【比較】ルビアスVSセルテート 超軽量リールと高剛性リールを比較!

作成:2021.06.01更新:2021.09.01

軽さが魅力のルビアスと高剛性が魅力のセルテート

ご存じの方も多いかと思いますがルビアスは軽さが、セルテートは剛性の高さが魅力のリールです。もちろん違いはそれだけではなく、その他様々な違いがありそれは性能差として表れます。今回はダイワの人気機種であるルビアスセルテートを細かく比較していきます。

ラインナップの違い

ルビアスのラインナップは2000番サイズ~4000番サイズなのに対しセルテートのラインナップは2500番~5000番です。セルテートにはライトゲーム向けの番手がラインナップされていない代わりに、ヘビーゲーム向けのラインナップがあります。セルテートの小型番手を望む声も一定数あったため、セルテート発表の1年後あたりで小型番手の追加があることも期待しましたが、ありませんでしたね。

ラインナップの違いからもルビアスは軽快さや繊細さを、セルテートはパワーをウリにしていることが読み取れます。サイズラインナップの関係から、ライトゲーム用に買うならルビアス、ヘビーゲーム用ならセルテートを選ぶことになると思います。

ボディの違い

ボディ構造はルビアスセルテート共にモノコックボディですが、そのモノコックボディを構成する材質が違います。ルビアスのボディはZAION(ダイワが誇る高剛性カーボン素材)でセルテートのボディはアルミニウムです。

ルビアスに搭載されているZAIONボディは非常に軽く、剛性も兼ね備えられています。非金属のため錆びることもありません。しかし精度はそれほど高くありません。また剛性が高いとはいえアルミニウムには及びません。

セルテートに搭載されているアルミニウムボディは非常に剛性が高く、精度も高いのが魅力的です。防腐処理はされていますが、金属素材であるため状態によっては錆びることがあるでしょう。またZAIONの軽さには遠く及びません。

ギアの違い

ルビアスのギアはタフデジギア、セルテートのギアはMC(マシンカット)タフデジギアです。タフデジギアとマシンカットタフデジギアは製造方法が違うので仕上がりが違います。その仕上がりの違いは巻き心地の差となって表れます。

タフデジギアの製造方法は冷間鍛造です。冷間鍛造とは常温下で金型を用いて、金属材料の弾性限界を超える力を加えて形成することを言います。切削や鋳造と違い温度変化がないので、膨張や収縮が起きにくく精度の高い加工が可能です。また金属繊維が切断されないので非常に強度が高くなります。

マシンカットタフデジギアの製造方法は冷間鍛造+マシンカットです。冷間鍛造で作られたギアに超精密な切削作業を施すことにより、タフデジギア以上に精密なギアとなります。しかし表面を切削するという事は金属繊維を断ち切るという事なので、構造や素材が同じなら理論上はマシンカットデジギアの方が弱いという事になります。

タフデジギアとマシンカットタフデジギアでは巻き心地が全く違います。ルビアスは若干のサラツキを感じますが、セルテートは非常に滑らかな巻き心地です。ルビアスセルテートではボディ剛性や精度の差もあるので巻き心地の差=ギアの差とはなりませんが、ルビアス(タフデジギア・ZAIONボディ)とバリスティック(マシンカットタフデジギア・ZAIONボディ)と比べてみてもバリスティックの方が滑らかな巻き心地なので、タフデジギアとマシンカットタフデジギアには大きな差があると言って良いでしょう。

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ベアリング数の違い

総ベアリング数はルビアスが9個、セルテートが10個と1個違いですがCRBB(防錆処理されたベアリング)の割合が違います。ルビアスは総ベアリング数が9個なのに対しCRBBの数はフィネスカスタムシリーズが4個、2500・3000-Cサイズが5個、3000・4000-Cサイズが6個となっていますが、セルテートは総ベアリング数10個に対しCRBBの数も全サイズで10個となっています。セルテートの方が防水性能に優れているのです。

重量の違い

スペックから見て分かる通りルビアスの方が20g~30g軽いです。この20g~30gの差をどう取るかは好みや状況にもよりますが、3000サイズ以上を使う釣りになってくるとそれほど気にする必要はないのかなと個人的には思います。

パワーの違い

文句なしでセルテートの方が強いです。アルミボディの安心感は凄いですね。ただし強すぎてルアーの動きや潮の変化を掴みにくい部分もあるので上手く使っていきたいですね。

ルビアスVSセルテート どちらを選ぶ?

軽さのルビアスとパワーのセルテート。上手く使い分けることをおすすめします!と言いたいところですが、どちらを買おうか迷っているなら僕はセルテートを買う事を強くお勧めします。はっきり言ってレベルが違います。もちろん価格が違うので当たり前なのですが、実際に両方使ってみて比べる事すら馬鹿らしいと思いました。セルテートがハイエンドに迫る性能を持っているのに対し、ルビアスはミドルクラスの域を出ないといったイメージですね。他で例えるとツインパワー XDヴァンフォードを比べているようなものです。人間迷うと安いほうに行きがちですが少し頑張ってセルテートを買った方がより快適に釣りが行えるでしょう。

この記事を書いた人

マルチアングラー
キノピー

 アジ、アオリイカ、メッキ、カマス、アカハタ、オオモンハタ、ヒラスズキ、メバル、アジング、エギング、ライトワインド、ハードロック、南紀(和歌山県)

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