オフショアジギングのベストタックルはこう選ぼう!ターゲット別おすすめタックルを紹介します!

作成:2021.12.23更新:2021.12.23

様々な魚が狙えるオフショアジギング

ブリ、ヒラマサ、カンパチ、マグロなどの青物

オフショアジギングと言えばまず真っ先に青物を狙ったジギングを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?春はヒラマサ、夏~秋はマグロやカンパチ、冬はブリを狙うなど、一年を通して楽しむことができるのが青物ジギングです。ヒットした後の強烈なファイトが青物ジギングの最大の魅力です。

青物ジギングでは時期や水深によってスピニングタックル、ベイトタックルを使い分けると良いでしょう。ブリとヒラマサはスピニングタックル、マグロやカンパチはベイトタックルで釣ることが多いです。スピニングタックルはスピード、ベイトタックルはパワーに分がありますのでうまく使い分けましょう。

マハタやキジハタなどの根魚

マハタやキジハタ、クエといった根魚は大型化するにつれて深いところへ下りて行きます。オフショアであれば10kgを超えるマハタやクエ、60㎝に迫るキジハタを狙うことができるでしょう。ボトム近辺をじっくりと探りたい根魚ジギングでは、ベイトタックルを使ったスロージギングが圧倒的に有利です

ロッドの反発をうまく使い、巻き取り長の少ないベイトタックルならではのスローなアクションで、ハーフピッチやロングフォールなどを織り交ぜてネチネチと誘います。根魚ジギングはフォールにアタリが集中しやすいので、ジグのフォールスピードの遅いベイトタックルの方が良く釣れます。

アカムツやアラなどの中深海の魚

超高級魚として知られるアカムツ(ノドグロ)やアラは中深海と呼ばれる150~300m辺りの水深を狙います。中深海で釣りをする場合は、PE1.2~1.5号を600m以上巻けるラインキャパシティーの多いスロージギング用のベイトタックルが良いでしょう。

ベイトリールはジグのフォール時に常にテンションがかかった状態なので、ラインの入水角度がスピニングタックルとは全く違います。ジグのフォール姿勢やスピードも違ってくるので、スロージギングにはベイトタックルが必須です

オフショアジギングで使用するタックルの特徴

スピニングタックル

魚がベイトフィッシュを活発に追っている時など、速い展開の釣りでは圧倒的にスピニングタックルが有利です。またスピニングリールの方がドラグ性能は優れています。ブリやヒラマサ、サワラ、カツオなどのジギングはスピニングタックルをおすすめします

ロッド

ロッドのパワーは使用する水深やジグの重さによって変わってきます。水深50m以浅のシャローエリアなどでは一般的な3パワー(ジグMAX150g前後)、水深100mまでの海域で釣りをするのであれば4パワー(ジグMAX180~200g前後)あたりのものがおすすめです。長さは6ft前後のものが一般的で、ドテラ流しや潮流の速いエリアではパワー重視で5ft後半の短めのロッド、フォール幅を多めに取りたい場合などジグの操作できる幅を重視したい場合には6ft半ばの長めのロッドが良いでしょう。汎用性の高さを重視するなら6~6’2”辺りがおすすめです。

リール

リールのサイズは使用するラインによって変わってきます。太いラインを使用したい場合は10000番~14000番を使用しますが、通常のオフショアジギングであれば6000~8000番で十分だと思いますギア比はかかる負荷が大きくなるドテラ流しでのジギングや40m以浅のシャローエリアでのヒラマサジギングならパワーギア(ローギア)モデル、30~120m前後まで幅広くやりたいのであればハイギアモデルがおすすめです。通常のオフショアジギングは50mよりも深いところでやることが多いと思うので、悩んだらハイギアモデルで良いと思います。

ライン

メインラインの太さは釣りをする海域の深さや潮流の速さ、船の流し方、魚のサイズによって変わってきます。ラインが太くなると水圧や潮流の影響を受けやすくなりアングラーへの負担が大きくなりますが、強度は増すので大型の魚がかかっても安心してやりとりができます一般的にはメインラインはPE2.5~3号辺りを使っていれば、ある程度どのような水深や船の流し方でも対応できると思います。リーダーはメインの号数×20(メインPE3号の場合は60lbなど)のポンドを使用しましょう。また使用するラインが太くなるとジグの沈みが悪くなるので、それに伴いジグを重くしなければならないことは覚えておきましょう。

ベイトタックル

フォールでのアタリが多い場合や、深い水深で釣りをする為にラインを多めに巻きたい場合にはベイトタックルの出番ですスロージギングは巻き取り量も少なく狭いゾーンをしっかりと探れ、フォールまでの流れをスムーズに熟せるベイトタックル一択でしょう。マグロや大型のカンパチなどの青物を狙ったワンピッチジャークなども、パワーのあるベイトタックルであれば余裕を持ってしっかりとファイトできます。

ロッド

ロッドは青物狙いのジギングもスロージギングも、使用するジグの重さによってパワーが変わってきます。青物狙いのジギングで使うロッドは3~4パワーのロッド、スロージギング用のロッドは水深150mまでであれば2~3パワー辺りがある程度汎用性があって使いやすいと思います。ベイトタックル用のジギングロッドは高反発カーボンを使っているものが多いので、魚とのファイトの時にはあまりロッドを立てすぎないように注意しましょう。ロッドを立てすぎると、最悪折れる場合があります。ベイトタックルの場合にはロッドを下にまっすぐと構えてファイトする「ストレートポンピング」を使ってやり取りしましょう

リール

ベイトリールはダイワでは150~300番、シマノでは1500~3000番を使用します。リールのサイズは使用する水深次第ですが、ベイトタックルは深場で使用することが多いと思うので、メインラインを最低300~400m巻けるラインキャパシティーを持ったサイズがおすすめです。中深海など水深150m以深での釣りの場合は、糸ふけやライントラブルなども考慮して600m以上は巻きたいところです。

ライン

ベイトタックルでの青物狙いのジギングの場合はメインラインPE3~4号にリーダー60~80lb、スロージギングの場合には狙うターゲット次第ですが1.2~2号くらいにリーダー25~40lbくらいが一般的です。しかし釣りをする海域の潮流の状況や水深、狙っているターゲット、船の流し方など様々な要素を考慮してメインラインの太さは決まってきます。実際に釣りをする前には必ず乗る船の船長に、釣りをする水深や、使用するジグの重さ、ラインの太さを確認するようにしましょう

対象魚別おすすめジギングタックル

ブリ、ヒラマサ

ブリやヒラマサ狙いにはスピニングタックルがおすすめです。緩急をつけたワンピッチジャークやジャカジャカ巻きなど、スピーディーなアクションが多い釣りなので、スピニングタックルでテンポ良く攻めましょう。水深によってロッドのパワーを使い分けると良いでしょう。

  • ロッドは6ft前後、ルアーMAX150~180gくらいの3~4パワーのものが良いでしょう。
  • リールはシマノ、ダイワ共にSW機の8000番のハイギアがおすすめです。
  • ラインはPE2~3号にリーダー50~60lbくらいが標準的です。

カンパチ

カンパチを狙ったジギングの場合には、比較的浅い海域での釣りの場合にはスピニングタックル、水深100m以深の深い海域での釣りではパワーのあるベイトタックルがおすすめです。狙う水深によってタックルを変えるのは、浅い海域でのカンパチジギングでは速いアクションに分があり、深い海域では大型が多くラインにかかる水圧が上がる為パワー重視のタックルを選んだ方がよいからです。またカンパチは青物の中でも特に引きの強い魚です。そのパワーに負けないようなロッドをチョイスしましょう。

  • カンパチは速めのアクションを好む為、ロッドは5ft後半~6ft、ルアーMAXは最低でも180~200gの4パワー以上の張りのあるものを選びましょう。
  • リールはスピニングでは8000番のパワーギア、ベイトではダイワは150番シマノは1500番クラスがおすすめです。
  • メインラインはPE3~4号、特に大型が出やすい海域ではPE4号にリーダー80lb以上は欲しいです。

マグロ

マグロジギングのジギングは群れを追って釣る場合や、パヤオのような漁礁で狙うかによってタックルが変わります。マグロは良く走る魚なので、ドラグ性能の良いスピニングタックルを選ぶか、フォールでのバイトが多いのでベイトタックルでアタリを確実に取ることを重視するか、アングラーの好みや攻め方次第だと思います

  • ロッドは5ft後半~6ft、ルアーMAX200g以上の最低4パワー、できれば5パワー以上あった方がよいかもしれません。マグロとのファイトは長期戦になりやすいので、疲れないロッドを選びましょう。
  • スピニングであれば10000~14000番、ベイトであればダイワ300番シマノ3000番クラスのラインキャパシティーの多いリールをおすすめします。ギア比はパワーギアかハイギアがおすすめです。
  • メインラインは3~5号、リーダーは60~100lbが良いでしょう。

マハタ、キジハタ

マハタやキジハタといった根魚ジギングの場合は、アタリのほとんどがフォール中にあります。その為フォール重視のセッティングにできるベイトタックルがおすすめです。最近はフォールスピードを調整できる機能がついているリールもあるので、攻め方の幅も広がりますね。主にスロージギングで狙います。

  • ロッドは浅い海域では1~2パワークラス、深い海域では2~3パワークラスが良いでしょう。キジハタはそれほど深い所にはあまりいませんが、マハタは100m以深にも生息しています。
  • リールはダイワは100~150番、シマノは1000~1500番クラスがおすすめです。
  • ラインはメインPE1.5~2号にリーダー30~40lbが良いでしょう。

クエ

同じ根魚でもクエはパワーのランクが違います。クエを専門で狙う場合には、掛けた後にドラグフルロックでのパワーファイトが待っています。マハタなど他のハタ類を狙うものよりも1~2ランクパワーの上のタックルを用意しなければ、キャッチできる確率は低くなってしまうでしょう。こちらもベイトタックルがおすすめです

  • ロッドは5ft後半と短めのもの、3~4パワーと少し強めのものが良いでしょう。
  • リールはダイワ150番以上、シマノ1500番以上のパワーギアがおすすめです。
  • ラインはメインPE3~4号、リーダーは少し太目の80~100lbで根ずれ対策をしましょう。

アカムツ、アラ

中深海で狙うアカムツやアラはボトムから5~10mほどで釣れることがほとんどです。またフォール時にアタリが多いので、ベイトタックルがおすすめです。中深海の釣りではヒットした後の距離が長いので、途中でバラしてしまうことが多い釣りです。その為ロッドのパワーが強すぎないものを選ぶようにしましょう

  • ロッドはフォール幅の調整がしやすい6ft前後、2~3パワーのものが良いでしょう。
  • リールはダイワ100~150番、シマノは1000~1500番クラスがおすすめです。
  • ラインはメインラインPE1.2~1.5号、リーダーは25~30lbクラスが良いです。

オフショアジギングにはロマンがある

オフショアジギングでは、おかっぱりからは狙えないような魚種や大物を狙えるチャンスが多くあります。また釣れる魚種も多く何が釣れるかわからないという楽しみもあります。鳴りやまないドラグ音に未知なる大物、どこまででも突っ込んでいきそうなファイトは一度ハマったら抜け出せません。最初の敷居が高いと感じる方も多いかもしれませんが、そんな方にこそオフショアジギングの魅力を是非一度味わってみていただきたいと思います。

この記事を書いた人

ダイワマニア
YSNO

 トラウト(エリア、湖)、青物全般、ロックフィッシュ、シーバス、アオリイカ、ショアジギング、オフショアジギング、エリアトラウト、ウェーディング、ボートロック、エギング、東京湾、東伊豆(静岡県)、房総半島(千葉県)、上越地方(新潟県)、芦ノ湖(神奈川県)、本栖湖(山梨県)

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