【ベイトリール】右利きにはなぜ右巻きをおすすめするのか?ベイトの右巻きにはどんな利点が?

作成:2022.09.27更新:2023.06.09

一般的にベイトリールは右利きなら右巻きから始めるのが良いと言われますが、一体なぜだろうと疑問を持ったことはないでしょうか?イメージ的には利き手である右手でロッドを操作した方がやりやすいし、持ち替えの手間も省けますよね。客観的に見ると右利きは左巻きの方がメリットが多いような気もしますが、プロの方も右巻きを推奨する方が多いようです。

ということで今回は右巻きがおすすめされる理由についてロジカルに解説していきます。この右巻き・左巻き問題はベイトリールを購入する際に必ず現れてくると思いますので、ぜひ理解しておくと良いでしょう。

右利きには右巻きをおすすめする理由

右利きに右巻きをおすすめする理由は大きく分けて3つあります。どれもバス釣りと密接に関わってくる項目になりますので、なぜ右巻きを推奨するのかがよくわかってくるでしょう。

リトリーブ

こちらは皆さんも想像が付きやすいと思いますが、自分の利き手でハンドルを回した方が回しやすいと感じるのは当たり前ですよね。自分の利き手でない方でハンドルを回すとどうしても手首を上手く使えず、肘か肩の力で巻いてしまうことも多いです。

特にスピナーベイトやクランクベイトのような抵抗が大きなルアーを巻く際には右巻きの方が安定して一定の速度でハンドルを回しやすいためルアーのレンジキープが行いやすいと言えるでしょう。

また、カバー撃ちように一定のポイントだけをアプローチしてすぐに回収するような素早い回収が求められる時にも利き手の方がスムーズに回収することができます。

このようにリトリーブに関しては利き手の方が圧倒的にやりやすいと言えるでしょう。しかし長年利き手と逆の手でハンドルを回していたという方は利き手以上にリトリーブに慣れていることも多いため、無理に矯正する必要はないと感じます。

フッキング

一般的に考えると利き手でロッド持ってフッキングする方がやりやすいのではないか?と思う方も多いでしょう。しかし利き手でロッドを持つ場合2つの弊害が表れてきます。

左巻きの弊害①:バイトからフッキングまでに時間がかかる

少し想像しにくいかもしれませんが、左巻きでロッドアクションをしていると段々と自分の中心からタックルが離れて行ってしまうことがあります。そのためバイトがあった際にロッドを自分の中心まで戻し、ラインスラッグを回収してフッキングに至るまでにやや時間がかかってしまうというデメリットが存在するのです。

一方右巻きであれば自分の中心から大きく外れることも少ないためフッキングの準備時間が短く、スムーズにフッキングしやすいと言えるでしょう。

左巻きの弊害②:多様な方向でのフッキングが苦手

通常フッキングは右耳・左耳周辺や腰辺りに持ってきてフッキングするのがスタンダードですよね。この4方向でのフッキングは右巻きの方がやりやすくなってきます。皆さんもロッドを右・左の両方で持って4方向からのフッキングをしてみてください。右ハンドルで合わせた方が変な力を入れずにフッキングすることができるでしょう。

キャスティング

キャスティングにおいても右利き・右巻きの方がキャストが決まりやすく、飛距離も伸びやすいと言えます。特にオーバーヘッドキャストにおいて左ハンドルではハンドル側の重い部分が手の下にくるためキャストがブレやすく、不安定になることがあります。結果として右ハンドルの方がキャストの投げ終わりでピタッと止めやすくなるためキャスティングが決まりやすく、安定した飛距離を出せるというわけです。

利き手とハンドル方向の問題は慣れやキャリアも考慮しよう

これまで右利きに右巻きを推奨する理由についてお伝えしてきましたが、今回の解説にはアングラー自身の"慣れ"や"キャリア"などは全く考慮していません。そのためベイトリールを触れたことがない方であれば上記の解説もフラットな目線で聞くことが可能ですが、既にベイトリールを使いこんでいる方々は自分の慣れやキャリアの部分も考慮しなくてはなりません。

例えるとするとこれまで何十年も左巻きベイトリールを使っていた方に「左巻きは安定してリトリーブがしにくい」と言っても当然納得してもらえないでしょう。このようにロジックでは正しいこともアングラーの腕やこれまでの経験次第では全く感じ方が変わってきます。そのため右巻き・左巻きを考える時にはこれまでの経験や慣れも考慮して決めていただくのが良いでしょう。

初ベイトリールを選ぶなら右利きの方は右巻きから始めるのがおすすめ

やはり釣りの基本となるキャスティング・リトリーブ・フッキングに関してのやり易さを考えると右利きの方は右巻きからベイトリールをスタートするのが無難だと感じますね。基本的なスタイルで釣りをやり込んでいく方が結果的に上達のスピードも速いですし、その分魚をキャッチャできる確率も上がってきます。

もちろん人それぞれやりやすいハンドル方向は違うと思いますが、より多くの方にマッチしやすい右巻きのベイトリールから始めていただくのが良いでしょう。

ベイトリールの右・左巻き問題は最終的に自分の判断

今回は右利きにはなぜ右巻きをおすすめするのかについて解説していきました。"右利きには右巻き"とはごく一般的に言われていることですが、紐解いていくと非常に理にかなっていることがわかりますよね。とは言っても左巻きにも手返しや操作感などの利点が存在します。右巻き・左巻きそれぞれの利点や欠点をしっかりと考慮した上で自分に合ったハンドル方向を選んでみましょう。

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この記事を書いた人

バス釣り一筋丸10年
木村玄

 バス、たまにうなぎ、巻物、サイトフィッシング、フィネス、霞ヶ浦・北浦 野池・川・ダム(茨城県)

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