とは言いましても、他にも高性能なエントリーモデル数多く存在しているため、他のベイトリールと迷われる方も少なくないですよね?また、一体どんな釣りに向いているの?とバスワンXTの特性が気になる方もいるかもしれません。
ということで今回はそんな方のために17バスワンXTを徹底的にインプレしてみました。項目別のインプレや最適な使用範囲、他のベイトリールとの比較など購入を検討されている方にピッタリの内容になっていますので、バスワンXTの購入に迷っているという方はぜひ今回の記事をご覧ください。
型番 | 糸巻量(ナイロン) | 最大巻取上長 | 自重 | スプール径/幅 | ハンドルの長さ | 最大ドラグ力 | 本体価格 |
150 | 12lb-130m,14lb-110m,16lb-100m | 77cm | 210g | 34mm/22mm | 42mm | 5kg | 9,500円 |
151 | 12lb-130m,14lb-110m,16lb-100m | 77cm | 210g | 34mm/22mm | 42mm | 5kg | 9,500円 |
前回のモデルから一気に形状、カラーともに変更になった17バスワンXTのディティールから見ていきましょう。
17バスワンXTのボディは独自で開発された形状ではなく、カシータスと呼ばれるリールから流用されたものになっています。他のモデルから使いまわされたパーツと考えると印象が悪いですが、上位モデルからの流用ですので、性能やデザインはより上位モデルに近づいたと言っても良いでしょう。
また、個人的にかなり気に入っているのがボディの配色です。今回の17バスワンXTは真っ黒なボディカラーに所々ゴールドが混ざった高級感のあるデザインに仕上げられています。このカラーリングであれば、コルクグリップ、EVグリップのどちらにも組み合わせやすく、ロッドを選ばないベイトリールになったと言えるでしょう。
ブレーキは一昔前の遠心ブレーキといった感じで、6個のプラスチックパーツを中に押し込むとブレーキがかかる仕組みになっています。逆にブレーキをかける際は外側にパーツを押し上げるのですが、力を入れすぎるとパーツが外れてしまうことがあるため注意が必要です。
細かいパーツですのでフィールドで落としてしまうと、見つけることが非常に難しくなってきます。そのためパーツが付いている黒い部分の先端を指でおさえた状態でパーツを動かすのがオススメになってきます。
17バスワンXTのハンドル径は42mmに設定されており、撃ち・巻きとも十分に使いやすいハンドル径になっています。
また、ハンドルノブに関してはグリップ力が高く、滑りにくく持ちやすいハンドルだと言えるでしょう。ベアリングは入っていませんが、実際に使っていてそこまで気になる要素ではありませんでした。
次に17バスワンXTの使用感を4つの項目ごとにインプレしていきます。
正直飛距離に関しましては、適正範囲内であれば他の上位機種と遜色がないほどによく飛んでくれます。17バスワンXTを検討している方の中で「エントリーモデルでは上位モデルのような十分な飛距離が出せないのではないか?」と心配している方がいましたらその考えを捨てていただいても問題ありません。とにかく遠距離でも中距離でもよく飛んでくれますし、ピッチングなどの近距離にも十分に対応できます。
またキャストフィーリングに関してはシマノ独特の伸びがある気持の良いキャストフィーリングが味わえますので、よりキャストを楽しみたいという方にもおすすめのベイトリールです。
前作のような丸みを帯びたデザインから一変して、角ばったボディ形状になりましたが、握ってみるとしっかり人間の手にフィットするような形状に仕上がっており、パーミング性能は抜群でした。
しかし、自重が上位モデルと比べるとやや高いため、あまり重たいロッドと組み合わせるとワーミングやロッドアクションがしにくくなる印象です。私自身MHクラスのベイトロッドと組み合わせて、高速ドックウォークをする機会があったのですが、かなり手の疲れを感じてしまいましたね。
17バスワンXTを様々なフィールドで実釣してきた私ですが、再生不可能になるほどの大きなバックラッシュは一度もなく、向かい風であっても、ある程度ブレーキを強めにかければ十分に安定したキャスティングが可能だと感じました。
初心者の方であれば、初めてのブレーキ調整に戸惑うことがあるかもしれませんが、17バスワンXTはそこまでピーキーにブレーキが作られていないため、数時間練習を重ねれば誰でも十分に使いこなすことができるでしょう。
巻き心地は可もなく不可もなくといった印象で、シマノの上位モデルにあるようなぬるっとしたシルキーな巻き心地ではありませんでした。しかし、巻き重りを感じるといったことは一切なく、かなり軽やかな巻き感になっています。
また、巻きスピードを上げると若干ノイズが大きくなる印象もあり、巻いているときのノイズが気になるという方は少し注意が必要ですね。
次に17バスワンXTの最適な使用範囲について説明していきます。セッティングするロッドやラインに迷った時には以下を参考にしてみてください。
17バスワンXTで投げられるルアーウエイトの範囲は1/4~1.5ozになります。その中でより気持ち良く飛ばせる最適範囲は3/8~1/2ozほどと言えるでしょう。非常にバーサタイルなモデルになりますので、ベイトタックルでよく使うようなルアーは十分にカバーしてくれます。
しかし、糸巻量に関しては通常のバーサタイルなリールと比べて多く設定されているので、スプール自体が重くなりがちです。そのため1/4oz前後の軽量ルアーを投げる時にはスプール回転の初速が悪く、投げづらさを感じることが多くなってきます。
17バスワンXTに組み合わせるロッドに関してはミディアム~ヘビーのロッドを選んでいただくのがおすすめです。その中でも初心者の方は、十分にロッドがしなるミディアムパワーを組み合わせていただく方が、キャスティングしやすくオススメだと言えます。
ラインに関しては皆さんが選ぶロッドパワーによって12-20lbの間で選んでみましょう。基本的にはミディアムが12-14lb,ミディアムヘビーが14-16lb,ヘビーが16-20lbとして選んでみるのがおすすめです。
17バスワンXTの対抗馬として生まれたのがダイワのエントリーモデルであるバスXです。値段帯はほぼ同じで、バーサタイルなベイトリールというコンセプトも非常に似ています。しかし、17バスワンXTとの違いとして"リールの重量"と"スプール径"が挙げられます。重量に関してはバスXの方が15g軽く設定されているため、ロッドアクションやワーミングの面ではバスXの方が優れているとも言えるでしょう。
また、スプール径・糸巻量を考えるとバスXの方が1/4oz前後の軽量ルアーへの対応力が高いということも違いとなっています。そのため、中量級・重量級のルアーを扱うなら17バスワンXT、軽量級・中量級のルアーを扱うのであればバスXといった選び方をするのがおすすめです。
また、この2機種ではブレーキの特性も大きく異なっています。ブレーキの設定が面倒くさい・手間をかけたくないという方はマグネットブレーキが搭載されたバスX、伸びのあるキャストが好みで遠投の頻度も多いという方は遠心ブレーキが搭載された17バスワンXTを選ぶようにしましょう!
バスワンXT | バスX | |
ギア比 | 7.2:1 | 7.5:1 |
糸巻量 | 12lb-130m,14lb-110m | 12lb-100m,14lb-90m |
スプール径 | 34mm | 32mm |
ベアリング数 | 4つ | 4つ |
ハンドル径 | 42mm | 45mm |
自重 | 210g | 195g |
本体希望価格 | 9,500円 | 10,300円 |
搭載ブレーキ | 遠心ブレーキ | マグネットブレーキ |
Amazon「シマノ 18バスライズ」
バスライズもシマノのエントリーモデルの1つで、17バスワンXTとは2,000円ほどの差があります。糸巻量やスプール径、ギア比などほとんどのスペックは17バスワンXTと変わりません。しかし決定的に異なる点が2つあり、それが"ベアリング数"と"ブレーキ"です。
バスライズの方がベアリング数が圧倒的に少ないため、巻きが重いという弱点があることを覚えておきましょう。
また、バスライズもバスXと同様にマグネットブレーキが搭載されていますので、ブレーキの調整がラクに行えますが、一方でシマノ独特の伸びのあるキャストフィーリングは味わいづらくなっています。個人的には17バスワンXTと2,000円ほどの差しかないため、ちょっと無理してでも17バスワンXTを選ぶ方が費用対効果が高いと感じますね!
バスワンXT | バスライズ | |
ギア比 | 7.2:1 | 7.2:1 |
糸巻量 | 12lb-130m,14lb-110m | 12lb-130m,14lb-110m |
スプール径 | 34mm | 34mm |
ベアリング数 | 4つ | 1つ |
ハンドル径 | 42mm | 42mm |
自重 | 210g | 200g |
本体希望価格 | 9,500円 | 7,400円 |
搭載ブレーキ | 遠心ブレーキ | マグネットブレーキ |
ハンドル径や糸巻量、ギア比などを見ても様々なルアーが使いやすいバーサタイルリールだと思いますので、一本で撃ち・巻きの両方をこなしたいという初心者の方にオススメです。
また、初心者の方でなくても「重量級のルアーを投げる専用のベイトタックルが欲しい」という方にもおすすめで、使用タイミングが少ないビッグベイトの専用機として低価格なバスワンXTを導入するのも良いでしょう!
今回は17バスワンXTについて使用感のインプレや最適な使用範囲、他機種との比較まで幅広く解説してきました。エントリーモデルではありますが、バス釣りには十分すぎるほどの機能が詰め込まれており、機能・デザインともに上位モデルに負けない実力派なベイトリールとなっています。
17バスワンXTはこれからベイトタックルに挑戦したいという方にピッタリの一台となりますので、ぜひベイトリールデビューとして17バスワンXTを選んでみてはいかがでしょうか?
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