ベイトリールの糸巻き量はどう決める?最適な糸巻き量で飛距離や使いやすさを最大化しよう!

作成:2022.08.12更新:2022.08.12

ベイトリールとラインを並べて撮影したもの

ベイトリールの糸巻き量はトラブルレス性や飛距離に大きな影響を与えてしまいます。そのため単純にスプールエッジギリギリまで巻くというよりも自分がどんな釣りをするかによって糸巻き量を変えていく必要があるでしょう!

最近では糸巻き量を適正値の8割で抑える方やハーフラインで使う方も増えており、"ベイトリールは必ず適正値で使う"という概念が崩れつつあります。

そのため、自分の釣りに対して最適な糸巻き量はどれなのか?疑問に思った方も多いでしょう。今回はそんな糸巻き量が多い・少ないことによって一体どんなメリットがあるのか?どんな釣りに向いているのか?を解説していきます。

ベイトリールの適正糸巻き量

ベイトリールのスプールを横から撮影したもの

ベイトリールの適正糸巻き量はカタログから数値で読み取ることが可能です。カタログやプロモーションサイトに掲載されているスペックの中に糸巻き量(lb-m)という項目がありますのでそこで確認することができます。しかし自分が使いたいラインの種類や号数が必ず載っているとは限らないため、スペック表の中に載っていない種類・号数の糸巻き量を知りたいという方にはシマノ公式ホームページにある「糸巻き量計算ツール」がおすすめです。ベイトリールのカタログ値と使いたいラインの値を入力するだけで適正糸巻き量を割り出すことができます。

また、目視でベイトリールの適正糸巻き量を読み取ることも可能です。ベイトリールではスプールエッジの少し下(1mm)まで巻くことが適正糸巻き量になっています。つまりスプールの横面が1mm程度見えている状態がコンスタントに高い飛距離が出しやすく、最もベースとなる糸巻き量です!

ベイトリールは用途によって糸巻き量を調整することも重要

ベイトタックルを手に持った写真

ベイトリールでは何を投げるのか?どこで釣りをするのか?によって糸巻き量を変えていくのがおすすめです。小規模野池のように近距離を探っていく釣りであれば糸巻幾量を減らしてトラブルレス性を高めたセッティングにするという選択肢もありますし、広大なフィールドで中距離・遠距離をメインに釣りをするのであればスプールエッジの下までラインを巻くことが適切だと言えます。

また、糸巻き量によって扱いやすいルアーの重さも変わってくるため、自分がベイトリールでどんな釣りをしたいのかを明確にして、それに合わせた糸巻き量にすることが重要です。下記では糸巻き量の多い・少ないによってそれぞれどんなメリットがあるのか?どんな釣りに向いているのか?を解説していきます。

糸巻き量が多いベイトリールのメリット

飛距離が出しやすい

キャスト中のロッドが曲がった写真

糸巻き量が多いとスプール1回転に放出されるラインの量が多くなるため必然的に飛距離が出しやすくなります。またスプール自体が重くなり、遠心力の影響でスプールが回転し続ける作用が強く働くため、力をあまり入れなくても軽い力でルアーを飛ばすことができます。

コンスタントに飛距離を出していく必要がある広大なフィールドでは糸巻き量を適正位置まで巻いて中距離・遠距離のレスポンスを高めることがおすすめです!

常に十分なラインの量で釣りができる

ベイトリールのクラッチを下げた写真

「根掛かりでラインが10mほど減ってしまった」という状況はベイトリールを使っていてもよくありますよね。釣りでは根掛かりや結び変え、ラインブレイクなどで段々とラインが減っていきます。そんな時に糸巻き量が少ないと、十分釣りができるほどの糸巻き量が残らず、巻き替えが必要になってしまうことも少なくありません。

しかし糸巻き量を適正値まで巻いておけば、巻き替えのタイムロスを気にせず釣りをすぐに再開することができます。

糸癖が付きにくい

糸癖が付いたラインを手に持った写真

糸癖は太いラインを巻くベイトリールに起こりやすい現象です。糸癖が強いとティップにラインが絡みやすくなったり、ルアーのアクションに悪い影響を与えたりと様々な弊害が起こります。

特にベイトリールでは糸巻き量が少ないほど糸癖が強く表れるため、適正糸巻き量にすることで糸癖が及ぼす悪影響はかなり軽減されると言えるでしょう!

糸巻き量が少ないベイトリールのメリット

バックラッシュしにくい

バックラッシュはベイトリールを使うには避けて通れない道。ひたすら練習あるのみ!

バックラッシュはルアーに引っ張られるラインの量よりもスプールから放出されるラインの量が上回ることで起こってしまう現象です。しかし糸巻き量が少ないベイトリールではスプール径が小さくなるため、一回転で放出されるラインの量も少なくなるのです。

つまりラインの過度な放出が抑えられえて常にルアーに引っ張られる状態になるため、バックラッシュが激減するということになります。風が強い状況やベイトリールに使い慣れていない方はバックラッシュ対策として糸巻き量を減らすことをおすすめします!

軽いルアーが投げやすい

スモラバをガイドに付けた写真

スプールの重量が重いと初速が低下するため軽いルアーを投げづらくなります。しかし、あえて糸巻き量を減らしてスプールを軽くすることでベイトリールでも軽いルアーを投げやすくすることが可能です。

通常のベイトリールでベイトフィネスのような使用感を実現したいという方は糸巻き量を減らしてみることをおすすめします。しかし、糸巻き量を減らすとルアーが飛びづらくなることからキャスト範囲は近距離、中距離に限定されてしまうことに注意しましょう。

ライン代を節約できる

ナイロンライン

一回に巻くラインの量を削減できるため、ラインのコストが安く抑えられるというメリットも存在します。特に劣化が速いフロロラインでは巻き替えの頻度が多いという方もいるでしょう。そこまで遠投を必要とするシチュエーションが多くなければ、糸巻き量を減らすことでライン代を節約することにも繋がります。

ベイトリール初心者は糸巻き量8割がおすすめ!

ベイトリールに付いたクランクベイトの写真

これまで糸巻き量の多め・少なめでどのような特徴があるのかを解説していきましたが、ベイトリール初心者の方はどのくらいの糸巻き量にするのが良いのでしょうか?

結論としてベイトリールをこれから始める方は適正糸巻き量の8割で抑えることがおすすめです!飛距離は十分に出せますし、それでいてライントラブルも抑えられるちょうど良い糸巻き量だと言えます。まずは糸巻き量8割から始めて、ライントラブルが多いようであればもう少しラインを減らして使ってみるのも良いでしょう!

ベイトリールは糸巻き量で使いやすさが大きく変わる!

ベイトリールとバスを写した写真

今回はベイトリールの糸巻き量の決め方について解説していきました。結論としてベイトリールをオールラウンダーに使いたいのであれば適正糸巻き量で使っていただくのがベストですが、トラブルレス性が欲しい方や軽量ルアーを投げたい方、近距離の釣りが多い方は糸巻き量を減らして使っていただくとより快適に使うことができるでしょう!まずはご自身のベイトリールでどんな釣りをしたいのかを考えてみましょう。

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木村玄

 バス、たまにうなぎ、巻物、サイトフィッシング、フィネス、霞ヶ浦・北浦 野池・川・ダム(茨城県)


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