スーパーライトジギング(SLJ)でスピニングリールを使うべき理由と最適なリールの選び方

作成:2021.08.30更新:2021.08.30

SLJで釣れたアオハタ

スーパーライトジギング(SLJ)とは

SLJで使用するメタルジグ

スーパーライトジギングとは30~60gをメインに、水深によっては100gまでのメタルジグを使ってするジギングです。ジグが軽い分タックルもライトなものになるので、女性や子供でも手軽に楽しめる釣りです。ジグのサイズが小さい為、青物や根魚は勿論マダイ、イサキなど釣れる魚種が豊富なのも人気の理由です。また誘うアクションによって違う魚種が狙えるなどのゲーム性も高く、初心者から上級者まで楽しむことができる実に奥の深い釣りです。

SLJで使うタックル

船上に置かれたSLJのタックル

SLJではスピニングタックルとベイトタックルのどちらも使われます。基本的にはどちらのタックルでも当然問題なく釣りはできますし、どちらを使うかというのは完全にアングラーの好みです。しかし通常のジギングとは違い、SLJは軽いジグにライトタックル、狙う水深も基本的には30~50m前後が多いのです。そこでまずはSLJにおけるスピニングとベイト、それぞれの長所と短所を挙げてみます。

スピニングの長所

  • キャスティング時の飛距離が出る
  • ドラグ性能が良い(細かい設定ができる)
  • ライントラブルが少ない

スピニングの短所

  • ラインを出す為の動作がベイトよりも多い
  • フォールのアタリがわかりづらい

ベイトの長所

  • フォールスピードの調整ができ、フォールのアタリがわかりやすい
  • クラッチを切ればフォールできるので、ボトム近辺をネチネチやりやすい

ベイトの短所

  • キャストするのに慣れが必要
  • ライントラブルが多い
  • 速い釣りに向いていない
  • ドラグ性能が良い機種が少ない

上記の理由から、SLJではスピニングタックルが多く使われる傾向にあります。SLJはシャローエリアでの釣りが多く、キャストして広範囲に探った方が釣果は伸びます。また釣れる魚種も豊富なので、スローな展開から速い展開まで柔軟に対応できるスピニングタックルが向いていると言えるでしょう。勿論ベイトタックルの長所を活かした場面では、ベイトタックルも全然アリですが、1タックルで釣りに臨む場合であれば迷わずスピニングタックルを選びます。

SLJに適したスピニングリールの条件とは?

19セルテートと18イグジスト

それではどのようなスペックのスピニングリールがSLJに向いているのか。使用するラインの太さや巻き取り長、アクションやターゲットのサイズなど様々なことを考慮してより幅広く、よりバーサタイルに使えるスペックのリールを選ぶ必要があります。またメインで使用するエリアや水深などのシチュエーションもリールを決定する上での重要な要素となります。ここではその条件について触れてみたいと思います。

PE0.8~1.2号までが200m以上巻けるスプール

使うラインの太さは、海域や釣れる魚によって大きく変わります。水深が50m以上のところでの釣りが多いのであれば、できるだけ細くした方がフォールスピードが速くなりボトムタッチもわかりやすくなります。また潮流の速い海域でも同様にメインラインが細くなければボトムが取れないなどの事態にも陥りやすいです。

ではPE0.8号で良いのでは?と思われるかもしれませんが、一概にそうとも言えません。特にヒットする魚が5キロ以上の青物がヒットする確率が高い海域では細くても1号、できれば1.2号あれば10キロクラスの青物でもなんとか対応できると思います。九州沿岸部の釣りではPE1.2号程度をメインラインにしている方が多いようです。全国どこででも使える太さを選びたいのであれば、PE1号あたりが汎用性の高い太さだと思います。

これらを鑑みると、リールのサイズはダイワLT機とシマノの3000番~4000番、ダイワ旧規格の2500~3000番のリールがベストマッチと言えます。SLJでは6ft台の軽量ロッドを使うので、バランスを考えて自重の軽い機種を選ぶのが良いと思います。

巻き取り長は70センチ後半~80センチ前後がベスト

SLJは狙う魚種によってアクションのスピードを大きく変えなければいけません。ボトムでヒラメや根魚などを狙う時にはボトムから2mくらいまでをネチネチとスローピッチジャーク、真鯛やホウボウであればスローなただ巻き、青物を釣りたい時にはワンピッチジャークや速いピッチのジャカジャカ巻き、イサキやメバルを狙うボトムから中層をフワフワと漂わせるようなフォールを織り交ぜたショートピッチなど、誘いのバリエーションがとても多いです。

それら全てに対応できる巻き取り長は、個人的には77~82センチ辺りがベストだと思っています。ハンドルを1/4回転~1/2回転での細かいピッチの誘いもやりやすいですし、青物狙いの早巻きも問題なく対応できます。またSLJ用のジグはただ巻きも泳ぐものが多いので、デッドスロー~少し早めのリトリーブもやりやすい巻き取り長です。

ボディーの素材が金属製のもの

時には5キロクラスの根魚、80センチにもなる真鯛や10キロを超えるヒラマサなど、ジグは小さくともヒットする魚のサイズは通常のジギングにも負けないのがSLJです。むしろスレている大型の方が小さなルアーに反応が良いとも言えます。勿論頻繁にそのサイズがヒットする訳ではありませんが、いざという時にはそれらをキャッチできる為のパワーも必要になってきます。その為にまず必要なのはメタルボディーのリールでしょう。

基本的にボディー素材が樹脂のものは、大きな負荷がかかった時にはリールフットのあたりからボディー全体が撓んでしまいます。近年よく使用されているカーボンコンポジットの素材(ZAIONやCI4+など)も剛性が高くはなっていますが、それでもアルミニウムやマグネシウムボディーのものには敵いません。

金属ボディーのリールはミドルクラス以上になってしまうので、価格帯が2万円~4万円程度とどうしても高くなってしまいます。それでももし大型魚がヒットしてしても成す術もなくラインブレイクしてしまう、そんな悔しい思いをしない為にもメタルボディーのリールをおすすめしたいです。

ハイギアよりもノーマルギア(パワーギア)がおすすめ

巻き取り長と巻き上げのパワーに深く関わってくのがリールのギア比です。前の項目で挙げた70センチ後半程度の巻き取り長のリールは、3000~4000番であればノーマルギアになると思います。80センチ台ではハイギアのリールも選択肢には入りますが、アクションのバリエーションを考えるとノーマルギアのリールをおすすめします。勿論ハイギアリールでもスローなアクションは可能ですが、ノーマルギアの精度の高さには敵わないでしょう。

また思わぬ大物がヒットした場合にも、ノーマルギアの巻き上げパワーが役に立つはずです。SLJは非常に浅い海域でやることが多いですが、一度千葉県の外房海域の水深15mで同船者の方が17キロのヒラマサを釣りあげたのを見たことがあります。マハタなども大きなものは6~7キロクラスが釣れますので、ライトタックルとはいえ後悔はしないような万全のセッティングで挑むことをおすすめします。

SLJにおすすめなリール5選

SLJの出船前の港

今回お伝えしたスペックを踏まえた上で、SLJに最適と思われる現行モデルのスピニングリールを5機種ご紹介したいと思います。リール購入の際には、好きなメーカーや価格帯なども当然考慮されると思いますので、あくまでも参考程度にしていただければよいと思います。

ダイワ 19レグザ LT3000

ソルトルアーアングラーから絶大な人気を誇る19セルテートシリーズと同じメタルボディー、しかしながら1万円半ばで変えるのが「19レグザ LT3000」です。19セルテートのようなモノコックボディーではありませんが、アルミニウム合金ボディーなので同クラスのモデルと比べると圧倒的に剛性は高いです。またタフデジギアにより旧モデルのギアよりも巻き上げパワーがアップしているので、安心してファイトできます。ドラグもATDが搭載されているので、PE0.8号でもしっかりセッティングすれば問題なく使用できます。

PE0.8~1号を使用する場合にはドラグを1~1.5kg程度に設定するのが目安ですが、SLJではイサキのように口の柔らかい魚もよく釣れます。ヒットした後のバラシやすっぽ抜けが多い場合には口切れしている可能性があるので、ドラグを少し(2~3ノッチほど)弱めてやるとキャッチ率が上がることがあります。ATDは粘りのあるドラグなので、気持ち弱めに設定した方が良い場合が多いです。

ダイワ 19セルテート LT4000-C

個人的にSLJ最強リールだと自信を持って言えるのが「19セルテート LT4000-C」です。実売価格3万円後半~4万円と高価格帯のリールですが、モノコックボディーによる高い剛性感、MCタフデジギアのシルキーでパワフルな巻き上げ力、PE1.5号200mのラインキャパシティーなど、SLJにおいて非の打ちどころのないモデルだと思います。

モノコック化されたことにより、旧モデルよりも数段軽くなったことでSLJで使用するショートロッドとのバランスもぴったりです。狙うターゲットの幅が広く、不意の大物がヒットすることも十分にあり得るのがSLJです。もしメモリアルフィッシュがヒットした場合でも、19セルテート LT4000-Cのパワーと剛性感があればキャッチできるはずです。

ダイワ 21ルビアスエアリティ LT3000S-C

よく行く海域が水深50m以深であったり、激流で潮の速さが2.0ノット以上といったところな場合、メインラインは細くなければボトムが取りづらいでしょう。そうなるとPE0.8号が一つの目安の太さになります。PE0.8号が200m巻ける機種はダイワでは3000番のシャロースプールになります。21ルビアスエアリティ LT3000S-CのボディーサイズはLT2500なので、その自重はなんと175gという驚異的な軽さです。6ft台が多いSLJ専用ロッドは、中には100gを切るような軽量ロッドも存在し、そのようなロッドとバランスを取るにはリールの軽さは命とも言えます。またタックルが軽くなることにより疲れることもなく、1日釣りに集中できるようになります。例えばイサキのような繊細なターゲットを狙う場合には、軽さや感度などがとても重要になると思います。そんな場合には21ルビアスエアリティ LT3000S-Cが大きな武器になってくれると思います。

シマノ 19ストラディック C3000

19ストラディック C3000はシマノの中堅機種であり、実売価格2万円前後で購入できるリールです。中堅機種ながら「マイクロモジュールギア」「サイレントドライブ」「HAGANEボディー」「HAGANEギア」「Xプロテクト」などなど、上位機種に迫る性能を持っているお買い得なモデルです。コスト面で勝る19ストラディックは、ローターとHAGANEボディーのギアボックス側に高強度樹脂が使用されています。基本性能では一昔前のハイエンドモデルと遜色ないモデルとなっているので、SLJで長く使っていくにはぴったりなモデルと言えるでしょう。

シマノ 20ツインパワー C3000

19ストラディックの発売から半年後、シマノファン待望の20ツインパワーがフルモデルチェンジされました。スペック的には近しいように見える両機ですが、20ツインパワーはやはり剛性面などがよりパワーアップされています。2500番以上のモデルにはアルミローターが搭載されていて、大型魚に対しても堅牢なローターは決して歪むことはないでしょう。またリジットサポートドラグが採用されている為、PE0.6~0.8号といった細めのラインを使用したい方には20ツインパワー C3000がおすすめです。

SLJではスピニングタックルに分があり!

須崎港からの朝焼け

SLJにおいてスピニングタックルを使用するメリットはとても多いです。釣りをする海域にもよりますが、浅い水深ではキャストして広範囲に探ったり、アクションもワンピッチジャークやスローピッチ、ただ巻き、ボトムバンプなど幅広い対応が求められます。そのような場合には汎用性の高いスピニングタックルが断然有利になります。まずはお手持ちの3000番台のリールで始めてみてはいかがでしょうか?自分の引き出しを意識して増やすことで、様々な魚種を狙って釣る喜びを味わってください。

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ダイワマニア
YSNO

 トラウト(エリア、湖)、青物全般、ロックフィッシュ、シーバス、アオリイカ、ショアジギング、オフショアジギング、エリアトラウト、ウェーディング、ボートロック、エギング、東京湾、東伊豆(静岡県)、房総半島(千葉県)、上越地方(新潟県)、芦ノ湖(神奈川県)、本栖湖(山梨県)


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