オフショアジギングでは実は雨の方が良く釣れる!?雨天が釣れる理由と対策をご紹介
作成:2021.08.31更新:2021.08.31
目次
雨が嫌われる理由
そもそも濡れるのが嫌
釣りをやる上で雨天が避けられる理由として、濡れるのが嫌と言う方は圧倒的に多いのではないでしょうか。この様な記事を書いていますが、当の私も濡れるのは大嫌いです。特にオフショアでの釣りの場合は、大雨に降られると逃げ場が無くなり、びしょ濡れになり散々な思いを沢山しました。特に雨と風がセットになっている日などは、雨で濡れ、潮を被り、正直釣りどころではなかった苦い思い出もあります。しかし今では釣行回数の増加によって、雨の日もプラスに捉えることが出来る様になりました。これからそのメリットや雨の日の対策を説明していきたいと思います。
雨によって海水の塩分濃度が下がり魚の活性が下がる?
釣りを始めたばかりの頃、特に海水では雨が降ることによって海水表面の塩分濃度が下がり回遊魚や青物の活性は下がると良く耳にしました。これと同じ様な話を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。湾内や大型河川付近のポイントでは、河川上流部の土砂降りによりカフェオレの様な濁りが入り、これによって著しく魚の活性を下げることもあります。しかし大抵の場合の雨では、雨によって魚の活性を下げることばかりでなく、プレッシャーが薄まりヒット数を稼ぐ場合もあり、一概にはどっちが良い悪いとは断言出来ません。大雨の場合はもちろん水面の塩分濃度が下がる為、トップウォーターには出難くなることもあるかもしれませんが、通常の雨はあまり気にしなくても問題ないと思います。
実は雨の方が魚の活性が上がることも!
雨が魚の活性を下げるのとは反対に魚の活性を上げると言った話も同じ位よく効きます。ここでは雨天時のメリットをご紹介していきます。
雨音によってエンジン音のプレッシャーが回避できる
オフショアジギングはエンジンを切って風と流れに任せて船を流すドテラ流し以外は基本的にエンジンを掛けっぱなしにすることが多いです。主に近海では水深100m未満のポイントが多く、エンジン音は水中でもかなり大きい音で想像より広範囲の魚に響いています。この為、晴天時は少なからず魚にプレッシャーを与え、魚の食い気、ヒット率に影響してきます。また場合によっては遊漁船以外の漁船の巻き網などにやられて極端にエンジン音を嫌う状況も良くある話です。しかし雨が降れば、水面を叩く雨音にエンジン音が若干紛れ、魚へ与えるプレッシャーも少なくなり、魚からのバイトも得や易くなることがあります。
雨によりラインのシルエットが薄くなる
これはオフショアジギングに限らず言えることですが、水中の中でのラインは日光による反射の影響で魚から見ると不自然に映ります。この影響を極力少なくする為に、魚の食いが渋い時などはリーダーやメインラインを細くすることがあるのですが、曇りや雨天の際は晴天の時と比較しラインが反射光し難く、また雨の影響でラインのシルエットが薄くなり易いです。ジギングに関わらず、キャスティングゲームでは特にラインのシルエットが隠れ易いので、雨天時のメリットは大きく、魚を釣るという点においてはおすすめの釣行日でもあります。
気圧が下がることで魚の食い気が上がる可能性
雨の日は当然ですが気圧が下がります。一説によると気圧が下がったことにより魚の体内にある浮き袋に影響し、自由に泳げる為、魚の食い気が上がるなんていう話も耳にしますが、実際のところ低気圧によって海が荒れることで魚がエサとなるベイトを追いにくくなるので、その前に食い貯めする為、食い気が立つのではないかと思います。現に私が経験した中で、雨が降っていたり、風が吹いている際に爆釣したことが多々ありますので、仮説としては充分に可能性はあるのではないでしょうか。
雨の日には用意したい雨具や対策
レインジャケットは極力避ける
釣り人として雨の日に最も嫌なのがびしょ濡れになることです。私自身、オフショアの釣りを始めたばかりの頃、雨具を忘れ、びしょ濡れになった挙句、体温が下がり夏にも関わらず移動時の風で寒く感じ、釣りをしないでキャビンで休んでいたこともあります。この様な状況も避ける為にも簡易的なレインジャケットも土砂降りになると必ず染みてきて、下着までびしょ濡れになることもある為、積極的にはオススメ出来ません。多少の雨の場合は簡易的なレインジャケットでも充分使用出来ますが、特に夏場は予期せず夕立に会う事ある為、ゴアテックス製のウェアなどをおすすめします。釣り具メーカーのものではないですが、登山メーカーであるモンベルのレインダンサーがゴアテックス製にも関わらず安価である為、オススメです。
濡れて困るものはジップロックがおすすめ
船の上の持ち込むアイテムは必要最低限に留めたいものですが、財布や貴重品は極力船に持ち込みたいものです。よく財布を車に置いておく人もいますが、盗難や車上荒らしなどの被害を極力避ける為、私は船上への持ち込みをオススメします。しかし雨の日などはジグの交換やフックの交換などでタックルボックスを開閉した際に中に雨水が浸水してしまうこともあります。私はそんな状況でも財布などが濡れない様にジップロックに入れてタックルボックスに保管しています。ジップロックが破けたりしない限り何回でも使用出来ますので、ぜひ試してみて下さい。
帰りに備えて着替えは必須
雨に備えた万全な用意をしていても予期せず濡れてしまうこともあります。そんな中、濡れた格好で車を運転し帰宅するのは誰しも嫌な事です。万が一に備えて釣行の際は、なるべく着替えを持参していくことをオススメします。またタオルは水泳選手がよく使用するセイムタオルが何度も繰り返し使用でき、車に常備していても邪魔にならないので個人的にも非常にオススメです。
雨の日は積極的に釣行したいチャンスが多い日
雨が降って喜ぶ方は正直非常に少ないと思います。確かに煩わしい事ばかりですが、メリットとなる要素も多く、雨の日に爆釣したなんて話も良く耳にします。今まで雨にネガティブなイメージしか持っていなかった方もこれを機にぜひ前向きに捉えて釣行してみて下さい。