19 ストラディック C2000 SHG

シマノ

19 ストラディック C2000 SHG
定価
¥ 25,500
 価格
¥ 17,600
番手
2000
ギア比
6.1
ドラグ/耐力
3kg
自重
185g
B/R
6/1
巻上長/回転
82cm
ハンドル長
45mm
ナイロン糸巻量
12-125 / 16-100 / 20-75
PE糸巻量
0.6-150 / 0.8-110 / 1-80

狙えるターゲット魚種

搭載の機能・素材

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19ストラディックC2000SHGの特徴

シリーズの中でも1000番サイズのボディを搭載した最小番手クラスとして位置しており、ナイロンライン4lb:100m巻けるラインキャパシティから、エリアトラウトやアジング、メバリングと言ったライトソルトゲームで幅広く活躍する番手です。小柄なボディで扱い易く、またサイズに見合わない耐久性や堅牢感もしっかりと感じることが出来ます。実売価格で1万円台後半となりますが、エントリーモデルのリールと比較するとリールとしての完成度が高く、上位機種に迫る性能を感じることができ、巻き心地が重要になってくるエリアトラウトやアジング、メバリングには特に向いていると思います。

非常に滑らかな巻き心地

今作で最も注目を集めている新技術と言えば何と言っても最上位機種のステラに搭載されている「マイクロモジュールギアⅡ」が搭載されている点でしょう。ギアのノイズを低減させることで感じる巻き心地は、エリアトラウトの様な繊細な釣りには非常に扱い易く、ストレスフリーで釣りをすることが出来ます。リトリーブ中の僅かなスプーンの揺らぎや魚からの反応をいち早く捉えることができ、ハイギアモデルになると特にスプーンの絡み等もいち早く感じることができます。ストラディックCi4+の後継機種となったヴァンフォードと比較すると軽快さは劣る為、好みが分かれるところではありますが、上位機種のステラツインパワーの巻きの性質に近いものがありますので、しっとりとした巻き心地が好きな方には特にオススメできます

スムーズなドラグ性能

ドラグ性能に関して言えば、C3000以下の番手は旧モデルからの新しい技術の搭載ありませんが、変わらずエントリーミドルクラスのリールとしては充分過ぎる性能です、正直に言えばツインパワー等のハイクラスのリールと比較すると劣る感は否めませんが、それでも実釣での使用では問題無く、またエリアトラウトの様な細糸を使用する釣りでもしっかりとドラグが役割を果たしてくれます。先日、55㎝のレインボートラウトを釣った際も、しっかりとドラグが効いてくれた為、バラしやラインブレイク無しで無事キャッチすることが出来ました。

高いライン放出性

ストラディックC2000SHGのアーム

これも前作から引き継がれている点で個人的に非常に好きなポイントですが、ベールアームを開閉した際に従来のモデルや他社品と比較してワイドに開く為、ラインがベールアームに当たり、ガイドに絡む様なトラブルが少なくなりました。初めての人にありがちなキャスト時にベールルアームが返ってしまう現象にも効果がある様に感じます。ワイドオープンとなってもリトリーブをスタートした際にレスポンス良くベールアームが返ってくれますので、非常に扱い易いです。

ネジ込みハンドルの採用

ストラディックC2000SHGのハンドル

前作までは折り畳み式のハンドルでしたが、今作よりネジ込みハンドルが採用されています。これまでの折り畳み式のハンドルはしっかりとセットしてもどこか部品のクリアランスからカチャカチャ音がすることがありましたが、1本のハンドルをネジ込むことでよりダイレクトで滑らかな巻き心地の実現に貢献しています。もちろん折り畳み式と比較し、ハンドルを取り外さなければ持ち運びの際は若干スペースを取りますが、それ以外のメリットが大きい為、個人的にはデメリットとまでは言えず、改良されている機構として好印象です。

旧モデルとの比較

旧モデルの15ストラディックと比較し新たに搭載された技術はC2000番手サイズでは「マイクロモジュールギアⅡ」「サイレントドライブ」「NEW HAGANEギア」「Xプロテクト」「ロングストロークスプール」の5点です。旧技術からのアップグレードを除けば、純粋に追加された技術は「マイクロモジュールギアⅡ」「サイレントドライブ」「ロングストロークスプール」の3点のみです。それぞれ意見はあるかと思いますが、現時点で使用してみての率直な意見としては、巻き心地の向上以外はそこまで大きな進化は無いかなと言うのが正直なところです。元々完成度の高いリールだった為、落胆等はありませんが、ステラに搭載されている技術を搭載したからと言ってステラレベルになるわけではないので、ここの差は明確にあると感じるのが私の意見です。

他機種との比較

まず下位機種のナスキーアルテグラと言ったエントリーモデルと比較すれば、巻き心地や堅牢性などはワンランクアップしているのが明確にわかります。特に巻き心地や部品の組み付け性、耐久性に関して言えば差はあるので、月の釣行回数が多い方や比較的大きい魚を狙う方はストラディックを選択した方が無難です。また上位機種のツインパワーと比較しても、差はあります。特に感じるのはドラグの滑らかさです。C2000番手のリールは過剰な耐久性はそこまで必要ありませんが、ドラグ性能は非常に重要です。細糸で70㎝クラスのトラウトを狙う方やライトソルトでも大きめのアジ、メバルを狙う方はツインパワーや好みによってはヴァンキッシュの方が扱い易く感じると思います。

気になる点

ラインストッパーの掛け難さ

ストラディックC2000SHGのラインストッパー

旧モデルでも感じていましたが、ラインストッパーは依然として掛け難いです。多少はモデルチェンジにより改善された様な痕跡がありますが、もう少しだけ改善してもらいたかったというのが本音です。とは言いつつもこのクラスの番手はそこまで太糸を使うことは少ない為使用はできますが、ダイワの最近のリールにある様な四角いラインストッパーであれば、より使用し易くなると思うので次回のモデルチェンジ時に期待したいところです。

ドラグ音がチープ

この価格帯のリールに求めるところとしては細かいかなと感じることもありますが、ドラグの作動音は気になる点です。ツインパワー等の上位機種と比較すると金属音の高いチープな音がします。エリアトラウトの様な細糸をメインで使用し、ドラグを効かせることが多い釣りでは多少なりとも気になるところです。音がチープなだけでドラグの作動自体はスムーズで実釣には影響はありませんので、過度に気にする点ではありませんが、気になる方は上位機種であるツインパワーを選択した方が無難かも知れません。

向いている釣り

エリアトラウトゲーム

これまでご紹介してきました通り、私自身このストラディックC2000SHGをエリアトラウトメインで使用してきましたが、価格帯から見ると巻き心地やドラグ性能等のリールの基本性能が高く、この釣りに非常にマッチしていると思います。4lbを使用した少し太糸で大型トラウトをメインで狙っていますが、50㎝を超えるような大型サイズとも安心してファイトが出来るボディ剛性をはじめ、何の不安感もなく使用できる点は釣りをする上で圧倒的に有利な点と感じています。

ライトソルトゲーム

エリアトラウトメインで使用しており、まだアジングやメバリングと言ったライトソルトゲームでは使用していませんが、おそらくこれらの釣りでもストラディックC2000SHGが活躍すると思います。一点心配な点は海水での使用によるラインローラーの耐久性ですが、「Xプロテクト」搭載により旧モデルと比較し5倍程耐久性がアップしている様なので、使用後の水洗いだけしっかりすれば問題はないのではないかと思います。

19ストラディックC2000SHGの総評

これまでストラディックC2000SHGのインプレッションをご紹介してきましたが、エリアトラウトやライトソルトゲームの様な繊細な釣りは、リールの好みも分かれることが多いです。今回ご紹介したストラディックシリーズはシマノの中で「コアソリッドシリーズ」に分類され、比較的しっとりとした回転慣性のある巻き心地がある設計ですが、人によってはヴァンフォードヴァンキッシュの様な「クイックレスポンスシリーズ」に分類される軽快で巻き出しの軽いリーディングが好きな方もいるでしょう。どちらのタイプを選んでも正解、不正解はありませんが、このストラディックシリーズは価格帯と性能が高次元で設定されている素晴らしいリールだと感じています。これから釣りを始める方から、エキスパートアングラーのセカンドリールとしても活躍しますので、ぜひ検討してみて下さい。

この記事を書いた人

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価値ある1本を求めて!
モト助

 マグロ類、青物、シーバス、ヒラメ、トラウト類、オフショアジギング、オフショアキャスティング、ショアジギング、サーフフィッシング、ワイルドトラウト、相模湾、房総半島(外房、南房)東京湾奧、中禅寺湖、1級小型船舶免許


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