ビギナーの方にもオススメ!価格と性能を両立させた15ストラディック2500HGSの使用インプレッションをご紹介。
15ストラディック2500HGSの特徴
一般的に2500番ボディはライトめのソルトゲームやバスフィッシング、エギングと汎用性の高い番手として幅広く使用されています。私はライトソルトゲーム、チニング、ワイルドトラウト、バス幅広く使用することが多く、常に車に乗せて、パックロッドと併せて使用してきました。2500番手のサイズ感が非常に使い易く、非常に愛用してきています。手軽さもありながらリールの基本性能が高い為、これから釣りをしっかりと覚えたい方の最初に1台としては、最もオススメできる番手と言えます。
バイオマスターの後継機種
15ストラディックシリーズはバイオマスターシリーズの後継機種として発売され、手軽に手に入る価格帯でありながら巻き心地やドラグ性能をブラッシュアップし、更に使い易いリールとして認知されてきました。特に巻き心地に関しては、それまではツインパワークラス以上のリールでしかハッキリと感じたられなかったシマノ独特のギアがしっかりと嚙み合ったシルキーで重厚感のある巻き心地が再現され、繊細なフィーリングを必要とするエリアトラウトフィッシングなどでも非常に人気の高いリールとして多くのアングラーに愛用されています。
滑らかな巻き心地
私が使用した中でストラディックを初めて使用して最も強く感じた部分がシルキーな巻き心地です。ドライブギアに「HAGANEギア」を搭載した以外に特段、巻き心地に関する新しい技術は搭載されていませんでしたが、手に取って巻いてみると明らかに旧モデルのバイオマスターと比較し滑らかなのを感じました。普段このリールを使用する釣りは、繊細な操作やリーディング等を必要としない釣りなのですが、それでも巻き心地が良いと釣りをしていて非常に気持ちが良く、モチベーションアップに繋がった気がします。
堅牢性の高いボディ
使用していて巻き心地の次に感じた特徴として堅牢性の高いボディである事です。70㎝のシーバスをスレで掛けた際、時間は掛かりましたが、ドラグを出されながらもキャッチすることができ、その後の釣りでもギアのゴロツキやボディの異常など特に無く使用できた為、上位機種のツインパワーに近い堅牢性を感じ、安心してガンガン使用できています。その他にも20g以下のメタルジグを使用したスーパーライトショアジギングでも1年以上使用しましたが、リーディング時の多少のザラつきのみで1度もオーバーホールを出さずに現在も使用できています。ローターが重い為、最初の巻き始めは若干重いですが、その分ガンガン使用でき、特に繊細ではない釣りをされる方にはぴったりです。
ライン放出性の高さ
PEラインを使用しているとライントラブルは付き物です。特に近年のロッドはガイドが小さいものが多く、ライントラブルも多くなってきた様に感じます。このライントラブルのうち、リール起因となるライントラブルについては、バックラッシュやライン放出時にベールアームにラインが触れることでライン放出スピードが減速し、元ガイドに絡むことなどがあるかと思います。15ストラディックシリーズからは、キャスト時のベールアームがよりワイドに開く様になり、元ガイドへの絡み軽減やライン放出性が良くなり、飛距離が少し伸びた気がします。
ドラグノブの掴み易さ
一昔前までは、ドラグは初期設定のみ行い、ファイト中にドラグを調整することはあまり推奨されていませんでした。しかし近年の釣法の多様化や進化からファイト時にドラグを調整することも珍しく無く、魚が弱って来たファイト終盤や皮一枚でギリギリのやり取りをしなければいけないシーンでは、ドラグを積極的に調整します。その際、時にはグローブを付けた状態でドラグノブをつまみ調整することは容易ではなく、掴み易ければ易いに越したことはありません。15ストラディックシリーズのドラグノブは写真の様に深さ、大きさ共にファイト時にも調整し易く、個人的には嬉しいポイントでした。
現行モデル19ストラディックシリーズとの比較
15ストラディック2500HGSをライトソルトやチニングをメインに使用してきましたが、現在はラインキャパシティの観点から同ボディサイズでよりラインキャパシティのある現行モデルの19ストラディックC3000XGを買い足しました。現行品モデルはステラにも搭載されている「マイクロモジュールギアⅡ」等の最新技術が搭載され、表記上はよりブラッシュアップされた仕様になっています。漠然とした比較になりますが、リーディングは滑らかになりましたが、現時点ではその他の点は際立って良くなったとは感じません。個人的には見た目こそ19ストラディックの方が好みですが、性能は大きく大差はないと感じています。
上位機種ツインパワーとの比較
シマノのスピニングリールの中で、コアソリッドシリーズの上位機種に分類されるツインパワーシリーズとの比較ですが、やはり巻き心地やドラグ性能、耐久性共に上位機種には敵いません。リーディングに関して言えば、目をつぶっても明確にわかる程、違います。ですので2500番手以上のもう少しヘビーな釣りをされる方は、ツインパワーシリーズを選択した方が無難です。価格も約2倍程高くなりますが、同技術が搭載されていてもリールの完成度は違いますので、使用用途に応じて選択しましょう。
気になる点
ラインストッパーの掛け難さ
実釣では問題なく快適に使用していますが、ラインストッパーの掛け難さについては、このリールで良い点、悪い点を含めて最も気になった点です。近年ではPEラインを使用することが主流になっており、先には根ズレ防止の為リーダーを使用しますが、太くないリーダーでもラインストッパーに非常に掛け難いです、写真は12ldのナイロンリーダーですが、簡単には掛けられず今ではスプールバンドを使用しています。19ストラディックシリーズでは多少改善されていますが、正直非常に使い難いです。
向いている釣り
バスフィッシング
ご紹介してきた通り2500番と言う番手は、非常に汎用性が高いです。様々な釣りに使用してきましたが、個人的にはバスフィッシングでも非常にフィットしていると感じました。現在はバスフィッシングをやる機会も少ないですが、友人に誘われた際、少々硬めのロッドで重めのスピナーベイトやバイブレーション、撃ちもの系のルアーも扱い易く、バスがヒットしても比較的リールに余裕があります。ベイトリールと比較するとキャスティングが少々難しのが難点ですが、慣れればベイトリールよりピンポイントで入れ易いので是非試してみてください。
ライトソルトゲーム
個人的はこのライトソルトゲーム、とりわけメッキやカマス、サバやイナダと言った小型青物を狙ったスーパーライトショアジギングで頻繁に使用しましたが、最も楽しく釣りが出来ました。特に40㎝クラスのイナダとやり取りする際は、4000番手のリールではゴリ巻き出来てしまうサイズにも関わらず、2500番手ではドラグも出て非常にスリリングなファイトが楽しめます。正直、青物だけに限って言えばラインキャパシティ的にC3000番手の方が向いているかなと感じることもありましたが、カマスやメッキ等幅広くターゲットにする場合がドンピシャな番手だと思います。
チニングゲーム
関西エリアでは人気のターゲットされているクロダイ、キビレを狙うチニングゲームですが、この釣りにも度々ストラディック2500HGSを使用しました。まだ38㎝までのキビレまでしか釣っていませんが、チヌ系の強い突っ込みにも耐え、滑らかにドラグが効いてくれる為、非常に面白い釣りが楽しめます。まだ底ズル引きゲームしか試していませんが、おそらくバイブレーションを使用した巻きの釣りでも問題なく使用できると思います。
ストラディック2500HGSの総評
これまでもご紹介してきた通り、ストラディック2500HGSはライトゲームを主体に非常に汎用性の高いモデルでメインでやる釣り以外にも使いどころが多くあり釣りの幅を広げてくれる一台です。特に近年では魚種や釣法の多様化からメインの釣り以外にも様々な釣りをやる方が増えている様に感じます。そんな流行に最も適した番手であり、またライトタックルで一からキャスティングを学び直したい方にも非常にオススメできますので、手に入れて損はないリールでしょう。