【エリアトラウト】手軽に遊べるエリアトラウトのおすすめ仕掛けやルアーをご紹介!

作成:2022.07.26更新:2023.04.17

エリアトラウトとは

エリアトラウトとは、一昔前には「管理釣り場」と呼ばれた釣り場のことで、ポンド(池)や川を堰き止めた場所にニジマスやブラウントラウトなどのマス類が定期的に放流されている釣り場のことを言います。交通のアクセスがよい都心からほど近い場所にも釣り場があり、手軽に本格的なルアーフィッシングやフライフィッシングが楽しめるということで人気を博しています。

またエリアトラウト(ルアーフィッシングのできる管理釣り場)の楽しめる釣り場は北は北海道から南は九州の大分や熊本まで、多くの都道府県にあります。エリアトラウトは奥が深くルアーフィッシングの醍醐味が詰まった釣りです。お住いの近くにも管理釣り場はあると思いますので、是非調べて一度行ってみてはいかがでしょうか?

釣り場の特色

水質

エリアトラウトの攻略のカギとなるのか、釣り場の特色です。水質や深さ、広さが変わると使用するルアーの種類や重さ、カラーも全く変わってきます。まずは水質ですが大きく分けてクリア、ステイン、マッディの3種類に分類されます。クリア=澄んでいるな釣り場では魚が泳いでいるのが目視できる一方、マッディ=濁っている釣り場では魚は見えないほどに濁っています。ステインはその中間程度の濁り具合の水質を指します。

水質はクリアになるほど魚の警戒心は強くなる傾向にあり、あまり派手な動きのものよりは大人しめのルアーをよく使います。対して水質がマッディになるほど動きや波動の強いルアーを使うことになります。それは濁っていくほど魚からルアーが見えにくくなっていく為です。カラーもクリアではオリーブやカラシ、茶色などの地味系がメインに、マッディではゴールドや蛍光色、表と裏の色の違う明滅系などがメインになります。勿論魚の活性が高い時にはクリアでも派手なカラーを使用しますが、渋くなってくると水質ごとにカラーに偏りが出てくる傾向にあります。

深さ

釣り場の深さは使用するルアーの重さに関わってきます。深くなればその分重いルアーを使用することが増えてきます。通常の釣り場の深さは2~3mくらいのところが多く、深くなるにつれてボトム(底)の水温が安定しやすくなります。浅い釣り場では水温の変化が激しくなる傾向にあり、夏場などは急激な水温変化をしやすくなります。水源が豊富な釣り場では季節が変わってもそれほど大きな影響は出ませんが、そうでない釣り場が多いのも現実です。近年のエリアゲームでは夏場の高水温期や真冬の極寒期でも攻略できるようなルアーも開発され、一年を通して魚を釣りやすくなってきています。

例えば深さ別の使うスプーンの重さの目安としては、水深2m以内であれば1~1.5g、2~4mであれば1.5~2.5g、それ以上であれば2~4gくらいまでがよく使用されます。エリアトラウトではボトムを取ってから釣りをスタートすることが多いので、まずはボトムがしっかりと取れる重さを使用しましょう。ルアーを投げて着水してから「1、2、3・・・」とカウントしていき、10~12くらいでボトムに着底するくらいの重さのルアーを使うと攻略がしやすくなります。

広さ

釣り場が広くなると当然遠くまでルアーを飛ばした方がよく釣れるようになります。この場合にもルアーの重さが必要になりますが、それ以外にもシルエットの小さいものの方が空気抵抗が少なくなります。広い釣り場ではプレッシャーがかかると沖に魚が溜まりやすくなり、その為に遠投が必要になりますがあまり重すぎるスプーンだとゆっくり引いても動きません。この場合例えば表層を狙いたい時には、重すぎるスプーンだと速すぎて魚からの反応が良くないことがあります。そのような場合には少し重めのトップウォータープラグやクランクベイトを使用するとよいでしょう。

時には遠投ができるとできないとではまったく釣れ方が変わってくるケースもあるので、広い釣り場で釣りをする時にはルアーの手数を多く持っている方が有利になります。ボトムプラグでも通常のものよりも重く作られているHW(ヘビーウェイト)バージョンが発売されているものもあるので、そのようなルアーを有効に活用しましょう。広い釣り場では魚が池を回遊することがあるので釣れる時にはバタバタと釣れますが、釣れない時にはアタリもないといったケースも発生しやすいです。

エリアトラウトで守りたいルール、マナー

釣り座に入る時には両隣の釣り人に一言声をかける

管理釣り場で釣りをする時に平日の空いている時間であればそこまで気にすることはありませんが、休日などは両隣に人がいることが多いと思います。人が1人入れそうなスペースに入れてもらう時には、必ず両隣の釣り人に「間に入らせてもらっていいですか?」などと声を掛けてから釣り座につくようにしましょう。

エリアトラウトでは一つの釣り座で一日釣りをすることは珍しいことではありません。一日釣りをしているとルアーが風に流されて隣の人のところに飛んでしまったり、大物がヒットした時に魚が走り回って周りの人に迷惑をかけてしまうこともあります。そのようなことがあっても、事前に声をかけていれば両隣の釣り人もそれほど嫌な顔をされずに穏便に済むでしょう。声かけはエリアトラウトでは常識的なマナーです。気持ちよく一日釣りをする為に必ず行いましょう。

釣った魚を素手で触らない

マス類というのは非常にデリケートな魚で、人間の手の温度で火傷をしてしまいます。火傷をした魚は火傷した部分にカビが生えてしまい、そこから傷んでしまって最悪の場合には死んでしまうこともあります。そうならない為にも魚が釣れたらラバーネットなどでキャッチし、刺さったフックにだけ触って上手く外してあげましょう。

またラバーネットを使わなくても、フックリリーサーがあれば上手くリリースすることができます。魚が釣れたら手前まで寄せてきて、ロッドの先から1mくらいまで巻きます。ルアーを手が届くくらいのところに来るようにし、リリーサーをルアーまで滑らせてフックにかけたらそのままリリーサーを手前に引きます。これでも外れにくい場合にはロッドを前に突き出すようにすると簡単に外れます。ラバーネットとフックリリーサーはエリアトラウトには必需品ですので、必ず持っていくようにしましょう。これがあるだけで釣りの快適さが大幅にアップします。

レギュレーションを守る

エリアトラウトでは釣り場によって様々なレギュレーションが決められています。例えば使用禁止のルアーであったり、持って帰っていい魚の数や地面に魚をずり上げないようなどといった細かな決まりがあります。これを守らない場合には最悪の場合釣り場スタッフから退場するように言われることもあります。レギュレーションは釣り場のHPや受付などに掲示されているので釣りをする前に必ず確認をしましょう。

多くの人たちと一緒に釣りをすることになるエリアトラウトでは、このようなレギュレーションがなければ成り立ちません。沢山の人たちと気持ちよく釣りができるように、レギュレーションは必ず守るようにしましょう。なにかわからないことがあったら気軽に釣り場スタッフに声をかけるなどのコミュニケーションも大切です。

エリアトラウトで使用する主なルアー

スプーン

エリアトラウトでは数多くの種類のルアーを使用します。その中でも釣りの中心となるルアーがスプーンです。スプーンは基本的にはタダ巻きで使用するルアーで、時折ロッドを軽く煽るなどのアクションを入れたりもします。タダ巻きが基本なだけに簡単に思われるかもしれませんが、スプーンは実に奥が深いルアーなので使い手によって大きく釣果が分かれるルアーです。

スプーンは沈むルアーなので、表層~ボトムまで幅広い層を探ることができる自由度の高いルアーです。自由度が高さ故に釣り人の想像力が試されるルアーでもあります。スプーンの使い方はキャストして任意のレンジ(層)まで沈めたら一定スピードで巻くことがとても大事です。時折小さな変化を入れたりもしますが、基本は何もせずに巻いているだけでも釣れるルアーです。

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クランクベイト

クランクベイトはプラスチック製のルアーで、スプーン同様タダ巻きで釣れるルアーです。プラスチックの浮力がある分スプーンよりもゆっくりと引けるルアーなので、スプーンのスピードにスレてきた魚にもとても効果的です。クランクベイトには「リップ」と呼ばれるベロのようなものがあり、そこで水を受けてブリブリと泳ぐのが特徴です。

クランクベイトには「MR(ミドルランナー)」や「DR(ディープランナー)」などの種類があり、リップの長さが異なりそれぞれに潜るレンジが変わってきます。魚が上ずっている時にはMRタイプでしか釣れないといったケースもありますが、汎用性が高いのはDRタイプです。DRタイプは最初に潜らせることのできるレンジの幅が広い為、ある程度の深さであれば対応できるのが魅力です。

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ミノー

ミノーとは細長く魚のような形をしていて、ロッドを激しく操作してアクションさせるタイプのルアーです。クランクベイトのようにリップがあり、ショートリップのタイプは表層付近であまり潜らせずに使います。ショートリップタイプはブラウントラウトやイワナ、ロックトラウトといった所謂「色物」と呼ばれる魚を狙うのに非常に効果的です。

一方近年のエリアトラウト業界で一世を風靡しているのがロングリップタイプのフローティングミノーです。こちらは「ニジマス特化型」といってもよいくらいのアクションを突き詰められたルアーで、長いリップで一気に潜らせてその後の浮上で魚のバイトを誘います。浮上させるタイミングや長さなどを変えてその日のアタリのアクションを探し出しましょう。

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ボトムプラグ

トラウトプラグの最終兵器ともいえるのがボトムプラグです。ボトムプラグはその名の通りにボトム近辺にいる魚をメインに攻略するルアーで、ルアーのタイプでいうとミノーのような操作系になります。魚はプレッシャーがかかったり水温が変化したりすると、ボトムへと沈みやすくなります。ボトムプラグはそのような魚をリアクションバイトで釣るルアーです。

ボトムプラグの基本的なアクションには、「リフト&フォール」、「ズル引き」、「シェイク」の3種類があります。ボトム用ルアーの種類や形状が変わっても、このアクションはほとんどのボトムプラグで通用するとりあえず覚えておいた方がよいアクションです。状況に応じてルアーやアクションを使い分けましょう。

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おすすめのエリアトラウト用タックル

スプーン用

エリアトラウトではルアーごとにタックルを用意するのが一般的です。勿論1つのタックルでいろいろなことができる場合もありますが、今回はルアーごとに特化したタックルのおすすめスペックをご紹介させていただきます。まずはスプーン用のタックルのスペックです。スプーン用はナイロン、エステル、PEラインと使用するラインの種類が多く最も絞りにくいルアーですが、1年中どんな状況でも使いやすいのはナイロンラインです。ナイロンラインはトラブルが少なく取り扱いもしやすいラインです。伸び率の少ない低伸縮ラインが良いでしょう。

  • 6ft前後のレングスにL~MLクラスの硬さのロッド
  • 2~2.5lbの低伸縮ナイロンライン
  • 1000~2000番のノーマルギアのリール

クランクベイト用

クランクベイト用のタックルは積極的にアワセを入れるというよりは、タックルセッティングで魚を乗せるようなイメージで組むとよいです。クランクベイトにはアタリが強く出ることが多いので、アタリを吸収しつつバラシの少なくなるような組み合わせにしましょう。クランクベイト用のタックルは放流時のスプーンでも使いやすいです。

  • 6ft前後のレングスにUL~Lクラスの硬さのロッド
  • 0.2~0.3号のPEライン
  • 1000~2000番のノーマルギアのリール

ミノー、ボトムプラグ用

操作系であるミノーとボトムプラグは同じタックルでも使いやすく違和感がないと思うので兼用でよいと思います。ルアーをアクションさせやすい張りのあるセッティングがおすすめです。リールの巻取り量は好みもありますができれば多い方がよいと思います。

  • 5ft後半~6ftくらいのレングスにML~Mクラスの硬さのロッド
  • 0.2~0.3号のPEライン
  • 2000番のハイギアのリール

この記事を書いた人

ダイワマニア
YSNO

 トラウト(エリア、湖)、青物全般、ロックフィッシュ、シーバス、アオリイカ、ショアジギング、オフショアジギング、エリアトラウト、ウェーディング、ボートロック、エギング、東京湾、東伊豆(静岡県)、房総半島(千葉県)、上越地方(新潟県)、芦ノ湖(神奈川県)、本栖湖(山梨県)

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