キハダマグロをジギングで釣ろう!おすすめのタックルやアクション、有効なジグについて徹底解説

作成:2022.06.27更新:2022.06.27

キハダマグロジギングとは

夏が近づいてくる6月ごろから活発になるキハダマグロを狙ったジギングゲームが良い季節になってきます。キハダマグロと言えばキャスティングゲームを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、魚が沈んでいる時はジギングでも狙えます。ジギングでは100~200m前後の水深からキハダマグロとガチンコファイトができるので、釣りの醍醐味である大型魚との真っ向勝負を楽しめます。

時には50キロを超える大型も釣れるキハダマグロジギングは、気難しいクロマグロなどと比べても比較的魚との距離が近くキャッチできる可能性は高い釣りだと言えるでしょう。しかし魚の活性や群れの入り方次第では当然ボウズもありえる釣りなので気は抜けません。状況が良い時は釣れるのですが、足が速い分状況が変わるとマグロはすぐにどこかに行ってしまう為ダメな時も当然あります。マグロ釣りは0か100かの釣りとよく言われるくらいなので心してかかりましょう。

キハダマグロの特性

バイトが多いのはジグがフォールした瞬間

キハダマグロジギングでバイトが多いのがフォールアクションを加えた時です。当然上げのアクションでヒットすることもありますが、割合的にはコンビネーションジャークでのロングフォール中やアクション後再度ジグを落とし込んだ時の方が多い傾向にあります。カンパチ、ヒラマサ、ブリのように上げのアクションのみよりは、上げのアクションに時折ロングフォールを交えたりした方がアタリは出やすくなります。

またロングフォールを主体にしたアクションも有効です。スロージギングのようにロッドを高くシャクり、その後ロッドを落としてジグをフォールさせます。魚の活性によってどちらのアクションが有効になるかはわからないので、上げ+ロングフォールとロングフォールのみ、ショートピッチ+ロングフォールなど色々なアクションを試してみましょう。

ヒットしたらとにかく走る

マグロ系の魚はヒットしたらとにかく走ります。ファーストランは100m以上、セカンドランでも50m以上は走ることがよくあります。ファイト中に一気にこちらに向かって走ってくることもよくあります。テンションが抜けるとバレてしまうので、一気にリールを巻いてフックアウトしないように気を付けましょう。

マグロとのファイトは持久戦になることが多いので、まずはアングラー側の心が折れないことが大事です。ラインを出されてもとにかくハンドルを1回転でも多く巻くという気持ちを忘れないようにしましょう。当然フィジカル的な問題もありますので、筋力や持久力アップの為に日頃から筋肉トレーニングやランニングをするなどの習慣をつけましょう。キハダマグロジギングはスポーツだと思った方が良いと思います。

ベイトのいるレンジの上でバイトしてくることが多い

キハダマグロをジギングで狙う場合には、まずベイトフィッシュのラインが重要になります。遊漁船では船長がベイトフィッシュの反応に対して船を流してくれます。ベイトフィッシュの反応が水深何mにあるかを教えてくれるので、糸ふけ等も考慮して+10mくらいのレンジ(層)までジグを落とします。水深の目安は10mごとに色の変わっているPEラインを使用して見極めましょう。

ベイトフィッシュのレンジの10mほど下からジグをアクションさせ、指示されたレンジよりも20mくらい上まで誘いましょう。ベイトフィッシュのいるレンジの中をフワフワとアクションさせて誘い、上のレンジまで追わせて食わせます。マグロを狙う時はカンパチやヒラマサを狙う時のようにジグをパンパンと飛ばさず、水に馴染ませるようにジグをアクションさせると反応が良いことが多いです。ジグを飛ばしすぎないように意識しましょう。

キハダマグロジギングのおすすめタックル

基本的にはベイトタックルがおすすめ

キハダマグロジギングではパワーのあるベイトタックルが基本的にはおすすめです。スピーディーなアクションが有効な場面もありますので、スピニングタックルも念のため準備しておいた方が良いです。大型のマグロになると突っ込みが激しく、ハイギアでは巻けなくなる場合もあるのでギア比もローギアにするかハイギアにするか悩みどころです。キハダマグロの場合は速いジャークなどをすることも少ないので、巻き取り長よりもパワーを優先したギアを選択する方も多いです。リールのサイズはスピニングリールであれば10000~14000のパワーギア、ベイトリールであればダイワの30番以上、シマノの3000番以上が良いでしょう。

リールに巻くPEラインの太さですが、PE4号を基準に考えると良いと思います。その時釣れているキハダマグロのサイズによってPE3~5号を使い分けるのが最も効率が良いでしょう。狙う水深が深くなると太いPEラインだとアングラーにかかる負担は大きくなります。シャクっていてきつくなってきたら、一番手細いラインに落とすのも手です。ラインは最低300m、できれば400mくらいは巻いておきたいところです。

水深が深いことが多いので、パワーのあるロッドを

キハダマグロジギングでは水深100mよりも深い所を狙うことが多く、使用するジグも最低200gからと重いものを使用します。それに加えてマグロの回遊するレンジは潮流が速い為、ロッドには大きな負荷がかかります。またファイト中にもロッドもパワーが無いとのされてしまってまともに戦えません。ベイトタックルであればストレートポンピングで対応できますが、スピニングタックルでは基本ロッドを立てたファイトになるのでパワー負けしないロッドを選びましょう。

しかしロッドパワーは強すぎてもアングラーの体への負担が大きくなるので、適度な硬さのものを選ぶようにしましょう。使う水深やラインの太さにもよりますが、スピニングロッドは4~5番、ベイトロッドでは4~6番くらいがおすすめです。ベイトロッドは反発の強いスロージギング用のロッドでも良いと思います。アクション、使うラインの太さやジグの重さなどの兼ね合いを考えて選ぶとよいでしょう。また硬いロッドを使うとジグが飛びすぎてしまうので、ジグのアクション時には入力が強くなりすぎないように注意しましょう。

キハダマグロジギングのおすすめジグ

フォールの遅いスロー系のジグは必須

基本的にフォールで食わせることが多くなると思うので、フォールスピードの遅いスロー系のジグは必ず持っていた方がよいでしょう。スロー系のジグは重いウェイトまで幅広くラインナップされているので、選択肢が多くなるのも魅力の1つです。スロー系ジグにはいくつかタイプがあり、幅が広く平べったいタイプやセミロングタイプ、リアウェイトのタイプなど状況によって使い分けられます。平べったい形状のものはフォールスピードが最も遅く、リアウェイトのものは形状によって速いものと遅いものがあります。セミロングタイプのものはフォールスピードもそれなりに遅く万能タイプです。

おすすめのジグの1つめはダイワ ソルティガSLジグ スーパーディープです。ラインナップは230gからなんと800gまであり、幅広い状況に対応できます。キハダマグロジギングで使用しやすいのは230g、260g、290g、330gくらいでしょうか。セミロングタイプなので引き抵抗も少なく、使っていても非常に楽なジグです。アクションはテンションの掛け具合で変わりますが、フォールスピードも適度に遅く使いやすいジグだと思います。価格も他のメーカーのものよりも抑えめに設定されているので、とりあえず1つは持っておきたいジグです。

ダイワ ソルティガSLジグ スーパーディープ

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上げのジギングでも使えるジグはどんな場面でも使える

スロー系ジグのメーカーのジグの中でも、上げの釣りでも使えるジグは発売されています。上げの釣りで使えるジグは基本的に潮抜けが良く、深い水深でも使いやすいものが多いです。フォールスピードも遅い、とまではいきませんが、それなりに間はかせげます。フォールで食わせるというよりはアクションの変化に食わせの間を入れて魚を反応させるイメージです。

おすすめのセミロングタイプのジグはシーフロアコントロール アークです。シーフロアコントロールはスロー系ジグに長けたメーカーですが、セミロングタイプの青物も狙えるジグも多く発売されています。アークは青物から中深海のアカムツまで幅広くカバーできるジグで、上げのアクションは勿論フォールでのアピール力も抜群です。潮抜けもよく二枚潮がきつい時でもアングラー側の負担は少なく済むでしょう。前述したソルティガSLジグよりもフォールスピードは速いので、上げのアクションに反応が良い時に威力を発揮してくれるでしょう。シーフロアコントロールのジグはアーク以外にもアロー、メサイア、メサイアセミロングなどは万能なジグなのでおすすめです。

シーフロアコントロール アーク

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キハダマグロジギングでのジグのアクション

コンビネーションジャーク

キハダマグロジギングでのジグアクションはその時の魚の状況や捕食しているベイトによって変わります。キハダマグロはイワシ、イカ、サンマ、トビウオ、ペンペン(シイラの子供)を捕食しますが、1年を通してのメインベイトとなるのがカタクチイワシです。キハダマグロがベイトを活発に追っている時は速めのアクションに反応が良いこともあるので、まずは上げのアクションを交えたコンビネーションジャークを試してみましょう。

コンビネーションジャークではまず通常のワンピッチジャークを4~6回ほどやります。この時にジグが飛びすぎないように入力の調整をしっかりしましょう。イメージとしてはビシッと飛ばすよりフワッと漂わせるようにシャクります。シャクった後のラインスラッグを弾かないような意識をするとよいでしょう。ワンピッチジャークで魚にアピールした後、ロングフォールを数回入れます。この時も入力が強くなりすぎないように注意が必要です。バイトが出るのはこのロングフォール中が多いので、魚がヒットしたらしっかりとアワセを入れましょう。意識するのはとにかくジグを水に馴染ませ、魚に違和感を与えないようにすることです。

ロングフォール

ロングフォールを主体としたアクションも有効です。上げるスピードは速い方がよい時も遅い方がよい時もありますので、いろいろなスピードを試しましょう。基本的にはロングフォールのみで構成するアクションですが、時折変化をつける為にショートピッチの誘いを入れるのもよいと思います。ロングフォールの時にはフォールスピードが遅いジグをよく使いますが、渋い状況では速いフォールでリアクションバイトを誘うのが有効な時もあるので、1つのジグもこだわらずにいろいろと試した方がよいです。

ロングフォールのアクションをする時はテンポの速いスピニングタックルよりもベイトタックルでじっくりと狙う方がよいでしょう。ロッドを1シャクリしたら下げながらリールのハンドルを1回巻きます。少し速めに誘いたい時は2回巻くのもよいです。合間にポーズを入れたり様々なアクションを組み合わせてマグロを誘いましょう。

全釣り人憧れの魚、マグロを釣ろう!

今回はキハダマグロジギングでのおすすめのアクション、タックル、ジグなどについてご紹介しました。マグロ類では最近はビンチョウマグロのトンボジギングが人気ですが、より大型化するキハダマグロもジギングのターゲットとしてはスリリングです。アベレージサイズも大きく食べても美味しいキハダマグロは、ビッグゲームの入門の釣りとしてぴったりです。例えば関東ではシーズン初期は伊豆諸島までの遠征船になりますが、水温が上がってくると相模湾内にも入ってきて神奈川県の都心近くからでも狙えます。

敷居が高いと思われがちなマグロゲームですが、キハダマグロは誰でも楽しめる身近なターゲットです。釣り人ならば一度は憧れる魚マグロ、その入り口としてキハダマグロジギングは絶好の釣りだと思います。毎回イージーに釣れるような魚ではありませんが、釣り人のロマンが詰まった釣りです。ルアーフィッシングの最高峰とも言えるキハダマグロジギングに是非挑戦してみてください!

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