16 セルテート 3012Hでシーバスやライトショアジギングなどのルアーゲームを楽しもう
質実剛健、ダイワ汎用スピニングリールで最もタフなセルテートシリーズ
ダイワ汎用スピニングリールのモデルの中で、特にルアーアングラーから最も支持を集めるのがセルテートシリーズでしょう。ヘビーデューティーモデルとも言えるその頑丈な作りは、特にソルトルアーアングラーから高い人気を誇っています。16セルテートシリーズとはどのようなリールなのか、良い点と悪い点を見てみましょう。
16セルテートシリーズの良い点
スーパーメタルボディーによる高い剛性感
歴代のセルテートは常にダイワ汎用スピニングリールでタフな状況に最も強いモデルでした。16セルテートシリーズもその例に漏れず、圧倒的な剛性を誇るスーパーメタルボディーが採用されています。スーパーメタルは堅牢なオフショアモデルの頂点であるソルティガシリーズにも使用されているほど高い剛性感を持ち、大物とのファイトでもボディーが撓むことなく余裕を持って対応できます。
マグシールドボールベアリング搭載により、ハードな使用にも耐えうる
16セルテートシリーズはドライブギア部とラインローラーにマグシールドボールベアリングが採用されています。最も水分の侵入しやすい箇所に搭載されることで、内部の防水率は格段に向上しました。ウェーディングや磯などのような海水を被りやすい状況でも、多少リールが濡れても気にせず使用できるので釣れるチャンスが増えるでしょう。
ZAIONエアローターの軽い巻き心地
ZAIONエアローターは最早ダイワスピニングリールの代名詞であり、巻き出しが軽く超軽量ローターのおかげで感度も非常に良くなっています。16セルテートはアルミ製のスプールが使用されていて、他のリールよりもスプール重量は重くなっています。しかしそれを感じさせないほどの巻き感の軽さは筆舌すべきではないでしょうか。
16セルテートシリーズの悪い点
メタルボディーが故に自重が重い
圧倒的な堅牢さを誇るスーパーメタルボディーですが、アルミニウム合金製で頑丈に作られている為、どうしてもリール重量は重くなってしまいます。またスプールも同様にアルミ製なので、細かなブランキングが施されているとはいえエアスプールなどと比べると重いです。その為8ft以下のショートロッドでは手元が持ち重りしていまうので相性はあまり良くありません。ロッドセレクトの際にはうまくバランスのとれるものを選びましょう。
16セルテート 3012Hの特徴
PE1号が300m収まるスプール
16セルテート 3012HのスプールにはPE1.5号が200m収納が可能です。これはPE1号を巻くと、約300m巻けるキャパシティーになります。ショアからの釣りの場合、PEラインは200m巻くことが定番ですが、ライトショアジギングをしている時にキャストした100m先でカツオやマグロがヒットしたら、200mではまずラインが足りません。筆者はショアの釣りでも青物を狙う時は必ず300m巻くようにしています。
ショアからのルアーゲームにぴったりな巻取り長95センチ
シーバスデイゲームやライトショアジギングのようなテンポ良く探っていく釣りや、ランガンスタイルで釣りを展開していく場合には巻取り長はとても重要な要素の1つです。速すぎてはそこにいる魚にうまくアプローチできなかったり、遅すぎると魚にコンタクトできずに終わってしまうことも。巻取り長95センチというのは、テンポ良く探りつつも速すぎず遅すぎずしっかりとサーチできる長さなのです。慣れればナイターのようなスローな釣りにも対応できます。
16セルテート 3012Hに向いている釣り
シーバスゲーム全般
リールのサイズ感的に最もハマりやすいのがシーバスです。港湾部、運河、河川の河口部、干潟のウェーディング、デイゲーム、ナイター、あらゆる状況において16セルテート 3012Hは非常にマッチしたリールだと思います。ルアーの種類も、どのルアーでも違和感なく使用することができます。スーパーメタルボディーの剛性感は、70センチを超えるランカーシーバスを相手にしてもアングラー主導でファイトできます。
堤防からのライトショアジギング
60g程度までのメタルジグをよく使用する、堤防からのライトショアジギングでも16セルテート 3012Hは相性が良いです。PE1号が300m巻けるスプールに青物を相手にしても引けを取らないスーパーメタルボディー、ショアジギングで軽めのジグを扱いやすい巻き取り長、10ftクラスのロングロッドと相性の良い自重等々、全てにおいてとても扱いやすいです。16セルテート 3012Hであれば、離島や沖堤防での青物ゲームを十二分に楽しむことができるでしょう。
16セルテート 3012Hに不向きな釣り
タイラバ、SLJなどのオフショアライトゲーム
まずタイラバやSLJなどでは6ft台のショートロッドを使用することが多く、16セルテート 3012Hの重量ではバランスが良くありません。またどちらの釣りもPE0.8号前後がメインラインとなるので、ラインキャパシティーもミスマッチです。そしてスローな誘いがメインとなる釣りなので、巻取り長95センチではアクションにも相当気を使わなければいけません。タイラバやSLJには、現行のダイワであれば19セルテート LT3000や20ルビアス LT4000-Cなど軽量なノーマルギアモデルが良いでしょう。
16セルテート 3012Hはソルトルアー向けバーサタイルモデル
今回ご紹介した16セルテート 3012Hは、特にショアからのルアーゲームには非常におすすめなモデルと言えるでしょう。自重のあるモデルなので8ft後半~10ftクラスのロングロッドと相性が良く、PE1号~1.5号を使用する釣りにはベストマッチな1台です。1台あればいろいろと使いまわせるバーサタイルモデルなので、様々な魚種をターゲットにしたい方にはぴったりです。替えスプールがあるとより幅広く対応できると思います。