エリアトラウト超入門!スプーンの使い方をマスターしてエリアフィッシングをとことん楽しもう!

作成:2021.12.13更新:2021.12.13

スプーンで釣れたいかついニジマス

スプーンの釣り(スプーニング)とは

ダイワのスプーン、アダムで釣れたニジマス

様々なルアーを駆使して攻略するエリアトラウトにおいて、もっとも使用する機会の多いのがスプーンを使用した釣りではないでしょうか。放流直後のような高活性時には勿論、普段の釣りでも最も手返しが良く魚にスイッチが入れやすいルアーがスプーンです

ただの金属の板を曲げただけという非常にシンプルな作りのルアーですが、それが故に使い手の技術介入の余地のあるルアーでもあります。巻きスピードやロッドポジション、食わせのアクションを入れるタイミングなどの違いで、同じスプーンを使っていても使い手によって釣果に大きな差が出ます。まずはスプーニングの基本的な作法から見ていきましょう。

スプーニングの基本

スミスのスプーン、エッセンシャルのアップ

レンジ(タナ)の調整

スプーニングの大前提として、一定のレンジ(タナ)を引いてくるというものがあります。その中から魚の反応の良いレンジを探すことがスプーニングの第一歩と言えるでしょう。まずスプーンをキャストして着水したらリールのベールを返します。その後自分のタイミングで「1、2、3、~」とカウントしていき、ラインがフッとフケるまで数えます。ボトムにスプーンが着底したらその数字を1/3ずつ分割し、それぞれ「表層」、「中層」、「ボトム」と考えましょう

例えばカウント9で着底した場合には1~3を表層。4~6を中層、7~9をボトムと分類します。その中からアタリの多いところを重点的に探り、魚の釣れるレンジを探りましょう。よくアタリの出るカウントから1~2上か下の層がヒットレンジであることが多いので、それを意識すると早く答えが出るかもしてません。

一定のスピードで巻き続ける

スプーニングにおいて非常に大事なのが「一定スピードでのリトリーブ」です。スプーンは巻きのスピード変化があると動きが変わってしまいます。意図的に変化をつけることはありますが、基本的には同じスピードで巻き続けます。定速で巻き続けることで魚をスレさせすぎず、自然に口を使わせることができます

巻くスピードはスプーンの重さやラインの種類によって変わってきます。また流れのある釣り場や深さなどにも影響されます。一口にこれくらいのスピードというのは言いづらいですが、目安としては1.5~2gのスプーンで2~3秒で1回転くらいでしょうか。この辺りは個人的な感覚によるものなので、見えるところである程度スプーンを泳がせてみて最適な巻きスピードを掴むと良いでしょう。

食わせのアクション

上記のとおりに一定の巻きスピードでもトラウトはバイトしてきますが、一瞬の「変化」を加えるとリアクションでアタックしてくることがあります。この変化を狙って入れることでより攻略の幅がグッと広がります。

食わせのアクションには「巻きスピードの変化」、「タップ」、「ロッドティップをスライドさせる」などがあります。巻きスピードの変化は、一定スピードのリトリーブ中に一瞬だけ速巻きを入れるとスプーンが姿勢を崩します。その瞬間に魚がリアクションバイトしてくることがあります。タップとはロッドを持っている方の手で、リトリーブ中に人差し指でリールシートをトンっと一回叩きます。するとスプーンの軌道が変わりバイトしてきやすいです。最後のロッドティップをスライドさせるというのは、リトリーブ中に意図的にロッドティップを横や縦に2~3㎝だけズラすというもので、こちらもスプーンの軌道が変わります。

重要なのは、これらの変化をやりすぎないことです。1回のキャストで1~2回程度と抑えめにし、地形の変化などのあるところで変化を加えるとバイトが出やすいです。特に濁っている時には変化を入れた方が良く、クリアな時はあまり変化を入れない方が良いでしょう。変化を入れると反応が良くなりますが、多く入れると魚がスレていくと考えた方が良いです。その為高活性時には積極的に変化を入れ、スレてくるにしたがって少なくしていくイメージで釣りをしましょう。

スプーンの選び方

ワレットに入った大量のスプーン

重さ

スプーンの重さを決める要素としては、「魚の活性」と「ポンドの水深、規模」の2つが重要です。スプーンは重ければ速く、軽ければゆっくりと巻くことができます。魚は活性が高ければ速い動きに、低くなればなるほど動きを遅くしないと反応しづらくなります。活性の高い放流直後などは、まずは2g以上を基準にスタートすればよいと思います。ただし釣り場によっては「〇g以上使用禁止」といったルールのあるところもあるので、初めての釣り場に行く時は事前にチェックをしておきましょう。

またポンドの深さと規模によっても使いやすい重さは変わってきます。中規模以上のポンドであれば1.5~2.5g辺りが使いやすいと思いますが、魚のいるレンジや地形によって使い分けると良いでしょう。例えばメインは1.8g、遠投して沖の魚を狙う場合には2.5gを使って、渋くなってきたら1.5gで手前のカケアガリの魚を狙う、といったように狙う魚との距離や深さによって変えていくとわかりやすいと思います

アクション

スプーンの動きには「ウォブリング」「ローリング」「ウォブンロール」の3種類があります。多くのスプーンが「ウォブンロール」、つまりウォブリングとローリングの混ざった動きをしていて、ウォブリング寄りになると活性の高い魚に、ローリング寄りになっていくと活性の低い魚を釣りやすくなります。また濁ったポンドではウォブリング強め、クリアなポンドではローリングが強めの方が釣りやすい傾向が強いです。アクションについてはあまり意識しすぎず、スプーンを何種類か使い分ける時にウォブリング寄りなのか、ローリング寄りなのかを気にする程度で良いと思います。

カラー

スプーンを選ぶ際にカラーは非常に重要ですが、一番わかりやすいファクターだと思います。活性の高い時には派手目の傾向カラー+光物(金、銀)、中活性の時には中間色(カラシ色)にワンポイント蛍光色などが入ったものや明滅系(表と裏の色が違う色)、低活性時には単色や弱めの明滅系の地味目のカラーを選びましょう。カラーチェンジのコツは魚が嫌っている要素を削っていくと良いです。

スプーニングに適したタックルセッティング

エリアトラウトのスプーニング用のタックル

スプーニングのタックル選びはロッド、リール、ライン、何用に使うタックルなのか、という全体のバランスを意識してセッティングを出します。またロッドのテーパー(曲がり方)やリールの巻き取り長、ラインの特性などがそれぞれどのようなシチュエーションに向いているかを考えましょう。

ロッド

スプーニングに使用するロッドは長さは6ft前後の使いやすいもの、立って釣りをする方は5ft後半のロッドがアワセをしやすいでしょう硬さはラインの種類によって使い分けます。ナイロンの場合は少し張りのあるL~MLクラス、フロロの場合はレギュラーテーパーなXUL~ULクラス、エステルの場合はファーストテーパー気味のソリッドティップのUL~Lクラス、PEラインの場合は全体的にパラボリックに曲がるUL~Lクラスが目安でしょう。ただしロッドの硬さやアクションはメーカーによってかなり違いがあるので、実物をショップなどで触ってから決めましょう。まず最初はUL~Lクラスのロッドがバーサタイルに使えて良いでしょう。

リール

リールは1000~2000番クラスのものが標準ですが、筆者は2500番台のローギアのリールも使います。リールを選ぶ基準はサイズやギア比などではなく、巻き取り長の量だと考えているからです。個人的には巻き取り長60~70㎝くらいのリールを状況によって使い分けると良いと思っています。用途によってリールをラインシステムごとにそれぞれ特化したセッティングにしておけば、様々なシチュエーションに咄嗟に対応できます。

ライン

スプーニングに使用するラインには「ナイロンライン」「フロロカーボンライン」「エステルライン」「PEライン」の4種類があります。扱いやすさではナイロン>PEライン>エステルライン=フロロカーボンラインの順、感度の良いのはPEライン>エステルライン=フロロカーボンライン>ナイロンラインの順です。

スプーニングのラインの使い分けるには「魚の速度」を意識することが重要です。魚の速度が速い時は伸びやすいナイロンライン、遅い時はエステルラインやフロロカーボンラインのような伸びの少ないラインを使います。しかし速い魚でもしっかりと反転するバイトの場合や、沖に遠投して魚を掛ける場合にはPEラインが良いでしょう。

シチュエーション別おすすめスプーン

ダイワのスプーン、ムーバーで釣れたニジマス

クリアな水質の小規模ポンド

クリアな小規模ポンドでは1g前後のスプーンが基準になるでしょう。そこから魚が表層にいる時は0.6~0.8gくらい、ボトムにいる場合には1~1.2gくらいの重さをメインに考えると組み立てがしやすいと思います。クリアポンドではローリング寄りのアクションのスプーンが良いので、ダイワのイヴがおすすめです。重さのラインナップも0.8g、1.0g、1.2gと浅めのポンドであればこれだけである程度の状況はカバーできると思います

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濁った水質の中規模ポンド

元からマッディーなポンドや雨で濁りが入った中規模ポンドであれば、1.5~1.8gくらいのスプーンをベースに考えると良いでしょう。中規模ポンドであればある程度飛距離も必要になってくるので、2.5gくらいまでは用意した方が良いかもしれません。マッディーな水質にはウォブリング寄りのスプーンが良いので、ティモンのティアロがおすすめです。重さは1.3g、1.6g、1.9gの3ウェイトがメインになるでしょう。カラーも豊富にラインナップされているので基本的なゴールド系、明滅系、蛍光色系、少し地味系などを揃えておけばある程度は楽しめると思います

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放流直後の魚が高活性な状況

放流直後の魚が全くスレていない高活性の時は、とにかく派手な動きのゴールド系のカラーがおすすめです。重さはポンドによって違いますが、だいだい2~3gくらいを基準に揃えると良いと思います。放流魚の攻略もある程度スプーンをローテーションしていきますが、とにかく派手目な要素をどこか1つ残してカラーチェンジすると良いでしょう。おすすめはアングラーズシステムのドーナです。放流といえばドーナ!というくらいの定番スプーンなので、これがあればまず間違いなく放流魚を釣ることができるでしょう

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ポンドの状態がわからない状況

例えば初めて訪れるポンドで、状況がわからない中釣りをスタートする場合には、アクションはど真ん中より少し強めのスプーンで活性の高い魚から探ることがコツです。魚が目に見えて浮いているようであれば表層、見えない場合にはまずはボトムからせめてみると良いです。釣りに行く前にある程度下調べをして、釣れそうな重さやカラーなどを絞っていきます。そんな時におすすめなのがロデオクラフトのノアシリーズです。スプーンのサイズ展開も多く、重さも0.35g~5.5gまでと非常に幅広い選択肢があります。スプーンの上達にはある程度1つのブランドのスプーンを知るということから始まります。そのような場合にはノアシリーズはとてもおすすめです。

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奥の深いスプーニングをマスターしてエリアトラウトを攻略しよう!

ダイワのスプーン、ルパンで釣れたニジマス

今回ご紹介したテクニックはスプーニングの基本中の基本であり、まだまだたくさんのテクニックがあります。シンプルが故にロッドポジションなどほんの些細な変化でも時として釣果が大きく変わってしまうのがスプーニングの奥の深さです。その些細な変化を意図的に入れることができるか、またその変化を何度も再現できるかがテクニックであり、技術の引き出しとなります。

スプーニングは完全なパターンフィッシングなので、誘い(変化)を入れてバイトしてくるパターンを掴めたら1人爆釣も夢ではありません。カラーやスピード、レンジや地形に対してのアプローチなど、突き詰めると山のようにある要素の中から当たりパターンを探し出すには、引き出しを増やす為にも反復練習しかありません。頭の中でリールのハンドルを何回転回したらアタリが出たなどの情報を組み立て、イメージしながら自分を信じて巻き続けましょう。

この記事を書いた人

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ダイワマニア
YSNO

 トラウト(エリア、湖)、青物全般、ロックフィッシュ、シーバス、アオリイカ、ショアジギング、オフショアジギング、エリアトラウト、ウェーディング、ボートロック、エギング、東京湾、東伊豆(静岡県)、房総半島(千葉県)、上越地方(新潟県)、芦ノ湖(神奈川県)、本栖湖(山梨県)


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