伊豆大島でショアジギングデビューしたら堤防からカンパチやカツオが釣れた!
作成:2020.09.01更新:2021.08.20
目次
伊豆大島での釣りについて
伊豆大島はジェット船を使えば東京・竹芝から最短1時間45分で行ける、東京から最も近い大自然溢れる島です。年間を通して訪れる釣り人も多く、島内には堤防から砂浜、磯とポイントも数多くあり、四季を通じて様々な種類の魚が楽しませてくれます。
伊豆大島へのアクセス
伊豆大島へは、フェリーと飛行機で来島が可能です。フェリーでは東海汽船のジェット船と大型客船があり、首都圏では東京の竹芝桟橋と横浜の大さん橋から乗船できます。値段は季節によって変動しますが、ジェット船では7,000円前後、大型客船では5,000円~14,000円前後(2等和室~特等と座席によって値段が違います)で利用が出来ます。東海汽船の株主優待券があれば25%~35%運賃が割引されるので、フェリーを利用される方は金券ショップなどでの購入をおすすめします。
飛行機でのアクセスは、東京都の調布飛行場から1日3便でており、価格は12,000円ほどです。飛行機だと荷物の制限が多いので、釣り人はフェリーを利用される方が多いと思います。
効率的な方法として、夜に竹芝桟橋を出船する大型客船に乗り、翌朝の5時頃に伊豆大島に到着してそのまま朝マズメに釣りをするという日程に組み、1泊2日の来島でも時間を有意義に使える様にするというやり方もあります。その方がジェット船よりも時間はかかりますが、貴重なマズメ時を有効に使えると思います。
伊豆大島での移動方法
伊豆大島には当然ですが電車はなく、バスやタクシーなどはありますが釣りでの移動を考えるとレンタカーがベストです。レンタカーの料金は本土よりも安く、だいたい1日5,000円前後+ガソリン代が相場です。釣り専用の軽バンがありますので、予約の際には釣りをする旨を伝えましょう。下記に伊豆大島にある主要のレンタカー屋さんを紹介します。
伊豆大島レンタカー
こちらは、車種も豊富で乗用車全車カーナビ付きと、初めて伊豆大島に行かれる方にはおすすめです。ハイブリッド車もあります。
所在地 | 〒100-0101 東京都大島町元町1-17-3 |
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電話番号 | 04992-2-2691 |
ホームページ | http://www5f.biglobe.ne.jp/~izuoshima-rentacar/ |
モービルレンタカー
こちらは、釣り専用の軽ワゴン車が24時間4000円とリーズナブルな価格のレンタカーです。2~3日の滞在でも安心して借りられます。
所在地 | 〒100-0101u3000東京都大島町元町字北の山83-3 |
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電話番号 | 04992-2-5454 |
ホームページ | http://www.mobil-rentacar.com/ |
JSオートレンタカー
こちらは、船の発着場である岡田港にあるアクセスが良いです。島に着いたらすぐに釣りに出かけられます。
所在地 | 〒100-0102 東京都大島町岡田5 |
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電話番号 | 04992-7-5255 |
ホームページ | https://jsautorentacar.com/ |
伊豆大島のショアジギングで釣れる魚
カンパチ(ショゴ)
ショアジギングでは春~晩夏までが最も釣りやすいシーズンといえるでしょう。40cm程度のサイズのショゴでもよく引き、食べても美味しい人気のターゲットです。防波堤で釣れるのはショゴが多いですが、磯に行けば70cmを超える立派なカンパチも釣れています。
ブリ(イナダ、ワラサ)
春~初夏にかけて伊豆大島海域に回遊してきます。ショアジギングで釣れるのはイナダサイズが多いですが、稀にワラサやブリサイズも釣れることもあります。潮通しの良い堤防先端で釣れることが多い魚です。
アカハタ
伊豆大島では年間を通して釣れる魚ですが、最盛期は梅雨明け~秋にかけてが良いシーズンでしょう。ショアジギングで釣れる嬉しいゲストです。掛かった瞬間に根に潜ろうとする強い引き味は、前述の青物たちにも負けず劣らず、勿論食べても美味しい魚です。アカハタは岩場などの根につく魚なので、岩礁帯のあるポイントでは釣れる確率が上がります。
ヒラマサ
磯のスプリンターと呼ばれる強烈なファイトは、一度味わうと病みつきになります。前述の魚たちの中で最も釣るのが難しいのがヒラマサです。大きなものは1mを優に超え、20kg以上にもなります。掛けた魚を確実に獲るためには、かなり強めのタックルが必要になります。
運が良ければマグロやカツオが釣れることも!
伊豆大島の最大の魅力は、なんと言っても堤防からマグロやカツオが釣れる可能性があるところです。実際に沖でマグロがボイルしているのも何度も見たこともありますし、写真のようにレアなスマガツオを釣ることもできます。釣れる確率はかなり低いですが、釣れた時の達成感は何物にも代えられないものがありますね。
伊豆大島でのショアジギングデビューにおすすめなポイント
伊豆大島ではたくさんのポイントがありますが、今回はショアジギングの中でも比較的ライトなタックルでできるライトショアジギングデビューにぴったりな、足場の良い堤防を中心にポイントを紹介します。島では風向きに注意してポイントを選びましょう。時には10mを超える風が吹き荒れ、堤防内部まで波を被る事もあります。もしものためにもライフジャケットは必ず着用しましょう。
岡田港
フェリーの発着場である岡田港は、風の影響も受けにくくショアジギング入門にぴったりのポイントです。おすすめは堤防の先端付近ですが、少し下側のくの字に曲がった辺りも潮の変化が出やすいので良いと思います。風の影響が比較的少なく人気のあるポイントなので、昼夜を問わず釣り人は多いです。水深は10m前後で、30~40gのメタルジグがおすすめです。ショゴ、イナダ、ワラサが釣れます。
元町港
こちらもフェリーの発着場で使われることがあり、足場もよく人気のポイントです。季節によっては風表になり波を被ることがあるので、釣りをする前には必ず風向きの変化を調べましょう。水深は岡田港より少し深い程度(深いところで12~13m前後)で、岡田港と同じく30~40gくらいのメタルジグがおすすめ。ショゴやカンパチ、イナダ、アカハタが釣れます。
波浮港
島の南東部にある港で、内湾になっている場所も多く他の港が釣りにならない状態でも釣りができることがあるので、是非覚えておきたいポイントです。ショアジギングには突き出した堤防部分が向いています。青物全般が狙えます。こちらも30~40gのメタルジグが良いでしょう。また近くにコロッケなどの揚げ物を売っている商店や、少し高台を登れば人気の耳付きたい焼きのお店もありますので、釣りに疲れた時には周囲を散策してみるのもおすすめです。
泉津港
岡田港より少し北側にある小さな堤防です。他の堤防よりも水深は深く、堤防の外側から100mほど遠投すれば水深は20m以上あります。沖から手前がカケアガリになっていて、カケアガリより手前には天草が生えているので根掛かりに注意しましょう。40~60gのメタルジグがおすすめです。こちらも青物全般とアカハタが釣れます。釣りができる人数が前述の釣り場よりも少ないので、人が多い時には避けた方が良いかもしれません。
メメズ浜
「浜」という名前ですが、小さな堤防と足場の良い磯の釣り場です。島の東側にあり、海のふるさと村というキャンプ場の近くにあります。ここもあまり大きな釣り場ではないので、人が多い時には無理に釣りをしない方が良いです。水深は比較的浅く、根が多いポイントです。根掛かりには十分注意しましょう。ジギングよりはトップウォータープラグの方がいいかもしれません。ここでは10kgオーバーのヒラマサの実績があります。
伊豆大島でのショアジギングでのおすすめジグ
今回は堤防でのライトショアジギングで使用する比較的軽いメタルジグを紹介します。ジグの重さはポイントの水深と潮の速さで決めましょう。伊豆大島では潮の流れが速い時は60g以上の重いジグも使用することもあります。軽いジグだけでは底が取れなくて釣りにならないこともあるので、重さはある程度幅広く用意することをおすすめします。オススメは30~85gまでのメタルジグを持って行くことです。また根掛かりでジグを失くしてしまうので、手荷物で重くなりすぎない程度に予備があった方が良いです。
【ダイワ】サムライジグ
大手量販店ではだいたい取り扱っていて、値段も比較的安く重さのバリエーションも豊富なジグです。クセのないジグなので、非常に扱いやすく入門者にはおすすめです。同じダイワのサムライスロージグと状況によって使い分けましょう。ダイワのジグは初めからフックが付いていますのでお得です。根掛かりが多いポイントでは、リアのトリプルフックを外してみても良いかもしれません。
【カルティバ】撃投ジグ ストライク
フックメーカーで有名なカルティバの撃投ジグ ストライクです。撃投ジグにはたくさんの種類がありますが、個人的におすすめしたいのが撃投ジグ ストライクです。飛距離も出てフォールスピードが速く、スライドアクションが大型青物に効果的です。重さやカラーバリエーションはかなり充実していますが、値段が少し高めでフックは別売りです。フックはジグの長さやフォール姿勢によって変わってくるので、いろいろと試してみることをおすすめします。
【ZEAKE】R-SARDINE
湘南発のルアーメーカー、ZEAKEからはカタクチイワシがベイトの時にその真価を発揮するR-SARDINE。西湘サーフでは定番のメタルジグ、勿論離島でもポテンシャルを発揮します。リアルカラーシリーズが最近発売されたので、そちらも是非試してみたいですね。
メタルジグ以外のおすすめルアー
メタルジグは状況がハマれば無類の強さを発揮でき、いろいろな魚種が釣れるルアーですが、メタルジグのいわゆる縦の動きに反応しづらい状況もあります。そんな時に使ってほしいルアーを紹介します。
【コアマン】IP-26
関西方面では絶大な人気を誇るメーカー、コアマンの大人気ルアーです。元々はシーバス用として開発されましたが、その強い波動とスピードはイナダ、ワラサ、カンパチなどにも効果的なルアーです。実際に伊豆大島にてショゴを釣り上げた実績もあります。
【ダイワ】ショアラインシャイナーZ セットアッパー125S-DR
シーバスプロ小沼正弥氏が開発したシーバス用ミノーですが、メタルバイブのような集魚力と安定したレンジキープ能力から、最近のシーバスデーゲームでは定番となりつつあるルアーです。勿論青物にも有効なルアーで、上記のIP-26との使い分けで更に威力を発揮してくれるでしょう。最近青物対応の太軸フック搭載のモデルも発売されましたので、タックルボックスに1つ忍ばしておけば意外なところで活躍してくれるかもしれません。
もしショアジギングで釣れなくても...
ショアジギングという釣りは、魚の回遊ルートによってはアタリさえないことが普通にある釣りです。それだけギャンブル性の強い釣りなのです。でもせっかく離島まできたんだから、何か釣って帰りたい!そんな場合には割り切って他の釣りを楽しんで、気分転換するのも大事です。
エギングでアオリイカを狙ってみる
伊豆大島では、港でアオリイカを狙っている方もけっこういます。特に春と秋はアオリイカが狙いやすいシーズンで、良い時には防波堤のあちこちに墨跡が見られます。釣り方はエギをキャストしてボトムまで沈めます。着底したら3回ほどシャクリ上げてそのままテンションフォール、再度着底するまで待ちます。この繰り返しでイカを誘います。エギは3~4号、ラインはPE0.6~0.8号、リーダーは10~12lb辺りが最適です。
ジグヘッドワームでアカハタ、カサゴ
伊豆大島は現在も火山活動が続いている火山島で、周囲の海には冷えて固まった溶岩が岩礁帯となり、そこに豊富な根魚が生息しています。根魚は潮の影響も少ない魚なので、比較的どんなタイミングでも狙いやすいです。伊豆大島ではアカハタが多く生息しており、防波堤の沖に点在している根や小さな磯にもいます。そんなポイントでは7~15g程度のジグヘッドに、3~4inのクロー系やシャッド系のワームをつけてボトムをリフト&フォールで狙ってみましょう。不意の大物が掛かることもあるので、PE1~1.5号、リーダーは20~25lbは用意したいですね。
伊豆大島でのショアジギングのおすすめタックル
伊豆大島でのショアジギングにおすすめなロッド
ショアジギングでは基本的に飛距離が必要な釣りです。その為長さは9ft後半~10ft台、硬さはMHクラス以上で最低でもルアーMAX60gくらいのものは揃えたいです。岡田港や元町港でしかやらない場合は60gまでのものでも良いかもしれませんが、いずれいろいろなポイントで釣りをしたいと思うようになるので、個人的には80~90gくらいまで投げられるものの方が汎用性があって良いと思います。
ショアジギングデビューにおすすめしたいのは、メジャークラフトの3代目クロステージ CRX-1002Hです。ジグMAX100gまで投げられるスペックで突然の大物にも対応できるパワーもあり、コストパフォーマンスの高いおすすめロッドです。
伊豆大島でのショアジギングに必要なリールのスペック
ライトショアジギングをメインでする場合には、ダイワであれば3000~4000番のエクストラハイギアのもの、シマノでは4000番クラスのハイギアかエクストラハイギアのものがおすすめです。ショアジギングではローギア(パワーギア)ものは、ルアー回収時や大型青物が掛かった場合に対応が難しいので、必ずハイギア以上のものを選びましょう。
ダイワのレグザLT3000D-CXHはショアジギングデビューにはうってつけのリールです。メタルボディなので巻き上げパワーもあり、マグシールド搭載機なのでガンガン使えます。PE1.5号を300m巻けるラインキャパシティも魅力です。
伊豆大島でのショアジギングで最適なラインの選び方
ライトショアジギングで使用するラインは基本はPE1~1.2号になります。伊豆大島では想定外の大型が掛かる可能性があるので、最低でも1号を巻いておきたいです。大物が出やすいポイントや時期の場合は2号まで使うこともあります。そういった状況に対処できるよう、いくつか替えスプールを準備しておくのも手です。オススメとしては0.8号、1号、1.2号、1.5号、2号をリール3台と替えスプールで対応できるようにし、ショックリーダーも10lb、16lb、20lb、25lb、32lbと用意する事です。
PEラインは8本巻きのものを200mは巻きたいです。よつあみ アップグレードはとてもしなやかなラインで、飛距離も出しやすくトラブルも少なく快適にショアジギングが楽しめると思います。
釣った魚を美味しく食べるために
伊豆大島で釣れる魚は非常に美味なものが多いので、釣った魚は是非食べてほしいと思います。新鮮な魚の刺身や炙りは、普段はなかなか食べることのできない釣り人だけの贅沢ですからね。その為にも釣った魚の内臓、エラ、血合いはできるだけ早く取り除き、水気をとってジップロックなどに入れて冷やしておきましょう。
魚が捌ける宿泊施設を利用する
伊豆大島では、釣り人向けに魚の捌き場のある「ゲストハウス」と呼ばれる宿がいくつかあります。普通の旅館などとは違って食事がついていませんが、料金も安く釣り場から近い宿も多いです。基本的に自炊になりますが、キッチンが使えるため釣った魚の処理もできます。ただ捌いた魚のアラなどの処理方法が決まっている宿もありますので、事前の確認しましょう。夕マズメに釣った魚をその日の晩御飯に、なんていう贅沢なこともできます。
できればクーラーボックスは持って行きたい
釣れた魚を宿で全部食べられるといいのですが、大物が釣れた場合や沢山釣れた時などはクーラーボックスに入れて持って帰りましょう。自宅の冷凍庫に入れておけば、いつでも美味しい魚を食べることができます。ショアジギングでは大物が釣れる可能性も十分あるので、クーラーボックスは35~40Lくらいのものがおすすめです。また島内には飲み物を買える商店などはそんなに多くはないので、夏場はクーラーボックスに飲み物を入れておけば熱中症対策にもなります。
どうしてもクーラーボックスを持って行けない方や持っていない方は、島内にある商店やヤマト運輸のセンターからクール宅急便で自宅まで発送することもできます。ただし発送料金が離島価格なので、通常よりも高めになってしまいます。
最近流行りの神経締めもおすすめ
最近釣具屋さんに行くと神経締め用のワイヤーを良く見かけますよね。これも魚の鮮度を落とさずに美味しく食べる為にはやった方がよいです。
伊豆大島は「ショアジギングデビュー」にはぴったりの楽園
今回紹介しました伊豆大島、比較的手軽に行けてショアジギングで釣れる魚も豊富、良いタイミングに当たることができれば大釣りも可能なポテンシャルを秘めています。これだけの可能性を秘めている島なので、初めてのショアジギングで青物をキャッチできる確率もグンと上がると思いますよ!もしどこかに遠征する計画を立てるなら、その選択肢の1つ伊豆大島を加えてみてください。きっと楽しい遠征になると思います。
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