シャッドとクランクの違いは?使い方や使いどころの違いについても解説!
作成:2023.03.15更新:2023.06.09
目次
シャッドとクランクベイトはどちらもバス釣りに必要不可欠なハードルアーですよね。2種類ともに巻いて使うルアーであることは間違いありませんが、シャッドとクランクベイトには使い方や使いどころに大きな違いがあります。この違いをしっかり理解して釣りに臨むことで、より状況に応じたルアーのアジャスト力を高めることができるでしょう!
ということで今回はバス釣りの代表プラグであるシャッドとクランクベイトの違いを解説していきます。2種類のルアーの使い分けが気になる方はぜひ今回の記事をご覧ください。
シャッドとクランクの特徴の違い
まずはシャッドとクランクベイトの特徴の違いを見ていきましょう!
シャッドの特徴
シャッドは小魚型の細長いボディにリップがついたデザインが特徴のルアーです。泳がせた時のアクションはハイピッチかつタイトな微振動アクションで、ウォブリングとローリングが混ざったようなナチュラルな泳ぎをしてくれます。シャッドはルアー自体が大胆な動きをしないためアピール力が弱いという欠点がありますが、裏返せばナチュラルはフォームでバスに見切られにくいというルアーでもあります。
またシャッドは巻き抵抗が少なく、アングラー側がルアーをコントロールしやすいため、キレのある動きが出せることも特徴の一つです。これによってピンスポットで小技を効かせることも容易になります。
クランクベイトの特徴
クランクベイトは魚型の丸みを帯びたボディが特徴のハードルアーです。アクションはシャッドよりも大胆なウォブリングが特徴で、水の抵抗を大きく受けながら進んでいきます。そのためアピール力が非常に強く、濁りの激しい状況や遠くからバスを寄せてきたい時にはクランクベイトの方が有利だと言えるでしょう。
しかし、その大胆な動きによってバスから見切られやすく、クリアアップしたポイントでは追ってくるのにバイトしないという状況も少なくありません。そのためクランクベイトはボトムや障害物にコンタクトさせて、バスにスイッチを入れて喰わせるというのが常套手段となっています。
シャッドとクランクの使い方の違い
次にシャッドとクランクベイトの使い方の違いを見ていきましょう。
シャッドの場合
シャッドはただ巻き・ストップ&ゴー・ジャークなど引き出しの多いルアーです。そのため幅広く巻いてバスを探ることもできますし、ピンスポットに落としてじっくり誘うフィネス的な使い方もできます。ジャークやトゥイッチにポーズを組み合わせたり、高速巻きとポーズを組み合わせたりと多様なアクションを組み合わせて使うことで、リアクション的にバスを喰わせられるのがシャッドの強みと言えるでしょう。
とは言いましても、シャッドの使い方はここで紹介しきれないほど多いので、もっと詳しく知りたいという方は以下の"シャッドの使い方"もチェックしてみてください!
クランクベイトの場合
クランクベイトはリップラップやテトラ、ゴロタ、ウッドカバーなどの障害物に絡めて巻いてくるのが一般的な使い方です。障害物にリップが当たったバランスの崩れた動作がバスの捕食本能を強く刺激してバイトを促します。そのためクランクベイトを使う際は障害物にルアーがコツコツと当たるくらいに潜行深度を調整するようにしましょう。
潜行深度はリトリーブ中のロッド角度とリップの長さによって決まりますので障害物に一定の間隔で当たるようなレンジまで調整してクランクを使うことが重要なポイントになります。複雑な地形の中からバスを効率よく引っ張り出せるのがクランクベイトという存在です。
結局シャッドとクランクの大きな違いは?
これまでシャッドとクランクベイトの特徴や使い方についてを解説してきましたが、以上のことをもとにシャッドとクランクベイトの大きな違いについてをまとめてみました。どのような点が違うのか?そしてどのように使い分けができるのか?を確認していきましょう。
アピール力と見切られない力のバランス
まず大きく違うのがアピール力と見切られない力のバランスです。上記でもお伝えした通り、クランクベイトは大振りのウォブリングが特徴でシャッドは微振動のハイピッチアクションが特徴になります。そのためアピール力であれば断然クランクベイトに軍配が上がりますが、バスに見切られない力が高いのはシャッドと言えるでしょう。両者ともにそれぞれ異なる強みを発揮してくれるため、フィールドの水の色やバスのやる気、警戒心によって使い分けができます!
浮力
クランクベイトは高浮力のモデルが大半ですが、シャッドはサスペンドモデルも多数存在していますよね。高浮力の特徴としては枝や草にスタックしても簡単に外すことができる点です。しかし、動きを止めるとルアーが勝手に浮いてしまうため常に巻き続けなければならず、追撃してきたバスに対して、バイトまで至らせるアクションが出せない場合もあります。
一方でサスペンドのシャッドはその場にピタッとルアーを停止させることが可能で、バスに対して喰わせの間を与えやすいと言えるでしょう。
喰わせのタイミング
クランクベイトはバスを寄せて喰わせるのに対して、シャッドはバスを刺激するアクションを自ら作り出して喰わせるという点にも違いがあります。シャッドの場合サスペンドでその場に止めることができるため、アクションやポーズを織り交ぜることで低活性、ハイプレッシャーなフィールドでも効果を発揮してくれるのです。
一方でクランクベイトは細かいアクションは出せないものの、スタックレス性の高さとハイアピールなアクションによって障害物からバスを寄せてきたい時に大変有効になります。
シャッドとクランクの中間"シャッドクランク"について
近年のバス釣りで開発されたシャッドクランクはシャッドとクランクの中間的なアピール力が魅力のルアーです。シルエットはシャッドのようなベイトライクなデザインですが、動きはクランクベイトのようなやや強めのウォブリングやロールをしてくれます。プレッシャーをそこまで掛けたくないけど、ある程度のアピール力が欲しい時やシャッドにあまり反応してくれない状況ではルアーバランスのとれた"シャッドクランク"を使ってみるのもおすすめです。
おすすめのシャッドクランク2選
【ボトムアップ】リズィー
シャッドライクでキレのあるアクションが特徴のシャッドクランクです。メリハリのあるウォブリングアクションの中には突然バランスを崩すイレギュラーな動きがわざと組み込まれており、バスに喰わせのタイミングを与えてくれます。フィールドの濁りや魚のプレッシャーを見て、シャッドとクランクを迷った時には総合バランスの良いリズィーを使って、展開を組み立てて行くのも一つの方法です!
【デプス】イヴォークシャッド
クランクベイトに近いシェイプではありますが、アクションはシャッドに近いハイピッチな動きとなっています。シャッドのナチュラルな動きのままでアピール力や回避性能を上げたい時にはイヴォークシャッドがおすすめです。
また、イヴォークシャッドはロングディスタンス能力にも長けており、通常のシャッドでは届かないような遠投先のスポットでシャッドを使いたいという方にもおすすめのシャッドクランクだと言えます。
シャッドとクランクの違いを理解して使い分けを覚えよう!
今回はシャッドとクランクベイトの違いについてそれぞれのルアーの特徴や使い方、使いどころを交えて細かく解説してきました。2種類とも巻いて使う点は共通ですが、分解してみるとフィールドの状況や魚の状態によって細かく使い分けできることがわかりましたよね。シャッドとクランクベイトの違いを理解することで、状況に応じたルアーのアジャスト力を高めることができます。最適なルアーセレクトを行い、これまで取り切れなかったバスまで攻略していきましょう!