シマノ・ゾディアスをロックフィッシュに活用するメリットとおすすめセッティング
作成:2020.07.07更新:2021.08.20
目次
シマノ ゾディアスはコストパフォーマンスの高さがコンセプト
ゾディアスは2015年に初心者から中級者をメインターゲットにシマノからリリースされたバスロッド。世界シェアまでも見据えたハイコストパフォーマンスロッドとして人気があり、バス以外にも様々な釣りで活用することができます。番手の多さもさることながらハイパワーX搭載のブランクスやCI4+を使ったリールシートといったスペックの高さは、国内外で活躍するトーナメントアングラーも使用するほどです。2020年にはこれまで上位機種にしか搭載されていなかったカーボンモノコックグリップを搭載し待望のモデルチェンジになりました。ブランクスの軽量化もされコストパフォーマンスの高さに磨きがかかっています。
ゾディアスをロックフィッシュで使うメリット
ゾディアスは大手メーカーからリリースされているバスロッドのなかでもロックフィッシュに適したメリットがいくつかあります。バスロッドでロックフィッシュを手軽に楽しみたい方はもちろん、ロックフィッシュのゲーム性を高め、細分化して釣りを楽しみたい中級者から上級者にもおすすめのアイテムです。
圧倒的なコストパフォーマンスの高さ
ゾディアスは実売価格で15,000円程度と入手しやすい価格でありながら、上位機種に迫る機能が搭載されています。ハイパワーXやCI4+といったシマノの上位機種の定番テクノロジーはもちろん、2020年からはカーボンモノコックグリップが搭載され、フィッシングショーでは大きな話題を集めました。カーボンモノコックグリップは感度と軽量化を大幅にアップするシマノのテクノロジーでバスロッドやソルトゲームロッドの上位機種で採用されています。シマノのロックフィッシュロッドではカーボンモノコックグリップの搭載モデルがラインナップされていないので、カーボンモノコックグリップの恩恵を手軽に感じたい方にもおすすめのロッドです。
バスロッドならではの豊富なラインナップ
ゾディアスの魅力はバスロッドならではのラインナップの豊富さです。ゾディアスは様々なシチュエーション、扱うルアーによってタックルを使い分けるというバスフィッシングの特徴から15機種を超えるラインナップが用意されています。現代のバスフィッシングではベイトとスピニングという2つのカテゴリがあり、ルアーウエイトやラインの太さによって使い分けをするのがスタンダードになっています。ゾディアスはベイト、スピニングそれぞれの中でもさらにロッドが細分化され、長さや硬さはもちろん、軽量ルアーを扱うベイトフィネスロッド、汎用性の高いバーサタイルロッド、ハードルアーを扱いやすい巻き物ロッドのように特徴の違うロッドが多数あります。ゾディアスのラインナップの中にはロックフィッシュに適したモデルがあり、それぞれ釣りの種類に合ったロッドを選ぶことでルアーを適切に扱い、釣果アップにつなげることができます。
ロックフィッシュに最適なファーストテーパー
ゾディアスをロックフィッシュに流用するメリットの1つにファーストテーパーを中心に設計されたロッドが多いことがあります。ルアーロッドは先端が曲がる「先調子」、先端から3分の2程度が曲がる「胴調子」、中心が曲がる「本調子」があります。一般的にロックフィッシングに向いているロッドは「先調子」と言われ、「ファーストテーパー」と呼ばれています。
ゾディアスはバーサタイルカテゴリーのほとんどがファーストテーパーかエキストラファーストテーパーとなっています。ロックフィッシュは激しい沈み根やストラクチャーに付いていることが多いので、先端が曲がるファーストテーパーのロッドでアタリをとり、強さのあるベリーからバットでファイトするのがセオリーになっています。ファーストテーパーのロッドはルアーの操作性が良く扱いやすいメリットもあるので初級者や中級者も安心です。
携帯性が良い2ピースモデルも多数
ゾディアスは持ち運びに便利なセンターカット2ピースもラインナップされています。バスロッドは6〜7ft前後の短めのロッドが多いため、各メーカーの人気アイテムは1ピースロッドが多い傾向があります。1ピースロッドは仕舞寸法が長くなってしまうため、車での移動が多いロックフィッシュでは使い勝手の悪い印象を持たれがちです。ゾディアスは2ピースモデルが豊富にラインナップされているので、ロックフィッシュといったソルトゲームにも手軽に流用できるロッドだと言えます。
ゾディアスのラインナップの中でロックフィッシュにおすすめのアイテム
ゾディアスのラインナップの中でロックフィッシュにおすすめの3機種をピックアップしました。豊富なラインナップのあるゾディアスのなかで、ロッド選びに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。ロッドに合わせた適切なタックルセッティングをすることで、ゾディアスの性能をよりロックフィッシュで引き出すことができます。
シマノ ゾディアス 172H-2
バスフィッシングではカバー撃ちやフロッグゲームといった強い釣りを想定してリリースされているベイトロッド。パワーが強いため大型を狙った本格的なロックフィッシュシーンにもハマるロッドです。
おすすめのターゲット:アイナメ
ロックフィッシュでは激しい沈み根、敷石、根固めブロック、消波ブロックなどラインブレイクの可能性が高いフィールドを強気に攻めるのに適したロッドです。きついストラクチャーの周りにはグッドコンディションのアイナメが潜んでいることが多く、H表記の強いロッドで強引にファイトすることでロックフィッシュの醍醐味も味わえます。
おすすめのシチュエーション:ハードストラクチャーでのパワーファイト
172H-2は18g~28g程度のヘビーウエイト系テキサスリグにボリュームのあるクロー系やホッグ系ワームを組み合わせるのがおすすめ。バットパワーを活かして根固めブロックや消波ブロックの隙間を積極的に攻めましょう。ベイトリールには強引ファイトを想定してパワーがあり巻き取り量が多いエクストラハイギアモデルをチョイス、ラインはフロロカーボンの14lb~20lbをセッティングするがおすすめです。アクションはロッドの硬さを利用したスピードのあるリフト&フォールでリアクションバイトを狙ってみましょう。
おすすめタックルセッティング
- ロッド: シマノゾディアス172H-2
- リール: シマノ 13 メタニウムXG
- ライン: サンラインベーシック FC xa016lb
- シンカー: バークレイ スイベルシンカー 18g
- ワーム: ボトムアップ ハリーシュリンプ 4inch
- フック: オーナー 岩礁カウンターロック 2/0
シマノ ゾディアスxa0176M-2
※写真は1610ML
ロングレングスを活かしたバーサタイルロッドとしてリリースされている1本。172H-2に比べると汎用性が高くオープンエリアでベイトロッドを使ったテクニカルな釣りに向いているロッドです。
おすすめのターゲット:アイナメ
ロックフィッシュでは小規模漁港や大型港など港湾での幅広い釣りをこなせるバーサタイルな1本。ワームはもちろん、ハードルアー、近距離、遠距離と20gまでのウエイトであれば幅広く対応することができます。7.6ftの長さを活かしたロングキャストで広範囲を探ることができ、足場の高い堤防でも安心してルアーを扱いロックフィッシュとファイトできます。
おすすめのシチュエーション:堤防の足元、壁際の近距離戦
176M-2はテキサスリグ、フリーリグ、ラバージグ、チャターベイト、スピナーベイト、バイブレーション、ミノープラグといったアイナメを狙う豊富なルアーを扱うことができます。足元に駆け上がるブレイクや沈んでいる飛び根の周辺を丁寧に探るならハイギアのリールに8~10lbのフロロカーボンラインをセットし、10~14gのテキサスリグと小さめのホッグ系ワームでスローにボトムを探ってみましょう。堤防の壁際では10g程度のテキサスリグとピンテールワームで縦に細かく探るのも有効です。
おすすめタックル
- ロッド: シマノゾディアス176M-2
- リール: シマノ SLX MGL HG
- ライン: シーガー フロロマイスター 10lb
- シンカー: ジャングルジム ビーンズシンカー14g
- ワーム: ジャングルジム ハラペコ 2.3inch
- フック: デコイ キロフック#4
シマノ ゾディアス270M-2
※写真は268ML-2
ロングレングスを活かしたバーサタイルスピニングロッド。バスフィッシングではメジャーレイクや広大な野池を想定したロングロッドになっており、ソルトゲームにも流用しやすいおすすめのアイテムです。
おすすめのターゲット:ソイ類
ソイのナイトゲームでは7ft前後のスピニングロッドが1本あると重宝します。270M-2はジグヘッドを中心にテキサスリグ、小型のハードプラグ、バイブレーションなど1本で幅広く対応することができます。横方向にルアーをスイミングさせる釣りではレギュラーファーストのテーパーがその威力を発揮し、魚のアタリを捉え確実なフッキングまで持ち込むことができます。
おすすめのシチュエーション:繊細なレンジコントロールとスイミング
※写真は268ML-2
270M-2には5g前後のライトウエイトから14g程度のミドルウエイトまでをカバーするためにリールは2500番かC3000番のハイギアリールをセットします。ラインはPEの0.6号をメインにラインに8lbのフロロカーボンリーダーがおすすめ。ラインやリーダーは細すぎるとラインブレイクの可能性が高くなり太すぎるとルアーのコントロールが難しくなるので、絶妙なバランスでの調整を意識しましょう。ルアーは10gのジグヘッドとシャッドテールワームが定番です。表層、中層、低層とレンジを刻みながらスイミングで広範囲探り、反応があるレンジを見つけたらそのレンジを中心に探ると立て続けにヒットすることも珍しくありません。また、ソイ類だけではなく堤防の壁際に潜みベイトフィッシュを捕食しているアイナメを7~10g程度のジグヘッド+ピンテールワームで細かくアクションさせて狙うのにも適しています。
おすすめタックル
- ロッド: シマノゾディアス 270M-2
- リール: シマノ ストラディックCI4+ C3000HG
- ライン: シマノ ピットブル8 xa00.6号
- リーダー: シーガー フロロショックリーダー 8lb
- ルアー: ノリーズ レイダウンミノーディープ ジャストワカサギ
ゾディアスからレベルアップしたい方におすすめのロッドはずばりエクスプライド!
シマノバスロッドシリーズの中で、ゾディアスの1つ上のランクにカテゴライズされるのが「エクスプライド」です。ゾディアス同様に番手が多く、それぞれの釣りに特化したロッドがラインナップされています。ゾディアスに比べると、マニアックで特殊な釣りに対応できる番手も存在し、ゾディアスで自分の釣りの方向性が見えてきたらエクスプライドの尖った番手を入手して楽しんでみるのもおすすめです。
シマノ エクスプライド 1610M-2
エクスプライドのラインナップの中では扱えるルアーが幅広いミドルバーサタイルモデル。ロックフィッシュシーンで近年人気を集めている、ハードルアーの巻物の扱いに長けており、ミノー、クランクベイト、ブレードベイトといった豊富なルアーでロックフィッシュを狙うことができます。Mクラスのパワーがあるため足元や壁際の近距離戦にも活用しましょう。
ゾディアスで細分化したロックフィッシュを楽しもう!
2020年にリニューアルされたゾディアスはコストパフォーマンスがさらに向上し、ロックフィッシュに流用するためにも抜群のロッドです。特に、ベイトロッドでロックフィッシュを狙ってみたいけど何を買っていいかわからないという方にはコスパもよく扱いやすいアイテムになります。バスやロックフィッシュ以外にも様々な釣りに活用できるので、エキスパートアングラーのサブロッドとしても面白そうです。リニューアルしたゾディアスは追加機種の発売も予想されるため、おすすめの機種を参考に自分だけのタックルセッティングでロックフィッシュを楽しみましょう。