目指せ50センチオーバー!オオモンハタを狙って釣るにはこんなルアーがおすすめ!

作成:2021.09.15更新:2021.09.15

須崎沖で釣れた47センチのオオモンハタ

オオモンハタの生態

ハタ類の一種であるオオモンハタですが、カサゴやアカハタといった他のハタ類とは少し性格が異なります。ハタ類というよりはどちらかというとヒラスズキに近いような特徴的な性質を持つオオモンハタですが、その性格を理解してゲームを組み立てていけば狙って釣れる確率が大幅にアップします。まずはオオモンハタの生態を知りましょう。

岩礁帯の絡む砂地を好む

一般的にロックフィッシュと言えばゴツゴツとした岩礁帯で釣りをするイメージが強いかと思います。アカハタやキジハタなどはその傾向が強いですが、オオモンハタはそれプラス「砂地」のエリアというのがキーポイントとなります。特にボトムの地質が砂地から岩場に変わるその境目は非常によいポイントと言えます。またサーフにシモリが点在していたり、消波ブロックがあるようなポイントも有望です。大型の個体は地質の変わり目の1番いい場所にいる傾向がありますので、このようなポイントは絶対に見逃さないようにしましょう。

雑食性だが魚食性が強い

多くのハタ類は主に甲殻類(カニやエビ)などボトムに生息するものを好んで捕食しています。根に隠れて獲物がきたら捕食するタイプが多いですが、オオモンハタは小魚も積極的に追い回して捕食することが多い魚です。普段はボトムに定位してネンブツダイやベラなどを捕食していますが、カタクチイワシやキビナゴなどの群れを見つけるとボトムから離れてベイトを追い回します。その為オオモンハタを釣るにはベイトフィッシュを見つけることが大きなキーポイントとなります。

他のハタ類よりも遊泳力が高い

魚食性の強いオオモンハタはベイトフィッシュについて群れで回遊する傾向があります。時にはベイトとなるイワシやキビナゴなどを追って、ボトムから10m以上も上まで浮上して捕食します。マハタも魚食性が強い魚ですが、追ってきてもせいぜい3mほどです。オオモンハタは他のハタ類よりも大きな尾鰭を持っている為泳ぐスピードはとても速く、ヒットした後に激しく首を振りながらファイトする様はまるで青物のようです。遊泳力が高いのでランディング直前まで抵抗しますので、最後まで気を抜かないようにしましょう。

オオモンハタを狙って釣れるルアーとは

バイブレーション、メタルジグなどのハードルアー

ポイントに入ったら、まずハードルアーで活性の高い個体を探しましょう。ハードルアーにはソフトルアーとは違った「波動の強さ」があります。ボディーが硬い分、水中で発する波動の強さはソフトルアーの比ではありません。ベイトを探してフィーディングに入っている魚をサーチするにはぴったりです。遠くからも魚を寄せる波動の強さがありますが、逆にプレッシャーがかかった状態ではなかなか釣果に繋がりにくいこともあります。その為マズメ時や最初にポイントに入った時のサーチベイトとして使うのが良いでしょう。

バイブレーション

グリーンゴールドのバイブレーション

シーバスや青物でも使用されることの多いバイブレーションは、遊泳力の高いオオモンハタ狙いにはもってこいのハードルアーです。キャストしたらボトムを取って一定のレンジまで探り、アタリがなければ再度ボトムまで落とし込みます。ここで重要なのはオオモンハタがバイトしてくる深さを探ることです。ボトムからハンドル何回転でアタリがあるかを探せばオオモンハタのバイトゾーンを見つける事ができます。この深さはハードルアーだけでなく、その後にジグヘッドワームを使う時にも必要になる情報なのでしっかりと探るようにしましょう。

メタルジグ

タングステン製のメタルジグ

ショア、オフショア問わず広範囲に探れる優れもののメタルジグ、特にSLJ用のタダ巻きで泳ぐタイプのメタルジグはオオモンハタを釣るのに有効なルアーです。こちらはボートから深めの水深をバーチカルに狙うのに適していて、ただ巻きをメインに誘っていきます。時折ストップやフォールを交えてやると反応が良い時もあることを頭に入れておいてください。リアフックにブレードを装着するとより効果的です。

ソフトルアーはシャッドテールやピンテールのジグヘッドリグ一択!

スイミングの展開がほとんどのオオモンハタゲームでは、ソフトルアーはフッキング率の良いジグヘッドリグにしましょう。他のロックフィッシュを狙う時とは違い、ボトムタッチの回数が極端に少なくなるので根掛かりもほとんどありません。ワームはその時のベイトのシルエットを意識してチョイスすると良いでしょう。ワームのカラーは海域やベイト、その時の水の色によって釣れるカラーが違ってきます。「赤金」「黒金」「クリア系」「グロー系」辺りは持っていて間違いないでしょう。またオオモンハタを狙いたい場合は必ずブレードチューンをしましょう。

シャッドテールは強波動

バルト4インチのジグヘッドリグ

活性の高い時や広範囲に探りたい場合はシャッドテールの出番です。ソフトボディーでありながらテールが激しく動いて水をかき乱すので、魚を寄せる力があり優秀なワームです。ボディーにリブのついているタイプのシャッドテールはより強波動で、オオモンハタ狙いの主軸となるワームです。ボディーの形状はストレートなものから扁平なものなどもありますが、その時のベイトのシルエットに合わせると良いでしょう。カタクチイワシやキビナゴがいるときはストレート、アジやネンブツダイやベラがいるところでは扁平形状のワームがおすすめです。

スレているなと感じた時はピンテール

デスアダー6インチのジグヘッドリグ

魚が確実についているポイントや活性が低い時、魚がスレていると感じたらピンテールワームの出番です。シャッドテールに比べて魚を寄せる力は見劣りしますが、本物のベイトライクな波動は厳しい状況下で使うとその真価を発揮してくれます。アタリはあるけどショートバイトだったり、ここぞというポイントで反応が薄い時にはピンテールを使うと魚の反応が得られることもあります。シャッドテール一辺倒で攻めるのではなく、いろいろなワームをローテーションすると魚の目先を変えられて良いです。

オオモンハタを釣る為の探り方やルアーアクション

須崎沖で釣れた40センチのオオモンハタ

まずはキャストして広範囲を探ろう

活発にベイトフィッシュを追い回すオオモンハタは、ピンポイントで根についているわけではありません。なのでできるだけ広範囲にキャストして手返し良くサーチすることが重要です。他の釣り人の邪魔にならない範囲内で、できるだけ自分の目の前を扇状に幅広く探ることが重要です。また船から狙う場合にはキャストできるゾーンの広いミヨシが有利で、潮の流れを意識して潮上にキャストするようにしましょう。

ボトムから10m程度までの範囲を広く探ろう

まずルアーをキャストしたら一旦ボトムをとり、着底したらルアーを巻き上げます。この時にリールのハンドルを何回転巻いたかを必ず数えておきましょう。目安としては15~25回転くらいを探るイメージで巻きアタリのあるレンジを探します。アタリのあった回転数×自分のリールの巻き取り長でおおよそのヒットレンジがわかります。オオモンハタ狙いのスイミングの釣りにおいて、これが最も重要な要素です。ボートロックフィッシュの場合には魚探にベイトの反応がある深さを意識し、その深さより5mほど多めに巻き上げましょう。とにかく中層を強く意識することが大切です。

前アタリがあっても止めずに巻き続けよう

オオモンハタが巻き上げ中にバイトしてくる時には、前アタリがあることが多くあります。これはルアーを追尾してバイトしてくるタイラバと同じで、アタリがあっても止めずに巻き続けることが重要です。ここで巻きを止めてしまうと、魚は違和感を感じて追尾を止めることが多いです。前アタリがあったら焦らずに巻き続け、ハンドル5周ほど巻いて本アタリがこなければフォールを入れましょう。そのタイミングでバイトしてきたりすることもあるので、着底までは気を抜かないようにしましょう。

キモはテンションフォール

40センチ以上のオオモンハタのバイトのタイミングは、巻き上げ後のテンションフォールもしくはフリーフォール後に多いように思います。例えば着底後にハンドル20回転ほど巻く→ハンドルを止めて5秒ほどフリーフォール→バイトがなければハンドル5回転ほど巻く→フリーフォールでボトムまで落とす、といった一連の流れで釣りをしていた場合、バイトのタイミングはフリーフォールの時かその後の巻き始め、もしくは最後のフリーフォール中に集中すると思います。勿論巻き上げている途中にバイトがある時もありますが、何かしらの変化を入れた後にはアタリが出やすい傾向があるので、集中してルアーを巻きましょう。

オオモンハタ狙いのタックル

東伊豆でのオフショアロックフィッシュのタックル

大型のオオモンハタのファイトは青物に匹敵するほどパワフルなもので、その為ロッドのパワーはH以上は必須です。長さは自分の行くフィールドにマッチした7ft後半~9ft台くらいのものを選びましょう。ショアからの場合は8ft後半くらい、ボートからの場合には7ft後半くらいが取り回しやすく扱いやすいです。リールはPE1号を200m以上巻ける3000~4000番クラス、ギア比は好みにもよりますが個人的にはノーマルギア(パワーギア)がおすすめです。ロックフィッシュとのファイトはかけてからの突っ込みをいかに往なすかが重要なので、ハイギアよりも巻き上げパワーのあるノーマルギアも方がキャッチ率は高いと思います。

これがあれば間違いなし!オオモンハタを釣るルアー5選

エコギア バルト 4in

ロックフィッシュ狙いのド定番ワームと言えばエコギアのバルトでしょう。扁平形状のボディーは強い波動を生み出し、アジやネンブツダイ、ベラのような平たい魚を捕食している時には無類の強さを誇ります。筆者も最もよく使用するシャッドテールワームですが、これでなければ釣れないといった状況がよくあります。釣りをする海域のメインベイトに関わらず、必ず持っておきたいワームの1つですね。「赤金」、「日本海クリア」はとりあえずボックスに忍ばせておきましょう。

エコギア バルト 4in

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エコギア パワーシャッド 5in

バルトと並ぶエコギアの人気ワームがパワーシャッドです。こちらはフラットフィッシュ狙いの定番ワームですが、当然ロックフィッシュも良く釣れます。少しっ硬めの素材が使用されているので、フグなどが多いポイントでは重宝します。サイズ展開は4in、5in、6inの3種類、その時のベイトサイズによって使い分けましょう。主にカタクチイワシやキビナゴの反応があるポイントではとても有効です。「ナチュラルゴールド」がおすすめカラーです。

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一誠 海太郎 カタクチワーム 4.5in

バスプロ、村上晴彦氏の監修するルアーメーカー「一誠」のソルトルアー部門である「海太郎」ブランドのピンテール系ワームがカタクチワームです。非常にソフトな素材が使用されていて、少し早巻きした時の泳ぎはまさに小魚そのもの。ただしフグなどの外道の多いポイントではすぐにワームがボロボロになってしまうという弱点があります。しかし早巻き時のテールの振り方は素晴らしいの一言に尽きます。最近はタチウオ用のカラーも発売され、グロー系のカラーも充実しました。「シラスレインボー」、「村上シークレットグロー」辺りがあると良いです。

一誠 海太郎 カタクチワーム 4.5in

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DUEL ソリッドバイブ

よくある樹脂製のバイブレーションの中でも中空のものはフォールスピードが遅く手返しがよくありません。またボートからオオモンハタを狙う場合にはソリッドバイブレーションの重さとフォールの速さが大きな武器になります。サイズは75Sか85Sが遠投も効き、テンポ良く魚の反応を探していけるのでおすすめです。「ゴールドグリーン」、「ストライクイワシ」がおすすめです。

DUEL ソリッドバイブ

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TGベイト

言わずと知れた「もはや餌」と呼ばれる爆釣メタルジグです。タングステン素材ゆえのスモールシルエットはベイトが小さい時には最強です。またシルエットが小さいので、潮の速いポイントや40m以深といったボトムが取りづらいシチュエーションでは活躍してくれます。タングステン製のメタルジグは高価なものが多いですが、これでなければ釣れないといったシチュエーションが往々にしてあります。汎用性の高い45gと60gを1つずつ持っているだけでゲーム展開がかなり変わってきます。「グリーンゴールド」「ピンクグロー」は根魚にはめっぽう強いカラーです。

TGベイト

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信じて巻き続けた人だけが報われるオオモンハタゲーム

オフショアで釣れたオオモンハタ

今回ご紹介したオオモンハタ狙いのロックフィッシュゲームは、他のハタ類を狙う場合と比べると圧倒的にボトムタッチの回数が少なくなります。その為アタリの数も少なくやりきることに非常に忍耐力の必要な釣りです。その時の潮の流れや地形、ベイトフィッシュなどを意識し、ただ単純に巻くだけではなくポーズやテンションフォール、ドリフトを交えると良いでしょう。とにかく重要なのはオオモンハタがバイトしてくるレンジを見つけることです。そんな中で自分の投げるルアーを信じて、ひたすら巻き続けた人にのみビッグフィッシュは訪れるでしょう。

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 トラウト(エリア、湖)、青物全般、ロックフィッシュ、シーバス、アオリイカ、ショアジギング、オフショアジギング、エリアトラウト、ウェーディング、ボートロック、エギング、東京湾、東伊豆(静岡県)、房総半島(千葉県)、上越地方(新潟県)、芦ノ湖(神奈川県)、本栖湖(山梨県)


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