細分化されたエリアトラウト用プラグを使い分けてトラウトを釣ろう!おすすめプラグ4選も紹介!

作成:2022.03.09更新:2023.04.17

エリアトラウトで使われるプラスチック製ルアーについて

エリアトラウトで使用されるプラスチックルアー「プラグ」は、近年非常に細分化されてきています。例えばボトム系プラグ1つとっても、バイブレーション系やダートミノー系、ボトムミノー系など多岐にわたる種類があります。トップウォータープラグもポッパー、ペンシルベイト、SSRクランク系など、クランクベイトでもフルサイズクランク、マイクロクランク、ニョロ系クランクとメーカーによって様々な種類のルアーがラインナップされています。今回は細かな種類はさておき、大きな分類でエリアトラウト用プラグの解説や使い方、シーズンごとの攻略法などについてご紹介します。

エリアトラウト用プラグの種類

クランクベイト

浮力を活かしたスローな展開が得意なプラグが「クランクベイト」です。エリアトラウト用プラグとしては昔からあるジャンルで、スプーンで釣れなくなってきたらまず投入したいルアーです。浮力の高い「フルサイズクランク」、30㎜未満のサイズの「マイクロクランク」、湾曲したバナナのようなボディ形状をした「ニョロ系クランク」が一般的によく使われるクランクベイトです。

使い方はまず最初に任意のレンジまで潜らせて、その後ハンドル1回転3~4秒くらいのスピードでタダ巻きをします。アタリが出たら即アワセせず、魚の重みがしっかりと乗ってから巻き合せします。クランクベイトは初心者の方でも扱いやすい、とりあえず持っておきたいプラグの1つです。クランクベイトの詳しい使い方などは、下記の記事でも紹介しています。是非ご覧ください。

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ミノー

ミノーには大きく分けて「トゥイッチ系」と「ハイフローティング系」の2種類があります。トゥイッチ系は渓流で使われるようなミノーと同じようなものが多く、エリアトラウトで使われるものはフォローティングかサスペンドタイプのショートリップのものがメインです。使い方は細かくロッドを煽って、水面直下~30センチくらいを引いてくるイメージです。ブラウントラウトやイワナなどの所謂「色物」と呼ばれる魚種を狙う時によく使います。

ハイフローティング系はグリグリっと潜らせて魚の気を引き、その後の浮上で口を使わせる釣り方です。潜らせ方や浮かせるタイミングなどにコツが必要ですが、タイミングよくハマると面白いように釣れます。こちらはニジマスをメインに、それ以外の色物も狙うことができます。ミノーイングについては、下記の記事でも紹介していますので、よろしければご覧ください。

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ボトム系プラグ

他のルアーで魚からの反応が薄くなったら、ボトム系プラグでボトムを探ってみましょう。ボトム系プラグの様々な種類がありますが、基本的な使い方は「リフト&フォール」、「ダートアクション」、「ボトムシェイク」、「ズル引き」の組み合わせです。例えばボトムバイブレーションの場合には、最初にリフト&フォールで魚にアピールし、その後ボトムシェイクに移行してそこで口を使わせるなどの使い方をします。

当然1つだけのアクションも食う時はありますが、見切られずに釣る為にはアクションを複合した方が魚が口を使いやすくなります。魚は一定の動きに一瞬の変化が入った瞬間に、反射的に口を使うことがよくあります。違うアクションに移行した直後はバイトが出やすいので、注意してアタリを見逃さないようにしましょう。

トップウォータープラグ

釣りをしている時に日が陰ったり夕方近くなると、一斉にユスリカなどの羽虫がハッチ(羽化)し始めることがあります。この羽虫が魚達の大好物で、ハッチが始まると水面から飛び出したりして捕食します。こうなるとトップウォータープラグの独壇場です。浮いているプラグに何度も魚がアタックしてくる様子は、見ているだけでもとても楽しいです。

トップウォータープラグの使い方は、まず魚がライズしている近くにルアーをキャストして、着水後に10秒ほどステイします。目安としてはルアーが着水した時の波紋が消えるくらいです。この瞬間が1番バイトが集中しやすいです。その後は「ストップ&ゴー」か「ドッグウォーク」で少しルアーを動かし、その後また5~7秒ほどステイします。バイトしてくるのはステイの瞬間なので、必ずアクションの間にはルアーをしっかりと止めましょう。

シーズン別プラグ攻略法

春シーズン(3~5月)

春は魚が表層を意識し始め、水温が上がるにつれて魚のバイトゾーンは表層~中層が中心になります。魚のアタリが速くなり、スプーンではショートバイトが増えるシーズンです。このような場合にはスローに引けるクランクベイトでしっかりと見せて食わせるか、浮いている魚をミノーのハイフロート釣法でリアクションの釣りをすると釣果が安定しやすくなります。春は水面での羽虫のハッチが多い季節なので、表層をいかに攻略するかがキーとなります。

3月のシーズン初期は水温が安定しづらく、1つのパターンでは攻略が難しいので、一辺倒な釣りにならないようにしましょう。その後水温が安定した4月~水温が更に上がる5月は表層でのクランクやトップウォータープラグで安定した釣果が得られるようになってくるでしょう。

夏シーズン(6~8月)

夏シーズン開始の6月はまだ表層がメインとなりますが、さらに水温が上がるのつれて魚はボトムへと移行し始めます。7月からの盛夏には表水温が20℃を超え、クローズする釣り場も多くなります。河川から水を引いているエリアなどはまだまだ釣りはできますが、ボトムをいかに攻略するかがキーになるでしょう。

ボトム中心の釣りになる為、いかに手数を多く魚を飽きさせずに釣り続けるかがキーになります。またクリアなポンドではミノーを使ったリアクションの釣りも有効です。日が陰って一気に魚が水面に浮くこともよくあるので、トップウォータープラグも持っておきたいところです。

秋シーズン(9~11月)

初秋のまだ水温の高い時期には夏のパターンを引きずり、ボトム中心の組み立てが有効です。その後水温が下がり始めるにつれて、中層でのクランクベイトが安定して釣れるようになってくるでしょう。ボトムパターンとクランクベイトを上手く組み合わせて、その時々の釣り場の状況にマッチさせていきましょう。シーズン中~終盤になってくると水温もある程度安定してきて、本格的にエリアトラウトシーズンの到来となります。

水温変化の激しいシーズンなので魚のレンジが安定しづらい時期でもあります。中層でのクランクベイトのタナも頻繁に変わるので、釣りをしながらこまめにタナを探りましょう。クランクベイトでの反応がなくなったらすぐにボトムに切り替えてみるなど、臨機応変な対応が求められます。

冬シーズン(12~2月)

水温が一桁台となり、魚が活発にルアーを追い始める時期になります。釣り方的には秋シーズンと同様に中層のクランクベイトとボトムでのパターンが中心となります。そして更にシーズンが進み水温が下がると、魚は水温の安定しやすいボトムに溜まり始めます。こうなるとボトムプラグ中心の釣りがまた強くなります。

厳寒期には魚の動きも遅くなり、ルアーを追う距離も短くなってきます。ゆっくりネチネチと探る釣り、もしくはリアクションの釣りで数を伸ばしましょう。ボトムルアーでのズル引きやボトムシェイクなどが有効です。またルアーのシルエットも小さいほうが良い場合などもあるので、手数は多く持っていた方が有利になります。

各プラグごとのおすすめタックル

クランクベイト用タックル

クランクベイト用のタックルは使い手によって好みが大きく分かれます。特に巻くスピードによって適したラインが変わってくるので、自分のスタイルにあったタックルセッティングを見つけましょう。クランクベイトの釣りは基本的に「乗せ」の釣りになります。魚が違和感を感じずにルアーを持っていけるような伸びしろを意識しましょう。

  • ロッド:6ft前後、L~MLクラスのパラボリックなロッド
  • リール:2000番クラスのローギアやノーマルギアのリール
  • ライン:速めに巻く場合にはナイロンライン、スローに巻く場合はフロロカーボン、エステルライン、PEライン

ミノー用タックル

ミノー用のタックルは全体的に張りのあるセッティングが良いでしょう。ロッドは短めの方が操作性が良いのでおすすめです。リールはギア比ではなく巻き取り長で決めると良いでしょう。巻き取り長60センチ後半前後が扱いやすいと思います。自分の釣りのテンポに合うようなセッティングを探しましょう。

  • ロッド:5ft後半、ML~Mクラスの張りのあるロッド
  • リール:2000番クラスのハイギアか2500番クラスのノーマルギアのリール
  • ライン:0.4号以上のエステルラインかPEライン

ボトムプラグ用タックル

ボトムプラグ用のタックルは操作性を重視しつつ、バラシが少なくなるようなセッティングが重要です。少し伸びるエステルラインにしたり、ロッドをソリッドティップにしたり、どこかに「逃がし」を作ってやるとバラシが減りやすいです。またルアーのアクションによって適したラインの種類が変わるので意識しましょう。

  • ロッド:5ft後半~6ft前後、ML~Mクラスのファーストテーパーのロッド
  • リール:2000番クラスのハイギアか2500番クラスのノーマルギアのリール
  • ライン:0.4号以上のエステルラインかPEライン

トップウォーター用タックル

トップウォータープラグ用のタックルはガチガチのセッティングか、魚に持っていかせるようなセッティングかのどちらかに振るとよいでしょう。アタックしてくる魚を完全に掛けにいく釣りか、しっかりとプラグを持っていかせる釣りかでタックルセッティングが変わってきます。掛けにいくならPEライン、持っていかせるなら0.3号のエステルラインを中心にセッティングを出しましょう。

  • ロッド:6ft前後、L~Mクラスのファーストテーパーのロッド
  • リール:2000番クラスのノーマルギアのリール
  • ライン:小型のプラグにはエステル0.3号、それ以上のプラグにはPEライン

エリアトラウト用おすすめプラグ4選

それでは今回ご紹介した各ジャンルのエリアトラウト用プラグのおすすめをご紹介します。どれも実績のあるルアーばかりですので、よろしければ参考にしてください。

ダイワ ワブクラDR

フルサイズクランクでおすすめなのがダイワのプレッソ ワブクラDRです。誰にでも簡単に使いやすいルアーでありつつ、他のクランクベイトよりも水押しが強く波動が強い為、魚を寄せる力が非常に強いクランクベイトです。多少タナがズレていても魚に口を使わせるパワーがあります。クランクベイトでのローテーションには絶対に組み込みたいルアーです。MRタイプとDRタイプがあるので、状況によって使い分けましょう。

ダイワ ワブクラDR

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スミス スティル エリアチューン

ハイフロート釣法にぴったりなのがスミスのスティル エリアチューンです。40㎜と小粒なボディーサイズですが、潜らせたときの集魚能力は非常に高いです。サイズ感から魚に違和感を与えずらく、激しめのジャークとの相性は抜群です。自重が軽いので大規模ポンドにはあまり向きませんが、小規模のクリアポンドで近距離の魚を狙うのにはめっぽう強いルアーです。

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ティモン タップダンサー

おにぎりのような愛らしい形状はとても考えられたもので、ウェイトが下部にある為必ずボトムでルアーが立つようになっています。この為リアフックが寝ず、フッキング率の向上に一役買っています。サイズ感からもボトムでのアピール力は強く、クリア~マッディポンドまでどこでもよく釣れるボトムプラグになっています。

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スミス パペットサーフェース

小粒なサイズ感からは想像できない飛距離、水面でのアピールの高さなど、トップウォータープラグとしての釣れる条件が揃ったルアーです。カラーラインナップも多彩で様々な状況下でも使えるプラグです。使い方はストップ&ゴーをメインに左右へのダートアクションなど、様々なアクションに対応しています。コツはステイの時間を長めに取ると良いでしょう。

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