19 ヴァンキッシュ 3000MHG

シマノ

番手
3000
ギア比
5.8
ドラグ/耐力
9kg
自重
185g
B/R
11/1
糸巻量/回転
86cm
ハンドル長
55mm
ナイロン糸巻量
30-130 / 35-110 / 40-85
PE糸巻量
1-190 / 1.2-150 / 1.5-120
価格
¥ 49,980

できる釣法

搭載の機能・素材

よく比較されるライバルモデル

【インプレ】シーバスゲームに最適なフラッグシップ、19ヴァンキッシュ3000MHG

番手としてはシーバスがメインになることが想定されるシマノの19ヴァンキッシュ3000MHGですが、「実際のシーバスゲームでの使用感や快適性」「どんなスタイルの釣り方に向いているのか」など、気になっている方も多いのではないでしょうか?そこでこの記事では、実際の使用感はもちろん、19ヴァンキッシュ3000MHGと他のシーバス向けリールを比較しながら、このリールが適した釣り方について迫っていきます。

19ヴァンキッシュ3000MHGの特徴

まずは19ヴァンキッシュ3000MHGの特徴について確認していきましょう。今回紹介するのは、あくまでシーバスでの使用を前提とした時に関係する部分です。他にも様々な特徴がありますので、気になる方は公式ホームページ等も確認してみると良いでしょう。

185gの超軽量リール

19ヴァンキッシュ3000MHGの重さは、僅か185gです。シーバスゲームではキャストをひたすら繰り返すため、長時間の使用でも腕への負担が少ないことが重要になります。さらに、軽いリールは重いリールに比べて感度が高く、潮や地形の変化を把握する上でもメリットになります。

軽い巻き出しで操作性に優れる

19ヴァンキッシュ3000MHGは、シマノの「クイックレスポンスシリーズ」に属するリールです。クイックレスポンスシリーズは、巻き出しのクイックさと巻き感度をテーマとしており、ヴァンキッシュはその中でも最上位機種にあたります。左右非対称のローターが回転にかかる慣性を抑えることで、リーリングを止める際もピッタリ止められます。シーバスゲームではストップアンドゴーを使うこともありますし、操作性が良いに越したことはありません。

※参考記事:シマノの「コアソリッド」と「クイックレスポンス」の違いを解説

滑らかなドラグで暴れるシーバスにも柔軟に対応

19ヴァンキッシュ3000MHGのドラグは非常に滑らかで、必要なときに必要な分だけラインを放出します。シーバスは水面から飛び出して暴れることもあり、突然フックが外れてしまうことも珍しくありません。高性能なドラグであれば、そうした状況にも柔軟な対応が可能になります。また、ドラグの調整幅もかなり広いため、フッキング時とファイト中でドラグ力を変えることも容易です。

17エクスセンス、19セルテートとの違い

次は、同じくシーバス向けのリールとして候補に挙がりやすく、価格帯も近い2機種との違いを見ていきましょう。同じ釣りにおすすめされるリールでも、それぞれ特性が異なります。違いを明確にしておくことで、より自分に合ったリールを見つけられるはずです。

17エクスセンス3000MHGとの違い

17エクスセンス3000MHGは同じくシマノから発売されているシーバス専用の「エクスセンスシリーズ」のフラッグシップモデルです。19ヴァンキッシュ3000MHG同様、クイックレスポンスシリーズに属するリールで、軽い巻き出しや操作性などは近い特性を持っています。それぞれが異なる点としては、ラピッドファイアドラグの搭載や重さがメインとなります。「ラピッドファイアドラグ」とは、僅かな調整でドラグ力を大きく変化させる事ができるドラグで、ファイト中での咄嗟な対応が可能になります。これはシーバス専用のモデルだからこそ搭載されている技術です。なお17エクスセンス3000MHGの重さは215gで、この点は19ヴァンキッシュ3000MHGに劣ります。その他、年式の違いや技術の進歩もあるため、巻き心地にも多少の差があります。

19セルテートLT3000S-CXHとの違い

19セルテートLT3000-CXHは、ダイワから発売されている剛性や耐久性の高さが特徴のリールです。強さを売りにしたリールの多くは重さがネックになりがちですが、こちらは210gと十分軽量化されています。また、19ヴァンキッシュのボディが半分樹脂であるのに対し、19セルテートをボディ全体が金属製となっています。そのためよりタフなリールを求められる方には、19セルテートがおすすめです。ただ、19セルテートはギアが大径化したことで、感度についてはあまり期待できません。

19ヴァンキッシュ3000MHG良い点

軽量ながらも十分な剛性

先程19セルテートとの比較で解説したように、19ヴァンキッシュのボディは半分が樹脂で作られています。しかし、大型のシーバスが掛かっても歪みを感じることはなく、185gの軽量なリールとしての剛性は必要十分であると言えるでしょう。ただ、ドラグを締めてゴリ巻きする必要がある場合や、青物が掛かった場合には不安が残ります。

厳しい状況にも対応しやすい感度・操作性

中々シーバスが口を使わない状況や、時合いが一瞬で終わってしまう状況でも、19ヴァンキッシュ3000MHGは力を発揮します。潮や地形の変化を探ることはもちろんですし、繊細なアクションも楽に行えます。その上、負担を感じにくい重さで、集中力を切らすことなく釣り続けると感じられました。

19ヴァンキッシュ3000MHGの悪い点

タックルバランスには注意が必要

185gという軽さは確実にメリットですが、少し注意すべき点もあります。ロングロッドや重量のあるロッドの場合、僅かですが先重りになっているように感じられます。特に遠投が必要なポイントで、10フィートを超えるロッドを使用したいという際には扱いが多少難しくなるでしょう。

抵抗の大きいルアーはストレス

バイブレーションやスピンテールジグのような、巻き抵抗の大きいルアーは不向きです。クイックレスポンスシリーズである19ヴァンキッシュ3000MHGは、リールの回転に慣性が加わりにくいため、負荷を感じやすくなっています。もちろん巻けないということはありません。19ヴァンキッシュ3000MHGでも、こうしたルアーは十分に使用できます。

どんなスタイルに最適か

19ヴァンキッシュ3000MHGはシーバスゲームの中でも、1日かけて様々なポイントをランガンするようなスタイルにおすすめ出来るリールです。長時間投げ続けても負担を感じにくく、感度と操作性の良さでポイントの状況を素早く把握することができます。これにより1つの場所で必要な時間が減り、結果的にチャンスを増やせるでしょう。また、狭いポイントでの使用もおすすめです。短めのロッドと組み合わせることでさらに操作性が高まり、隅々まで攻めることが可能になります。

他のリールが適しているスタイル

ロングロッドの使用が必要になるポイントや、潮の流れが速いポイントの場合、19ヴァンキッシュ3000MHGはあまりおすすめできません。ロングロッドではタックルバランスが崩れてしまいますし、流れが速いとその分負荷が大きくなり、ストレスを感じやすくなります。こうした状況では、より高剛性でしっかりと巻けるリールが最適です。

機動力を活かした釣り方におすすめ出来る

今回インプレッションしたのは、シマノの19ヴァンキッシュ3000MHGでした。185gという軽さとその操作性から、機動力が必要な釣りで真価発揮するリールです。タックルバランスや巻き抵抗の大きいルアーには注意が必要ですが、シーバス用のリールを探している方は、まずこちら選んでおいて間違いないでしょう。

この記事を書いた人

島国アングラー
まつや

 アオリイカ、クロダイ、シーバス、アジ、ハタ、エギング、落とし込み、天草地方(熊本県)

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