バス釣りはバスワンXTで十分!?シマノ最強エントリーモデルを徹底インプレ!

作成:2023.07.18更新:2023.07.18

ベイトタックルの全体像

シマノの大人気ベイトリールシリーズであるバスワンXTですが、2017年に前作よりもカッコよくモデルチェンジされて話題になりましたよね。そんな存在感のある見た目にプラスして、バス釣りには十分すぎるほどに高性能であることもバスワンXTの大きな魅力と言えるでしょう。
とは言いましても、他にも高性能なエントリーモデル数多く存在しているため、他のベイトリールと迷われる方も少なくないですよね?また、一体どんな釣りに向いているの?とバスワンXTの特性が気になる方もいるかもしれません。

ということで今回はそんな方のために17バスワンXTを徹底的にインプレしてみました。項目別のインプレや最適な使用範囲、他のベイトリールとの比較など購入を検討されている方にピッタリの内容になっていますので、バスワンXTの購入に迷っているという方はぜひ今回の記事をご覧ください。

シマノ 17バスワン XT

各モールで詳細確認

Amazon 楽天 Yahoo

 

17バスワンXTのスペック一覧表

型番 糸巻量(ナイロン) 最大巻取上長 自重 スプール径/幅 ハンドルの長さ 最大ドラグ力 本体価格
150 12lb-130m,14lb-110m,16lb-100m 77cm 210g 34mm/22mm 42mm 5kg 9,500円
151 12lb-130m,14lb-110m,16lb-100m 77cm 210g 34mm/22mm 42mm 5kg 9,500円

17バスワンXTのディティールインプレ

前回のモデルから一気に形状、カラーともに変更になった17バスワンXTのディティールから見ていきましょう。

17バスワンXTのボディー

バスワンの全体像

17バスワンXTのボディは独自で開発された形状ではなく、カシータスと呼ばれるリールから流用されたものになっています。他のモデルから使いまわされたパーツと考えると印象が悪いですが、上位モデルからの流用ですので、性能やデザインはより上位モデルに近づいたと言っても良いでしょう。

また、個人的にかなり気に入っているのがボディの配色です。今回の17バスワンXTは真っ黒なボディカラーに所々ゴールドが混ざった高級感のあるデザインに仕上げられています。このカラーリングであれば、コルクグリップ、EVグリップのどちらにも組み合わせやすく、ロッドを選ばないベイトリールになったと言えるでしょう。

17バスワンXTのブレーキ

バスワンのブレーキ部分

ブレーキは一昔前の遠心ブレーキといった感じで、6個のプラスチックパーツを中に押し込むとブレーキがかかる仕組みになっています。逆にブレーキをかける際は外側にパーツを押し上げるのですが、力を入れすぎるとパーツが外れてしまうことがあるため注意が必要です。

細かいパーツですのでフィールドで落としてしまうと、見つけることが非常に難しくなってきます。そのためパーツが付いている黒い部分の先端を指でおさえた状態でパーツを動かすのがオススメになってきます。

17バスワンXTハンドル周り

バスワンのハンドル周り

17バスワンXTのハンドル径は42mmに設定されており、撃ち・巻きとも十分に使いやすいハンドル径になっています。
また、ハンドルノブに関してはグリップ力が高く、滑りにくく持ちやすいハンドルだと言えるでしょう。ベアリングは入っていませんが、実際に使っていてそこまで気になる要素ではありませんでした。

17バスワンXTを項目別でインプレ

ベイトタックルを横から撮った写真

次に17バスワンXTの使用感を4つの項目ごとにインプレしていきます。

17バスワンXTの飛距離・キャストフィーリング

正直飛距離に関しましては、適正範囲内であれば他の上位機種と遜色がないほどによく飛んでくれます。17バスワンXTを検討している方の中で「エントリーモデルでは上位モデルのような十分な飛距離が出せないのではないか?」と心配している方がいましたらその考えを捨てていただいても問題ありません。とにかく遠距離でも中距離でもよく飛んでくれますし、ピッチングなどの近距離にも十分に対応できます。

またキャストフィーリングに関してはシマノ独特の伸びがある気持の良いキャストフィーリングが味わえますので、よりキャストを楽しみたいという方にもおすすめのベイトリールです。

17バスワンXTの操作性・パーミング性

前作のような丸みを帯びたデザインから一変して、角ばったボディ形状になりましたが、握ってみるとしっかり人間の手にフィットするような形状に仕上がっており、パーミング性能は抜群でした。

しかし、自重が上位モデルと比べるとやや高いため、あまり重たいロッドと組み合わせるとワーミングやロッドアクションがしにくくなる印象です。私自身MHクラスのベイトロッドと組み合わせて、高速ドックウォークをする機会があったのですが、かなり手の疲れを感じてしまいましたね。

17バスワンXTのトラブルレス性

17バスワンXTを様々なフィールドで実釣してきた私ですが、再生不可能になるほどの大きなバックラッシュは一度もなく、向かい風であっても、ある程度ブレーキを強めにかければ十分に安定したキャスティングが可能だと感じました。

初心者の方であれば、初めてのブレーキ調整に戸惑うことがあるかもしれませんが、17バスワンXTはそこまでピーキーにブレーキが作られていないため、数時間練習を重ねれば誰でも十分に使いこなすことができるでしょう。

17バスワンXTの巻き心地

巻き心地は可もなく不可もなくといった印象で、シマノの上位モデルにあるようなぬるっとしたシルキーな巻き心地ではありませんでした。しかし、巻き重りを感じるといったことは一切なく、かなり軽やかな巻き感になっています。

また、巻きスピードを上げると若干ノイズが大きくなる印象もあり、巻いているときのノイズが気になるという方は少し注意が必要ですね。

17バスワンXTに最適な使用範囲

次に17バスワンXTの最適な使用範囲について説明していきます。セッティングするロッドやラインに迷った時には以下を参考にしてみてください。

ルアーウエイト

ルアーボックスの中身を開けた写真

17バスワンXTで投げられるルアーウエイトの範囲は1/4~1.5ozになります。その中でより気持ち良く飛ばせる最適範囲は3/8~1/2ozほどと言えるでしょう。非常にバーサタイルなモデルになりますので、ベイトタックルでよく使うようなルアーは十分にカバーしてくれます

しかし、糸巻量に関しては通常のバーサタイルなリールと比べて多く設定されているので、スプール自体が重くなりがちです。そのため1/4oz前後の軽量ルアーを投げる時にはスプール回転の初速が悪く、投げづらさを感じることが多くなってきます。

ロッドスペック

ロッドティップ

17バスワンXTに組み合わせるロッドに関してはミディアム~ヘビーのロッドを選んでいただくのがおすすめです。その中でも初心者の方は、十分にロッドがしなるミディアムパワーを組み合わせていただく方が、キャスティングしやすくオススメだと言えます。

ライン

ラインのチェックをする玉川さん

ラインに関しては皆さんが選ぶロッドパワーによって12-20lbの間で選んでみましょう。基本的にはミディアムが12-14lb,ミディアムヘビーが14-16lb,ヘビーが16-20lbとして選んでみるのがおすすめです。

17バスワンXTとバスXの比較

バスXを斜めから撮った写真

17バスワンXTの対抗馬として生まれたのがダイワのエントリーモデルであるバスXです。値段帯はほぼ同じで、バーサタイルなベイトリールというコンセプトも非常に似ています。しかし、17バスワンXTとの違いとして"リールの重量"と"スプール径"が挙げられます。重量に関してはバスXの方が15g軽く設定されているため、ロッドアクションやワーミングの面ではバスXの方が優れているとも言えるでしょう。

また、スプール径・糸巻量を考えるとバスXの方が1/4oz前後の軽量ルアーへの対応力が高いということも違いとなっています。そのため、中量級・重量級のルアーを扱うなら17バスワンXT、軽量級・中量級のルアーを扱うのであればバスXといった選び方をするのがおすすめです。

また、この2機種ではブレーキの特性も大きく異なっています。ブレーキの設定が面倒くさい・手間をかけたくないという方はマグネットブレーキが搭載されたバスX、伸びのあるキャストが好みで遠投の頻度も多いという方は遠心ブレーキが搭載された17バスワンXTを選ぶようにしましょう!

  バスワンXT バスX
ギア比 7.2:1 7.5:1
糸巻量 12lb-130m,14lb-110m 12lb-100m,14lb-90m
スプール径 34mm 32mm
ベアリング数 4つ 4つ
ハンドル径 42mm 45mm
自重 210g 195g
本体希望価格 9,500円 10,300円
搭載ブレーキ 遠心ブレーキ マグネットブレーキ

ダイワ(DAIWA) ベイトリール 19 バス X

各モールで詳細確認

Amazon 楽天 Yahoo

17バスワンXTとバスライズの比較

シマノ(SHIMANO) ベイトリール 18 バスライズAmazon「シマノ 18バスライズ」

バスライズもシマノのエントリーモデルの1つで、17バスワンXTとは2,000円ほどの差があります。糸巻量やスプール径、ギア比などほとんどのスペックは17バスワンXTと変わりません。しかし決定的に異なる点が2つあり、それが"ベアリング数"と"ブレーキ"です。

バスライズの方がベアリング数が圧倒的に少ないため、巻きが重いという弱点があることを覚えておきましょう。

また、バスライズもバスXと同様にマグネットブレーキが搭載されていますので、ブレーキの調整がラクに行えますが、一方でシマノ独特の伸びのあるキャストフィーリングは味わいづらくなっています。個人的には17バスワンXTと2,000円ほどの差しかないため、ちょっと無理してでも17バスワンXTを選ぶ方が費用対効果が高いと感じますね!

  バスワンXT バスライズ
ギア比 7.2:1 7.2:1
糸巻量 12lb-130m,14lb-110m 12lb-130m,14lb-110m
スプール径 34mm 34mm
ベアリング数 4つ 1つ
ハンドル径 42mm 42mm
自重 210g 200g
本体希望価格 9,500円 7,400円
搭載ブレーキ 遠心ブレーキ マグネットブレーキ

シマノ 18バスライズ

各モールで詳細確認

Amazon 楽天 Yahoo

結論:17バスワンXTはどんな人におすすめ?

2wayを丸吞みしたバス

ハンドル径や糸巻量、ギア比などを見ても様々なルアーが使いやすいバーサタイルリールだと思いますので、一本で撃ち・巻きの両方をこなしたいという初心者の方にオススメです。
また、初心者の方でなくても「重量級のルアーを投げる専用のベイトタックルが欲しい」という方にもおすすめで、使用タイミングが少ないビッグベイトの専用機として低価格なバスワンXTを導入するのも良いでしょう!

【まとめ】正直バス釣りならバスワンXTで十分!

シマノ 17バスワンXT 150 右ハンドル 1万円以下で買える遠心ブレーキ搭載モデル

今回は17バスワンXTについて使用感のインプレや最適な使用範囲、他機種との比較まで幅広く解説してきました。エントリーモデルではありますが、バス釣りには十分すぎるほどの機能が詰め込まれており、機能・デザインともに上位モデルに負けない実力派なベイトリールとなっています。
17バスワンXTはこれからベイトタックルに挑戦したいという方にピッタリの一台となりますので、ぜひベイトリールデビューとして17バスワンXTを選んでみてはいかがでしょうか?

記事中の紹介グッズ一覧

amazonロゴ 楽天ロゴ Yahoo!ロゴ

ダイワ(DAIWA) ベイトリール 19 バス X

amazonロゴ 楽天ロゴ Yahoo!ロゴ

シマノ 17バスワン XT

amazonロゴ 楽天ロゴ Yahoo!ロゴ

シマノ 18バスライズ

この記事を書いた人

木村玄のプロフィール写真

バス釣り一筋丸10年
木村玄

 バス、たまにうなぎ、巻物、サイトフィッシング、フィネス、霞ヶ浦・北浦 野池・川・ダム(茨城県)


シェア
はてなブックマークロゴ
feedlyロゴ

合わせてよく読まれる記事

バス釣りで一番釣れるリグはノーシンカー!?スレバスでも釣れるノーシンカーは絶対に覚えよう!

虫系ワームで釣ったブラックバス

バス釣りで使うシンカーを種類ごとにご紹介!バス釣りをするなら知っておくべきシンカーの基本!

バス釣りに使うシンカーを並べた写真

バス釣りに最適な格好は!?春夏秋冬シーズンごとに最適な釣り格好を徹底解説!

春に雨が降っているダムの様子

ブラックバスは共食いをする!?ブラックバスの性質、食性を踏まえて徹底解説!

虫系ワームで釣れた野池のバス

バス釣りを虫系ワームで攻略!虫系ワームの動かし方からコツ、オススメまで徹底解説!

虫系ワームで釣り上げたブラックバス

バス釣りカバー撃ちのコツを伝授!カバー撃ち向けタックルも紹介

釣り上げたブラックバスを持ち上げている

「バス釣り」関連の記事

アラバマリグの小型モデルおすすめ5選!野池でも使いやすいコンパクトアラバマを紹介

アラバマリグを撮った写真

【名作】イモグラブの釣れる使い方を解説!特徴や最適なフック、使いどころなど

イモグラブ

ドライブスティックスティックのバックスライドが釣れる!エビ跳ねアクションが喰わせのキモ!

ドライブスティックのバックスライドセッティング

ギル型ルアーのおすすめ20選|小型タイプやワーム素材など種類ごと紹介

ギル型ルアーの写真

【バス釣り】釣れるバイブレーション20選!選び方や基本的なアクション方法も!

バイブレーションを集めた写真

スピナーベイトにスナップはNG?デメリットや対策法をご紹介

スピナーベイトにスナップを付けた写真

「ブラックバス」関連の記事

山中湖のバス釣りのルールをおさらいしよう!【2023年最新】

湖で泳ぐ二羽のカモ

バス釣りカバー撃ちのコツを伝授!カバー撃ち向けタックルも紹介

釣り上げたブラックバスを持ち上げている

バス釣り・レイダウン攻略のためのタックル・ルアー・アクション

ブラックバスの口を左手で押さえ、口の中を撮影

デカバスの釣り方(サイトフィッシング編) in 関東ハイプレッシャーレイク

見えバスがシャローエリアを優雅に泳いでいる様子

夏バス釣りの虫パターンを決める法則とは?観察すべき現場のアレ

虫を演出する事で釣り上げたブラックバス

デカバスが釣れるおすすめルアー&ワームを紹介!関東近郊バサーも大物に挑戦

ブラックバスの下あごに大きいルアーが引っかかっている

新着記事

フカセ釣りの【コツ】について考える。常に結果を残す人とそうでない人の差は何なのか?

朝の江の島表磯

磯釣りの装備は安全第一!できるだけコンパクトにまとめる工夫を!

磯釣りの荷物は多い、パッケージングを工夫して充実かつコンパクトな装備を目指そう。

22SLX DC XTインプレ!低価格なのに上位機種と並ぶほどの実力!?

22SLX DC XTを上から移した写真

ジカリグ・ゼロダンは自作がお得!?スナップやリングを使った簡単自作方法を紹介

ジカリグをセッティングした写真

冬の投げ釣りは鉱脈探し、大型を求めてひたすら遠投すべし!!

懐かしの福浦岸壁。投げ釣りの聖地だったが、2019年の台風てわ岸壁が壊滅した。しかし2023年、嵩上げ工事が終了し、一部のエリアが金沢水際線公園として開放された。

チャターベイトのおすすめ20選|カラー選びやおすすめトレーラーまで徹底解説!

チャターベイトを2つ並べた写真