本流に潜む尺ヤマメをルアーで狙おう!生態から考える攻め方をご紹介します!

作成:2021.04.30更新:2021.04.30

本流で釣れたヤマメ(山女魚)。ラバーネットの中で口を開いている。

本流のヤマメをルアーで釣るためには?

今回のターゲットはヤマメ(山女魚)です。しかも渓流でのヤマメではなく本流のヤマメにターゲットを絞ります。理由は圧倒的サイズです。夢の『尺ヤマメ』も生息する流域です。しかし本流にはニジマス、イワナなどの他の鱒も多く、なかなか本流の尺ヤマメに出逢えない方も多いと思います。そんな尺ヤマメへの近づくための情報をお届けいたします。

本流を攻めるわけとその生態

ヤマメは春になる4月から6月ぐらいまでに海に降海する個体と残留する個体に分かれます。およそ15cmほどになった1年魚のヤマメのメスはほとんど降海します。オスは体の大きい個体にエサ場を取られてしまい、小さい個体はエサを求めて川を追い出されるように降海します。不思議ですよね。この小さなヤマメが1~2年後に60cmぐらいのサクラマスになって川に戻るわけです。川に残留したヤマメは成魚でも30cm前後ですので2倍ぐらいの体になったオスを見てどう思うのでしょうか。

話を戻します。このように降海しなかったヤマメの残留型はほとんどがオスです。降海するヤマメはパーマークが消えて銀毛していきますが残留型のヤマメは綺麗なパーマークを残したまま成長していきます。川のヤマメは40cmほどまで成長すると言われていますが尺ヤマメでさえ出逢うのが難しい鱒です。

本流域を攻める理由

本流域。手前にはテトラポッドが並んでいる。大型のヤマメを狙うのであればこのようなポイントになる。

ヤマメは大型になるほど「身を隠すため」と「多くのエサを捕食するため」に、ある程度の水量が必要になります。それと日当たりによって高水温を避けられる生息域の広さも必要です。必然的に大きな川が主な生息域になります。もちろんそこには大型ニジマスなどの他の鱒も生息しますがヤマメの一番の武器は遊泳力です。エサの捕食能力では他の鱒はかないません。

そうして本流でヤマメが大きく成長します。本流になるとポイントが絞りずらいと感じるアングラーも多いと思います。しかしヤマメの生態と生息するポイントを考えると本流で尺ヤマメに出逢えるチャンスを見つけられると思います。

本流ヤマメの生態とは?

今回は本流にこだわります。渓流以外の大きい河川という定義で進めます。まずヤマメの生態を説明しますね。サクラマスは産卵するため春に海から川の本流へ入ります。そして産卵場所を目指して支流そして渓流へと上がり晩夏から秋に産卵します。生まれたヤマメは約1年かけて15cm程度まで支流や渓流で育ちます。そしてエサを求めて少しずつ川を下り始めて本流域で春に降海型と残留型に分かれます。この残留型が本流で大きくなるのは春から夏にかけてです。

そして秋に向けてさらに大きくなり支流を上って産卵に参加します。残留型のヤマメはそのまま川で冬を越してさらに大きくなりまた秋に産卵に参加するんです。このように残留型のヤマメの生態を考えると大きいヤマメは本流域で生息している確率が高いことがわかります。ではヤマメの生態から本流域のどの辺に生息しているのでしょう。

本流ヤマメの習性

本流ヤマメの習性について整理します。

  • 上流域(支流・渓流)の小さな渓は個体も小さい可能性が高い、ただし函や渓谷(登山用語でゴルジュ)があるような渓流は大物も居付くが行くのが大変
  • 大型のヤマメは産卵参加のためとベイトと適した水温を求めて上流域⇔中流域⇔下流域を行き来している
  • ヤマメは冷たい水と熱い水が苦手(岩魚は冷たい水を好みますので生息域が分かれます)
  • 大型のヤマメはエサを捕食するポイントやなわばりをもっており、その場所では意外とじっとエサを待っている

釣行のおすすめ時期

まず本流でのヤマメを狙う時期ですが、春先から6月上旬までの一年魚の体長は20cmぐらいです。つまり、成長をする6月中旬から9月末までの時期がおすすめです。ただし地域や河川によって解禁時期が変わりますので必ず地域の解禁情報を調べてから釣行してください。

本流での生息域は?

そんな成長したヤマメが本流ではどのような場所に生息しているのか?を解説していきます。本流と一言で言っても河川の規模によって変わります。川幅が10m以内を小規模本流、20m以内を中規模本流、20m以上を大規模本流と分けてご説明します。

小規模本流河川(川幅5~10m)の場合

本流のヤマメを狙うポイント。支流の合流地点や堰堤がある場所。

小規模本流河川(川幅5~10m)の場合、上流域に近い本流河川と思います。この場合小さな支流が多く流れ込んでいる場合があり、目立つポイントとしては支流の合流地点や堰堤がある場所です。あと大きな岩が河川の真ん中近くに出ている場所、ヤマメは流れ込みがある場所の底についている場合が多いです。大きくなればなるほど底にいます。流れがあり底が探れるポイントを見つけることが尺ヤマメに近づく一歩です。

中規模本流河川(川幅10~20m)の場合

中規模本流河川(川幅10~20m)の場合、この幅になると向い岸近くまでルアーを飛ばすのも苦労する距離になります。川幅があるということはそれなりに水量も多く深さも1mを超える場所もあります。そのようなポイントでは川底の状況がわかりづらいと思います。

そんな時に私が良く行う川の底を調べる方法です。フックを外した重めの10gぐらいのスプーンをキャストします、ロッドは立てたまま川底にルアーがコツコツと当たったらロッドを少し上げる、そうするとルアーが転がります。これを繰り返し川底の状況を探ります。大きな岩やルアーが引っかかりそうな場所を覚えておきます。フックがありませんのでルアーが岩の間などに入り込まない限りロストの心配はありません。

川底の状況が把握出来たら、先程のルアーより軽いルアー7~8gをキャストし丁寧に底を探ります。少し軽いルアーにする理由は先程のルアーの動きをヤマメが見ている可能性があるからです。それと同じ動きをすると警戒するのでできるだけナチュラルに動くように軽いルアーをチョイスします。とにかく底を探りましょう。

大規模本流河川(川幅20m以上)の場合

大規模本流河川(川幅20m以上)の場合、このぐらいの大河になるとヤマメの生息域を探すのが一番苦労します。もちろん底を探るということも1つの方法です。しかしこの規模になると流れがきつく深いため底までルアーを落として探ることも難しくなります。

そこでヤマメの好む場所を探します。まずは「橋周辺」。橋の下で日向から日陰になる場所、橋の橋脚の下流側付近です。次に「川がカーブしている場所」。特に外側は深くなっていたり岸がえぐれているようなポイントや、木が張り出している場所の直下から10mぐらい下流側は、ベイトや虫が流れやすい場所であるため狙い目です。あとは「川の流れがきつい流心の底」。これが一番難しいのですが、重めのルアーを丁寧に流すと飛びついてくる可能性があります。ルアーロスト覚悟でチャレンジしてみる価値ありです。

その他、本流域のこんな場所もチェック!

本流でヤマメが生息しているようなポイント。酸素が濃い(渦を巻いているような)場所が狙い目となる。
  • 流れ込みなどの水に酸素が多い(渦巻いているような)場所
  • エサとなるベイトや虫が豊富に流れる場所

本流でヤマメに効くルアーは?

本流のヤマメを狙うときに有効なルアー

ここでは各ルアータイプでよく釣れた実績のあるルアーを紹介していきます。

スプーン

重さは5~10gで川の規模と流れの強さにより合わせましょう。大きさは4~7cm形状は細身で肉厚なタイプを選びましょう。幅が広いルアーだと流れを掴みすぎて底まで落ちづらいためです。

ミノー

シンキングかディープシンキングで4~8cmを川幅に合わせてチェイスしましょう。流れがきつくない場合はリップレスでも効果があります。

スピナー

初夏と晩秋にはスピナーが一番効くと思います。特に流れ込みなどに有効です。虫が暴れて流れていると思うようです。流れがある場合はスピナーのブレードは細い方が良く回ります。流れが少ない場合は水を掴みやすい幅が広いブレードのスピナーが良いでしょう。

テレストリアル

セミやバッタといった形のルアーは夏の日差しが強い時に有効なのですがトップウオーターでの釣りになるので大物ヤマメがでる確率は低いです。ヤマメは目が良いので流れが止まっている場所で最初にキャストするとか、木が張り出している下を流してみるといった攻め方も良いと思います。

ジグミノー

大規模本流河川では一番効果的と思います。底も探れますのでスプーンが流されてしまうような深い場所では有効です。

ジグスプーン

こちらも大規模本流河川で有効です、スプーンよりもヒラヒラと底に落ちながらアピールします。特に小さなベイトが泳いでいるときに効果的です。

ジグ

深い河川で有効です。5~6cmぐらいのサイズで14gぐらいが良いと思います。できるだけ太めの形状が理想です。

本流ヤマメの釣果を上げるルアーのカラーとは

数十年ヤマメを釣ってきましたが、スプーン系で通年一番釣果があるカラーはシェル(貝)のピンクかオレンジ系です。春先はチャート系(緑・黄色)も効果があります。ミノーはパーマークが入ったナチュラルタイプかシルバー系。日が差していない曇りの日などは赤金も効きます。

本流の深場を探るテクニック

川が深いポイントでは川底の状況がわかりづらいと思います。そこで、私が良く行う川の底を調べる方法を紹介します。まずは7g程度のスプーンかミノーでゆっくり探ります。これで探れるのは表層から中層ぐらいだと思います。この時にチェイスしてこないということは、ヤル気のあるヤマメは底にいる可能性があります。

次に川底を探っていきます。まずは重い10gぐらいのスプーンを川底を転がす様に流していきます。コツコツと底が取れればOKです。もし水流が強く底につかず流されてしまうようであれば12gぐらいのジグミノーやジグスプーンで同じく川底を探る。最後に14gぐらいのジグで底を叩く様に流して探ります。同じポイントで軽いルアーから探って重いルアーまでキャストしてみるということです。

  • ロッド:小・中規模本流河川は7~8fのML(ミディアムライト)ルアー10gぐらいまで可能なタイプ、大規模本流河川は9f前後のM(ミディアム)ルアー14gまで可能なタイプ。
  • リール:2000番のハイギア、2500番ノーマルギア
  • ラインシステム:メインラインはPE0.8前後、リーダーはフロロ3lb程度を40cm

本流のヤマメ攻略は難しいから面白い!

いかがでしたでしょうか?本流の尺ヤマメを釣り上げる事は容易ではないですが、それを攻略することに、釣り本来の楽しみを覚えます。是非この記事を参考にして頂き、本流に潜む大型のヤマメを狙ってみて下さいね。

この記事を書いた人

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釣りは一生できる趣味!
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 ネイティブトラウト全般(ソルト・ナチュラル)、アイナメ、ソイ、メバル、ルアー全般(ショア・ナチュラル)、ロックフィッシュ、エギング、北海道全域:湖(支笏湖、屈斜路湖など)・河川(尻別川、千歳川など)・ダム湖・サーフ・磯


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