品名 | ギア比 | 自重 | 最大ドラグ力 | スプール寸法 (径/幅) |
糸巻量 ナイロン |
メーカー希望価格 |
1000H | 7.1 | 200g | 6kg | 34mm/24mm | 16LB-100m,20LB-80m | 54,500円 |
1000HL | 7.1 | 200g | 6kg | 34mm/24mm | 16LB-100m,20LB-80m | 54,500円 |
1000XH | 7.1 | 200g | 6kg | 34mm/24mm | 16LB-100m,20LB-80m | 54,500円 |
1000XHL | 7.1 | 200g | 6kg | 34mm/24mm | 16LB-100m,20LB-80m | 54,500円 |
22ジリオンtwhdの「HD」はヘビーデューティーの略称です。通常のジリオンをよりパワーや耐久性、強度が求められる釣りに特化させたモデルということになります。つまり、ジリオンをよりヘビーバーサタイルに使いたい方に向けて作られたモデルということですね。
22ジリオンtwhdの「TW」はTウイングシステムの略称です。レベルワインダーをT型の機構にすることで、キャストした時に発生するレベルワインダーによる抵抗を軽減してくれます。
MAG-Zブーストは今回の22ジリオンtwhdにも搭載されているスプールで、トラブルレス性を高めつつ、中・重量級のルアーをロングキャストさせやすい仕組みになっています。
ダイワにはSVブーストスプールもありますが、1つの最適解として「近距離~中距離はSVブースト」「中距離~遠距離はMAG-Zブースト」というイメージで使い分けていただくのもおすすめです。
まずは、22ジリオンtwhdの外観から見ていきましょう。見た目は21ジリオンと同様のボディ形状で、握り込みやすいコンパクトなボディとなっています。カラーはマッドブラックと艶のあるブラックの2トーンで構成された派手すぎないデザインで、ハートランドやブラックレーベルなどシンプルロッドとも相性抜群です。
また、やはりどうしても目が行ってしまうのが大口径のハンドルで、22ジリオンtwhdでは100mmのスーパーロングハンドルが標準装備されています。そのため抵抗の大きなリップ付きビッグベイトやマグナムクランクベイトなども楽に巻いていける仕様になっています。加えて、ハンドルノブも通常のバス用ベイトリールとは異なり、丸みを帯びたロングノブを採用しており、パワーが必要な釣りにより対応しやすいこともポイントです。
実際に22ジリオンtwhdを1年間使ってみてわかった使用感を4つの視点に分けて解説していきます。
アルミボディにブラスギアを搭載していることもあり、がっちりした剛性感は感じられますが、この価格帯のシマノリールと比べるとやや劣る感じはありますので、剛性感は若干控えめな印象です。
また、巻き心地に関しては非常に良好で、サラッとした巻き心地に仕上がっているため、リップ付きビッグベイトやマグナムクランクのような抵抗の大きいルアーでも巻きやすくなっています。
22ジリオンtwhdに搭載されたMAG-Zブーストの恩恵もあり、後半に伸びるようなフィーリングを味わえます。特に重量級のルアーではこの後半の爽快感が顕著に表れてきます。
中~重量級のルアーの飛距離に関しては、今回のMAG-Zブーストによって最も強化されている部分と言っても良いでしょう。
22ジリオンtwhdの自重は200gと適度な重量感を残しているため、操作性や軽快感に若干の不安がありましたが、アクションのやりにくさや腕の疲れなどは実釣でほとんど感じないほどでした。
やはり、21ジリオンから続く、コンパクトでパーミングのしやすいボディが、自重のアドバンテージを打ち消してくれているようです。剛性感と軽快感のバランスはしっかり考え抜かれている感じがしますね。
MAG-ZブーストはSVスプールとは異なり、遠心力が弱まるキャストの中盤~後半にかけては、ブレーキが弱まります。そのため、遠心力が高まるキャストの前半はトラブルが起こりにくい仕組みになっていると実感しました。
ただし、大型ルアーになるとキャスト中にバランスを崩したり、風が吹いたりすることでキャスト後半にラインが浮くこともありましたので、後半は若干気を使ってサミングする必要があります。
22ジリオンtwhdでは剛性感の高いボディとロングハンドルの恩恵もあり、ビッグベイトやマグナムベイト、クランクベイト、スピナーベイトなどの抵抗の高い重量級ルアーを巻くスタイルに最適です。
また、フロッグやカバー撃ちといったカバーゲームにも非常にオススメできるベイトリールとなっています。最適なルアーウエイトは10g以上であり、中、重量級のルアーを快適に扱うことができるヘビーバーサタイルなリールです。
上記でも少しお伝えしましたが、こちらの2機種は共通のフレームを使用しています。しかし、コンセプトがまるっきり異なるため、ご自身の使用するルアーウエイトやシチュエーションによって使い分ける必要が出てきます。
21ジリオンsvtwは7~12gの中量級を快適に扱うことが可能で、近距離から遠距離までレスポンスよく扱えるバーサタイル性が魅力です。
一方で22ジリオンtwhdは10g~の重量級のルアーを得意とし、そのウエイト条件にプラスしてパワフルな釣りやコンスタントに遠投していくような釣りに向いています。そのため、バーサタイル性を取るのであれば21ジリオンsvtw,パワーゲームの専門性が欲しい方は22ジリオンtwhdを選ぶようにしましょう。
21ジリオンsv twについてより詳しく知りたい方は、以下の記事で徹底インプレしていますので合わせてご覧ください!
Amazon|シマノ 22バンタム
シマノからリリースされた22バンタムは、22ジリオンtwhdと用途が重なるモデルとなっており、この2機種で迷われている方も多いでしょう。
両機種とも触ってみた感想として「ロングディスタンス能力・トラブルレス性の22ジリオンtwhd」と「剛性感・フィーリングの22バンタム」だと感じました。剛性感やキャストフィーリング、巻き心地などのフィーリング面では、やはり『コアソリッドボディ×MGLスプールⅢ』の恩恵を受けているバンタムの方がより際立っています。
アングラーによる向き不向きも大きいと思いますが、ご自身がどんな部分に重点を置いて釣りをしたいか?によって22ジリオンtwhdと22バンタムを選ぶのが良いでしょう。
今回はダイワからリリースされた22ジリオンtwhdについてインプレしてきました。21ジリオンの特徴であるコンパクト性や剛性感は残しつつ、パワーゲームに対応しやすい工夫を随所に施しているため、ヘビーバーサタイルに使いたい方との相性は抜群になっています。
ビッグベイトやビッククランク、スピナーベイトなどの高抵抗なルアーはもちろん、フロッグやラバージグ、テキサスリグなどのカバーゲームにも最適です。
バーサタイル性が高いベイトリールというわけではありませんが、パワーが必要な釣りをする際には驚異的な力を発揮してくれるリールになりますので、自分のスタイルと合わせて検討していただくのが良いでしょう!
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