釣り用リールの種類と特徴は?用途に合わせて使い分けよう!
作成:2021.12.20更新:2021.12.20
目次
一言に釣り用リールと言っても様々な種類があります。今回は釣り用リールを種類ごとに細かく解説します。
スピニングリール
最も馴染みのある種類のリールではないでしょうか?釣具店のワゴンなどで安売りされていたり、ホームセンターなどでも売られているタイプです。ほとんどの釣人はスピニングリールから入ったのではないでしょうか?1000円以下で買えるものから10万円を超えるものまで幅広くラインナップされています。
汎用スピニングリール
最も一般的なリールです。というと少し語弊があるかもしれませんが、現在使用されているリールを集計したとしたらダントツで一番多いでしょう。多くの釣りに対応できること、最もトラブルが起こりにくく初心者でも扱いやすいことなどが、人気の理由です。
大型スピニングリール
オフショア(沖)での使用を想定された大型のスピニングリールです。ただ単に汎用スピニングリールを大きくしただけでなく、大型魚のパワーに対抗できるだけの構造になっていたり、防水性能が高められていたりとハードな使用にも耐えられる仕様となっています。
レバーブレーキリール
主にグレやチヌのフカセ釣りで使われるリールです。レバーで糸の出し・止めを調整し、魚をコントロールすることが出来ます。最近はルアー釣りで使用されることもあります。
遠投用リール
砂浜からの投げ釣りや磯からのカゴ釣りで使われるタイプです。厳密に言うと砂浜からの投げ釣り用と遠投用のリールは少し違いますが、今回はまとめさせて頂きました。最大の特徴はスプール(糸を巻くところ)のサイズと形状です。同じ太さの糸が同じ量巻ける他のスピニングリールと比べると、径が大きく、縦に長く、溝が浅くなっています。これにより糸の巻き癖が付きにくかったり、投げた時の抵抗が小さくなったりすることでより遠くに仕掛けを飛ばすことが出来ます。
ヤエン用リール
リアドラグと呼ばれる、リールの下部にドラグを調整する機能が付いています。ヤエン釣りはドラグをユルユルにしてアタリを待ちますが、他のスピニングリールではリアドラグタイプのリールほどドラグを緩めることが出来ませんので、ヤエン釣りには必須のリールと言えるでしょう。
両軸リール
スプールが左右で保持されていることから両軸リールと呼ばれます。スピニングリールに比べトラブルが起こりやすい為、初心者には向きませんがラインの出し入れのコントロールがしやすかったり、スピニングリールよりも巻き上げパワーが強かったりというメリットもあります。一言に両軸リールと言っても様々な種類があります。
ベイトキャスティングリール
ベイトリールと呼ばれることが多いリールです。定義するのは難しいですが、両軸リールでルアー釣りに使うものかつルアーをキャストする為のリールをベイトキャスティングリールと言って良いのではないでしょうか。主にブラックバス釣りに使われるリールですが、最近では海のルアー釣りでも使用するとこが増えています。
オフショア用リール
ここではオフショアでのルアー釣りに使うかつ、ルアーをキャストすることを前提としていないリールをオフショア用リールとします。主にジギングやタイラバなどで使用されるリールで、キャストに必要なブレーキ性能が非搭載のものが多いです。最近ではラインがどれだけ出ているか一目でわかるカウンターが搭載されているモデルが増えています。
船用リール
船からの餌釣りに使われるタイプです。ハンドルがシングルハンドルタイプのものが多いです。ダブルハンドルでブレーキも搭載されているタイプのものもありますが、ベイトキャスティングリールやタイラバ用リールなどとの差別化をどうしていいものか疑問なところです。最近ではラインがどれだけ出ているか一目でわかるカウンターが搭載されているモデルが増えています。
石鯛用リール
その名の通り石鯛を釣る為のリールです。見た目はオフショアジギング用リールと似ていますが、石鯛用リールにはキャストすることを前提としてブレーキが搭載されていたり、太いナイロンラインを巻く用に設計されたスプールが搭載されていたりと似て非なる存在です。ラインがどれだけ出ているか一目で分かるようにカウンターが付いているモデルもあります。
電動リール
その名の通り電気で動くリールです。主に船からの餌釣りで使われるリールですが、最近はジギングやタイラバなどのルアー釣りでも使われることが増えています。電動ジギング・電動タイラバなる言葉が出来たのはつい最近の話です。電動で巻き上げてくれる為非常に楽な反面、魚の動きに合わせて巻くスピードを止めたり緩めたりが難しいので慣れるまでは魚をバラシやすいです。今では船の餌釣りではほぼ必須と言って良いでしょう。
片軸リール
スプールが左右どちらかの片側で保持されているリールで、主にクロダイ釣りに使われます。回転性能が非常に高いのが特徴です。
筏用リール
クロダイのかかり釣りに使われるリールです。かかり釣り用リールには両軸タイプもありますが、素早くダンゴを落とす性能や微妙なライン出し入れをする時のレスポンスは片軸タイプの方が優れています。
落とし込み・前打ち用リール
筏用リールと似た見た目ですが、似て非なるものです。筏用リールはハンドルとギアの連動でスプールを回転させるのに対し、落とし込み・前打ち用リールはスプールに直接ハンドルが付いているのでギアがありません。クラッチもドラグもなく、ボディ・スプール・ハンドルのみで構成されているので非常に軽量で100gを下回るものもあります。扱いにはそれなりの知識と経験が必要です。
その他
その他少し変わり種のリールも紹介します。
フライ用リール
フライフィッシング専用のリールです。見た目は落とし込み・前打ち用リールに似ています。
ワカサギ用リール
ワカサギ釣り専用のリールです。手巻きタイプのものは両軸リール、電動タイプのものは電動リールなのですが少し特殊なので分けさせて頂きました。
クローズドフェイスリール
構造はスピニングリールに近いです。レバーやクラッチでラインを出せるので手軽で手返しも良いです。日本ではあまり見ないリールですが、アメリカではポピュラーなリールのようです。
釣りに合ったリールを選ぼう
一言に釣り用のリールと言っても様々な種類があるのが分かって頂けたと思います。適当に選んで用途に合わないリールを買ってしまうと全く使い物にならないなんてこともあり得ます。しっかりと勉強して自分の用途に合ったリールを選びましょう。