級者が選択する事が多いでしょう。
また、この辺りのリールはメーカーが一番注力をしているということもあり、各カテゴリにおいての機能、いわゆる「防水性」や「回転効率」「軽量化」「耐久性」といった面で最も優れたものが搭載されています。初心者には宝の持ち腐れとなってしまうので、最低でも中級者以上の方に検討して欲しいリールです。
代表的なブランド
50,000円以上のリール
所有欲を満たすブランド力
50,000円以上となってくると、各メーカーが誇る至高のリールが集まっています。飛行機でいうファーストクラスといったところでしょうか。このリールを使って釣り上げられなければ、もうリールを言い訳にする事はできませんね。
また、機能性の高さはもちろん、この価格帯にはブランド力が大きく影響しているため、「所有欲」を最大に満たしてくれます。これらのリールを買うためだけに貯金をしている方も多く、全アングラーが、いつか手に入れたいと常に思っているリールです。
代表的なブランド
最初は安いリールを。釣りに慣れてきたらステップアップも視野に。
リールは高価なほど高性能である事は否めないですが、まだそれほど釣りの経験がない中で、無理に高性能な物を買っても、効果を実感する事は難しいです。またスピニングリールは毎年、何かしらのブランドでアップデートがあります。釣りのレベルがリールのスペックに追いついたとしても、その時にはすでに新作モデルのリールも発売されてしまっているでしょう。
そのような意味でも、最初は比較的低価格のリールから始めることをオススメします。そこである程度釣果を積んでいくことで、自分の求める釣りに必要な機能が見えてくるでしょう。そのタイミングがリールの買い替え時です。
ちなみに私の場合はダイワのエメラルダスから始めました。エギングに特化したリールでありながら、その汎用性は高く、シーバスゲーム、太刀魚テンヤ、ライトショアジギング、メバリングなど様々な釣りにチャレンジさせてくれたため、自分の好みの釣りのスタイルを見つけることができました。まずは色々な釣りに挑戦をしてみたいという方は、エギング専用リール(シマノならセフィアBB)がオススメです。
一方初心者の中でも、既にある程度釣りの経験や知識があったり、周りに釣りを教えてくれる方がいる環境なのであれば、思い切って2〜3万円くらいのリールを買ってみるのも良いかも知れませんね。高価なリールは愛着が湧くので、その分大切に扱えるというメリットがありますよ!
この記事が、釣りの素敵なパートナーを見つける手助けになれば幸いです!