19セルテート LT3000S-CH-DHは巻きの安定しやすいダブルハンドルが標準装備
19セルテート LT3000S-CH-DHの特徴
アルミモノコックボディーの高い剛性感
LTコンセプトになって生まれ変わった19セルテート、そのLIGHT&TOUGHの要となるのがアルミ合金のモノコックボディーでしょう。ワンピースで作られた強固なメタルボディーは、5キロクラスの中型青物とのファイトにも耐えうる高い剛性感で、ファイト時にリールフットが撓むことなく支えてくれる為ハンドリングに負担が掛かりづらくアングラー側に有利に戦えるでしょう。またその特筆すべき軽さは、ライトゲームでも使用できるほどで、休むことなく1日釣りに集中できます。とにかく使っていてストレスを感じないリールです。
マシンカットタフデジギアのパワフルな巻き上げトルク
モノコックボディーの採用により、様々なメリットが生まれました。ボディーの頑丈さや軽さに加えて、ビス止めする必要が無くなったことにより、LTコンセプト以前のリールよりも内部の空間が広くなりました。リール室内の空間が広くなったおかげで、以前のモデルよりもワンサイズ大きなギアを搭載可能になりました。更にデジギアⅡよりも歯面の面積が広くなったマシンカットタフデジギアのパワーも加わり、以前のリールでは考えられないほどの巻き上げトルクが向上しました。
ストッパーレスボディーにより防水性能が大幅にアップ
18イグジストまでは搭載されていた逆転ストッパーですが、完全なる防水性を目指す為に19セルテートからは排除されました。20ソルティガや21ルビアスエアリティ、21セルテートSWでもストッパーレスになっているので、今後のモデルではストッパーレスが主流となるのでしょう。ストッパーが無くなったことにより、メインやピニオンといった主要軌道部への水の侵入が大幅に減り、更なる防水性能のアップに繋がりました。ソルトウォーターでの使用では嬉しいニュースですね。
シリーズ唯一のダブルハンドル仕様
初代04セルテートから見ても、歴代セルテートにダブルハンドルが標準装備されたモデルは未だにありませんでした。19セルテート LT3000S-CH-DHは歴代のセルテートシリーズ唯一のダブルハンドルモデルとなります。今までセルテートをダブルハンドルにカスタムしていた方々には朗報ですね。
PE0.8号200mのシャロースプール
エギングやライトロックでよく使用されるPE0.8号が200m巻けるシャロースプールは、堤防での釣りを楽しくしてくれます。またオフショアの釣りでも、タイラバや流行りのSLJ、ボートロックなどで使用頻度の高い号数です。1台あると色々な釣り物に対応できるスペックです。
19セルテート LT3000S-CH-DHの良い点
大幅な軽量化により、様々な魚種に対応
先代16セルテートの中で、19セルテート LT3000S-CH-DHにスペック的に最も近いのが2510RPE-Hでしょうか。その自重は255gに対し19セルテート LT3000S-CH-DHの自重は220gとなっています。リールが軽くなったことにより、7ft台のロッドともバランスが取りやすくなり、よりライトな釣りにも使いやすくなりました。
ダブルハンドルが標準装備!
通常シングルハンドルのモデルをダブルハンドルの交換しようと思った場合には、別売りのハンドルを購入しなければいけません。ダブルハンドルとなると価格もそこまで安いものはあまりなく、ハンドルのみで1万円前後+ハンドルノブが2つで5,000円前後はするでしょう。それが標準装備されているのはかなりお得だと言えるでしょう。
ダブルハンドルモデルの利点
一定速度のリトリーブが安定しやすい
ダブルハンドルの最大の利点は一定速度のリトリーブが非常に安定して行えることです。シングルハンドルの場合、手前に引く力と奥に押す力を交互にハンドルに伝えなければならない為、慣れるまでは一定の速度でリトリーブをするのは難しいです。その点ダブルハンドルでは重量バランスがセンターにある為、押す力と引く力を意識しやすく一定速度のリトリーブが簡単に行えます。
ナイターの時などにハンドルの掴みそこないしにくい
ナイターで釣りをしている時に、常夜灯のない場所では手元が見づらく、ハンドルを掴みそこなったりした経験はありませんか?ダブルハンドルであれば暗い堤防での釣りでも、ハンドルノブが2つある為掴みそこなうことが減ります。
ダブルハンドルモデルの欠点
ハンドル部分が重くなり、更に全体の重量も増える
ダブルハンドルは当然ハンドル自体の自重が重くなります。ダイワのカスタムパーツメーカーRCSのハンドルで見ても、ダブルハンドル90㎜が19gなのに対しシングルハンドル45㎜が11g。倍までは重くなりませんが、かなりの重量増です。ハンドルの重さが増えるとリール全体の重量も増えます。リールの自重が増えることのメリットは、ロングロッドとの親和性が上がります。しかしそれと引き換えに手元のリールが重くなるとリールの感度が少なからず犠牲になってしまいます。
以外と汎用性の高いスペックはエギングだけではなく巻きの釣りにも
今回ご紹介させていただいた19セルテート LT3000S-CH-DHは、ダブルハンドルモデルなのでエギングをメインに釣りを組み立てる方には当然おすすめのリールなのですが、そのスペックだけを見ると特に港湾部や防波堤でのルアーフィッシングに向いています。ライトラインで楽しむ湾岸シーバス、5g前後のジグヘッドを使用するチニング、最近流行りのロックフィッシュゲームなど、流用できる釣りは数多くあります。また淡水でもバスフィッシングや湖でのトラウトフィッシング、オフショアのタイラバやSLJまでにも全然使いまわせるスペックなので、1台あるとかなり多様な使い道があるバーサタイルモデルと言えるでしょう。良い価格帯のリールを1台買って使い倒したいマルチアングラーの方にはぴったりなモデルですね。