ハイギアのスピニングリールの特徴は?メリットとデメリットを解説!

作成:2023.05.25更新:2023.05.25

最近はハイギア全盛と言われるほど人気がある

最近はあらゆるルアーフィッシングで主流になっているハイギア。主流になっているからとよく分からずに選んでしまっている方も多いのではないでしょうか?今回はハイギアのスピニングリールについて解説します。

リールのギア比について

これまでも色んな記事で紹介してきましたが、リールには様々なギア比がありそれぞれ特徴があります。リールのギア比は巻き取りが遅い方から順にローギア(パワーギア)→ノーマルギア→ハイギア→エクストラハイギア→ダブルエクストラハイギアがあります。

厳密なギア比はモデルによって違いますが、ローギアならPG、ハイギアならHGなどと表記されているので見分けることが出来ます。

ハイギアについて

ツインパワーXD4000HG

上の説明を見て分かる通り、ハイギアはノーマルギアを基準として巻き取りスピードが速いギア比となります。ノーマルギアと比べるとハンドル1回転当たりたくさん糸が巻けるという事です。その他にもハイギアには様々な特徴があります。

ハイギアのメリット

手返しが早い

巻き取りスピードが速いという事はルアーや仕掛けの回収が速くなるという事です。ルアーを遠くに投げるショアジギングや仕掛けを遠くまで流すことのあるウキフカセなどでは大きな武器となります。特に磯釣り用のレバーブレーキリールはスピニングリールの中でも特にギア比が高く設定されているものが多いです。回収が速いという事は同じ時間であればルアーを投げる回数・仕掛けを投入する回数が多くなる=ルアー・仕掛けが水の中にある時間が長くなるので、その分魚に出会える可能性は高くなります。

ラインメンディングがしやすい

糸ふけを素早く回収できるのでラインメンディングが非常に楽です。特に横風強風時には大きなメリットとなります。

ルアーの泳ぎ出しが早い

ルアーをキャストして着水後、泳ぎだすまでは少しタイムラグがあります。キャスト時には糸ふけが出るからです。ハイギアであれば糸ふけが早く回収できるのでルアーが着水してから泳ぎだすまでの時間が短くなります。着水後一瞬で見切られるリスクを抑えることが出来ます。

バレにくい

フッキング後魚は前後左右上下走り回ります。特に手前に速く動かれるとラインテンションが抜けバレる原因となってしまいますが、ハイギアであればテンションをかけ続けることが出来るのでバレにくくなります。

ロングロッドでのアクションが楽

10フィートを超えるロングロッドで連続してジャーキングを繰り返すと、かなり糸ふけが出ます。ノーマルギアのリールだと全力で巻かないと追い付かないでしょう。ハイギアのリールだと余裕を持ってアクション出来ます。

ハイギアのデメリット

巻きが重い

ハイギアはノーマルギアと比べると巻き取りスピードが速い分、巻きが重くなります。自転車の変速をイメージすると分かりやすいと思います。慣れてしまえば気にならないかもしれませんが、僕は結構ストレスを感じます。

パワーが弱い

上の「巻きが重い」と被る部分ですが、ギア比が高いリールほどパワーが弱く大きな負荷が掛かると巻けなくなります。

耐久性が低い

ギア比が高いリールほどギアの耐久性が低いです。

ギア比選びに正解はない

ツインパワー3000MHG

ギア比についてはプロアングラーですら意見が分かれるところです。「ハイギアが最高」と言う方もいれば「ローギアの方が釣れる」という方もいます。因みにギア比の好みに関しては僕と僕の師匠ですら違います。ハイギアじゃないと釣れない魚、ローギアじゃないと釣れない魚がいるのは事実だと思いますが、言い出せばキリがないので自分が好きな方を選べば良いと思います。

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マルチアングラー
キノピー

 アジ、アオリイカ、メッキ、カマス、アカハタ、オオモンハタ、ヒラスズキ、メバル、アジング、エギング、ライトワインド、ハードロック、南紀(和歌山県)


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