湖でビッグトラウトを釣りたい方必見!攻略方法やおすすめのタックル、ルアーなどを徹底解説!
作成:2022.02.14更新:2023.04.17
目次
湖でのトラウトフィッシング
トラウトの生息している湖は日本各地にあり、そこには様々な種類のトラウトを狙うことができます。湖によっては稚魚や成魚の放流が盛んに行われており、それを漁協が管理しています。放流されたトラウトも年を越して生き残ったものはネイティブ化し、美しい魚体に変化して釣り人を楽しませてくれます。また流入河川から流れ落ちてきたヤマメやイワナなどが湖で育つというパターンもあります。河川に比べて湖はエサも豊富なので、魚は大型化しヤマメはサクラマスと呼ばれるサイズにまで成長します。湖で育ったイワナやサクラマスは60㎝にせまる個体もおり、ネイティブ化した個体は警戒心も強くなかなか簡単には釣れません。
湖ではウェーディングで狙う場合とボートで狙う場合があり、アプローチの方法は違いますが魚の居場所の探し方と狙い方は同じです。シーズンを通してブレイクラインを狙うことがメインとなる為、お互いに邪魔にならないように配慮しながら釣りをしましょう。
湖でのレギュレーションやマナー
湖は漁協が管理しているところが多く、様々なレギュレーションが決められています。釣り開始や釣り終了の時間や釣りの禁漁期間の設定、釣り禁止区域の有無など色々な制限が設けられています。ここではそのレギュレーションや湖で釣りをする際のマナーについてご紹介します。
釣り券の購入
湖では漁協が管理しているところがほとんどであり、釣りをする際には釣り券(遊漁券)を購入しなければいけません。一日に何度か漁協の方がチェックしに巡回してくるので、必ず見えるところに券を付けるようにしましょう。券の販売場所は漁協のHPに掲載されていると思いますが、近くの釣具店や自動販売機、コンビニなど色々なところで買えるところが多いと思います。釣り券を買わずに釣りをしていると、最悪の場合は警察などを呼ばれることもあるので必ず購入しましょう。同じ湖に通う方には年券の購入をおすすめします。
釣りのできる時間と期間
湖によって釣りのできる時間や期間は変わります。釣り開始、終了時間は日の出日の入りを目安に設定されているところと、一律で〇時~と決まっているところがあります。例えば神奈川県の芦ノ湖は日の出の1時間前~日の入りの1時間後まで、山梨県の本栖湖は日の出日の入りの時間、栃木県の中禅寺湖は朝4時~夕方6時(期間によって変更有)などそれぞれ違うので、釣りをする時は事前に漁協のHPなどでチェックしましょう。
釣りのできる期間も決まっていて、多くの湖では禁漁期間が設けられています。期間はそれぞれなので漁協のHPでチェックしましょう。また北海道の支笏湖のように、ヒメマスにのみ禁漁期間が設けられているなど変則的なパターンもあるので注意が必要です。山梨県の本栖湖のように禁漁期間のない湖もあります。
キープ数の制限、バーブレスフックの使用
釣った魚のキープできる本数の制限やキープ禁止(キャッチ&リリースのみ)などの決まりがある湖もあります。栃木県の中禅寺湖などは東日本大震災の影響から魚の持ち出しが禁止になっている為、ヒメマスのみが持ち帰りOKになっています(2022年現在)。キープできる本数は基本的に湖の資源を一定数保つための措置として実施されているので、必ず守って制限以上の数は持ち帰らないようにしましょう。また魚をリリースする際にはできるだけ魚体に直接触らず、可能な限り水の中でフックを外したり写真撮影をするようにして魚が弱らないように心がけましょう。
先行者がいた場合
ここからはマナーの話になります。まずは自分が入ろうと思っていたポイントに先行者がいた場合は、基本的に先行者優先なので他のポイントに移動するなどしましょう。もしくはある程度規模のあるポイントであれば、先行者に一声かけてからポイントに入るようにしましょう。先行者との距離はローカルルールなどが決まっている場合がありますが、最低でも30m程度は離れた方が良いでしょう。同じ湖で釣りをするのですから、お互いが気持ちよく釣りができるように心がけましょう。
ゴミは必ず持ち帰る
湖の釣りだけに限ったことではありませんが、釣り人がいるところには必ずと言っていいほどゴミの問題が起きます。実際に釣りをしていても釣り人が出したと思われるゴミはよく見かけます。ルアーのパッケージや釣り糸など、自然に帰らないゴミは環境的にも悪影響ですし、あまりにもゴミの放置が酷い場合には最悪釣り禁止などの措置がされる場所もあります。
最低限自分が出したゴミだけでも、できれば釣りをした周辺を軽くゴミ拾いして帰るくらいの気持ちで釣りをしましょう。筆者は釣りに行く際には必ずゴミ袋を持参し、周辺の気になるゴミは拾うように心がけています。やはり釣りは美しい景色の中で気持ちよくやりたいものです。
湖でトラウトを釣る為には
なんの考えもなくポイントを選んで簡単に釣れるほど湖の釣りは甘くありません。トラウトとの距離を縮める為には、知識や経験に基づいてポイントを選択し、ベストのタイミングで釣りをする必要があります。ここではその為に気を付けなければならないこと、意識するべきことについてご紹介します。
地形を把握する
湖での釣りにおいてまず重要なのが地形です。広い湖にも流れがあり、その流れに乗ってトラウトは一定のコースを回遊します。地形の変化は当然湖流に影響を及ぼす為、地形を知ることはトラウトに近づく為には不可欠なのです。例えば急深になっているエリアではカケアガリに湖流がぶつかるので、強い流れが発生してそこにトラウトが回遊してきやすくなります。
また急深エリアに隣接するシャローエリアがあれば、ベイトフィッシュを追い込みやすくなる為トラウトが回遊してくるポイントになりやすいです。ワカサギが産卵する春などには、シャローエリアに盛んに回遊してきて捕食をするので、このような場所は1級ポイントになります。トラウトの回遊コースを地形から読み、そこで釣りをすることは非常に重要なポイントです。
ベイトフィッシュがキーになる
トラウトが捕食するベイトフィッシュも重要なキーポイントとなります。ネイティブ化したトラウトは盛んにベイトフィッシュを追う為、そのベイトフィッシュの動きを予測することで魚の捕食ポイントを絞ることができます。遊泳力のない小魚は流れの弱いシャローエリアに溜まりやすくなりまるので、トラウトはそれを追い込みやすいブレイクラインを積極的に回遊します。
例えばトラウトの大好物であるワカサギの場合は、春先から梅雨前くらいまでの季節には産卵の為にシャローエリアに溜まります。その季節には頻繁にシャローエリアに刺してくるので、チャンスが多くなります。そして水温が高くなると徐々に深いところへと移動して行きます。夏場はブレイクラインに沿って移動するベイトフィッシュについて回り、シャローの水温が下がりだすと再びシャローエリアに近い所を回遊するようになります。
水温や風向きでポイントを絞る
季節が進むにつれて湖の水温は変化し、その変化に伴ってトラウトは居場所を変えます。まだ水温の低い時期には水深の浅いエリアの方が全体的な水温は上がりやすく、トラウトはそのシャローに隣接するブレイクラインを中心に回遊します。またそのエリアが風下にある場合にはベイトフィッシュが寄せられやすくなります。ネイティブ化した狡猾なトラウトはそれを鋭く察知し、そのようなエリアに刺してきます。
トラウトの最適水温は7℃~18℃くらいと言われています。解禁直後のまだ湖の水温が全体的に低い時はより水温の高いエリアに、水温が上がりきった夏が過ぎ水温が徐々に下がる秋~初冬にはより水温が低いエリアにトラウトは集まります。そこに風向きなどの条件が複雑に絡み合い、その条件に伴ってトラウトは常に回遊するのです。そのような条件からポイントを絞り込むことで、トラウトをキャッチできる確率をアップできます。
湖でのおすすめタックル
湖で使うタックルはルアーやシチュエーションによって使い分けると良いでしょう。感度や遠投性が必要な場合にはPEライン、魚のスピードが速い時にはナイロンラインやフロロカーボンラインがおすすめです。それではそれぞれのルアーに向いているタックルの特性とおすすめをご紹介します。
ロッド
湖で釣れるトラウトはパワフルなファイトをするので、最低でもM~MHクラスのパワーが必要になるでしょう。遠投性能や遠くで掛かった魚にしっかりとフッキングする為にも、長さは7ft後半~8ft前半くらい、全体的に張りのあるファーストテーパーのロッドが良いでしょう。河川のサクラマス向けのロッドはルアーの操作性を上げる為にロッドティップが柔らかめのものが多いので、できるだけティップのしっかりしたものを選びましょう。
スプーンの釣りは自分から積極的に掛けていく必要があります。ナイロンラインなどを使用する場合には、しっかりとトラウトの口にフッキングする為にパワーの伝達に優れた張りのあるファーストテーパーのロッドが向いています。またミノーのトゥイッチやグリグリメソッドをしたい場合にはベリーあたりから曲がるロッドの方がフッキングも決まりやすいです。強めのレギュラーテーパーのロッドが良いでしょう。おすすめのロッドはダイワ シルバークリーク ネイティブスティンガー78Mです。
リール
リールはシマノ、ダイワ共に2500~3000番クラス、ギア比は好みで選ぶとよいと思います。スプーンで使用するなら2500番クラス、巻き取り長70~75㎝のローギア、ミノーやレイクショアジギングで使用するなら3000番クラスの巻き取り長80~90㎝くらいのハイギアが使いやすいでしょう。ロッドとのバランスを考えて、リールの重量は170~200gくらいのものロッドの長さに合わせてを選びましょう。おすすめはシマノ ヴァンフォード 2500Sです。
ライン
ラインはナイロン、フロロカーボン、PEラインのどれかを選択することになります。ナイロンラインは伸びる為感度は少し落ちますが、その分扱いやすくトラブルもほとんどなく適度に伸びてくれるので魚のバラシも少なくなります。フロロカーボンラインは伸びが少なく感度は良いですが、ラインが硬くライントラブルが増えてしまいます。PEラインは感度が良く細くて遠投性が良いですが、リーダーを結ぶなどの手間が必要となります。
ナイロンラインやフロロカーボンラインはスプーンの釣りに向いていて、細さは4~6lbくらい、PEラインはスプーン、ミノー、メタルジグなど色々な釣りに使えます。太さはスプーンでは0.6号、それ以外の釣りならば0.8~1号くらい、リーダーは10~16lbくらいが良いでしょう。おすすめはナイロンラインはダイワ プレッソ デュラブラ 4lb、PEラインはバリバス スーパートラウトアドバンス マックスパワーPEです。
湖でおすすめのルアー
湖で使用するルアーはスプーン、ミノー、ジグミノー、メタルジグ、トップウォーターなど様々ありますが、今回はその中でも使用頻度の高いスプーンとミノーのおすすめをご紹介します。
スプーン
トラウトフィッシング用のルアーといえばスプーンを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。それくらいメジャーなルアーですが、やはり湖の攻略に欠かせないルアーです。重さは水深によりますが、4~15gまでが良く使われます。遠浅のエリアで遠投して巻いてくる釣りには4~8gくらい、深いエリアでボトムを探る釣りには10~15gくらいが良いでしょう。
カラーはシルバーベースとゴールドベースのどちらもあった方が攻略の幅が広がります。光物で反応が薄い場合にはアワビ貼りのスプーンが非常に高価を発揮します。値段は少し高価になりますが、シェル貼りのスプーンは必ず持っていた方が良いです。おすすめはスミス ピュアです。
ミノー
ブラウントラウトやイワナなどを狙うのに欠かせないのがミノーです。マズメ時にトゥイッチングやグリグリメソッドで水面に追われた魚を演出しましょう。サスペンドやシンキングもありますが、湖ではフローティングが1番使いやすいです。ミノーのサイズは70~130㎜くらいまで幅広く使えます。その時のベイトのサイズに合わせるのが基本ですが、ベイトよりも大きくてもアタックしてくる個体も多いです。おすすめはスミス チェリーブラッド SR90です。
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