19セルテート LT2500S-XHで湖や本流に潜むネイティブトラウトを狙おう
19セルテート LT2500S-XHの特徴とは
自重はシリーズ最軽量クラスの205g!
歴代セルテートいえば、「頑丈さ」「重厚」といったイメージが強いモデルでした。2018年に発表された「REAL FOUR」に続く新基準「LTコンセプト」により汎用スピニングリールのほとんどが軽量化される流れになりました。勿論セルテートもその流れに乗り、旧モデルと比較して約30~40gという技術革新ともいえるレベルの軽量化が果たされました。19セルテート LT2500S-XHの205gというのは、旧モデルでは1003という最小番手モデルと同等の重量という驚異的な進化を遂げました。リールが軽量化されたことで、長時間キャストを繰り返しても疲労が溜まることなく釣りに集中でき、当然キャストミスなども減るでしょう。ピンポイントの流れや、地形から予測したコースにルアーをキャストし続ける湖や本流のトラウトフィッシングにも向いていますね。また6ft~8ftクラスのロッドとのバランスがよく、できる釣りの幅も広がります。
LT2500番クラスでは最大の巻き取り長87センチ
ランガンを繰り返してどんどんポイントを進んでいく釣りをテンポ良く進めていくには、リールの巻き取り長は非常に重要なファクターとなります。19セルテート LT2500S-XHは、特に朝夕のマズメ時に良さそうなポイントをガンガン攻めていく攻撃的な釣りにぴったりです。本流のようにアップクロスにキャストして釣っていくスタイルにとてもマッチすると思います。また湖での釣りの場合には、岸沿いのブレイクラインに対してミノーを様々なコースで手返し良く通していくにはもってこいです。特に魚のバイトチャンスが集中するフィーディングタイムに、魚にコンタクトできるチャンスを多く作れることは釣果に直結するでしょう。
気難しい魚に口を使わせるライトライン、PE0.8号200mのシャロースプール
19セルテートにも搭載されているロングキャストABSの本領を発揮する為に重要なのが、適切なラインの量をスプールに収めていることです。例えばPE1号200mのスプールに下巻きをして0.8号を巻いても使用には問題ありません。しかしラインの放出角度とチタンリングの関係性を常にベストな状態にキープしておくことで、飛距離がまったく違ってきます。その為のシャロースプール仕様なのです。流れが強い本流や、スレきった止水域の狡猾なトラウトを釣り上げる為にはPE0.8号というのが最もバランスの取れたラインであることは言うまでもありません。
19セルテート LT2500S-XHが活躍するシチュエーション
短いフィーディングタイムを広範囲に探ってチャンスを増やしたい
朝マズメの空が白み始めた時、それまで鏡のようだった湖面が風で波立ち始めた時、トラウトの活性が1日に上がるタイミングというのは決して多くありません。そんなワンチャンスにできるだけ広範囲にストラクチャーやブレイクライン、流れに可能な限り様々なコースにルアーを通したい。そんな時は19セルテート LT2500S-XHの巻き取り長87センチが活かせるでしょう。ミノーのジャーキングやグリグリメソッドでアグレッシブに攻めて、魚とコンタクトできるチャンスを自分から掴みにいきましょう。
沖のライズに的確にルアーを送り込みたい
釣りをしているとブレイクの沖、湖流の効いているラインや流れのぶつかる瀬で不意にライズが起きることもよくありますよね。そのターゲットがベイトなどを捕食するラインまでルアーを送り込みたい、釣り人ならば誰もが思うことだと思います。そんな時には遠投性と強度のバランスのよいPE0.8号をしっかり巻ける、シャロースプール仕様の19セルテート LT2500S-XHであれば手が届くかもしれません。ロングキャストABSの効果を最大限に引き出して他のアングラーの届かない竿抜けポイントまでルアーをアプローチしましょう。
レイクジギングやレイクショアジギングでも活躍します
特に広く水深のある湖ではメタルジグを使うことも有効です。メタルジグを使用するメリットは飛距離と手返しの良さ、そして他のルアーでは出しづらい速いアクションからスローな誘いまで幅広く対応できるところです。レイクジギングではオフショアのスロージギングのようにゆったりとした誘いが有効で、レイクショアジギングでは速いテンポのしゃくり上げからのゆっくりしたロングフォールで食わせの間を作るなど、誘い方のバリエーションも非常に多彩です。ライトラインで速い展開の釣りを展開するには19セルテート LT2500S-XHは非常に相性が良いです。湖でメタルジグを使用しているアングラーは少なくまだまだ開拓の余地の多い釣法なので、他のアングラーに釣果で差を付けられるでしょう。
19セルテート LT2500S-XHが不得意なシチュエーション
アベレージサイズが大きく、岩礁帯が多いようなポイントを攻める場合には、19セルテート LT2500S-XHはあまり向いていないかもしれません。岩礁帯の多いエリアではブラウントラウト、イワナ、レイクトラウトのような魚が多く潜んでおり、特にレイクトラウトはバイトした直後に根魚のように下へ下へ潜るファイトをします。そうなるとLT2500のパワーでは物足りませんし、PE0.8号ではあまりにも頼りない装備といえます。そのようなシチュエーションでは19セルテート LT3000-XHや21ルビアスエアリティ LT4000-CでPE1~1.2号クラスのメインラインにリーダーはフロロカーボン25~30lb程度のラインシステムを使用して狙うことをおすすめします。
19セルテート LT2500S-XHで様々なアプローチをしてビッグワンを狙おう!
今回ご紹介しました19セルテート LT2500S-XHは、ライトラインを使用してテンポの速い釣りを展開するようなスタイルにはぴったりなモデルです。本流の強い流れのピンポイントに潜んでいる狡猾なサクラマス、湖の沖のブレイクラインを回遊しているモンスターレインボー、湖底のワカサギを捕食している70センチに迫るモンスターブラウンや50センチオーバーのランドロックサクラマス、様々なアプローチでまだ見ぬターゲットを狙うアングラーには是非使用してもらいたい1台です。