バス釣りの新釣法「ホバスト」を徹底解説!厳寒期やスレバス攻略にはホバストが超おすすめ!
作成:2022.11.21更新:2023.06.09
目次
最近バス釣りのニュースタイルとして確立した「ホバスト」ですが、厳寒期やハイプレッシャーフィールドでもバスを喰わせやすい釣法となっています。ホバストは移動距離を極限まで抑えたスローなアクションが特徴で、少し難易度が高い釣りと捉えている方も少なくないでしょう。しかしアクションのコツやローリングしやすい専用ワームを知ることでそんな不安を解消することができます。
今回はそんなバス釣りの新釣法である"ホバスト"についてセッティング方法から使い方、適正タックル、おすすめのワームまで徹底的に解説していきます。
最近バス釣りに登場したホバストとは?
ホバストとは「ホバーストローリング」の略称で、水中をふわふわ漂わせながらバスを誘う釣法です。浮いているバスをじっくり誘うことができるためやる気のないタフなバスや厳寒期にも大活躍してくれます。
一般的なホバストは浮力の高いワームにウエイトを加え、ゆっくり沈むようにセッティングすることで、巻きすぎなくてもその場に漂わせるようなアクションが可能になります。
ホバスト・ミドストの違い
ホバストと似ているリグとして「ミドスト」が挙げられますよね。ミドストはジグヘッドにベイトフィッシュ型ワーム付けて、中層で上下にスイミングさせる方法を指します。ホバストと似ているような気がしますが、ホバストではより移動距離を抑えたロールアクションが主軸となるため、スローな展開で"喰わせ"を徹底的に突き詰めるのであればホバスト。テンポよく横の動きに反応するバスを探りたい場合はミドストがおすすめです。
ホバストのセッティング方法
ホバストではアイが曲がったホバスト専用のフックとネイルシンカー、ワームの三種類を用意する必要があります。
①ホバストフックをワーム上部が肉薄になるように真っ直ぐに差し込み、曲がったラインアイのところまで出す
ワームと平行になるように意識してフックを差し込むと、より綺麗にローリングしてくれます。3インチほどのワームであればフックサイズは3番,4インチほどのワームであればフックサイズは2番辺りを選んでいただくのが良いでしょう。
②ネイルシンカーをラインアイの真下に来るように入れ込む
ホバストで使うネイルシンカーはワームが浮いてこないギリギリのウエイトを選んでいただく方がよりスローに漂わせやすくなります。まずは0.3gを基本としてネイルシンカーを選んでいきましょう。
ホバストの正しいアクション方法
ホバストの基本アクションはシェイキングになります。ロッド全体でシェイクするというよりもロッドのしなやかを使ってティップを揺らすようなイメージで行うと良いでしょう。また、ワームを動かすということを意識せずにラインを揺らすようにアクションすることがホバストアクションのコツとなります。
ホバストに最適なタックル選び
ホバストは繊細なアクションが求められるためタックル選びも重要なポイントになってきます。移動距離を極限まで抑えた綺麗なロールを作るためにどんなタックルを選ぶべきなのかを見ていきましょう。
ロッド
ホバストではティップだけを揺らせるような柔らかめのロッドを選ぶ方が圧倒的にローリングさせやすくなってきます。そのためULクラスのティップが柔らかいロッドを選ぶようにしましょう。特にソリッドティップはティップを細かく揺らしやすいためホバストを使う際におすすめです!
リール
ホバストを使う時のリールサイズはバス釣りで一般的に使われる2000~2500番であれば特に問題はありません。ギア比に関しましてはハイギアを選んでいただくのが理想となります。と言いますのもハイギアは遠投先でもワームの情報が掴みやすい点や糸ふけがある状態でもフッキングが素早く行える点でホバストに適していると言えるのです。
ライン
ホバストは繊細なアクションになるため細めのフロロカーボンを使うのが理想です。しかし細すぎるとラインブレイクの可能性も高まっていくため、まずはフロロの4lb辺りから始めてみるのが良いでしょう。
また、飛距離やアタリの取りやすさを重視するのであればPEラインの0.4号を使うのもおすすめです。比重が軽いPEラインではフロロよりもシャローを攻めやすいという利点も存在します。
ホバストにおすすめのワーム
ホバストの動きを演出しやすいワームを厳選してご紹介していきます。ホバストを使っていてアクションに難しさを感じる方はロールさせやすいワームに変えてみるのが良いでしょう!
【レイドジャパン】フィッシュローラー
フィッシュローラーはホバストを軸に開発されたワームです。全ての表面が平たくなっていることで、誰でも簡単にローリングアクションがしやすく設計されています。あまりホバストに慣れていない方はフィッシュローラーが特におすすめです。
また、カラーの中にはフィッシュスキンと呼ばれる魚皮に近いリアルカラーも販売されているため気難しいバスでも口を使わせやすく、ハイプレッシャーフィールドにもおすすめのホバストワームとなっています。
【レイドジャパン】2way
ホバスト特有のローリングアクションはしませんが、シェイクすることで無数に付いている触覚がピリピリと動き、高い存在感を演出してくれます。触覚がフォール時の抵抗となってくれるためより中層をスローに漂わせやすく、食い気のないバスへのアプローチや遠くから寄せてくるような状況にもおすすめできるワームです。
【一誠】ライアミノー
水中で水平姿勢を保ちやすく、ローリングも非常にさせやすいワームとなっています。また、ライアミノーはホバストの弱点となる身切れのしやすさを解消していることもポイントです。「インサートジグヘッド」と呼ばれるフックとシンカーを固定するセッティング法ではネイルシンカーがキーパーの役割を果たしてくれるため、ワームの身切れやズレを格段に減らしてくれています。
【O.S.P】マイラーミノー
ベイトフィッシュに見立てた超リアルなボディプリントによってハイプレッシャーなフィールドでも高い喰わせ力を発揮してくれます。またロールアクション時に発生する鱗の光さながらのフラッシングもマイラーミノーのポイントで、通常のワームには出せない生命感を演出することが可能です。カラーによってフラッシングの強さが異なるため、状況に合わせてフラッシング加減を調整できることもマイラーミノーの利点と言えるでしょう!
【ディスタイル】ヴィローラ
フィネスに特化したメーカーであるディースタイルが手掛けたリアルベイトワームです。丸みのある中空ボディによって安定したロールを生み出すことができます。ヴィローラは2.8~5inchまで幅広いサイズが揃っていることも魅力で、ベイトサイズやアピール力に合わせて使い分けることが可能です!
【フィッシュアロー】フラッシュJ
フラッシングワームのパイオニアとも言えるフラッシュJはホバストでも強いアピール力を発揮してくれます。ワームに内蔵されたアルミホイルインサートによって、ベイトフィッシュが逃げ回る時のぎらつきをリアルに演出し、バスの捕食本能を搔き立てます。バスを遠くから引き付けたい時や逃げ回るベイトフィッシュが目視できる時、濁りが激しい時にはフラッシングが強いフラッシュJのホバストがおすすめです。
【ティムコ】PDLスーパーホバリングフィッシュ
ホバストでの使用を前提として作られた元祖ホバストワームです。ボディのフラッシングやテールの微細なバイブレーションによって、ルアーを寸前で見切られるような気難しいバスにも口を使わせやすくなっています。また、抵抗の大きなピンテールによって移動距離を極限まで抑えたデッドスローなアプローチが得意なワームと言えるでしょう!
ホバストにおすすめのフック
ホバストはバス釣りのリグの中でもワームの身切れやズレが激しいことがデメリットとなります。そのためフィット力・固定力が高いホバストフックを選ぶようにしましょう!
【リューギ】ホバーショット
フックの中間にワームを固定するキーパーが付いており、普通に差し込むだけで外れにくくなります。また、フック自体の強度やバランスも調整されているため、バラシを減らして安全にバスをキャッチャすることができます。
【デコイ】F.F.Hook
フックキーパー・ブラシガードの2つが付いているホバストフックで、カバーやストラクチャーの中にホバストを通すようなシチュエーションでおすすめです。また、ブラシガードを短くカットしてフックキーパーにすることも可能で、よりキープ力を高めるセッティングに変えることもできます。
【フィッシュアロ】スパインフック
ワームの内部を傷つけにくいフックキーパーが付いているため、刺し直しなどでフックを外してもワーム内部がボロボロになることはありません。そのためワーム内部にフラッシング板などが入っているワームにはこちらのフックをおすすめします。また、ホバストのセッティングが苦手で刺し直しが多いという方もワームを傷つけにくいこちらのフックが適任でしょう!
【がまかつ】ソアリンロール
フックにキーパー用の熱収縮チューブが付いており加熱することでワームをホールドしやすくなります。自分でカットや加熱が必要な分、面倒くささはありますが、チューブの途中に切れ込みを入れて複数のキーパーを作ることも可能で、アレンジの幅はかなり広いホバストフックと言えるでしょう!
ホバストはタフフィールドに欠かせないバス釣りの王道に
今回はバス釣りの新釣法である「ホバスト」について徹底的に解説していきました。一見すると難しそうなリグですが、アクションのポイントを掴んで最適なワームを使えば誰でも簡単にホバストを楽しむことができるでしょう。
ホバストはバスを引き付ける力・喰わせる力が強いリグですのでハイプレッシャーフィールドでこれからの新常識となることは間違いありません!ぜひ今回の記事を基にホバストを始めてみてはいかがでしょうか?
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