ヒラマサキャスティングロッドに必要な性能は?初心者にも扱い易いロッドの選び方などをご紹介
作成:2021.09.18更新:2021.09.18
目次
ヒラマサキャスティングロッドに必要な性能
近海オフショアキャスティングビッグゲームにおいて、キハダマグロと並び高い人気を誇るヒラマサキャスティングゲーム。どちらも近しい性能のロッドですが、もちろん2つのターゲット毎に違う特性が必要です。ここでは初心者に向けたヒラマサキャスティングロッドに必要な性能をご紹介して行きます。
プラグを操作し易い扱い易さ
まずヒラマサキャスティングゲームにおいて、トップウォーターに魚を出すに当たって断続的にプラグを操作し、動かす必要があります。この点、アクション間のステイを長めに入れるキハダキャスティングゲームよりルアーのアクションが重視され、警戒心の強いヒラマサはプラグのミスアクションをすると時には一瞬でルアーを見切り、Uターンしてしまうことも良くある話です。初心者の方が最初の一本を購入する場合は、バキバキの硬いロッドよりもプラグを操作し易い比較的ティップが柔らかく、ある程度柔軟性のあるロッドが望ましいです。具体的にはMAXでPE5号までのラインが使用できる強度のロッドがオールシーズン使用できる為、オススメです。
ヒラマサの引きに負けない強靭なパワー
ヒラマサは世界記録として千葉県の外房海域で49.5㎏と言うモンスターサイズが捕獲されており、またヒットしてから一気に根に向かって走る習性の為、これを受け止めるパワーのあるロッドが必要不可欠です。ヒラマサ用と表記されているロッドの中でも、中には10㎏以下のヒラマサをターゲットとした柔らかめのロッドもありますが、最初の一本としてはもう少し強めのロッドが汎用性があります。実際にヒラマサキャスティングゲームを行う場合には、一本のタックルのみではなく、最低2タックルある方が望ましいですが、一本は必ず20㎏クラスのサイズともしっかりとファイトできるロッドをオススメします。
可能であれば軽量なロッドが望ましい
キハダマグロのキャスティングゲームと並び人気のヒラマサキャスティングゲームですが、魚の習性以外にも釣りのスタイルが異なります。まずキハダキャスティングゲームは基本的にナブラ撃ちがメインとなる為、キャスト回数はそこまで多くないです。しかしヒラマサキャスティングゲームは、ヒラマサが居着いているであろう根などのポイントにキャスティングを繰り返し、ヒラマサを誘い出す釣り方がメインになり、一日中キャストすることが殆どです。その為、ロッドにおいても軽量な分だけ、無駄な疲労感が少なく、圧倒的にオススメできます。
初心者におすすめのロッドの長さは?
最近よく耳にするのが、「ロッドは長い方が良い」と言う言葉です。しかし私は初心者の方にこそ自分自身に見合った短めのロッドをオススメしたいです。確かにロングロッドもメリットもあり、上手く扱えばルアーの飛距離は出るなど良い点も充分にあるのですが、その分持ち重りやファイト時のやり取り、取り回しの難しさ、キャスト難易度などデメリットも多くなるのが実情です。また外房などの海域ではアンダーハンドでのキャストがルールとなり、8ft以上のロングロッドでは不慣れな方はデメリットばかりが目立つ様になってしまいます。この為、初心者の方にこそ、7.5ft前後のキャスティングロッドとしては短めのロッドを選び、徐々に慣れていく方が上達への近道だと思います。
キャスティングタックルは最低2本は用意したい
ロッド選びの項目でも少し触れましたが、オフショアキャスティングでヒラマサを狙う場合、最低でも2タックルは船に持ち込みたいです。良く「使用するのは1タックルだから最初は1タックルのみでもいいのでは?」との声を聞きますが、一日中キャスティングを続けているとライントラブルや高切れ、最悪の場合ファイト時にロッドが破損することも考えられます。ロッドの破損とはいかなくてもチャンスタイムにラインブレイクが起こると1タックルのみではチャンスを逃すことも充分にあり得ます。タックルを買う予算が限られているのであれば、購入する予定のタックルよりワンランク落として2タックル揃えることをオススメします。
キハダキャスティングロッドとの併用は可能?
ヒラマサと並びオフショアビッグゲームの人気ターゲットとなるキハダマグロゲームですが、ロッドスペックを見てみると中々近しいものがあり併用できるのでは?と考える方もいるのではないでしょうか。これについてはエキスパートアングラーになれば当然双方のロッドの違いから使い分けたりすることあるかと思いますが、個人的にはヘビー過ぎないロッドであればキハダキャスティングゲームのロッドも併用できると感じています。現に私はキハダ用ロッドでヒラマサキャスティングを行っていますが、問題なく使用できています。どちらかと言えばキハダキャスティングロッドの方が硬く重い為、扱いが難しい点はありますが、体力にある程度自信のある方は、併用しても問題ないと思います。
ガイドの小さいロッドはなるべく避ける
ヒラマサキャスティングでは基本的にPE4~8号クラスの太糸をメインに使用します。ヒラマサキャスティングではルアーの飛距離が重要になってきますが、当然太糸を使用するとラインが重くなる為、ガイド抜けの良い大口径ガイドを採用しているロッドがオススメです。基本的には、ヒラマサキャスティングロッドにおいて小さいガイドを使用しているロッドは少数ですが、それでも一部存在します。小口径ガイドだとノット抜けも悪くなり、飛距離が落ちるばかりかエアノット等のライントラブルも増えてきますので、この点は注意してください。
※第一ガイドまで大口径ガイドであればノット抜けも良くなりライントラブルが軽減します。
ヒラマサキャスティングは扱い易いロッドが一番!
ご紹介してきました通りヒラマサキャスティングは一日中投げ倒し、そしてプラグを操作する為、扱い易いロッドがオススメです。初心者の方にやりがちな失敗としてパワーだけを意識しすぎてバキバキの扱い難いロッドを選択することは絶対に避けて下さい。各メーカーのロッド毎に感触やグリップエンドの長さなどの違いがありますので、ぜひ手に取ってみて最適な一本を見つけて下さい。