オフショアジギングでの根魚ゲームの魅力を解説!引き良し、味良しの人気ターゲット!
作成:2021.05.31更新:2021.08.20
目次
根魚ってどんな魚?
根魚とはその名の通り岩場などの岩礁帯に生息する魚です。一般的に良く知られている魚としてカサゴやハタ類、アイナメなどが挙げられ、普段は岩場の影等に潜みながらエサである小魚やエビなどを待ち伏せしています。オオモンハタなどの一部の魚を除き、根魚はあまり回遊性はなく、底付近の狭いエリアで活動し、一口でベイトを丸飲みする様に捕食します。ヒットしてからの根に潜る力は非常に強く、大型サイズになると最初の突っ込みは、時に青物を凌ぐこともあり、根際の駆け引きは非常にスリリングなファイトになります。
オフショアジギングでの根魚ゲームはどんなタックルを使えばいいの?
タックルに関して言えば、一言でこれ!とご紹介出来るものではなく、根魚の種類やポイント、狙うサイズによって非常に多岐に渡ります。しかし、初心者の方や経験の浅い方で、50㎝以上の大型サイズを狙わなければSLJ(スーパーライトジギング)タックルやなければバスタックルでも問題ありません。根ズレによるラインブレイクだけはしっかり意識してリーダー30lb以上、PE1.5号以上を準備すれば大抵のライト根魚ゲームは楽しむことが出来ます。
オフショアジギングでの根魚のベストシーズンはいつ?
カサゴ系、ハタ系、アイナメ、ソイ、クエ等様々な魚種を総称して根魚と呼びますが、基本的に通年釣れる魚で、おすすめのシーズンとしては春~秋、とりわけ晩春~秋にかけてがハタ系を中心に根魚全般的に釣れ易くなります。大きい魚になる程、水深があるエリアにいることが多く、ポイントにも依りますが、オフショアジギングで釣れるサイズはショアから釣れるサイズと比較し、大きい魚が釣れる傾向にあります。
オフショアジギングでの根魚の釣り方
ボトムを丁寧に探る
先程もご紹介した様に根魚は海底の岩場の影に潜んで小魚や甲殻類を待ち構えており、当然ジギングで狙う際も底をしっかりと取る必要があります。着底後、底から5ⅿ以内をフワフワとフォールのの時間をしっかりと入れてあげる事でバイトを得やすくなります。根魚は青物のジギングと比較し、シャクりあげている最中にヒットすることは少なく、殆どがフォール中のバイトです。スロージギングの様なイメージでジグを操作すると釣果アップを狙えます。また根魚を狙う際は岩場のポイントを狙う事が多くなりますので、根掛りを避ける為にボトムを取ったらすぐに巻き上げる様に意識しましょう。
メタルジグにはリアフックの装着がオススメ
青物をメインターゲットとしたオフショアジギングでは通常、メタルジグの頭の部分にあたるフロントフックのみのフック装着が一般的ですが、根魚をメインターゲットとする場合、お尻の部分にあたるリアフックを併用することをおすすめします。こうすることでメタルジグのフォール姿勢が良くなりフォール時間が長くなり、より根魚にアピールできる他、フッキング率も向上する為、釣果アップに繋がります。リアフックを装着した場合、あまり速くアクションさせるとフックが糸に絡まる通称「エビ」状態になり易くなりますので、スローなアクションを意識するといいでしょう。
オフショアジギングでの根魚ゲームはフロロカーボン製リーダーがオススメ
根魚の習性上、根ズレは付き物です。以前、ヒラマサ、カンパチジギングをした際、ゲストフィッシュとして50㎝程のアカハタをキャッチしましたが、84ldの太いリーダーだったにも関わらず、根ズレによりボロボロになっていたことがあります。ポイントや根の荒さにも依りますが、摩耗に強いフロロカーボン製リーダーがおすすめです。また太さに関しても大型サイズをメインで狙う場合は特に太いリーダー(50ld以上)を使用する様にしましょう。
ヒットしたらすぐにボトムから魚を剥がそう
根魚はヒットしてから一気に岩場の影に隠れる習性があり、その際エラブタを岩の隙間に固定させ引っ張っても出てこない様に体を固定することが多くあります。ですので根魚がヒットしたら1㎝でも巻き取り、出来るだけ根から剥がすことがキャッチ率を上げる上で最も重要な要素と言えます。40㎝を超えてくると最初の突っ込みは強烈になりますが、我慢して耐える事、少しでも巻き取ることを意識してください。慣れるまでは少し大変ですが、ここが根魚ゲームの醍醐味の一つです。万一、根に潜ってしまってもラインをフリーにし、暫く待つことで根から出てくることもありますので、慌てずに落ち着いてファイトしましょう。
リリースの際は吹き袋のエアーを抜いてからリリースを
根魚は水圧の変化に非常に弱い魚です。特に水深があるエリアから一気にあげてくると水圧の変化により浮き袋が膨らんだり、目玉が飛び出てきて、自力で泳ぐことが出来なくなります。キープする分には問題ないですが、小型サイズ等をリリースする際は、浮き袋が膨らんでても生きていれば、エアーニードル等を使用し、浮き袋の空気を抜いてあげる事で元気に帰ってくれます。私はリリースする際は、バスフィッシングのトーナメント時にも使用されるアクティブ:エアーベントニードル(写真参照)を使用しています。浮き袋が膨らんだままだと自力で泳げませんので、間違っても浮き袋が膨らんだまま海に帰すことは避けて下さい。
食べても非常に美味しい魚が多い!
ヒットしてからの強烈な突っ込み以外の醍醐味として、何と言っても食べて非常に美味しい魚が多いのが根魚ゲームの人気の理由の1つではないでしょうか。カサゴ系、ハタ系、アイナメ等、様々な魚種がいますが、いずれの魚も刺身にしても、煮付け、鍋とどんな料理でも非常に美味しく食べることが出来ます。私はあまり料理は得意ではありませんが、酒と醤油、みりん、砂糖で煮付けただけで非常に美味しく食べることが出来ました。釣った際はぜひ色々な料理にチャレンジしてみて下さい。
キープする数は最低限の食べる分だけに留めよう
ここまで根魚の魅力をお伝え致しましたが、留意して頂きたいことがあります。それは他の魚と比較しても根魚は非常に成長が遅く、乱獲してしまうとすぐにいなくなってしまうという点です。魚種にも依りますが、根魚は大きいポイントであれば同じ岩場で数が釣れることが多々あります。この際、釣ったすべての魚を持って帰ると成長が遅い為、すぐにそのポイントからいなくなってしまい、戻ってくるまでに非常に時間を掛かります。ですのでキープの際は、20㎝以下の魚や必要以上の魚以外はなるべくリリースして、永く根魚ゲームが楽しめる様に、頭の片隅に覚えて頂けると幸いです。
手軽に楽しめるオフショアジギングでの根魚ゲームはみんなで楽しめる
根魚(ロックフィッシュ)ゲームはテクニカルな部分ももちろんありますが、基本的には初心者の方やビギナーアングラーにも手軽に楽しめる釣りです。友人や家族、初めての方と釣りに行く際は、皆で楽しみながら釣りの醍醐味である「釣って食べる」を味わってみて下さい。