ヒラマサのショアジギングタックルを安価で初心者に十分なスペックで探す

作成:2019.05.16更新:2021.08.20

オフショアジギングで釣り上げたヒラマサ

当記事は釣り初心者向け記事となります。中上級者の方でヒラマサタックルのスピニングリールをお探しの方は、こちらから細かい仕様を指定して検索できます。

初心者が欲しいのは「必要最小限」のタックル

インターネット上の記事でオススメされているタックルは初心者にとってあまりにも高額だったり、釣り具屋で販売しているタックルはピンキリだったり、初心者だった僕には一体どれを買うべきなのか分かりませんでした。高額ならある意味無難で間違いないですが、その良さも分からず無駄にオーバースペックなタックルを揃えるのはナンセンスに思えます。そもそもそんなにヒラマサ釣りにハマるかどうか分からないのに、最初の段階からいきなり数万円以上のロッドやリールを買いたくありません。

そこで、僕がヒラマサのジギングタックルを探す際に最重要視したのは、できるだけ釣れる可能性を高めながらも、そこに必要十分でかつスペックオーバーとならないタックル、つまり初心者に最適なタックルです。同じように東京在住で千葉外房のショアからヒラマサジギングしたいと思っている方がいらっしゃると思うので、今回はそのタックル探しのお手伝いをしたいと思います。

今回ご紹介するヒラマサ釣りは以下条件を想定しています。

  1. ヒラマサが対象魚、その他は外道
  2. ショア(船釣りではなく陸っぱりから釣る)
  3. ジギング(エサ釣りではなくジグ・ルアー釣り)
  4. 安い(必要最低限の値段で買える)

以上4点となります。

ロッド

当記事で紹介しているのはタックル、つまりロッドとリールですが、リールよりロッドを探す方が苦労しました。なぜかというと、ロッドの方が考慮事項が多く、その選んだロッドで釣果が変わるといっても過言ではないからです。もちろんリールも大事ですが、ロッドは慎重に選びましょう。

まず避けたいのは、買ったロッドが安物すぎてヒラマサがかかったのに逃す…なんてことがあっては後悔してもしきれません。逃すならまだしも、ヒラマサは10kgを超える大物もあるため、場合によっては買ったばかりのロッドを折られる可能性もあります。

amazonで「ヒラマサ専用ロッド」を検索できるが…

amazonではロッドを探す際に釣りたい対象魚で絞り込むことができ、検索結果に出てきたロッドはいかにもヒラマサ専用ロッドに見えます。ですが、これで買うのはお勧めできません。調べて分かりましたが、ロッドの対象魚にヒラマサと書いていてもヒラマサ釣りに全く適合していないロッドが多く拝見されました。コメント欄には「これで十分でした!」って書いてるので、間違いではないかもしれませんが、よくそのスペックで釣れたね(笑)って思うものもありました。amazonを使って検索するのはいいのですが、その際にはある程度の知識を付けてからにしましょう。

やっぱり釣れる確率の高いロッドが欲しい

どうせ新しく買うなら釣れる確率が高くなるロッドを買いたいです。僕も初心者の時は、「え、ロッドって要は掛かった後の話だよね?バラすかバラさないかの話なら、一回まずは掛かってから突き詰めればいいのでは」と思っていました。しかし、ロッドは、キャスティング飛距離や自然なしゃくりに大きく影響し、魚が掛かる前も重要な要素なのです。ロッドが不適切の場合、釣れる魚も釣れなくなります。

ヒラマサのジギングに必要なロッドの要件

そもそもヒラマサほどの大物を釣るにあたり、必要なロッド要件って何なのかに迫ります。ロッドに必要な要件は、以下4点となります。

  • ロッド全長
  • ジグ・ルアー重量
  • PEラインの号数
  • 継数

ロッド全長

僕はできるだけ遠くに飛ばしたいことを考慮し、長めのロッドを選ぶようにしました。ただ、初心者にとってはその扱いやすさが大事であり、扱いやすいのは自分の身長前後と言われています。

ロッドの長さと言っても様々な長さがありますが、初心者向けに扱いやすさと、ある程度のキャスティング性能を両立させた種類を選ぶと考えると、おすすめするのは自身の身長と同じか少し長い位のロッドです。短いロッドであればそれだけ取り回しがしやすく、扱いやすいですがその分飛距離が出せず、長いロッドでは飛距離は出せますがその分扱いにくく、初心者には向きません。したがって自身と同じか少し長いぐらいのロッドが一番扱いやすいのです。

暮らしーの

考えて欲しいのは、ショア、つまり岸から投げるということ。船釣りなら遠くに投げようが投げまいが、船で移動できるのでヒラマサがいそうなところへキャスティングすることができます。でもショアの場合は岸から投げられる範囲にしかキャスティングできないので、もしその日そのタイミングにヒラマサがいるところに届かないのでは意味がありません。よって、投げ釣りやジギングでは、投げられる距離は遠くまで対応できることに越したことはありません。なお、このキャスティングの飛距離はロッドの長さだけではなく、ロッドの堅さやジグの重さ、ラインの種類も関連してきますので、後述をご参考にしてください。

 

ロッド全長は6フィート(≒1.8m)以上を選ぶようにしましょう。

ジグ・ルアー重量

メタルジグ重量もキャスティングの飛距離に大きく関与し、重いものほど遠くへ飛びます。ロッドには推奨するメタルジグ重量があり、推奨重量範囲内のメタルジグを使うと投げやすくなります。ただ、ここでワンエッセンス。おそらくどこのサイトも釣具屋も言わないかもしれないですが、推奨重量を「少々」超えようが気にしなくてOKです。というのも、そもそもヒラマサがかかっても折れないよう作られてるロッドなのに、メタルジグ重量が少々超えた程度で折れるわけがないんです。あまりにも軽量を想定したロッドなのに重いメタルジグを投げたらやばいと思いますが、30gほどなら超えてても問題ないでしょう。もしかしたらちょっと投げにくいなーって思うかもしれないですが、新しくロッドを買う際には、ロッドで推奨されたジグ重量というのを意識しながら、少々重量を超えててもOK、というくらいの気持ちでみましょう。

なお、ヒラマサのショアジギングでは80g前後のメタルジグがベスト。ロッドのジグ重量は80〜120gに対応しているロッドを選びましょう。

PEラインの号数

PEとは、ポリエチレンラインの略で、釣り糸の種類です。ラインには大きく分けて3種類があり、PEラインはその中でもヒラマサのショアジギングの環境下で一番適しています。その理由としては、強く引っ張られることに対しての強度がかなり強いため、大きな魚が掛かっても切れにくいことにあります。また、軽くて細いので空気抵抗が少なく、キャスティングに飛距離が出やすいことや、魚のアタリの感覚が伝わりやすいこともPEラインの最大の特徴です。

ラインには号数があり、大きくなればなるほど強くなります。ただ、大きければ大きいほど良いわけではなく、最適な号数を選びましょう。ヒラマサ釣りなら4号で普通、5号ならなおよしです。ロッドには対応ライン号数というものがあり、大きいものに対応できるロッドほど高価になります。

ヒラマサのショアジギングでは、PEライン4号以上に対応していればOKです。

なお、それぞれのラインの特徴も参考までに載せておきます。

ラインの種類 値段 柔らかさ 比重 伸縮 吸水
ナイロン 安い 軽い
フロロカーボン 安い 重い ×
PE 高い 軽く浮く × ×

継数

「つぎすう」と読みます。継数とは、ロッドが何分割できるかです。2なら2つ、3なら3つに分けることができ、持ち運びしやすくなります。継ぎ目(ジョイント)で魚のアタリ(振動)を吸収してしまうため、継ぎ目がないほど良いです。ただ、長いロッドだと運ぶ際に邪魔になりやすいため、最低限ツーピースロッド(継数2)を選びましょう。

ロッドまとめ

以上のことからまとめると、以下条件をクリアしていればどれだけ安いやつを選んでもOKです。

  • ロッド全長:6フィート(≒1.8m)以上
  • メタルジグ重量:80g以上
  • PEラインの号数:4号以上
  • 継数:2(ツーピースロッド)

なお、これら条件をamazonで探すことはできないので、Lure Bank(ルアーバンク)というサイトから必要要件をすべて打ち込んで検索するといいかと思います。欲しいロッドが決まれば、あとはamazonなり楽天なり、Yahoo!ショッピングなり、お好きなモールでご購入ください。なお、Lure Bankの注意としては、「対応ルアーウェイト」で下限を80gにすると「70g〜150g」のロッドが検索から漏れます。この場合は絞り込み検索は90gにしないといけないということになりますのでご注意ください。

リール

ロッドと共通しているのはPEライン4号以上をセットできることですが、これ以外にもリールを選ぶポイントがあります。まず大前提としてリールはスピニングリールを選び、加えて以下2点に注意してリールを選びましょう。

  • ギア比
  • 糸巻き量

解説はいいからヒラマサで使えるリールを教えてよ!ってことなら、下記ボタンよりヒラマサ対応リールを一覧で簡単に絞り込めます。あとは予算などご自身のお好きな条件で絞り込んでみてください。

ギア比

ギア比とは、ハンドルを一回転したらローター(リールにラインを巻きつける部位のこと)が何回転するのかを表しています。ギア比が大きければ大きいほど巻き取りが速くなります。例えば、ギア比が5.7(5.7:1と表記されることもある)と表記していたら、ハンドル1回転につき5.7回転巻き取れるということを意味しています。

このギア比を見るのもいいのですが、「ハイギア」か「パワーギア」かで判断しやすくなります。

ハイギア(HG)

ハイギアは"High"なので、速く巻けます。ですが、その反面巻き取りが重くなるのが特徴です。他に、ジグをアクションさせやすいという点や、ラインの張り(糸ふけ)が取りやすいという点から、磯釣りなどヒラマサのショアジギングではパワーギアよりオススメです。

パワーギア(PG)

参考までに、ハイギアに相対するのがパワーギア。その名のとおりパワーが出るので、力強く巻き取れる分、巻き取れるスピードは落ちます。大物にも力負けせず、スムーズに巻き取ることができます。巻き取りスピードはハイギアより劣りますが、初心者や女性の方、力に自信がない方はパワーギアがオススメです。

補足ですが、メーカーによってこのHGやPGの表記が違うので、下記を参考にしてください。

メーカー ハイギア 更にハイギア パワーギア
ダイワ H XH P
シマノ HG XG PG

糸巻き量

ラインはPE4号で、大事なのはそのラインをどのくらいの長さを巻き取れるのか。PE4号で300m巻き取れるほどの容量があればいいのですが、これをリールに表記されている数字から読み取るにも知識が必要です。

例えば、「PE(号-m):3-400/4-300」と書いていた場合、「3-400」はPE3号の場合400m巻き取れることを意味します。PE4号なら300mです。

ちなみに、「300mも投げれないと思うんですが…」という方もいらっしゃると思いますが、投げた距離が例えば100mだったとしたら、それに加えメタルジグが30m沈めば、合計130m必要です。さらに、ヒラマサが130m地点でジグを食った場合、ジグを加えたままさらに遠くへ行ってしまうこともありえます。2oomあれば十分では?と思うかもですが、ラインが切れたり何かと余裕があった方が安心です。なので、僕は300mのラインを装着します。

リールの番手で糸巻き量が判断できる

糸巻き量はリールの名前で判断することができます。わざわざ商品詳細のラベルを見てPEライン4号で300m以上…と探していたら時間がかかってしまうので、名前である程度見極めましょう。ただ、これもメーカーによって番手の付け方が違うため、以下番手で覚えてしまいましょう。

メーカー 必要番手
ダイワ 4500番以上
シマノ 8000番以上

リールまとめ

まとめると下記3点をクリアしているリールを選びましょう。

  • スピニングリール
  • ギア比:HGかXG、力に自信がない方はPG
  • 糸巻き量:PE4号300m以上、番手はダイワ4500番以上/シマノ8000番以上

以上、ヒラマサ釣りを始めたい初心者向けに、高額すぎず必要最低限のタックルをご紹介しました。高くて高性能であることに越したことはありませんが、スペックが高すぎても使いこなせないですし、そこに使うお金があるなら他にメタルジグやタモなど必要な装備を揃えたいですよね。この記事では初心者でも十分でかつできるだけ安く買えるロッドとリールをご紹介しました!最高のヒラマサを釣ってください!

この記事を書いた人

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ショアジギング・マスター
K

 青物、イナダ、タチウオ、シーバス、メバル、アオリイカ、ショアジギング、ライトショアジギング、メバリング、エギング、三浦半島・三崎周辺(神奈川県)、富津市(千葉県)、館山市(千葉県)


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