オフショアジギングに最適な時期はいつ?魚種毎の最盛期をご紹介
作成:2021.05.27更新:2021.08.20
目次
オフショアジギングで釣れる魚たち
近年人気急上昇中のオフショアジギングゲームですが、人気の理由の一つに釣れる魚種の多さが挙げられます。一昔前までは青物などのフィッシュイーターがメインターゲットでしたが、昨今の釣り具の進化やメソッドの多様化に伴いシーバスや真鯛、根魚、タチウオ、ヒラメ、マグロ類など非常に多くの魚を狙って獲れる様になりました。釣れる魚が多用化されたことで、みんなで楽しみながら狙える数釣りやマグロ類などの大型魚を狙ったビッグゲームまで多岐に渡る点が人気が出ている理由の1つです。
時期によって変わるターゲット
オフショアジギングで春に狙いやすい魚たち
青物類(ヒラマサ、カンパチ、ブリ系)
冬が終わり徐々に気温が高まってくると魚の活性も徐々に上がってきます。特に春は産卵の為、浅場に接岸してくる魚も多く、青物も例に漏れず春に狙い易い魚の一種です。特にヒラマサは産卵の為、浅場に接岸する為、春は一年で最もジギング、キャスティングで狙い易いシーズンと言えます。
この時期の魚のレンジの特徴として、比較的に中層以上を回遊しているケースが多く、ジギング等でもあまり底を意識しない方法で釣ることが出来ます。また地域によってはワラサなどの中型青物の数釣りが出来る為、初心者の方にも釣り易いおすすめのシーズンです。
ロックフィッシュ
カサゴやキジハタ、オオモンハタ等に代表されるロックフィッシュですが、実はロックフィッシュと言っても様々な種類の魚が存在し、魚種毎にハイシーズンが変わってきます。しかし平均的に見ると北海道や東方地方等の地域を除けば春~初秋にかけてが最盛期となり、オオモンハタ等回遊性の高い魚を除きボトムをスローに誘うことで初心者の方にも比較的簡単に釣れ、ヒットしてから最初の引きが強烈な為、専門で狙う方も多いです。またロックフィッシュの特徴として、見た目に相反して非常に美味しく、釣って食べるという釣りの醍醐味を存分に味わえる点にあると言えます。
真鯛
春に釣れ易くなる魚の代表格として真鯛を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。乗っ込みシーズンとして知られる様に真鯛も春になると産卵の為に浅場に接岸してくる為、タイラバや近年流行りのタイジグで釣り易くなります。その日の喰いが良ければ数枚の真鯛を釣り上げることも難しく無く、また青物ジギングと比較すると多少スローな誘いになる為、初心者に方にも手軽に始められる点も人気が出ている理由の一つではないでしょうか。
オフショアジギングで夏に狙い易い魚たち
キハダマグロ、カツオ類
晩春~夏になると水温が上がり、キハダマグロやカツオなどの回遊魚を狙う釣りが盛んになります。一見、キハダマグロ、カツオと聞くとキャスティングゲームでのイメージが強いですが、近年、ナブラ等が起こらない状況でのジギングで狙うメソッドが確立されつつあり夢の大物を狙うチャンスが増えてました。キャスティングゲームにおいても誘い出し等のテクニックが更新されている為、より大物がキャッチし易くなるシーズンです。
SLJ(スーパーライトジギング)
キハダマグロなどのビッグゲームとは対称的に近年、50g前後の非常に小さいメタルジグを使用したSLJ(スーパーライトジギング)が非常に人気です。青物を狙う際に使用する(セミ)ロングジグ等と比較し、一口サイズの為、今までジギングではあまり釣れることの少なかったイサキやホウボウ、ロックフィッシュ、ヒラメなどのバラエティ豊かな魚が狙え、水温が高い夏は一日出ればボウズは無いと言っていい程、気軽に釣りを楽しむことが出来ます。ヘビージグを使用したジギングと比較し女性やお子さんにも気軽に出来る為、家族で楽しめ、初心者の方の初めての釣りとしてもおすすめ出来ます。
オフショアジギングで秋に狙い易い魚たち
青物(ヒラマサ、カンパチ)
秋になると気温も徐々に下がり始め、多少遅れて海水温も徐々に下がり始めてきます。こうなってくると冬に備え、多くの魚が荒食いするシーズンに突入します。このシーズンの特徴は、エサを沢山食べたヒラマサやカンパチは産卵期とは違い身重では無い為、引きが特に強烈になるという点です。また秋のヒラマサ、カンパチは春とは違い底付近を回遊しており、しっかりと底を取ってからアクションを加える必要があります。勿論底付近でのヒットが多くなりますので、その分、根ズレのリスクも高くなり、よりスリリングなファイトが楽しめます。
タチウオ
基本的に通年狙える魚ですが、初秋にかけてのタチウオジギングは数釣りが狙え、初心者にも手軽に始められる釣りです。日によってもまちまちで非常にテクニカルな日もありますが、いい時に当たればジグのフォール時にヒットしてくることもあり釣り易い部類に入ります。基本的に湾内での釣りが多い為、揺れが少なく船酔いが苦手な方でも手軽に始めることが出来ます。また食べても非常に美味しい点も人気が出ている理由の一つと言えるのではないでしょうか。
オフショアジギングで冬に狙い易い魚たち
ビンチョウマグロ
これまで冬となると寒さと強い北風による荒天が多くなることもありオフショアジギングにおけるオフシーズンと考えていた方も多いのではないでしょうか。しかし近年では三重県志摩沖を始めとしたビンチョウマグロジギングが注目され始め、人気急上昇中となっています。キハダマグロ等の中・大型マグロと比較し、アベレージサイズ:10~20kg程でI.G.F.A登録の世界記録でも約40kgとマグロとしては小型で、引きもそれほど強く無く、マグロジギングの入門と言っても過言ではないです。
また群れに当たれば一日で数匹釣れることも珍しく無く、マグロジギングの中では比較的手軽に始めることが出来ます。地域にもよりますが、ドテラ流しで200g以上の重さのジグを使用する為、体力の消耗が激しい釣りです。近年流行りの電動ジギングであれば体力に自信のない方にも釣りが出来る為、ご自身の体力と相談の上、最適な方法を選択することをおすすめします。
青物(ブリ、サワラ)
釣り物が少なくなる冬の中で熱いシーズンを迎えるのが、脂の乗ったブリを釣るブリジギングです。全国各地で狙うことができ10kgクラスの大型サイズも狙って釣ることが出来ます。この時期のブリはエサを沢山食べて力を付けていますので引きも強烈で釣って良し、食べて良しの好ターゲットです。
またブリ以外にも丸々と太ったサワラが釣れるシーズンでもあります。一般的なイメージとしてサワラは春の魚だと考える方も多いと思いますが、冬のサワラは産卵に向けた荒食いをし、まだ卵などに栄養が持っていかれない為、食べても非常に美味しく、個人的に釣って食べた魚の中でも三本の指に入るほど絶品でした。日にもより、簡単に釣れる訳ではありませんが、釣って良し食べて良しのおすすめの魚達です。
オフショアジギングは一年中楽しめる!
これまでにご紹介してきた魚種はあくまでも私がメインで釣りに行く関東~東海地方を基準としてご紹介させて頂きました。各地方によって微妙に時期がズレたり、北海道や沖縄などではまた違った魚種が釣れる為、参考にはならないかもしれません。また近年の温暖化の影響や環境の変化で、北海道のエリアで代表される「海水温度の上昇により、今まで回遊してこなかったブリが釣れる様になった」など釣れる魚や時期が徐々に変わってきている様に感じます。
しかしながらオフショアジギングは通年楽しめる釣りで魚種毎に釣れ難くなるシーズンでも釣れる事も頻繁にあります。今回ご紹介した内容が少しでも釣りを始めようと考えている方の一助になれば幸いです。