渓流での釣りを楽しみませんか?最適なタックルをご紹介します。
作成:2023.03.13更新:2023.04.17
目次
渓流とは
さてアングラーの皆様。今回は渓流ルアーです。最近のアウトドア・キャンプブームで意外と渓流での釣りを楽しむ方も増えたと思います。まだ渓流でのエサ釣りも根強い部分もありますがお子様に釣りを教える一歩としては渓流でのルアーフィッシングが一番良いと思います。もちろん渓流を極める玄人アングラーに人気がある釣りでもあります。そんな渓流でのルアーフィッシングとおすすめタックルをご紹介します!
渓流ルアーフィッシングの醍醐味
先ほどお子様へ釣りを教えるには最適とお伝えしました。それともう一つは玄人アングラーの渓流の奥深さです。この初心者と玄人で醍醐味が違ってきます。まずは初心者目線からご説明していきます。
初心者が気軽に楽しめる渓流ルアーフィッシング
初心者に薦める釣りはなぜサーフや堤防などではなく渓流がおすすめなのでしょうか?最近キャンプ場が増えましたね。特に山中のキャンプ場はほとんどが川の近くにあります。釣りに家族や子供と行くときに真っ先に考えるのは駐車スペース、トイレや食事などが必要ですね。サーフや堤防、湖のちかくにもキャンプ場があると思いますが釣りとキャンプをすることを考えると結構差があります。その違いを見やすく表で比較してみました。
渓流 | 河川 | 湖 | サーフ | 堤防 | |
危険度 | ◎ | 〇 | 〇 | △ | × |
キャンプ | ◎ | ◎ | ◎ | 〇 | × |
水 | 淡水 | 淡水 | 淡水 | 海水 | 海水 |
釣りスキル | 低 | 中 | 高 | 高 | 低 |
道具 | 低 | 中 | 中 | 高 | 中 |
危険度
子供の水難事故に合う確率は堤防→サーフ→河川→湖→渓流の順でしょうか。(渓流は子供でも足が届く深さ、河川は届かない場所もある中流以上を河川)子供の行動は読めない場合が多いのです。ライフジャケットは必須ですが湖や渓流ならもし岸際でおぼれたら助かる可能性が高いと思います。堤防、サーフ、河川の場合は大人でも子供を助けられない場合が多いでしょう。
キャンプ
最近は道の駅も増えたのでポイント近くにトイレなどは多くなりましたがそこに車を止めたままにはできません。やはりキャンプ場が便利です。泊りがけなので朝早く行って夜中に到着という強行ツアーも回避できるので車の運転という点でも安心です。キャンプ場が近い釣りを考えると渓流→湖→河川→サーフ→堤防の順ですね。
水の違い
次に大きいのは淡水・海水です。子供は飽きやすいので結局水遊びします。その時ことを考えると海水だと体を真水で洗う必要があります。反対に淡水だと真水なので拭くだけです。この違いはお父さんならわかるはずです。
釣りスキル
一番大きいのはキャストの距離ですね。ポイントに届かないと釣れません。サーフや湖、河川はある程度キャストできないとポイントに届かず釣りにならないでしょう。その点、渓流と堤防は近くでも釣れます。そしてなりより渓流は川の水の流れが見やすくポイントの違いが解りやすいので狙ってみたいという気持ちになります。サーフや湖はどこにキャストすればいいのかわかりにくいですよね。
道具
ルアーフィッシングはロッド、リール、ルアーがあれば成り立ちます。とくに渓流の場合は小さなロッドとリール、ルアーがあればいいので荷物が少なく子供に持たせるには最適なんです。
渓流ルアーフィッシングの醍醐味と極み
子供のころから渓流で釣りをしていたという玄人アングラーも多いことでしょう。私もその一人です。最近は体力が辛くなってきたので年に数回ですが5年ほど前は尺ヤマメを狙いに渓流にしか行かない時期もありました。そんな渓流ルアーフィッシングに魅せられた方なら承知と思いますが渓流へはあまり行かないというアングラーの方へ五感を刺激する渓流ルアーフィッシングの魅力をご紹介します。
心身に良いアレが発生する渓流
そのアレとは『マイナスイオン』です。渓流はそのものがマイナスイオンと言っていいほどたくさん発生しています。ということは釣りしている最中ずーっとマイナスイオンを浴びっぱなしということです。他の釣りでは比べ物にならないほどマイナスイオンを得られるわけで渓流に立ちこむだけで心身共にとても爽快で気持ちが良くなります。釣りのついでの恩恵としてはすごすぎます。もう渓流に足を入れていることを想像するだけで癒されてきました。
緑の世界それが渓流
渓流を上って森の中に入ると意外に陽が当たらない場所があることに気が付きます。その時の緑の深さと酸素の濃さ、そしてせせらぎの音、この上ない素敵な緑の世界があります。私は目が悪いのですが渓流釣りの時は視力が回復した?と思うほどよく見えるのです。渓流は目にも優しいということですね。
圧倒的に綺麗なネイティブトラウト
そして一番の魅力は日本の渓流に昔から棲むネイティブトラウトたちです。渓流の女王『山女魚』、渓流の王様『岩魚』など綺麗なパーマークに散りばめられた斑点が渓流の圧倒的な自然の背景でのせせらぎは日頃のストレスや日常を忘れ感じたことの無い満足感を得られることでしょう。他の釣りは大きさを競いますが渓流のルアーフィッシングは大きさよりも華麗や美麗を求める釣りで初心者も玄人もこの魅力に惹きつけられることでしょう。
渓流へ挑むタックル
渓流へ行く前に必要なタックルを準備する必要があります。ここではキャンプの時にお子様とできるライトなタックルから玄人向けのマニアックなタックルまでおすすめをご紹介します。
オールインワンセット
まず最初にお子様向けにピッタリでキャンプにもっていけば間違いないリールとロッド一式のオールインワンセットをご紹介します。
ダイワ マイクロコンボタックルセット MC750X3lb UL111
ダイワのMC750X3lb UL111はリールが750なので1000番より小さいため自重は175gと軽量。ロッドは1ピースの111㎝と短く、1ピースですので振出しタイプと違い初心者が苦労するガイドのずれがなく安心です硬さはULですので渓流ルアー0.8~5gまでOKです。既にナイロンライン3lbが150m巻いてあるのでお子様に最適なセットです。
シマノ 22ブエナビスタコンボ
シマノのブエナビスタコンボです。リールは本格的でナイロンライン1.5号が130m巻いてあり自重は220gです。ロッドは振り出しタイプで2種類S56L(ルアー3~5g)とS60ML(5~21)です。渓流ルアーで使用するならS56Lがおすすめです。専用ケースもついておりお子様や初心者向けに最適です。
渓流用リール
リールはスピニングとベイトがありますが今回は初心者向けも掲載するのでスピニングを中心にご紹介します。渓流でのルアーフィッシングリールの条件は2つです。軽いこととハイギアであることです。
ダイワ 18レガリス LT2000S-XH
ダイワの渓流初心者向けはレガリスLT200S-XHです。初心者というより入門リールとして釣りにハマる一歩のリールにふさわしい機能と軽さを兼ね備えています。これが数千円で購入できるのですから初心者に長おすすめです。何といってもこのクラスで自重200gを切った190g。エアローター、ATD、タフデジギアを搭載していますので思わぬ大物にも対応できる機能も十分です。
ダイワ 20ルビアス FCLT2000S-XH
ダイワの渓流玄人向けはルビアスFC LT2000S-XHです。アングラーならルビアスの名は知っていると思います。2023年に廃番になったルビアスエアリティーや2023年発売のエアリティーへブランド継承された20ルビアスは2万円台まで実売価格が下がっており今が買い時かもしれません。搭載されているダイワの最高水準技術が満載でZAIONモノコックボディのFC(フィネスカスタム)機種は現時点では20ルビアスが最上位です。その自重は155gと圧巻の軽さでダイワフラッグシップのEXISTと同じ重さです。この上ないリーリングで渓流を攻めましょう
シマノ 21ナスキー 2000SHG
シマノの渓流初心者向けはナスキー2000SHGです。私の一番最初のルアーフィッシングリールはこのNASCIでした。このクラスでも滑らかな回転を体感できるリールは非常に貴重です。渓流は繊細なリーリングを求められるのでNASCIはエントリーリールとしては最高だと思います。自重は210gと若干重めですが大人の初心者には十分だと思います。
シマノ 22ミラベル C2000SHG
シマノの渓流初心者向けをもう1つご紹介します。MIRAVEL C2000SHGです。2022年に発売されたMIRAVELご存じですか?このクラスでMGL(マグナムライトローター)搭載で滑らかな回転を体感できるリールは非常に貴重です。価格はまだ1万円を少し出ますがこの機能と軽さがあれば当面このMIRAVELのみで問題ないというほどのリールです。MIRAVELは価格はエントリークラスですがより繊細なリーリングができる最高峰のリールだと思います。自重は180gとLEGALISよりも軽いです。一つ上のリールから始めるのもいいでしょう。
シマノ 20ヴァンフォード C2000SHG
シマノの渓流玄人向けはVANFORD C2000SHGです。シマノのVANシリーズ(勝手に呼んでます)でMGL搭載の最高峰VANQUISHに次ぐリールとしてファン増殖中のリールですね。何といってもその軽さ自重150gはあのSTELLAを超えちゃってますから。シマノがいよいよ軽さにも本気を出してきたリールの一つです。最軽量のVANQUISHには劣りますが満足する一台でしょう。
渓流ロッド
続いてはロッドです。渓流ルアーで使用するロッドは50f~60f程度の長さで軽いルアーもキャストできるULかLがおすすめです。
ダイワ TROUT X NT
ダイワのTROUT X NTは入門ロッドというより中級レベルになるまで使い込めるトラウトロッドです。特にねじれを防ぐブレーディングXを搭載しておりこのクラスでは十分なスペックです。グリップはもちろんリールシートにもコルク材を使用しており見た目の玄人感もバッチリです。
ダイワ シルバークリーク
ダイワのネイティブトラウトロッドのハイエンドシリーズのSilverCreekから玄人向けにおすすめしたいのはGLASS PROGRESSIVEです。昨今渓流・源流をグラスロッドで攻めるアングラーが増えているのはご存じでしょうか?グラスロッドといえば私が釣りを始めた頃は安くて重いロッドの総称でした。確かに重いのですがキャスト時のしなりとブレの無さ何といっても軽いルアーが良く飛んでいたと思います。そんなグラスロッドがSilverCleekから登場しました。特に53f~48fの短い渓流ロッドであれば重さもさほど感じません。是非綺麗な渓流で振り抜いてみてはいかがでしょうか?
シマノ LureMatic(トラウト推奨モデル)
シマノのトラウトエントリーモデルといえばLureMaticです。私もお世話になりました。見た目こそコルク素材も使用していないので質素な感じですが渓流を攻めるには十分なスペックのロッドです。川幅3mの渓流で43㎝のサクラマスと格闘の末を釣り上げたのもこのロッドです。この価格で素晴らしいロッドです。
シマノ カーディフ ネイティブスペシャル
シマノのトラウトロッドのハイエンドシリーズカーディフから『ネイティブスペシャル(ネイスぺ)』です。NXも非常に良いロッドですがネイスぺは価格的にも性能的にも玄人アングラーには最高のロッドだと思います。もし予算が許すならば最上位の『カーディフストリームリミテッド』もあります。これで綺麗なヤマメやイワナを釣ってみたいものです。スパイラルXをはじめシマノの技術が渓流ロッドにも詰め込まれています。是非一度手にしてみてください。
深い緑の世界で綺麗なトラウトたちに出逢う
今回は渓流ルアーフィッシングのリールとロッドに焦点を当てました。是非渓流ルアーフィッシングで綺麗なトラウトたちとに逢いに行きませんか?緑の自然の中でのトラウトフィッシングでリフレッシュしてはいかがでしょうか?次回は渓流ミノールアーのフックの取り付けと選び方をご紹介します。
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