クロソイ用ワームは3種でOK!釣れるワームの使い方、カラー等
作成:2020.07.29更新:2021.08.20
目次
漁港でクロソイを狙う時はワームとよばれるソフトルアーが絶対に必要です。ワームはロックフィッシュ用のアイテムだけでも幅広いラインナップで販売されているため、はじめてクロソイを狙った釣りに挑戦する方は、どのメーカーのワームを選んでいいか迷ってしまいがちです。今回はロックフィッシュの聖地・北海道で多くの釣果をあげるジャッカルフリークと共に北海道の小規模漁港でクロソイの実釣取材を行いました。クロソイを手軽に狙うためのワームの選び方やおすすめのワームを徹底調査しています。
クロソイの取材に協力してくれたアングラー
今回のクロソイの取材に協力してくれたアングラーを紹介します。北海道のロックフィッシュは近年急速に人気が高まっており、メジャーフィールドでは真夏に釣果を出すことは難しいです。ワームの種類やサイズはもちろん、状況に合わせた釣り場選びも釣果アップのポイントです。
甲斐さん
クロソイやアイナメなどのロックフィッシュをジャッカルのルアーやワームで狙うジャッカルフリーク。長万部町で開催される大規模なロックフィッシュトーナメント長万部カップではジャッカルのシザーコームで優勝にも輝きました。小規模漁港でのクロソイ釣りにも定評があり、今回の取材では釣り場のアテンドなどにも協力してくれました。
クロソイにおすすめのワームは3種類
クロソイなどのロックフィッシュ用として販売されているワームは、非常に様々な種類がラインナップされています。クロソイは小魚、甲殻類、イカ、イソメなどを捕食するため、餌に合わせてワームの種類を絞り込むのは難しいものです。ここでは漁港などで手軽に釣りを楽しめる3種類のワームをピックアップしました。
私はロックフィッシュ をはじめたころ、クロソイは小魚を捕食するという先入観からシャッド系ワームばかり購入していました。もちろんそれで釣果をあげることもできましたが、一緒に同行していたアングラーがピンテールワームや甲殻系ワームで釣果をあげるのを目の当たりにして衝撃を受けた経験がありました。1種類のワームにこだわり過ぎず、柔軟な考えで釣りに挑戦することがよりロックフィッシュ を楽しむためのポイントです!
定番のクロソイ用ワームはシャッドテール
クロソイを釣るためのワームとして真っ先におすすめしたいのはシャッドテール。小魚を模した形をしているため、リールを巻くだけのスイミングアクションでしっかりとクロソイにアピールします。多くのメーカーから様々なサイズ、カラーのアイテムが販売されている人気のワームです。取材時に、もっとも釣果があがったのはこのタイプです。
渋いときに効果的なピンテール
クロソイの活性が渋い状況でも活躍するピンテールワーム。ワームに一本の尻尾がついているだけのシンプルなワームであるためアピール力は弱いものの、普通のワームを見慣れたクロソイに対して効果的です。釣り人が多い漁港や魚の食いが渋い状況で積極的に使いたいワームです。
オールマイティーなカーリーテール
捕食する餌を選ばないクロソイに活躍するワームがカーリーテールです。シャッドテールと同じく小魚を模すこともできますし、海底をゆっくりと動かすことでゴカイやイソメなどの動きも再現できます。クロソイはさまざまな餌を捕食するため、オールマイティーに活躍するカーリーテールは必ず用意しましょう。
ワームのサイズに注意!北海道釣り取材で検証
ロックフィッシュ用として販売されているワームのサイズは、2〜4inchまでがほとんどです。もちろんどのサイズでもクロソイを釣ることはできますが、手軽に漁港でクロソイ釣りを楽しみたい方はサイズ選びに注意が必要です。自分のレベルに合わせたサイズ選びをすることでクロソイの釣果をしっかりと伸ばせます!
今回取材した日本海の小規模漁港では、車から降りてすぐのポイントでクロソイやエゾメバルなどの数釣りが楽しめました。しかしワームのサイズ選択を間違えるとバイトが全くなくなる時間もありました。誰でも手軽に釣れるクロソイですが、ワームの種類だけでなくサイズにも注目することでこれまでの釣果が激変するシチュエーションもあります。
おすすめは2inch前後
クロソイ用のワームを選ぶ際は、どんな種類であっても2inch前後のサイズを選びましょう。特に漁港などで手軽にクロソイを釣りたいと考えている方は、ワームサイズを落とすと釣果が大きく伸びることも珍しくありません。一般的に販売されているロックフィッシュ専用ワームはもちろん、メバル釣りのメバリングやアジング用として販売されているものを流用するのもおすすめです。
ロックフィッシュをはじめた当初は大きなクロソイが釣りたいことから、4inchクラスの大きめワームに興味がいきがちです。特にロックフィッシュが盛んな北海道や東北などの釣り具店では大きめのロックフィッシュ専用ワームがクロソイ用として販売されています。フィールドによっては大きめのワームがマッチすることはありますが、定番に惑わされず自分の釣りに合わせたワーム選びを心がけましょう。
3〜4inchは初心者には不向き
ロックフィッシュ用として販売されているワームのサイズは3〜4inchが非常に多いものです。もちろんこれらのサイズでもクロソイを釣ることはできますが、手軽に漁港でクロソイを釣りたいと考えている初心者の方にはやや不向きです。クロソイの釣り方と狙えるフィールドがしっかり分かってきてから、ステップアップとしてサイズをあげていく方法がおすすめです。
4inchワームでバイトが遠のく・・。
今回の取材で、私は4inchワームを中心に釣りを組み立てたものの、バイトをほとんど感じられませんでした。しかし同行者が2inchワームを中心に釣果をあげる状況をみて、ワームのサイズを落としたところ一気に釣果が増えました。このようにサイズ一つで大きく釣果が変わる点もロックフィッシュの醍醐味です!
クロソイ釣りにおすすめのワームの基本カラー
ワームを選ぶ際に悩んでしまいがちなのはワームのカラーです。ロックフィッシュ用ワームはカラーラインナップも非常に幅広くどのカラーで釣れるのか迷ってしまいがちです。カラーはワームの種類やサイズに比べると釣果に直結しにくいものの、クロソイに効果的とされるカラーを最低でも3種類は用意しておきましょう。
私はロックフィッシュをはじめた当初、小魚を模したクリア、銀、青などのナチュラルカラーをメインに選んでいました。クロソイが好んで捕食する小魚にカラーを寄せることは非常に大切なことですが、夜釣りという特殊な環境を考えてみるとそれが必ずしも正解になるとは限りません。
ホワイト、ピンク、イエローなどの膨張色
クロソイは夜行性の魚であるため、釣る際も夜釣りがほとんどです。そのため魚の眼にふれやすい膨張色を必ず用意しましょう。膨張色はワームのシルエットが現れやすく、クロソイに対してワームを餌としてしっかり視認させることができます。一般的には白、ピンク、イエローが人気ですが、実際に釣具店に足を運び自分の目につくカラーを選んでみるのも面白いです。
紫、レッド、ブラックなどの透けにくい色
膨張色である3色以外でもクロソイにおすすめのカラーはあります。特に水に透けにくいカラーはクロソイからの視認性が損なわれないため効果的とされています。具体的にはロックフィッシュでは定番とされているレッドです。地味なカラーと思われがちですが、紫やブラックなどのカラーも水に透けにくくおすすめです。
水深に合わせたジグヘッド選びは非常に大切
クロソイをワームで狙う際に大切なアイテムがジグヘッドです。ジグヘッドはクロソイを狙う漁港の水深に合わせて選ぶことになります。初心者の方はワームのサイズやカラーに気をとられておろそかにしがちですが、ジグヘッドの重さはクロソイを釣るために非常に大切なポイントです。絶対に押さえておきましょう!
クロソイ釣りをはじめた当初の私は、ジグヘッドの重さはタックルの適正ウエイト内であればなんでも良いという感覚で選んでいました。しかしフィールドに合わせてジグヘッドの重さを意識的に変えていくことで、釣果はもちろん釣りの幅を大きく広げることもができました。水深に合わせたジグヘッドの重さ選びはクロソイだけでなく、ロックフィッシュを楽しむ上でも必ず押さえたいポイントです。
小規模漁港では3グラム以下
クロソイを狙えるもっとも手軽なフィールドである小規模の漁港。水深が1〜3メートルほどと比較的浅めであるため、3グラム以下の軽めのジグヘッドを選びましょう。ジグヘッドの重さは軽ければ軽いほどクロソイが視認しやすいため、サイズを選ばずに釣果をあげたい方は軽めのジグヘッドがおすすめです。
ノーシンカーワームが活躍することも・・。
小規模漁港の水深が浅いエリアをメインに取材したため、1〜2グラム前後のジグヘッドが活躍しました。またワームのサイズによってはジグヘッドなどの重りを使わないノーシンカーワームで釣果があがることもありました。
潮の流れが効いた防波堤では5グラム
小規模漁港で釣りをする際は、防波堤の先端など潮の流れが効いているエリアのほうがクロソイの釣果もあがりやすい傾向にあります。潮の効いたエリアは3グラム以下の軽めのジグヘッドだとワームの操作がしにくいため、5グラム前後のジグヘッドを用意しましょう。
水深のある港では7グラム以上
漁港より水深のある大型の港は良型のクロソイが狙えるフィールドです。港は10メートル以上の水深があることも珍しくないため、7グラム以上のやや重めのジグヘッドを用意しましょう。クロソイを釣るには、ボトムまでしっかりとワームを落とすことが大切です。「ボトムが取りにくい」と感じた時はジグヘッドの重さをあげてみましょう。
フィールド | 重さ |
---|---|
小規模漁港(水深3メートル以下) | 3グラム以下のジグヘッド |
小規模漁港の防波堤先端 | 5グラム前後のジグヘッド |
大型の港(7グラム以上) | 7グラム以上のジグヘッド |
フックサイズは#4から#2
ジグヘッドのフックサイズはワームのサイズに合わせた選び方が一般的です。フックサイズを間違えるとワームの動きが悪くなってしまうなどのデメリットもあるため、それぞれのワームに合わせたフックサイズを選びましょう。
ジグヘッドのフックサイズはフィールドですぐに変更できるものではないため、使いたいワームに合ったフックがわからない方は同じ重さのフックサイズの異なるジグヘッドを用意するのもおすすめです。
- 2inch前後#4から#1
- 3inch前後#1から#3
「ワームを遠くに飛ばすために重めのジグヘッドを使っている」という方で、ジグヘッドの重さと形状について興味のある方は合わせてこちらの記事も参考にしてください。
クロソイが釣れるワームの使い方
ワームやジグヘッド選びをしっかりと押さえられれば、クロソイを釣り上げるまであと少しです。クロソイを釣るためのワームの使い方やアクションは非常に様々なものがありますが、ここではもっとも大切な2つのポイントを解説します。釣果があがらずに悩んでいる方は必ずチェックしてください。
クロソイの釣果があがらず友達と悩んでいた私は、たまたま釣り場で知り合った年配のアングラーにボトムなどの基本的な釣り方を教わりました。それまでまったく釣れる気がしなかったクロソイでしたが、それ以降は徐々に数も良型が釣れはじめロックフィッシュの虜になりました。ワームやジグヘッドをしっかり選んでも釣果があがらない方は使い方もしっかり意識してみましょう。
竿先からラインが放出されなくなると着底
ワームを投げて巻いてくるだけで、クロソイの釣果があがることは非常に稀です。ワームでクロソイを釣るには、必ずボトムと呼ばれる海底までワームを着底させる必要があります。ボトムにワームを落とし込むためには、キャストしたワームが水面に落ちた後、竿先からラインが放出されなくなるまでしっかりと目で確認することが大切です。風や潮の流れで着底がわかりにくい際はジグヘッドの重さをあげてみましょう。
1秒で1回転をベースに一定速で巻く
ワームがボトムまで着底した後はワームをアクションさせてクロソイにアピールしましょう。クロソイに効くアクションは様々なものがありますが、もっとも定番なアクションはスイミングです。これは上記3種類どのワームにも効果的で釣果もあがりやすいです。スイミングアクションをする際は必ずリールを一定速度で巻きワームを動かしましょう。動かす速度は1秒にリールハンドル1回転をベースに止めずに巻き続けることが大切です。
ハードルアーやメバル釣りのプラグでも釣れる!?
取材釣行ではハードルアーでの釣果もありました。写真は甲斐さんがエリアトラウト用のスプーンで釣り上げた良型のクロソイ。根掛かりのリスクが高いロックフィッシュではハードルアーは初心者に不向きです。でも、水深の浅い小規模漁港のクロソイ釣りでは慣れてくれば誰でも楽しめるルアーです。メバリングなどで使われるプラグはもちろん、バスフィッシングなどで使われるアイテムもおすすめ。取材釣行では、エリアトラウト用の3グラム以下の小型スプーンで良型のクロソイの釣果が上がっています!
クロソイにおすすめのワームをピックアップ
最後に各メーカーから販売されているワームの中からクロソイにおすすめのワームを紹介します。全国の釣具店で取り扱いのある人気メーカーのなかから、2から3inchまでのワームをそれぞれの種類別に厳選しました。特にバスフィッシング用のルアーを販売するジャッカルからはロックフィッシュや手軽な漁港釣りにおすすめのワームが多数販売されています。価格帯も非常に手頃であることから初心者にもぴったりのメーカーです。
ロックフィッシュ用ワーム「シャッドテール」
カサゴにも適した「グッドミールシャッド2inch」
ジャッカルからリリースされているロックフィッシュ用ワーム。カサゴやハタなどをターゲットにしたアイテムですが、取材釣行ではクロソイの釣果もばっちりとあがっています。サイズは1.5、2inchの2種類の展開。クロソイ用に使いたい方は2inchがぴったりです。カラーはグッドミールピンク、オレンジゴールドフレーク、レッドゴールドフレークなどがおすすめです。
低価格でカラバリ豊富な「グラスミノーS」
エコギアからリリースされているロックフィッシュ用ワーム。グラスミノーシリーズのなかではやや小さめのサイズ感ですが、価格も安くクロソイを手軽に釣りたい方にはぴったりのワームです。カラーバリエーションが豊富な点も魅力の一つで、ホワイト、ピンクグロウ、クリアレモンなどをベースに膨張色のお気に入りカラーを見つけてください。
バス用ワーム「ピンテール」
微波動でアプローチ「アイシャッド2.8inch」
ジャッカルからリリースされているバス用ワーム。クロソイはバス用ワームを流用してもしっかりと釣果をあげられるため、身近に専用ワームが見つからない方はバス用ワームもおすすめです。アイシャッドは微波動による絶妙なアプローチが最大の魅力。クロソイ用として使うには2.8inchがおすすめ。カラーはチャートバックシャッド、テイスティピンクの2種類が釣果実績ありです。
内蔵アルミホイルで小魚を再現「フラッシュJ 3inch」
フィッシュアローからリリースされているバス用ワーム。ワームボディ内部にアルミホイルをいれることで、小魚をリアルに再現したワームです。他メーカーのワームに比べると高価であるものの、カラーを問わず数釣りからサイズ狙いまで楽しめるおすすめのワームです。取材釣行では3inchモデルでも小規模漁港でクロソイをキャッチしています。
万能な「カーリーテール」
ハサミでカットして使える「リングマックス3inch」
エコギアからリリースされているロックフィッシュ用ワーム。小魚、甲殻類はもちろん、ゴカイやイソメなどの動きも再現できる万能ワームです。最小サイズで3inchからの展開となっているため、ハサミでカットした使い方なども効果的。取材釣行では食いが浅いシチェエーションで頭をカットして釣果をあげました。カラーはパールグロー、三陸リアスレッド、ホットオレンジフラッシュなどがおすすめです。
はじめてのワームに最適「ウォブリング2.5inch」
ジャッカルからリリースされているバス用ワーム。独特のボディとカーリーテールから生み出される強い波動は2.5inchという絶妙なサイズ感ながら抜群のアピール力を誇ります。カラーはソリッドブラック、ジュンバグなど水に透けにくい濃い目カラーがおすすめです。ワンコインで購入できる赤パッケージも用意されているため、はじめてのワームにもぴったりです。
基本は押さえた自由なワーム選びで成長した大型を釣ろう
クロソイはワーム選びが大きく釣果を分けるといっても過言ではありません。ワーム選びの基本をしっかりと押さえることで、初心者でも手軽にクロソイ釣りが楽しめます。またクロソイ釣りに慣れてきた方は、シチュエーションや自分の釣りスタイルに合わせてワームやルアーを自由に選んでみましょう。今回の取材釣行ではエリアトラウト用のスプーンでもっとも大型のクロソイの釣果があがりました。基本をしっかりと押さえれば自由な発想で釣果が楽しめる点もロックフィッシュゲームの魅力です。ワームを使ったクロソイ釣りに興味がある方はぜひ参考にしてください。
マナーを守った大人のルアーフィッシング
漁港などでルアーフィッシングを楽しむ方は必ず安全のためにライフジャケットを着用しましょう。また立ち入り禁止区域や漁業の邪魔になるエリアでの釣りは避け、マナーを守った釣りを徹底しましょう。ロックフィッシュが楽しめる貴重なフィールドを減らさないためにも釣り人の小さな心がけは大切です。
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