スピニングリールのドラグ力って?ドラグ力について解説!
作成:2022.01.31更新:2022.01.31
目次
リールのスペック表には必ず記載されている「ドラグ力」。初心者の方はこれが何なのか分からない方も多いのではないでしょうか?今回はドラグ力の意味について解説しますのでぜひ参考にしてください。
ダイワリールのドラグ力
ダイワリールのスペック表に記載されている「最大ドラグ力」とはドラグノブを限界まで締め込んだ際に滑り出す負荷の事です。
シマノリールのドラグ力
シマノリールのスペック表には2種類のドラグ力が表記されています。なお条件としては双方、基準ラインを規定量巻いている状態となっています。
最大ドラグ力
これはダイワリールと同じですね。ドラグを限界まで締め込んだ際に滑り出す負荷の事です。
実用ドラグ力
最大ドラグ力より低い値が表記されています。ドラグは締めていくとある一定の負荷で微調整が効かなくなります。その負荷以下が実用ドラグ力となっています。
最大ドラグ力は参考程度に
最大ドラグ力は実釣時において大きな意味を持ちません。どのラインをどれだけ巻いているのかでも値は微妙に変わってくるはずですし、ドラグノブを締め込む力なんて人によって違い過ぎるからです。そもそも本当の意味で限界までドラグを締め込んだ状態で釣りに挑む人はそういないでしょう。また、ドラグワッシャーの摩耗具合やグリスの消耗具合でも大きく変わってきます。
最大ドラグ力より重い魚は寄せられない?
最大ドラグ力が5㎏のリールなら5㎏以上の魚は寄せられないのか?って話ですが、そんなことはありません。釣りの最中に魚の重量がダイレクトにドラグに作用することはほぼありません。ロッドの曲がりやガイドとの摩擦抵抗、そして水には浮力がありますから最大ドラグ力の値よりも重い魚でも十分に寄せることが出来ます。
ドラグを消耗させないための保存方法
皆さんはリールを洗うときドラグを締めていますか?水洗いするときはドラグは締めないといけません。ドラグが緩い場合だと内部に水が入ってしまい、グリスを傷めてしまうことに繋がるからです。
そして洗った後は今度はドラグを緩めないといけません。ドラグをずっと締めたままにしておくとドラグワッシャーに浸透しているグリスが絞り出されてしまったり、ドラグワッシャーが潰れてしまったりするからです。リールを洗うときと釣りをする時以外はドラグは緩めておきましょう。
グリス不足で実用ドラグ力が低下する?
グリス不足になると実用ドラグ力の範囲が著しく低下します。ドラグがおかしいと感じたらドラグワッシャーの消耗とグリスの減りを疑いましょう。僕の元に来たドラグ不具合のリールはグリスの塗布で解決したリールがほとんどです。極々まれにワッシャーが千切れていたり、木っ端微塵になっているものもありましたが、それもワッシャーを替えれば元通りです。ドラググリスの塗布やワッシャーの交換は簡単なので自分で挑戦してみても良いと思います。