ベイトリールの基本的な投げ方は3種類!持ち方からブレーキ調整、コツまでキャストの基本を解説
作成:2022.07.28更新:2022.07.28
目次
スピニングリールだけでなくベイトリールにも挑戦してみたいとお考えの方は少なくないでしょう。ベイトリールを使いこなせるようになるだけで釣りの幅がグンっと広がり、スピニングタックルでは投げられないような場所やルアーを投げることが可能になります。
特にバス釣りではベイトタックル1本で釣りをする機会も多く、高いバーサタイル性や手返しの良さからベイトタックルを愛用する方が多くなりました。
一方でベイトリールと聞くとバックラッシュが多く、上級者が使うものというイメージを持っている方も少なくないでしょう。確かにベイトリールは機能が複雑で、ライントラブルが起こりやすいと言えます。しかし最適なブレーキ調整や投げ方を知っていれば簡単に上達することが可能で、1日練習するだけで誰でもノーバックラッシュで投げられるようになるでしょう!
今回の記事はそんなベイトリールの基本的な投げ方からブレーキ調整、投げ方のコツまでキャスティングの基本について徹底解説していきます。
ベイトリールは楽しい!
ベイトリールの魅力は何と言っても「キャスティングが楽しい」ということでしょう。サミング技術や多彩な投げ方によってピンポイントに狙いやすく、正に的を狙っているような感覚になります。
また、キャストからキャストまでの一連の流れがスムーズでテンポよく釣りができることも非常に大きな魅力だと言えるでしょう。ベイトリールを投げられるようになることは釣りの幅を広げるだけでなく、釣りの面白さをより高めることにも繋がるのです。
ベイトリールの正しい持ち方
ベイトリールの持ち方は「ワンフィンガーグリップ」「ツーフィンガーグリップ」の2種類が一般的です。それぞれに若干のメリット・デメリットがありますが、直感的に皆さんが持ちやすいと思った持ち方を選んでいただくと良いでしょう。
ワンフィンガーグリップ
ベイトタックルのトリガーを人差し指と中指で挟む持ち方です。ワンフィンガーは手首の可動域がより広がるため余計な力を入れなくてもしっかりとルアーを飛ばすことが可能になります。しかしその分手首や指に負担が掛かりやすく、手が小さい方や力が弱い方には不向きとも言えるでしょう。
ツーフィンガーグリップ
ベイトタックルのトリガーを中指と薬指で挟む持ち方です。ベイトリール側により重心がくるためタックルの重みを感じにくいというメリットがあります。キャスティングしていて指や手首に負担がかかり過ぎると思う方はツーフィンガーグリップを試してみてください。
ベイトリールを投げる前に必ずブレーキを調整しておこう
ブレーキ調整はベイトリールの基本です。しっかりとブレーキ調整を行うことはライントラブルの抑制に繋がるため必ず覚えておくべきポイントになります。ベイトリールのブレーキは「メカニカルブレーキ」「メインブレーキ」の2種類に分かれているのでそれぞれの調整方法を事前に押さえておきましょう!
メカニカルブレーキ
ベイトリールのハンドル側に付いているブレーキでキャップを回すことでスプールの締め込み具合を調整してブレーキをかけます。メカニカルブレーキを緩める過ぎるとスプールがカタつき、スプールの回転率が逆に悪くなってしまったり、ラインが間に挟まったりと様々な弊害が発生するため注意が必要です。
メカニカルブレーキの調整方法
- スプールを横にゆすった時にカタつきがなくなるまでブレーキを締め込んでいきます。
- カタつきがなくなった位置から少しだけブレーキを緩めれば初期調整完了となります。
基本的にはこのセッティングで問題ありませんが、どうしてもバックラッシュが多発してしまう時にはメカニカルブレーキを少しずつ締め込んでいきましょう!しかしメカニカルブレーキのかけすぎは飛距離を殺してしまうことに繋がるため、基本はメインブレーキで調整を行い、それでも処理しきれない時にメカニカルブレーキを再調整するイメージです。
メインブレーキ
メインブレーキはベイトリールの機種によって異なるブレーキが搭載されています。現在主に使われているメインブレーキは「マグネットブレーキ」「遠心ブレーキ」「DCブレーキ」の3つです。
それぞれブレーキの特性は異なりますが、メインブレーキとしての役割は同じになります。最初はブレーキがマックスの状態から始めて、投げている内に少しずつブレーキを落としていくのが良いでしょう。
メインブレーキを徐々に落としていくと少しラインが浮き上がってしまうブレーキポジションが見つかります。その状態から、一段階ブレーキを上げることで最大飛距離でギリギリバックラッシュしないベストなポジションにセッティングすることができるのです。
しかしこのベストなセッティングはルアーによって変わるため、ルアーローテーションをするごとに再度微調整する必要が出てきます。
【初心者必見】ベイトリールの基本的な投げ方を3つご紹介
初心者の方が最初に覚えるべきベイトリールの投げ方をご紹介します。基本的にはオーバーヘッドキャスト・サイドハンドキャスト・ピッチングの3種類です!
オーバーヘッドキャスト
オーバーヘッドキャストは頭上に弧を描くようにして前方に飛ばす投げ方になります。振りかぶる際にルアーの重さをしっかりとロッドに伝えてしならせることが重要です。
オーバーヘッドでルアーが手前に急降下してしまう方は竿のしなりを十分に利用できていない場合が多いです。スイング中のしなりに注目して投げる練習をしてみてください!
1:スプールを抑えてクラッチを下に押し下げます
2:ベイトリールが横向きになるように手首を捻ります
3:ルアーの重みをロッドにしっかりと乗せて投げます
4:ルアーが着水すると同時にスプールを指で抑えます
サイドハンドキャスト
サイドハンドキャストはコンパクトはフォームで手返しよく投げられることが特徴です。狙いが非常に付けやすく狙ったスポットにバシッと決めることができるため、多くのアングラーから重宝される投げ方とも言えるでしょう。バックラッシュが他の投げ方よりも少ないため、ベイトリール初心者であればサイドハンドキャストから練習することをおすすめします。
1:スプールをおさえてクラッチを下に押し下げます
2:サイドに振りかぶってコンパクトにキャストします
3:ルアーが着水すると同時にスプールを指で抑えます
ピッチング
近距離のカバーやストラクチャーに手返し良くルアーを撃ち込んでいく際に使われる投げ方です。手首のスナップだけを使って最低限の力でルアーをピンに落とすことができます。コントロールが付けやすいことや低弾道でルアーを投げられることなど様々なメリットがあるため覚えておくとかなり役に立つ投げ方だと言えるでしょう。
ピッチングをしていく中でルアーの弾道が浮き上がってしまうというケースが多く見受けられます。特に軽いルアーや抵抗の大きいルアーだとその傾向が高く、狙ったスポットに上手く届かないこともあるでしょう。
そんな時には手からルアーを離すタイミングを少し早めてみると浮き上がりが解消されることが多いので試してみてください!
1:手でルアーを持ち、ティップを下に下げます
2:手首を使ってティップを下から上に払うイメージでキャストします
ベイトリールの投げ方が上達するコツは?
ベイトリールの投げ方を練習しているものの「なぜかバックラッシュしてしまう」「飛距離がでない」と嘆く方もいることでしょう。そんな方のためにベイトリールの上達のポイントを解説していきます。
ロッドの反発力
スピニングタックルではビュンと音が出るくらい速くスイングしてもルアーを飛ばすことができましたが、ベイトリールでスイングだけを速くするとバックラッシュの原因になってしまいます。
そのためベイトリールではルアーの重さをしっかりとロッドに乗せてその反発力で飛ばすことが重要なのです。必ずロッドを振りかぶった時のしなりと振り下ろした時のしなりを意識しながら投げる練習をしましょう。
糸巻量
ベイトリール初心者の方がやりがちなこととして糸巻量の少なすぎ・多すぎが見受けられます。糸巻量が少なすぎる場合著しく飛距離が低下してしまい、本来のパフォーマンスを全く発揮できません。逆に糸巻量が多すぎ場合はライントラブルが増える原因となってしまいます。
ベイトリールに慣れている方であればスプールエッジギリギリまでラインを巻くのがベストだと思いますが、ベイトリールの扱いに慣れていない初心者の方であれば、スプールの8割合までラインを巻くのがベストです!
サミング
バックラッシュに最も直結すると言っても過言ではないのがサミングです。基本的にサミングはルアーが着水した時に行いますが、ルアーの飛行中でも軽くサミングをすることによってよりトラブルなくキャスティングすることができます。ルアーの飛行中にラインが少し浮いてしまうという方は飛行中にもサミングを行いましょう!
初心者でもバックラッシュしにくい!キャスティングにおすすめなベイトリール2選
ライントラブルが起こりにくい機能が搭載されている2つのリールをご紹介いたします。どちらのモデルも10,000円後半で買えるハイコスパのベイトリールなので初心者の方にもおすすめです!
【シマノ】SLX DC
低価格でありながらDCブレーキが搭載されたモデルになります。DCブレーキとは設置されたセンターからスプールの回転数を読み取り、バックラッシュしないように自動でブレーキをかけるシステムのことを指します。DCブレーキの強弱は4段階と少なく、セッティングが簡単であることも初心者が使いやすい大きなポイントです。
【ダイワ】タトゥーラsw tv
ダイワ独自のSVスプールが搭載られており、ブレーキを強めればノーサミングで投げることも可能になっています。またスプール径が32mmで自重が190gと軽量であるため、小型プラグからビッグベイトまで幅広いルアーをストレスフリーで投げられるベイトリールだと言えるでしょう。バックラッシュを気にせずに幅広いルアーを使っていきたいと考えている方におすすめのベイトリールです!
ベイトリールの投げ方を会得して様々なルアーを投げてみよう!
今回はベイトリールの基本的な投げ方を3種類紹介しました。ピンポイントにキャストが決まるまでは、オモリを使って投げる練習をするのが良いでしょう!
練習の中でバックラッシュもたくさんすると思いますが、最初の関門だと思って諦めずに続けてみてください。ブレーキ調整と投げ方さえ正しければ必ず上達してピンポイントにキャスティングすることができるようになります!