ソリッドティップのバスロッドってどうなの?メリット・デメリットやオススメモデルまで徹底解説
作成:2022.05.09更新:2023.06.09

目次
近年バス釣りでも「ソリッドティップ」という言葉を耳にする機会が増えましたよね。繊細な釣りをするならソリッドティップ一択と考えている方も多いでしょう。しかしバス釣りをしている方の中にはソリッドティップはよく聞くけど実際のところ使用感はどうなの?使いやすいの?と疑問に思う方もいると感じます。そんな方のために今回はソリッドティップのバスロッドについてソリッドティップを使うメリット・デメリットやどんな状況・ルアーに適しているのか?またおすすめのモデルまで徹底的に解説してきます。
現在ソリッドティップのバスロッドが気になっている、購入を検討しているという方はぜひ一度チェックしておきましょう!
ソリッドティップとは?

ロッドは「グリップ・バット・ベリー・ティップ」と位置によって名称が異なっており、その中でもティップは竿先を指しています。
通常多くのバスロッドは穂先が空洞になっているチューブラーティップが一般的です。しかしチューブラーティップは反発力が強くバスのバイトをはじいてしまったり、バイト中のバスが違和感を感じやすくなったりなどの弊害が現れます。
そこで登場したのがソリッドティップと呼ばれる穂先が空洞でなく、実の詰まった形状ティップです。魚がバイトしても反発が少なく、自然に曲がり込むことが特徴となっています。
また近年では軽量リグを扱う機会が急増しています。ソリッドティップはそんな繊細なリグやルアーをより扱いやすいため最近のバス釣りに需要が増えつつあるというわけですね。

リッドティップのバスロッドを使うメリット・デメリット

ソリッドティップを搭載したバスロッドにはどんなメリット・デメリットがあるのか下記で解説してきます。
メリット
バスのアタリをはじきにくい
ソリッドティップではバスを喰い込ませる力が非常に高いです。バス釣りをしているとアタリはあるけど乗らないという状況も多く見かけます。そんな時でもバスがルアー吸い込んだ際の反発力を軽減し、よりバイトを拾いやすくしてくれるのです。
特にスレバスはワームを食べた時の反発を違和感と捉えてバイトをやめてしまうケースもあるためソリッドティップを使うことでそんな違和感を感じさせず、バイトに繋げることができます。
軽量リグをキャストしやすい
ソリッドティップは上記でお伝えしたように竿先が良く曲がってくれるため軽量ルアーがキャストしやすいです。軽いルアーだからと言って大きく力を入れてキャスティングしなくても十分な飛距離を出すことができます。
ノーシンカーリグやスモラバ、ネコリグのような最軽量のリグを十分に飛ばしていきたいとお考えの方はソリッドティップを使うことでその力をより体感できるでしょう!
デメリット
汎用性の低さ
軽量リグを繊細に操ることに長けているソリッドティップですが、汎用性の低さは否めません。特にオカッパリでライトリグからハードプラグまで一本のバスロッドでこなしたい!という方はチューブラーティップの方が扱いやすいと言えます。
根掛かりも拾いやすい
バスを喰い込ませる能力が高いソリッドティップは、その分水中にある障害物も拾いやすいことになります。チューブラーティップであればスタックしてもロッドの反発力ではじくことができますが、ソリッドティップはそのまま拾ってしまうためシチュエーションによってはルアーを扱いにくくなってしまうことも理解しておきましょう!
ソリッドティップ搭載のオススメバスロッド(スピニング)をご紹介

ソリッドティップを搭載しているバスロッドの中でオススメできるモデルを値段順でご紹介していきます。
【ダイワ】バスX642LS-ST / 622UL-ST
ソリッドティップを搭載したバスロッドと聞くと専門性が高く、ミドルクラス以上のバスロッドにしか搭載されていないイメージを持たれる方もいると思いますが、エントリーモデルのバスXにもソリッドティップのモデルが存在します。
あまりお金は出せないけどソリッドティップのロッドが欲しい!そんな方にはピッタリのロッドだと言えるでしょう。622ULS-STではスモラバやノーシンカーリグ、ネコリグを繊細に操りスレバスを違和感なく喰い込ませることができるモデルです。
642LS-STは繊細なライトリグからスモールプラグまでそつなくこなすフィネスバーサタイルなスピニングロッドとなっています。
【シマノ】ゾディアス264UL-S / 268L-S
一万円前半と初心者、中級者にも手が出しやすい価格帯でありながらカーボンモノコックグリップやCI4+を採用することでソリッドティップの懸念点である感度の低さを見事に払拭しています。ソリッドティップを搭載することで軽量リグへの対応力やフッキング性能の高さはもちろんですが、ハイパワーXによってかけた後でまで粘り強く魚を寄せてきます。ゾディアスは問題なく上位機種に対抗できるクオリティの高さが魅力で値段以上の釣果をもたらしてくれるでしょう。
264UL-Sは6.4ftという絶妙なレングスで小規模野池から河川、湖まで様々なフィールドで使えるバーサタイルなモデルとなっています。268L-Sはソリッドティップの繊細な操作性を維持した状態でさらに遠投性も視野に入れて作られたモデルです。近距離はもちろん、遠投も必要になってくるようなフィールドにマッチします。
【アブガルシア】ホーネットスティンガープラス621ULS MGS
ゾディアスと同じく一万円前半で買えるハイコスパなソリッドティップ搭載ロッドです。軽量かつ高感度であることからULパワーで扱うような超軽量リグのアタリを感じ取りやすく、操作性も抜群に良いバスロッドとなっています。また高感度でソリッドティップを採用しているためバスのショートバイトにも焦らず対応できるでしょう。
ホーネットスティンガープラスのソリッドティップモデルは1種類で621ULSだけになります。軽量なダウンショットやノーシンカーをより繊細に操りたい方にオススメなモデルです。
【シマノ】ポイズンアドレナ261SUL-S / 265UL-S
フルカーボンモノコックグリップを搭載し、軽さ・感度・強度を極限まで極めたバスロッドです。タフコンディションの中で一日中集中力を切らさずにライトリグで粘り続けるようなシチュエーションが多い方にベストマッチしたバスロッドだと言えるでしょう。ソリッドティップモデルは2ラインナップ用意されています。
両モデルともダブルテーパーソリッドを採用しているためソリッドティップ特有の食い込みの良さだけでなく、高い操作性も持ち合わせています。
【レイドジャパン】グラディエーターマキシマム61ULS-ST
ソリッドティップのバスロッドは汎用性が低いという常識を覆したモデルだと言えます。グラディエーターは超軽量なリグはもちろん、ソリッドティップでは扱いにくかった2.5~5g程のオーバーウエイトの扱いも可能になっているのです。ソリッドティップは魅力的だけど汎用性の低さが気になるという方はぜひこのモデルをおすすめします。
レングスも6.1ftと取り回しがしやすく、様々なシチュエーションで使っていただけるバスロッドに仕上がっています。
【ダイワ】ハートランド701ULF/RS-ST16
別名「ハートランド冴掛ミッジディレクション」とも呼ばれており、ULパワーでレングスが7ftもある少し変わったバスロッドです。しかし最軽量のノーシンカーリグやネコリグを飛ばしたい!という方には絶対的にオススメだと言えるでしょう。ライトリグを使ったセコ釣りを楽しみたい時には非常に輝くロッドとなっています。
ティップは樹脂と繊維素材を均一に分散させて作られたオリジナルのソリッドティップであり、ソリッドティップの特徴であるしなやかさはもちろん、感度も極限まで高められています。
ソリッドティップのバスロッドでライトリグを極めよう!

今回はソリッドティップのバスロッドについてメリット・デメリットやオススメモデルをご紹介してきました。現代のバス釣りに欠かせないライトリグを極めたいのであればソリッドティップ搭載のバスロッドを使ってみるのも良い方法がもしれません。
また、フッキングが苦手だ!最近バラシが多い!そんな方もソリッドティップを使うことで問題が解決することでしょう。最近では低価格のバスロッドであってもソリッドティップモデルがラインナップされているため誰でも手が届きやすくなっています。ぜひライトリグのロッド選びにソリッドティップ搭載のモデルを視野に入れてみてはいかがでしょうか?

記事中の紹介グッズ一覧