エリアトラウトで反則なくらいに釣れまくるルアーおすすめ5選!絶対に釣りたい初心者の方必見!
作成:2022.04.27更新:2023.04.17
目次
誰でも釣れるお助け系ルアーの存在
エリアトラウトではスプーンやクランクベイト、ミノーなどのルアー以外に、初心者の方でも簡単に釣れやすい「お助け系ルアー」というものがあります。これらのルアーはエリアトラウトの釣りに特化したルアーであり、使えば比較的誰でも簡単に魚を釣ることができます。エリアトラウトを始めてみたい、とにかく魚を釣る感触を味わってみたいという方におすすめなルアーです。また初心者の方のルアー操作の基本が学べるルアーでもあります。
スティック、トルネード系
棒状のルアーをスティック系、針金にビーズが付けられたルアーをトルネード系といいます。どちらもキャストして一定のタナまでルアーを沈めて、一定速度でタダ巻きするだけです。これらのルアーは一定速度でのリトリーブのよい練習になります。スティック系については巻いていても抵抗がほとんどない為、最初はいまいち何をやっているか把握しづらいかと思います。そんな場合にはリップ(プラスチックのベロのようなもの)が付いているものの方が程度な抵抗があり、使いやすいかと思います。
スティック系では標準装備で赤いフックが付いている場合がありますが、カラーフック禁止の釣り場などもありますので注意しましょう。スティック、トルネード系は飲まれたりすることもあまりないので、一番最初のルアーにおすすめです。
フェザージグ系
オモリの付いたフックに羽や毛がセットされたルアーがフェザージグです。フォール中やボトムステイ中にもフェザーがゆらゆらと揺れて、魚にナチュラルなアピールをする為とてもよく釣れます。非常にアタリの多いルアーなので、ラインに出るアタリを取る練習や、ボトムでの誘い方の練習ができます。
使い方はルアーを投げて一旦底まで沈めます。沈んでいく途中にも魚が食ってくることがあるので、ラインの動きをよく見るようにしましょう。ルアーが着底したら、ロッドを10㎝ほど煽って再度着底させるの繰り返しをします。これを「リフト&フォール」と言います。再度着底した時に数秒待つとその間にバイトしてくることもよくあります。
縦釣り系
小さなスプーンのような金属片にフックが付いているのが縦釣り系ルアーです。フェザージグのようにフォールやボトムで使用することが多いルアーです。特にフォールで釣ることに特化したルアーなので、ラインでアタリを取る練習にはピッタリです。ただしアタックが多いのはバイト以外に魚体でアタックしてきている場合もあり、その時にアワセてしまうとスレ掛かりしてしまいます。口と体ではアタリの出方が違うので、しっかりと見極めましょう。
アクションはフェザージグと同じリフト&フォール以外には、「デジ巻き」という誘い方もあります。ロッドを固定して、リールのハンドルを1素早く/4~1/2回転巻き、その後数秒ステイを繰り返します。動き始めのタイミングやステイ中にバイトしてくることが多いです。これらはボトムルアーの基本メソッドなので身に着けたいアクションです。
お助け系ルアーを使う時に注意したいこと
使用禁止の釣り場があるので、釣りに行く前に確認しましょう
お助け系ルアーの中にはルアーのサイズが小さく、魚に飲み込まれてしまう可能性のあるものがあります。飲まれてしまうと魚の口内が激しく損傷し、その魚は死んでしまいます。そのような理由から、特定のルアーの使用を禁止してしまっている釣り場があります。釣りにいく前やルアーを買う前に、自分が行こうと思っている釣り場のレギュレーション(規則、ルール)を確認して使用禁止ルアーを必ずチェックしましょう。
釣り場によってはルアーのサイズ、重さ、種類など使用不可能なルアーなどが明記されているレギュレーションが存在する場合があります。これに違反した場合には即退場などの厳しい処置をされる釣り場もありますので、十分注意しましょう。
あくまでもファーストステップのルアー
お助け系のルアーはとにかく簡単に釣れます。中には釣れ過ぎて飽きてしまう方もいるかもしれません。これらのルアーはあくまでも初心者向けであり、ある意味ボウズ逃れの為のルアーでもあります。いつまでもこれらのルアーだけで釣っていても、本当のエリアフィッシングの楽しさには辿り着けません。エリアフィッシングを始めたい方のファーストステップのルアーであり、これらのルアーに固執しすぎてしまうことはエリアフィッシングの楽しさを半減させてしまいます。
これらのルアーはパターンにあまり左右されずに釣れるルアーなので、ある意味エリアトラウトの楽しさをスポイルしていまっている部分もあるのです。お助け系ルアーで魚を釣る感覚やルアーの操作、魚とのやり取りに慣れてきたら、スプーンやクランクベイトといった一般的なエリアトラウト用のルアーにステップアップしてみてください。
ルアーを飲まれたりスレ掛かりした時は魚を傷つけずにすみやかにリリース
お助け系ルアーでどうしても発生してしまいがちなのが、ルアーの「飲まれ」と「スレ掛かり」です。ルアーを飲まれたりスレ掛かりした時には、ラバーネットの中で魚体に傷つけないようにしてフックを外しましょう。それでも弱ってしまった魚は、リリースせずに持ち帰りましょう。
釣りに行く時には、飲み込まれたルアーを魚を傷つけずに外せるフォーセップを必ず持参しましょう。またルアーを外す時に魚を鷲掴みにすると、人間の体温で魚がやけどをして死んでしまいます。できるだけ直接魚体には触らず、濡れタオルなどを使って触るようにしてください。魚は人間が思っている以上に繊細な生き物なので、取り扱いには十分注意してください。
反則なくらいに釣れるルアー5選
リセント Xスティック
元祖お助け系ルアーといえばリセントのXスティックです。Xスティックは名前の通り、見た目はただの棒状のルアーなのですがタダ巻きで非常に良く釣れるルアーです。注意点としてはルアーを巻き時のロッドの角度で、水平よりも上に45°くらいに構えてロッドがブレないように気を付けながら巻くことを意識しましょう。
このルアーはスプーンなどの一定速度のタダ巻きで釣れるルアーのよい練習になります。同じメーカーのルアーで「ぐるぐるX」というルアーもありますが、こちらもよく釣れるルアーです。使い方はXスティックと同じなので、機会があれば試してみてください。
ザクトクラフト セニョールトルネード
エリアトラウト界に衝撃をもたらしたくらいによく釣れるのが、ザクトクラフトのセニョールトルネードです。このルアーは針金にビーズがついたルアーで、まず使う前に指に巻きつけてらせん状にします。そしてそのまま指を抜きルアーをキャストしてタダ巻きすると、その名の通りにトルネードのようにぐるぐると回りながら泳ぎ魚を誘います。こちらのルアーもロッドの角度が重要で、水平よりやや上げ気味の30°くらいを意識して巻きましょう。
注意点としては、ルアー自体がぐるぐると回る為、ずっと使っているとラインが撚れてしまいライントラブルの原因になります。それを防ぐには「ヨリトレール」といった道具を使うか、指に巻き付ける方向を毎回変えることでトラブルを軽減できます。このルアーの面白いところは、指への巻き付け方で釣果が変わってくるところです。いろいろと試してみて、自分なりに釣れる巻き付け方を探すのも楽しいと思います。
ダイワ 鱒ノ小枝
ダイワの鱒ノ小枝はリップのついたジョイント系ルアーで、巻くとうねうねとボディーをくねらせて泳ぎます。Xスティックのような棒状のルアーなので、魚からはシルエットが小さく見える為よく釣れるルアーです。Xスティックの進化版といったところでしょうか。カラーバリエーションも充実しているので、このルアーだけでのカラーローテーションも可能です。うねうねとミミズのように動くアクションはアピール力満点で、遠くの魚も寄せる集魚力もあります。
一般的なスティック系ルアーの難点は、巻き抵抗がなくなにをしているかがわかりにくいことでした。しかしこの鱒ノ小枝はリップが付いているおかげで適度な引き抵抗があり、使用感もとてもよく初心者の方でも使いやすい設計となっています。ただし早く巻きすぎるとルアーの動きが破綻して回転してしまうことがあるので、見えるところで動くスピードの確認をしっかりしてから投げるようにしましょう。
ヴァンフック リーチ
ヴァンフックのリーチはフェザージグというジャンルのルアーになります。フェザージグはフライのような毛や羽が編み込まれたルアーで、魚が違和感なく口を使います。またフェザーが水流で動く為ボトムに放置しているだけでもアピールができます。ルアー自体のボリュームはあるように見えますが、オモリ付きのフックにフェザーが巻かれているだけなので、魚にプレッシャーを与えすぎません。水中で羽がゆらゆらと揺らいで、魚にナチュラルにアピールしてくれます。
フェザージグを使用する際の最大のデメリットは、魚に飲まれやすいということです。フェザーが柔らかい為魚がくわえた時に違和感を感じず、そのまま飲み込んでしまうことが他のルアーよりも発生しやすくなってしまいます。使用する時には必ずフォーセップを持参するようにしましょう。
ダイワ 鱒ノ華Ⅱ
ダイワの鱒ノ華Ⅱもフェザージグの一種です。前述したヴァンフックのリーチよりもさらにシルエットがコンパクトでよりシンプルなルアーです。鱒ノ華はボトムでの放置よりはリフト&フォールやデジ巻き、ボトムシェイクなどで使うとより効果的です。フェザージグと縦系ルアーの中間のようなイメージのルアーと考えてもらえばよいと思います。重さは1g、1.5g、2gの3種類があり、初心者の方でも投げやすく釣り場を選びません。またほかのフェザー系ルアーと違って、フック交換ができるのが最大の魅力です。もしフックが伸びても容易に交換が可能で、コストパフォーマンスに優れています。
注意点としては、こちらもシルエットがコンパクトな為魚に飲まれやすいルアーになっています。使用する時はラインをよく見て、アタリがあったらしっかりとフッキングしましょう。このルアーはとにかくアタリが多く出るので、アタリを取る練習をするルアーだという意識を持つとよいと思います。特にボトムでアタリが多いルアーなので、ボトム系ルアーのアクションの練習ができるルアーになります。
ティモン ブング
ティモンのブングは所謂縦釣り系のルアーです。管理釣り場のトラウトは、養鱒場でペレットを与えられて育てられます。ペレットは沈むものが多く、稚魚のころからそれを食べて育っているトラウトは、どうしても縦にゆっくり沈むものにもっとも反応が良くなります。その魚の習性を利用したのが「縦釣り」です。ちなみに沈まないペレットで育った魚には小さ目のトップウォータープラグが有効です。
縦釣りはエリアフィッシングにおいて正にマッチベイトとも言える釣り方ですが、ルアーが小さいことで魚に飲まれたりアタックが多い為スレ掛かり(口以外にフッキングしてしまうこと)が発生してしまいがちな釣り方でもあります。上手くアタリが取れるようになると飲まれやスレ掛かりも減るので、こちらも練習が必要な釣り方です。できるだけ魚を傷つけないことを意識しましょう。
徐々にステップアップして、エリアトラウトの奥深さを楽しもう
今回は反則的に釣れるエリアトラウト用ルアーについてご紹介しました。エリアトラウトをこれから始めたいといった方や、初めてみたけど全然魚が釣れないといった方は是非試してみてください。またこれらの初心者向けルアーでタダ巻きやアタリを取る練習ができたら、次へのステップアップとしてスプーンやクランクベイトなどの釣りを覚えましょう。自分の中の引き出しを増やすことが、そのまま釣果に直結するのがエリアトラウトです。
エリアトラウトの楽しさはただ簡単に釣れることだけでなく、釣れるパターンを詰将棋のように探し出すことだと思います。その楽しさを味わう為には、お助け系ルアーだけに頼らずに自分で試行錯誤する必要があります。その試行錯誤の過程を楽しむものだと思うので、皆さんも考えることを楽しんで釣りをしてください。
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