なぜ管理釣り場で釣れる人と釣れない人がいるの?こんなテクニックであなたも釣れる人になろう!
作成:2022.01.04更新:2023.04.17
目次
管理釣り場で「釣れる人」と「釣れない人」の違いとは?
管理釣り場で釣りをしていると、「あの人いつもよく釣ってるなぁ」という人を見かけることがあると思います。一方自分はいろいろ試してみてもなかなか釣れないという場合もあります。「釣れる人」は一体なぜ釣れているのか?なぜ釣れ続けられるのか?管理釣り場で「釣れる人」と「釣れない人」の間にはどのような差があるのか検証してみましょう。
その時に釣れるルアーを把握している
管理釣り場には釣れるパターンというものがいくつも存在しています。そのパターンを掴むことができれば短時間に連発することも可能ですが、やはりある程度釣り続けると魚はスレていってしまいます。その日の釣れるパターンをいくつも探りながら、自分の中に引き出しを作っていくことを意識しましょう。
ルアーであったり、カラーであったり、アクション、スピード、様々な要因をまとめ上げて1つずつをパターン化し、1つのルアーで釣れなくなったら次のパターンに移行していきます。勿論一日の中で釣れるルアーやレンジは刻々と変わっていきます。その時々に釣れるルアーを把握することは非常に重要です。
釣り場の地形を把握している
管理釣り場では意外と着目している人が少ないのが地形変化です。プールのようなコンクリートのポンドでない場合には、必ず地形の変化がありそこで水流の変化があります。水の流れというのは人間にとっての空気のようなもので、魚は居心地の良い場所に集まってきます。またそのような場所がいくつもあり、そこを回遊している群れも沢山あります。
自然の湖や川でない管理釣り場に流れなんてあるの?と思われる方も多いかもしれません。しかし管理釣り場にもインレットとアウトレットがあり、絶えず水の流れは発生しているのです。そして地形の変化、例えば入水パイプが1本あるだけで魚の居着く場所になるのです。魚は必ず流れを意識して泳いでいるので、釣り人がそれを意識することで釣果は大きく変わるでしょう。
魚の頭の方向を意識している
水の流れが発生しているということは、必ず魚は流れの上流を向いています。流れのないポイントでは魚の頭の向きがバラバラで、魚のやる気もなくなかなか釣ることが難しいです。魚の頭の向きを意識し、どの方向からルアーをアプローチしていくかを考えましょう。必ず反応の良い方向があります。ポイント選択時にこれを意識するだけでも釣れ具合は変わってきます。
常に考えながら釣りをしている
釣れる人はルアーを巻きながら常に考えながら釣りをしています。魚のアタリの出方からカラーがズレているのかレンジがズレているのかを考え、風が吹いたり日が陰ったりしたららレンジを変えたり、常に釣り場の状況変化に敏感に対応しています。その状況によって微妙にアプローチを変えることで、アタリを出し続けることができます。
釣れない人にありがちなのが「なにも考えずに同じことをずっと繰り返している」というパターンです。確かにそれで釣れ続くこともありますが、毎回それが通用しないのが釣りです。人工的に管理された釣り場とはいえ相手は生き物です。刻々と変わる釣り場の状況にうまくアジャストしましょう。
釣れる為のテクニック・スプーン編
巻きスピードに変化を付ける
特に放流魚に効くことが多いのが、スプーンを巻いている時に速度変化を付けることです。巻いているハンドルを半周~1周だけフッと速くすると、その瞬間スプーンが姿勢を崩してヒラを打ちます。そこで思わず魚が反応して口を使ってしまうのです。
スプーンでの釣りではこのようなリアクションバイトを意識して釣りをすることが重要です。しかしリールで付ける変化は強い部類に入るので、やり過ぎるとあっという間に魚はスレてしまいます。1キャストで1回か多くても2回、ここぞというポイントで変化を入れましょう。このアクションはマッディーなポンドでは比較的効果が長続きしますが、クリアなポンドではよりスレるのが早いので注意が必要です。
ロッドティップを煽ってスプーンの姿勢を意図的に崩す
前述したリールでの巻き速度の変化よりも、少し弱めのアクションとなるのがロッドを使った変化です。リールは一定のスピードで巻きながら、ロッドティップを軽く煽ってスプーンの姿勢を崩します。ロッドを煽る幅は2~3㎝程度で十分です。あまり大きく動かすとレンジから外れてしまうので注意しましょう。
ロッドティップを縦か横にフッと弾くようなイメージです。ロッドを持っている手の人差し指で、グリップをポンっと叩いても同じような効果があります。これを「タップ」と言います。リーリングのアクションよりは弱めですが、やはりやりすぎには注意してください。
スプーンの泳いでいる姿勢を意識する
スプーンを巻いている時に、今スプーンがどんな姿勢で泳いでいるか意識したことはあるでしょうか?スプーンはロッドを構えているポジションで泳ぐ姿勢が変わります。水面に対して少し上げ目に構えるとスプーンが上に引っ張られるので、立ち泳ぎをしながらアクションします。ロッドを水面よりも下げ気味に構えるとスプーンは水平に泳ぎながらアクションします。
基本的には魚の活性が低かったり、魚のレンジが下目の時にはゆっくりと誘える立ち泳ぎが良く、活性が高めの時には水平より下げ気味にロッドを構えた方が追ってきた魚のフッキングは良くなります。下から食い上げてくる時には立ち泳ぎが良いです。
巻き上げ、巻き下げを意識する
養鱒場でペレットを与えられて育った管理釣り場の魚は、横の動きよりも縦の動きに反応しやすいです。巻きながら上下の動きを織り交ぜることで、普通に巻いて釣るよりも魚からのバイトが増えます。上下と言うよりは斜めに巻き上げ、巻き下げをするイメージでスプーンを巻きましょう。
巻き感度の良いリールを使用するとスプーンの受けている水流を感じることができます。その巻き重りを感じられるギリギリの速度と、強く感じる速度を覚えて巻いてみましょう。クリアなポンドだと巻いているルアーが目視できるので、練習にはぴったりです。釣り場や状況によって巻き上げが良い日や巻き下げが良い日があるので、色々と試してみましょう。
釣れる為のテクニック・クランクベイト編
使っているルアーのギリギリ泳ぐ巻きスピードを把握している
これはスプーンでも言えることですが、ルアーにはアクションをする上限と下限の速度があります。巻きスピードが速すぎたらルアーのアクションが破綻し、巻きスピードが遅すぎるとルアーはアクションをしなくなります。この速度の範囲を知ることでルアーの動きを意識的にコントロールすることができます。
使っているルアーの限界速度を把握することはとても重要で、意図的に姿勢を崩したり速度変化をすることで魚に食わせの間を与えたりできます。クランクベイトの場合は徐々に速度を変えたり、一瞬ストップを入れることで魚に口を使わせることができます。変化は入れすぎると逆に魚がスレてしまうので、やりすぎないように注意しましょう。
巻き上げと並行引きを使い分けている
クランクベイトは巻き速度が遅くなるにつれて、ゆっくりと浮上しながら泳ぎます。レンジキープできる速度で巻く釣り方と、ゆっくりと浮上させながら巻く釣り方を織り交ぜることで魚の目先を変えることができます。スプーンの巻き上げ、巻き下げと同じイメージで巻くと良いでしょう。ずっと同じレンジやトレースコースを通すことを避けることで、魚にルアーを見せすぎずスレさせないようにしましょう。
ルアーのトレースするコースを微妙に変えながら釣りをすることは大切で、目の前の魚の活性を維持する為に必要なことです。場所移動しながらポイントを移動するスタイルではあまり意識しなくても良いことですが、あまり移動ができない場合には自分の場所をいかに釣れる状態をキープするかを意識しましょう。
クランクのサイズや動きを使い分ける
釣れるレンジ(タナ)を見つけても、そこに同じルアーをずっと通していれば魚はスレていきます。クランクのカラーチェンジは勿論、シルエットの違いを使い分けてできるだけ魚に飽きられないようにすることが大事です。マイクロクランクとフルサイズのクランクを上手く使い分けるとアタリが長く出続けます。カラーローテーションだけでなくサイズも上手くローテーションすることで、少しでも魚に飽きられないようにしましょう。明らかにアタリの出方が変わります。
またサイズだけでなく動きが違うクランクをローテーションに組み込むと、魚の目先を変えられるのでサシとして入れるのも良いです。サイズ感と動きが変わると魚からのリアクションも変わってきます。
釣れる人がやっている「長く釣れ続くコツ」
ここでは釣り続ける為に釣れる人がやっていることをいくつかご紹介します。ポイントとしては魚の目を飽きさせず、的を絞りすぎずに誤魔化しながら目の前の魚をだまし続けられるか、これを意識しながら釣りをすると変わってくると思います。休日の管理釣り場は場所移動できないことがよくあります。そんな時に同じ場所でどうやって魚を釣り続けられるかを考えてみましょう。
レンジやキャストコースを「散らす」
いくら釣れるパターンを見つけたからと言って、そのパターンをずっと繰り返していては目の前の魚はすぐにスレてしまいます。そうならない為にはルアーの着水点を少しズラしたり、レンジを散らすことが重要です。キャストコースを少し変えて横に散らし、狙うレンジを少し変えて縦に散らす、そうすることで魚の目線をズラして魚の目先を変えることができます。
例えばスプーンでカウント3で釣れている場合、たまにカウント2やカウント4を通してきます。活性の高い魚は少しレンジがズレていても口を使ってくるので、本命のカウント3の魚にプレッシャーを与え続けずに釣れるのです。キャストコースは1mでも左右に散らすだけで十分です。人の多い釣り場では、隣の釣り人とお祭りしないように注意しましょう。
1つのパターンに固執しない
釣り場でのパターンというのは1つではなくいくつも存在しています。もちろんその中でも強いパターンと弱いパターンがありますが、いくら釣れるパターンでもずっと続けているとすぐに魚はスレてしまいます。そのパターンを長続きさせる為には、他のいくつかのパターンと組み合わせて狙うことで、パターンを崩壊させずに釣り続けることができます。
例えばクランクで釣れているパターンがハマっていたとしても、実はボトムでもよく釣れたといったことも良くあります。強いパターンを見つけてそれをゴリ押しし続けると、釣れなくなった時に何をすればいいのかわからなくなってしまいます。そうならない為にも釣れるパターンはいくつか見つけておき、状況変化に柔軟に対応できるようにしましょう。
同じ釣り場に通い続ける
1番の釣り続ける為のコツは、同じ釣り場に通い続けることが1番の近道だと思います。管理釣り場では釣り場によってクセがあります。冬でも表層が釣れやすい釣り場、ミノーが釣れる釣り場、1年を通してボトムが強い釣り場など、ご当地パターンやご当地ルアーと言われるものが存在します。それを把握することで、その時の釣れるルアーやパターンを知ることができます。
また地形や流れなども同じ釣り場に通い続けるとだんだんとわかってきます。そうなってくると釣れる場所や狙うべきポイントなども把握できるので、更なる釣果アップも目指せるでしょう。地形と流れは管理釣り場でも重要な攻略ポイントとなります。常に意識しましょう。
「釣れる人」になるには常にアンテナを張ることが大切
「釣れる人」と言うのは、自分の目の前の釣り座の現状を頭の中でイメージできる人です。ほんの少しの状況の変化にも柔軟に対応し、いかに魚を飽きさせずに釣り続けるかを考えながら釣りをするクセをつけましょう。ロッドやリールから得られる情報で釣り座の現状を把握し、最適な方法でアプローチできるようにすれば必ず「釣れる人」になれるはずです。