ショアジギングでイナダを狙おう!釣り方や基本的なタックルをご紹介。

作成:2021.09.22更新:2021.09.22

イナダってどんな魚?

釣りを初めて間もない人にとってイナダと聞いてもピンと来ない方もいるのではないでしょうか。わかり易く言えばイナダはブリの若魚で出世魚として、大きさによって呼び方が異なります。一般的には20㎝~40㎝をワカシ、40cm~60cmをイナダ、60cm~80cmをワラサ、80cm以上のサイズをブリと呼びます。ちなみにこれは関東での呼び方で地方によって呼び方が変わりますが、回転寿司などで有名なハマチはイナダの関西圏での呼び方で同じ魚を指します。シーバス等の魚と比較しても、青物特有の強い引きと粘りは多くのアングラーを魅了しています。

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イナダの習性

イナダは主に非常に濃い群れを成して行動し、小魚を追って日本各地の沿岸部を回遊しています。ブリクラスの大型サイズになるとルアーへの警戒心も出てくるのですが、若魚であるイナダサイズは比較的好奇心が強く、ショアジギングゲームでは良いターゲットになります。しかし反面難しい状況のこともあり、場合によってはベイトサイズに非常にシビアになり、イナダが追っているベイトサイズよりも大きいジグを投げると全く口を使わないこともあります。基本的には単体で行動することは少ない為、一匹釣れれば連発することが多いです。

イナダが良く釣れるポイントは?

イナダに限らず青物や回遊魚は潮通しの良いポイントが絶対条件で、断続的に潮が流れにくいポイントでは釣果が望めません。また潮通しが良いポイントでも、堤防で言えば先端や地磯で言えば岬エリア等の方がより釣果が上がる傾向にあります。理由としては、この様な潮の流れが良いエリアでは、潮流による潮目が出来易く、イナダが遊泳力の弱い小魚を追う際に、潮目の変化に追い込むとこで捕食し易くなる為だと考えられています。またベイトの種類も注目のポイントで、イワシ系のベイトが絡むポイントでは特に高い釣果が望める事が多いです。近年では湾内等のアクセスがし易いポイントでも良く釣れています。

イナダを狙うショアジギングでの基本タックル

イナダをショアジギングで狙う場合には、あまりヘビーなタックルは使用しません。ここではイナダをショアジギングで狙うタックルをご紹介していきます。

ロッド

近年ではライトショアジギングの台頭により専用ロッドが多く販売されていますが、地磯等の多少強引なファイトをするエリアを除き、堤防やサーフなどのポイントでは個人的にはシーバスロッドのML~Mクラスのロッドが魚の引きも充分に楽しめるのでオススメです。40g程までのメタルジグを扱えるシーバスロッドであれば、バッドパワーも充分にある為、イナダの強烈な引きにも対応可能です。特にサーフ等の魚を走らせても問題ないポイントでは、ワラサやブリクラスでもシーバスロッドでキャッチすることが出来ます。

リール

ショアジギングで青物を狙う場合、サイズによっては大型スピニングリールを使用することもありますが、イナダサイズであればシーバスに使用するサイズのリールで充分使用出来ます。具体的には4000番サイズのリールがオススメで、早いアクションに反応することも多い為、ギア比はハイギアタイプのものが良いでしょう。またリールの剛性も重要なポイントで、ジグのキャスト、ジャークや魚の引きも強いですから、剛性の高いリールが安心です。

ライン

イナダをショアジギングで狙う場合、メインラインはPE1~1.5号、ナイロンリーダー20~30lbをポイントによって使い分けます。また引きが強い為、PEとリーダーの結束はFGノットの様な高強度の結束がオススメです。特にワラサクラスのサイズが混じる様であれば、電車結びの様な簡易ノットでは結束部のラインブレイクが発生し易くなります。後悔をしない為にもFGノットは覚えてから釣りに挑みましょう。

メタルジグウェイト

イナダをショアから狙う場合のジグウェイトは20~40gのものを用意すればおおよそのシーンで対応できると思います。一部地磯等で激流ポイントではもう少し重いウェイトを使用することもありますので、ポイントにより調整してみて下さい。またジグの種類はセンターバランスのものを中心に、活性の低いシーンではフォールにしか反応しないこともありますので、フォールアクションに強い、フラットな形状のジグも用意すれば安心です。個人的にはジークから販売されているR-サーディンはフォールアクションやジャカジャカ巻き等にも相性が良い為オススメです。

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ショアジギングでのイナダの基本的な釣り方

イナダを始めとした青物を釣り上げるにはいくつかの重要な要素があります。ここではそんな要素をはじめとした意識するポイント等をご紹介していきます。

事前に釣行エリアの釣果をチェックする

どの釣りでもそうですが、釣行の前に予定のポイントの近況をチェックするのは青物釣りでは特に必須です。言ってしまえば青物釣りは釣行前の情報戦と言っても過言ではありません。どんなに釣りが上手な人でも、青物の回遊が無ければボウズは当たり前の釣りですし、逆に初心者の方でも釣れているポイントに入れば連発することもあります。地域によって回遊時期やルート、癖等が異なりますので釣行前にはしっかりと事前調査をしましょう。
 

ベイトの有無を確認する

釣り場に到着したらまず最初にベイトの有無を確認します。これは青物に限らずフィッシュイーターは基本的にベイトに付いて回って回遊しているからです。マズメ等のローライト時は目視で確認するのは難しいですが、ベイトが大量に入っている場合、ジグをしゃくっている際にゴツゴツとジグに当たり手元に感触が伝わってきます。また偏光グラスがあれば、日中比較的容易に水中を確認できますし、イワシ等のベイトが一ヶ所に固まっている場合、海面を良く見ると黒い塊として確認出来たりもします。こう言った場合は、その時はイナダが入っていなくても時間によって一気に回遊してくるチャンスもありますので、意識してみて下さい。

時合いを意識する

どんな魚にもエサを食いだす時合いは存在します。特にイナダの様な青物はこの現象が顕著で、時合いを逃すと魚は居ても活性が下がり、全く口を使わないこともあります。一般的には他の魚同様に朝夕のマズメの時間帯がチャンスタイムですが、青物の場合は日が昇り切ったタイミングでも何らかの影響で急に時合いが来ることもあります。また回遊性が強い魚の為、朝は誰も釣れていなかったのに夕方は爆釣したなんて話も良くあります。地域やポイントによって時合いが異なり、釣れる時間帯の傾向もありますので、朝夕のマズメ以外にも色々な時間帯を意識してみて下さい。

潮目を観察する

青物がベイトを捕食する際、潮目の変化を使って捕食活動をすることが多いです。これは遊泳力の低い小魚は潮流の変化によって上手く泳げず、イナダなどの青物にとって格好の餌食になるからです。潮目は初心者の方でも比較的簡単に目視することが出来ます。海面を観察して、帯状に見える模様や、波の立ち方の変化等を確認出来たらひとまずキャストしてみて下さい。こういったポイントは潮目以外にも海底にあるボトムの変化による潮流の変化が起きている場合が殆どですので潮目と同時に大きなポイントに成り得ます。

鳥山を発見する

鳥山が発生している理由としては、水面下ではイワシ等のベイトがフィッシュイーターに追われ水面付近に逃げ惑い、海鳥にとってこの逃げ回った小魚は捕食し易いからです。この場合は釣り人にとって大きなチャンスで短時間で連発する可能性が非常に高いので集中力を保って望んで下さい。水面に魚のボイルが目視出来ればなおチャンスで、魚の活性が非常に高くなり、初心者の方にも最も釣り易いラッキーな時間帯です。

それでも釣れなければポイントチェンジ

ご紹介してきた方法をいくら試してもうんともすんとも言わない場合は魚が入っていないか、著しく魚の活性が低い等の状況が考えられますので思い切ってポイントを変えてみて下さい。一箇所のポイントで粘るのも良いこともありますが、いかに青物の回遊が望めるポイントにエントリーするかがこの釣りの重要な要素です。一つわかり易いアドバイスとしては、堤防やサーフ等のエリアでは青物の回遊が近々であった場合、大体の場合が釣り人でごった返します。この様なポイントを見つければ粘っていてもチャンスがあるかも知れません。

釣ったイナダは美味しく食べよう!

冒頭でご紹介しましたがイナダはブリの若魚である為、食べても非常に美味しい魚です。ブリの青臭い臭いが苦手と言う方もいるかと思いますが、釣ったその場で血抜きなどの処理をしっかりしてあげればあまり青臭い臭いが気にならなくなります。また釣ったその日に食べるより、イナダサイズであれば2~3日間、キッチンペーパーとラップで包んで熟成させるとなお旨味がアップしますので、釣れた際はぜひ試して見て下さい。

イナダの強い引きで青物の魅力を!

イナダなどの青物の最大の魅力は何と言っても爆発力とその力強い引きです。私自身、最初にイナダを釣り上げた時は、「全然浮いてこないな」等と思いながらファイトした記憶が鮮明にあり、これが癖になりオフショアでの青物ゲームなどにステップアップする様になりました。60㎝サイズであれば、ドラグを出してよく走りますし、独特の首降りと粘り強さはアングラーを魅了するには充分です。ぜひ一度イナダを釣り上げて、この釣りの魅力にハマっていって下さい。

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