【シマノ】23SLX DCを徹底インプレ!一万円台で買えるハイコスパDCの実力はいかに!?

作成:2023.11.27更新:2023.11.27

23SLX DCを前から撮った写真

誰もがトラブルなく快適に扱えるベイトリールを目指して作られたDCリールは初心者~ベテランまで幅広いアングラーに注目され、これまで多くのモデルがリリースされてきました。

しかし、DCブレーキを搭載していることで値段が上がってしまう場合多く、初心者~中級者のアングラーの方の中には「欲しいけど手を出しにくい...」と感じる方も多かったのではないでしょうか?
そこで誕生したのが、シマノで唯一1万円台で買える「SLX DC」です。

今回はそんな2023年にモデルチェンジしたハイコスパDCリールである「23SLX DC」を徹底的にインプレしていきます!使用感や最適な使用範囲、他の機種との比較など多角的な視点でインプレしますので、購入を検討中の方はぜひ最後までご覧ください。

シマノ 23 SLX DC

各モールで詳細確認

Amazon 楽天 Yahoo

 

23SLX DCのスペック表

型番 糸巻量
(ナイロン)
最大糸巻上長
(cm/ハンドル一回転)
自重 スプール径/幅 ハンドルの長さ 最大ドラグ力 本体希望価格
70 12lb-100m,14lb-90m,16lb-80m 65cm 200g 33mm/21mm 42mm 5.5kg 27,500円
71 12lb-100m,14lb-90m,16lb-80m 65cm 200g 33mm/21mm 42mm 5.5kg 27,500円
70HG 12lb-100m,14lb-90m,16lb-80m 65cm 200g 33mm/21mm 42mm 5.5kg 27,500円
71HG 12lb-100m,14lb-90m,16lb-80m 65cm 200g 33mm/21mm 42mm 5.5kg 27,500円
70XG 12lb-100m,14lb-90m,16lb-80m 65cm 200g 33mm/21mm 42mm 5kg 27,500円
71XG 12lb-100m,14lb-90m,16lb-80m 65cm 200g 33mm/21mm 42mm 5kg 27,500円

DCブレーキとは?

DCブレーキユニットの写真

23SLX DCに搭載されているの「DC(デジタルコントロール)ブレーキ」はリール内部に搭載されたセンサーで、スプールの回転数を読み取り、必要最小限のブレードを自動でかける仕組みを指します。自動でブレーキの強弱をコントロールしてくれるため、突発的な逆風やイレギュラーなルアーの弾道でもバックラッシュすることがない安定したキャスティングが可能です。

DCブレーキにはいくつか種類がありますが、今回の23SLX DCでは、「I-DC4」という安定感が高いブレーキが搭載されていることもポイントになります。

MGLⅢスプールとは?

ベイトリールのスプール

23SLX DCで採用されているMGLⅢスプールは低慣性を追求し、スプールを超肉薄にすることで立ち上がりの良さや伸びがあるキャストフィーリングを実現してます。このスプールによって軽量ルアーへの対応力も向上し、よりバーサタイル性の高いベイトリールに仕上がっていると言えるでしょう。

23SLX DCの外観インプレ!

23SLX DCを横から撮った写真

23SLX DCのカラーリングは全体的にガンメタでまとめ上げられています。所々ワンポイントでSLX特有のメタリックブルーが入っていますが、前作と比べてもより落ち着いたデザインに仕上がっているので、どんなロッドにもマッチしやすいことが大きなポイントです。
ボディの形状自体は前作のSLX DCとそこまで変化はありません。

23SLX DCの使用感を4つの視点でインプレ!

23SLX DCを斜めから撮った写真

次に23SLX DCの使用感について約1年間使った私が4つの視点でインプレしていきます。

23SLX DCの剛性感

剛性感に関しては良くも悪くも普通で、価格帯相応と言えるでしょう。マイクロモジュールギアを採用していないため、巻き心地は上位機種と比べても少しチープな印象がありますが、これまで上位機種ばかりを使ってきたという方でもない限り、特に気にならないほどの巻き心地です。

バスワンXTなどのエントリーモデルと比べると格段に良くなっていると感じます。

23SLX DCのキャストフィーリング・飛距離

飛距離に関しては申し分ないくらいに非常によく飛んでくれます。軽量~重量級ルアーの対応力も素晴らしく、バーサタイル性も非常に高いです。

ただし、若干ブレーキが効きすぎているような感覚もあるので、シマノ特有の無重力フィーリングを味わいたい方は、一段上のモデルを選んでいただくのがオススメになってきます。

23SLX DCの操作性・軽快感

重量は200gと前作よりもかなり軽量化されており、使っていてリールの重量感を感じることはほとんどありません。また、角ばったデザインではあるものの、パーミング性は非常に素晴らしく、手にしっかり馴染みます。

ただし、個人的には20メタ二ウムや22SLX DC XTのような丸みを帯びたフォルムの方が握り込みやすいと感じましたね。しかし、23SLX DCでも使っていてストレスを感じることはありませんでしたので、最高水準の操作性を求めている方以外でしたら全く問題ないと感じます。

23SLX DCのトラブルレス性

23SLX DCは上記でもお伝えしたように「I-DC4」というDCブレーキを搭載しており、ブレーキのオートマチック性が非常に高いです。

常に若干ブレーキが効いているような感覚なので、叩きつけるようなキャストでもない限りバックラッシュすることはありません。また、ブレーキダイヤルは4つしかないため細かいブレーキ調整が面倒くさいという方にもおすすめのベイトリールです!

23SLX DCの最適な使用範囲

次に23SLX DCの最適な使用範囲についてご紹介していきます。

ルアーウエイト

ルアーボックスの中身を開けた写真

7~14gぐらいが23SLX DCで最も投げやすい範囲になってきます。もちろんそれ以上を投げることも可能ですが、ラインキャパシティが少ないので、遠投する場合には気を使って投げる必要があります。特に、アクシデントでラインのキャパが減っている状態では、ラインが全部出切ってしまうことも少なくありません。

ロッドパワー

ダイワロッドのロゴとベリーを写した写真

M~MHクラスのロッドがおすすめです。

ライン

ラインのチェックをする玉川さん

12-14lbが最もベストです。もし遠投する予定がないのであればそれ以上でも問題ありません。

23SLX DCと22SLX DC XTの比較

Amazon:シマノ 22 SLX DC XTAmazon:シマノ 22 SLX DC XT

この2機種には5,000円ほどの差しかないため、どちらを選ぶべきか悩まれる方も多いのではないでしょうか?以下のスペック比較を見ていただくとわかる通り、こちらの2機種にはほとんど差がないことがわかります。しかし、決定的に違う部分は「DCの種類」と「マイクロモジュールギアの有無」です。

23SLX DCは「I-DC4」に対して22SLX DCは「I-DC5」を搭載しており、22SLXの方がより細かい調整が可能になっています。そのため23SLX DCを使って感じたブレーキが効きすぎているような感覚がなく、無重力のキャストフィーリングをより顕著に味わうことができるのが、22SLXの魅力と言えるでしょう。

また、22SLX DCにはマイクロモジュールギアを搭載しているため、より滑らかな巻き心地を感じたい方や巻物を主体に使いたい方は22SLX DCがおすすめです!

総評として、費用を少しでも抑えたい方やオートマチックなブレーキ調整を優先する方は23SLX DC、それ以外の方は23SLX DCを選ぶのが良いでしょう!

  22SLX DC XT 23SLX DC
自重 195g 200g
スプール 径/幅 33mm/21mm 33mm/21mm
糸巻量(ナイロン) 12lb-100m,14lb-100m,16lb-80m 12lb-100m,14lb-100m,16lb-80m
ハンドル長さ(※ノーマルギア) 42mm 42mm
本体価格 35,000円 27,500円

シマノ 22 SLX DC XT

各モールで詳細確認

Amazon 楽天 Yahoo

23SLX DCのメリット・デメリット

23SLX DCとブラックバス

23SLX DCを使ってみて特に際立って感じたメリット・デメリットについてご紹介していきます。

 23SLX DCのメリット

  • トラブルレス性とブレーキ調整のラクさ
  • どんなロッドにもマッチするデザイン性
  • コストパフォーマンスの高さ

まず、何といっても一万円台でDCリールを使えてしまうコストパフォーマンスの高さが大きな魅力です。これまでDCリールには手が出なかったという方にも購入しやすい価格帯ですので、学生さんやお小遣いお父さんにとっても強い味方になってくれるでしょう。

また、トラブルレス性が非常に高いということも大きなメリットで、ベイトタックルに慣れていない方にもおすすめです。

23SLX DCのデメリット

  • キャストフィーリングは上位モデルに劣る
  • 剛性感良くも悪くも平均レベル
  • ラインキャパの少なさ

個人的にはラインキャパシティがもう少し多いと、太いラインでの釣りも楽しみやすいのでは?と感じました。16~20lbを巻いてしまうと、遠投でラインが全部出切ってしまうことも多く、太いラインでの釣りには気を使う部分も多かったです。

そのため、太いラインを巻きたい方はバンタムMGLやスコーピオンなどラインキャパシティが多いリールを選んでいただくのが良いでしょう。

23SLX DCのインプレ|まとめ

23SLX DCを前から撮った写真

今回は2023年にモデルチェンジした23SLX DCについて徹底的にインプレしてきました。1万円台でDCリールが買えてしまうことにまず驚きですが、それ以上にトラブルレス性やバーサタイル性も素晴らしいベイトリールに仕上がっています。22SLX DCもリリースされているので微妙な立ち位置にいるリールではありますが、気軽にDCを体感してみたいという方には非常にオススメです!

記事中の紹介グッズ一覧

amazonロゴ 楽天ロゴ Yahoo!ロゴ

シマノ 22 SLX DC XT

amazonロゴ 楽天ロゴ Yahoo!ロゴ

シマノ 23 SLX DC

この記事を書いた人

木村玄のプロフィール写真

バス釣り一筋丸10年
木村玄

 バス、たまにうなぎ、巻物、サイトフィッシング、フィネス、霞ヶ浦・北浦 野池・川・ダム(茨城県)


シェア
はてなブックマークロゴ
feedlyロゴ

合わせてよく読まれる記事

【バス釣り】根掛かりルアーの外し方を5つ紹介!対処法を知れば根掛かりも怖くない!

ルアー回収機で回収したルアー

【バス釣り】減水フィールドの攻略法!おかっぱりなら減水は絶好のチャンス!?

減水している野池

【バス釣り】増水したフィールドはどう攻略する?雨による増水がバスに与える影響

増水中のダム

バス釣り用スピニングリールにおすすめのラインをご紹介!ライン選びは釣果を大きく左右する!

PEラインが巻かれているストラディック

バス釣りにウェーダーは超便利!?おかっぱりこそ付けるべきのウェーダーについて徹底解説!

ウェーダーでバス釣りをする姿を横から撮ったもの

バス釣り初心者が選ぶべきスピニングリールはこれ!釣りが上達するリールの選び方とは?

スピニングリールをアップで撮った写真

「バス釣り」関連の記事

アラバマリグの小型モデルおすすめ5選!野池でも使いやすいコンパクトアラバマを紹介

アラバマリグを撮った写真

【名作】イモグラブの釣れる使い方を解説!特徴や最適なフック、使いどころなど

イモグラブ

ドライブスティックスティックのバックスライドが釣れる!エビ跳ねアクションが喰わせのキモ!

ドライブスティックのバックスライドセッティング

ギル型ルアーのおすすめ20選|小型タイプやワーム素材など種類ごと紹介

ギル型ルアーの写真

【バス釣り】釣れるバイブレーション20選!選び方や基本的なアクション方法も!

バイブレーションを集めた写真

スピナーベイトにスナップはNG?デメリットや対策法をご紹介

スピナーベイトにスナップを付けた写真

「ブラックバス」関連の記事

山中湖のバス釣りのルールをおさらいしよう!【2023年最新】

湖で泳ぐ二羽のカモ

バス釣りカバー撃ちのコツを伝授!カバー撃ち向けタックルも紹介

釣り上げたブラックバスを持ち上げている

バス釣り・レイダウン攻略のためのタックル・ルアー・アクション

ブラックバスの口を左手で押さえ、口の中を撮影

デカバスの釣り方(サイトフィッシング編) in 関東ハイプレッシャーレイク

見えバスがシャローエリアを優雅に泳いでいる様子

夏バス釣りの虫パターンを決める法則とは?観察すべき現場のアレ

虫を演出する事で釣り上げたブラックバス

デカバスが釣れるおすすめルアー&ワームを紹介!関東近郊バサーも大物に挑戦

ブラックバスの下あごに大きいルアーが引っかかっている

新着記事

フカセ釣りの【コツ】について考える。常に結果を残す人とそうでない人の差は何なのか?

朝の江の島表磯

磯釣りの装備は安全第一!できるだけコンパクトにまとめる工夫を!

磯釣りの荷物は多い、パッケージングを工夫して充実かつコンパクトな装備を目指そう。

22SLX DC XTインプレ!低価格なのに上位機種と並ぶほどの実力!?

22SLX DC XTを上から移した写真

ジカリグ・ゼロダンは自作がお得!?スナップやリングを使った簡単自作方法を紹介

ジカリグをセッティングした写真

冬の投げ釣りは鉱脈探し、大型を求めてひたすら遠投すべし!!

懐かしの福浦岸壁。投げ釣りの聖地だったが、2019年の台風てわ岸壁が壊滅した。しかし2023年、嵩上げ工事が終了し、一部のエリアが金沢水際線公園として開放された。

チャターベイトのおすすめ20選|カラー選びやおすすめトレーラーまで徹底解説!

チャターベイトを2つ並べた写真