デカバスが釣れるおすすめルアー&ワームを紹介!関東近郊バサーも大物に挑戦
作成:2019.08.03更新:2023.06.09
目次
デカバスを釣るなら、大きいルアー「ビッグベイト(S字系)」
デカバスを狙う上で欠かせないのが、大きいルアー「ビッグベイト」。デカい餌にはデカい魚が食ってきます。最も簡単にサイズを選んで釣ることが出来るルアーで、視覚的アピールが強いので集魚力が高く、遠い場所からもバスを引き寄せる力を持っています。
ガンクラフト「ジョインテッドクロー」
元祖S字系ルアーとして有名な通称「ジョイクロ」。178(178mm)を中心に、マグナム(230mm)、148(148mm)、128(128mm)、尺ワン(303mm)などのサイズ展開があります。サイズバリエーションは今後も増えていきそうです。
元祖にして未だにS字系ルアーではNo.1だと思います。使い勝手、実績ともに優れています。ビッグベイト初心者に、最初におすすめしたいルアーです。
特徴・使い方
「ジョイクロ」は、糸を張らずとも弛ませた糸の重さだけで綺麗にS字に動いてくれる繊細さを持っています。「ビッグベイトフィネス」と言われるくらい、ノーシンカーワームのような繊細なアプローチが可能です。ヌメヌメとした水を切るような動きで、見た目の大きさに似合わず水押はあまり強くありません。 使い方はデッドスローに漂わせたり、高速ジャークしたり、ボトムや水面で放置しておいたり、提灯釣りをしたりいろんな使い方が出来ます。板重りを使って動きや沈下速度を調節するウェイトチューンや、ジョイント部を削ってS字の角度を変えるチューンなど、使い方に応じて様々なチューニング方法がある懐が広いルアーです。
178をベースに、アピール力が欲しい時やベイトのサイズが大きい時はマグナムを使います。逆にアピール力を抑えたい時やベイトのサイズが小さい時は148を使います。148や178はもはやビッグベイトと言うより、ミノー感覚で使っています。
デプス「スライドスイマー」
通称「スラスイ」。ジョイクロの次にS字系ルアーとしてあげられるのがこのスラスイです。175を中心に115、145、250のサイズ展開です。
特徴・使い方
スラスイ175はジョイクロ178と比べて長さはあまり変わらないものの、少しボリュームも重さもあります。動きもヌメヌメとした滑らかなS字というよりはキビキビした動きです。ジョイクロのように繊細さは無く、水押や動きのアピール力が強くなっています。その分ソフトシェルを身に纏うことによってジョイント部の接触音が小さくなっているので音に敏感なデカバスに有効です。
また、安定感のある泳ぎが特徴です。ジョイクロは左右にフラフラ動いて、早巻きや高速ジャークをするとバランスを崩すことが多いです。一方スラスイは平面の泳ぎの安定感が強く、早巻きしても高速ジャークしても一定層をキープして左右に動いてくれます。
スラスイはジョイクロより早めのリズムで一定に動かしたい時や、ちょっとアピール力を増したい時に使うことが多いです。特に250はジョイクロマグナムよりアピール力がかなり強いので、激流の中でもしっかり存在感を発揮してくれます。水面でペンシルベイトのようにドッグウォークさせて使うこともあります。デカバスが狂って食い上げてくる姿には、心臓バクバクです!
ブルーギル型ビッグベイト
鮎など細身の小魚を模したものが多いS字系ビッグベイト。ブルーギル型は細くて長い通常のS字系よりも小回りが利くクイックな動きと、平たいボディによる強い水押が特徴です。
ブルーギルはバスと同じサンフィッシュ科で、アメリカから持ち込まれました。そのため居場所が似ており、バスにとって格好の捕食対象でもあり、敵でもあります。ブルーギル型ビッグベイトが効く主なシーズンはブルーギルが浅場に現れる春〜秋。特に初夏のブルーギルの産卵床周りでブルーギルを狙うバス(ギルネストパターン)に有効です。
デプス「ブルシューター」
ブルシューターはブルーギル型S字系の走り。オリジナル(190mm)、160(160mm)、Jr.の3サイズ展開。オリジナルとJr.はウェブメンバー限定販売なので、一般に市販されているのは160のみです。
特徴・使い方
フローティングモデルとスローシンキングモデルがあります。スローシンキングモデルは「スローシンキング」という程スローではなく、結構早目に沈んでいきます。沈下速度を遅くするには口の部分の重りを削ると良いです。胸ビレがフィンの役割を果たしていて、一定層を引きやすくなっています。動きはヒラヒラ、パタパタ、クルクルという感じで、ロッドワークに対して素直に動いてくれます。障害物周りで使うことが多いです。
ブルーギルは産卵期には浅場に産卵床を作ります。湖底にミステリーサークルのような円形の産卵床が集合して、コロニーを作っているのをよく見かけます。そこにブルシューターを投入し、ブルーギルを散らすように動かすとデカガスが反応してくれるでしょう。
ジャッカル「ガンタレル」
ブルーギル型多関節ビッグベイト「ガンタレル」は、オリジナル(160mm)、ギガンタレル(200mm)、チビタレル(130mm)の3サイズ展開です。
特徴・使い方
通常2連結ボディが多いS字系ですが、「ガンタレル」は3連結ボディです。3連結になることにより、クネクネ、ウネウネした滑らかな動きになっています。スローフローティング(ゆっくり浮く)なので、沈ませたい時は板重りを貼るかアゴのアイに重りをつけます。アゴに重りをつけるとクイックな動きが悪くなるので、タダ巻きの時くらいにした方が良いです。基本は板重りを使って沈めましょう。
オススメの使い方はリールを2~3回転高速で巻いた後、2秒くらい止める使い方です。止めた時のクルっと回る動きで、バスが口を使ってくれることが多いです。
ニュートラルなデカバスにスイッチを入れるI字系ルアー
通常「動いてナンボ」のルアーですが、I字系は動かないことに特化したルアーです。タダ巻きでまっすぐ直線的に泳ぎます。この何の味気も無いまっすぐでナチュラルな泳ぎが、賢いデカバスに効きます。デカバスを狙うには太いラインを使った強い釣り推奨ですが、スピニングタックルを使う繊細な釣りも時には必要です。
HMKL「ジョーダン」
「ジョーダン」は、オリジナル(65mm)を中心に、50(50mm)、85(85mm)の3サイズ展開。特に早春のワカサギパターンで絶大な威力を発揮します。
特徴・使い方
リップレスミノーのボディの後方アイにティンセルを付けただけのシンプルなデザイン。フックはフロントのみです。
早春のワカサギレイクでは産卵後の瀕死のワカサギをよく目にします。産卵で体力を失ったワカサギは泳力を失い、表層に浮いて岸際に流されてくるからです。バスはそんな瀕死のワカサギを恰好の餌にしています。そんな時に活躍するのが、この「ジョーダン」。使い方はワカサギが目視出来る場所、もしくはバスが目視出来る場所にキャストしたら浮かせたまま放置するのが基本です。たまにチョコチョコ動かすのも良いです。ルアーのトレースコースやバイトの瞬間がわかるように、背中にインジケーター(オレンジ色のシール)をつけておくことをおすすめします。
この釣りの難点はフッキング率が低いこと。バスはチュボっと静かに吸いこんでいくことが多いですが、合わせてもスッポ抜けることが多いです。「ジョーダン」はフロントにトリプルフック1本のみなのも影響していると思います。スッポ抜けを考慮してもデカバス率が高いので、早春のワカサギレイクでは準備しておきたいルアーです。
THタックル「ゾーイ」
唯一無二の存在感であるギル型I字系プラグ「ゾーイ」。ギル型ビッグベイトに分類するか迷いましたが、そこまで大きくないのでこちらへ分類しました。2周りくらい大きいマグナムゾーイは4ozくらいあるので完全にビッグベイトの領域です。他にも一回り小さいリトルゾーイなどゾーイシリーズは色々出ていますが、ここでは主にオリジナルのゾーイを紹介します。
特徴・使い方
本物のブルーギルから型をとったリアルな形状。お尻にはラバースカート、お腹にはブレード、胸ビレにフェザーフックを備えた、どのルアーにもない独特な見た目をしています。
使い方はシンプルで、タダ巻きで一定層を引いてくるだけ。ただのまっすぐ泳ぐI字系ではなく、お腹についた小さなブレードがクルクル・キラキラ回りながら、お尻のスカートがユラユラ揺れてアピールしてくれます。どんなルアーにも反応しなかったバスが、「ゾーイ」にだけ反応することもよくあります。バスのバイトの仕方も独特で、普通のルアーのようにひったくっていくことはあまりありません。ゆっくりチェイスして来て、静かにハムっとついばむように食ってくることが多いです。トリプルフックが3本もついているので、横からのキスバイトでもフッキングしやすいのも良いところ。ボケっと浮いているニュートラルなバスにスイッチを入れられる数少ないルアーだと思います。
冬以外のバスが浮いているときや、桟橋などの浮いている障害物の横で使うことが多いです。
デカバスの捕食本能を刺激するワーム
関東のデカバスレイクと言えば富士五湖や芦ノ湖が有名です。芦ノ湖や富士五湖の一部はワーム禁止なので、必然的にビッグベイトなどハードルアー中心に釣りを組み立てることになります。ワーム禁止レイクでも「ここでワームを使えたらな…」と言う場面が多々あるのですが、ルールは守らなければなりません。ワームはその柔らかい質感から、ハードルアーには出せないナチュラルな動きや波動を出せるルアーです。食性に訴えかけるルアーとしてワームが使えるフィールドでは欠かせません。
ゲーリーヤマモト「カットテール」
言わずと知れたバス釣り界最強ワームメーカー「ゲーリーヤマモト」。数あるゲーリーワームの中でも、おそらく一番人気なのがこのカットテールだと思います。小バスからデカバスまでとにかく釣れます。サイズも3.5inch~10inchまで小刻みに幅広く出ています。人生初の50アップを奥多摩湖で釣ったのが、カットテール6.5inchのノーシンカーリグでした。そんな想い出のワームでもあります。
特徴・使い方
もともとはカーリーテールのテールカットチューンだったものが、商品化されたのがこのカットテール。
おすすめの使い方は、オフセットフックセッティングのノーシンカーリグです。最近カットテールはワッキーリグやネコリグとして使われることが多いですが、昔はオフセットフックセッティングが主流でした。昔はワッキーリグやネコリグ自体が、広がっていなかったというのもあります。
動かし方はキャストしたらまずフォール。このフォールの動きがユラユラとすごく良い動きをします。フォールの後は小刻みなトゥイッチとフォールを組合せて動かしていきます。このトゥイッチが逃げ惑う小魚のような動きでたまりません。フォールで食ってくることが多いです。
デカバス狙いならやはり6.5inch以上がおすすめです。
ジャッカル「フリックシェイク」
ジャッカルの不朽の名作フリックシェイク。サイズは2.5~9.8inchまであり、サイズ以外にも高比重タイプや低比重タイプなど用途に応じていろんなタイプがあります。
特徴・使い方
ストレートワームなのに曲がっているのが特徴で、まっすぐなワームには出せない動きや波動があります。基本的にはノーシンカーやジグヘッドなどのワッキーセッティングで使います。個人的にはサイトフィッシングで1投目に投げることが多いです。色んなルアーを投げて反応しなかったバスが、9.8inchのノーシンカーワッキーに一発で食ってきたこともあります。
デカバス釣りの魅力
小バスと同じ釣りをしていては、デカバスは中々釣れません。捕食している餌や行動パターン、居場所、賢さなどが違うからです。小バスを釣っていてたまたまデカバスが混ざることもありますが、それは「釣った」のではなく「釣れた」でしかありません。デカバスを狙って釣るためには、釣りそのものをデカバスに合わせる必要があります。ルアーやワーム選びはもちろん、攻める場所やタイミング、アプローチ方法など、デカバスのパターンを熟知してやっと狙って釣れるようになります。
そして狙って釣れるようになった時には、小バスでは得られない喜びや感動があります。デカバスがルアーを追ってきたとき、丸のみにする姿、強烈な引き、ド迫力のエラ洗い、心臓のバクバクが音を立てているのを感じられます。
大人になってこれほどワクワクしたりドキドキすることは、中々無いかもしれません。是非デカバスを釣ってその感動を味わってみてください!
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