リールのハンドルの長さによって何が変わる?リール選びのポイント解説!

作成:2020.11.11更新:2021.08.20

リールハンドル

メーカーが公開している、各リールのスペック表の中に「ハンドル長」というものがあります。このハンドルの長さが決め手でリールを購入するという方はあまりいないのかも知れませんが、スペック表記載されているくらいですので、リール選びのヒントにはなりそうです。この記事では、リールにおける「ハンドル長」の意味や、長さによるメリットを解説していきます。

そもそも「ハンドル長」ってなに?

その名の通りハンドルの長さです。シングルハンドルであれば回転軸の付け根からハンドルノブの中心まで、ダブルハンドルであれば、2つのハンドルノブの中心までの長さです。現状、計測方法がメーカーによって異なるといった事はないと考えられます。

シングルハンドルのハンドル長 ダブルハンドルのハンドル長

リールハンドルの長さは糸巻き量に関係するのか?

ハンドルが長いと多く糸を巻けるようなイメージがありますが、残念ながらハンドルによって糸巻き量が変化することはありえません。同じ一回転で糸巻き量が変化する要因は、ハンドルの回転をリール本体の回転に伝達させるギアの比率(ギア比)や、ラインを巻きつけるスプールの太さ(スプール径)の違いであって、ハンドルの長さや形が変わったところで糸巻き量に変化はありません。そのリールにとっては、どんな方法で一回転をさせても、同じ一回転だからです。

リールハンドルの長さにおける影響は?

ではなぜ長いものと短いものがあるのかというと、釣法に合わせたそれぞれのメリットがあるからです。ここではそれぞれの特徴を解説していきます。

長いハンドル(ロングハンドル)のメリット

長いハンドル

まず、長い方が巻き易いという特徴があります。中学校の理科の授業で習った「てこの原理」を思い出して頂ければわかると思いますが、支点と力点の距離が長ければ、作用点が得られる力は大きくなるというものでしたね。リールハンドルにおいても同じ事で、ハンドルの付け根(支点)とハンドルノブ(力点)の距離が長いと、リール本体の回転軸(作用点)に与える力が大きくなるため、軽い力でリールを回転させることができるようになります。その分、早く巻くことができるのが長いハンドルの特徴です。

長いハンドルが有利な釣法

ルアーを高速で巻き上げるアクションが必要な「ジギング」や、深い水深から魚を巻き上げる「ボート釣り」、大型の魚をゴリ巻きで引き寄せる「オフショア」といった釣りで良い働きをしてくれます。

短いハンドルのメリット

短いハンドル

逆にゆっくりと巻く事(スローリトリーブ)が求められる釣法においては、短いハンドルの方が有利となります。動きが細かい分繊細なアクションを加えやすくなったり、ハンドルに伝わる感度が高くなるので、魚のアタリを捉えやすくなります。また、ハンドルが短い分リール自体の重さが軽くなるということもメリットと言えるでしょう。

短いハンドルが有利な釣法

その日の食い付きを考慮しながら、リールの巻き取り速度を細かく調整していくような「メバリング」や「アジング」といったライトなフィッシングなどでは短いハンドルが有利でしょう。

何mmから長いハンドルと言えるのか?

ハンドル長ついては、「何mmからはロングハンドル」という明確な定義はありません。そこで、TsuriCloudで登録をしている全スピニングリールのデータを元に簡単に統計を取ってみました。

平均 中央値 最頻値
59mm 55mm 55mm

※ダイワ・シマノ・アブガルシアのスピニングリールのみ
※ハンドル長が記載されているリールのみ
※ダブルハンドルを除く

中央値・最頻値は55mmという事で、標準偏差を考慮してみると、大体50〜60mm前後のハンドル長であるリールが多いという事がわかりました。考えてみれば、各メーカーが発売しているリールの番手は、2500〜4000番台が多いので、必然的にこの辺りの番手とのバランスが良い50〜60mm前後のハンドル長が多く採用されているという事になりますね。

つまり、50〜60mmを基準として、これよりも長ければ「ロングハンドル」と呼んでも良さそうです。実際、ハンドル長が60mmを超えるリールは、オフショアやサーフ専用のリールである事が多く、逆に50mm以下のリールは2000番台以下のライトフィッシング向けのリールである事がほとんどです。

ちなみに、前述しましたが、ダブルハンドルは計測方法が異なるため、この理屈で考えると60mm以上であってもロングハンドルとは呼べません。シングルハンドルと比較をするのであれば、ダブルハンドル長を2で割った数値(90mmなら45mm)が正値と言えるでしょう。

結論:リール選びにハンドル長は考慮するべきなのか?

正直、ハンドル長のみにこだわってリールを選択するのはあまり宜しくありません。メーカーも、そのリールに最適なハンドルの長さを算出した上での設計なわけですので、ご自身の釣法に合わせた「ギア比」や「糸巻き量」などを優先して考えるべきでしょう。どうしてもハンドルは長い方が良いという方は、ハンドルだけは別途購入したり、サードパーティーの「ゴメクサス」といったカスタムメーカーから最適な物を探した方が良いと思います。

ただ既に購入したいリールが絞り込まれていて、他に比較する箇所が見当たらないといった時は、最後の後押しの決め手として参考にするのは良いかも知れませんね。

この記事を書いた人

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ブラクリ名人
やぎんぐ

 メバル、青物、タチウオ、シーバス、アオリイカ、メバリング、エギング、ライトショアジギング、穴釣り、三浦半島・三崎周辺(神奈川県)、富津市(千葉県)、館山市(千葉県)


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